ハマグリとアサリ | いろいろあるけど、やっぱり台湾

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下町グルメ、南国フルーツ、親日家の人たち、
繁体字の中国語、連日の雨、中国との微妙な関係…

わかったようで、よくわからない。
だから、やっぱり台湾はおもしろい!

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皆様は、ハマグリとアサリの違い、おわかりでしょうか?

そんなの、簡単に見わけられる!

とちょっと前まで私も思ってました。
でも、台湾で暮らすようになって、そんな自信は吹っ飛んでしまったのです。



年末に会社で鍋パーティをした時も、私がアサリのつもりで買って来た貝を、台湾人の同僚達は「ハマグリ」と呼びます(日本語で)

台湾語で「ハーマ」、台湾華語で「蛤蜊gélí」。合わせると「ハマグリ」に近い音になります。語源の繋がりも、これが生物学的に「ハマグリ」なのか「アサリ」なのかもよくわかりません。

街中の飲食店でも、日本語のメニューや看板があるお店では、「ハマグリ」という文字をよく見かけますが、「アサリ」という文字は少ない。

でも、お料理の写真はどう見ても「アサリ」。日本で「ハマグリ」の典型として私が思い浮かべる大きくて薄い色の殻のものではないのです。


これって、ただの誤訳?
それとも、台湾のハマグリは小ぶりなの???


ちょっとググってみたら、「台湾ハマグリ」という種類もあるそうなので、「蛤蜊gélí」には「ハマグリ」という訳をあてたらいいのか、それとも「アサリ」なのかワケがわからなくなりました。

日本で発行されている中日辞典では、「ハマグリ:蛤蜊gélí」「アサリ:蛤仔gézǐ」と区別されています。

(Yahoo奇摩で「蛤蜊」をキーワドに画像検索すると、もっとわけがわからなくなります・笑)


日本人が台湾で、「ハマグリ」と日本語で書かれた料理を注文し、「あれ、これアサリじゃん!?」と思うことはよくありそうです。

逆に、日本に行った日本語のできる台湾人が、アサリの酒蒸しを見たら、大半は「ハマグリ!」と言うのだろうと思います。


台湾では「ハマグリ」と「アサリ」を区別しないということなのでしょうか?「ワカメ」と「昆布」のように・・・。

過去記事:ワカメと昆布



中国語を勉強すると、自分の日本語知識のあやふやさがよくわかります。
そして、台湾華語を勉強すると、自分の中国普通話の知識のあやふやさがよくわかるのです。




ちなみに、鍋パーティで、こんな会話をしている時に私の頭に突然浮かんできのは、昨日の記事でご紹介したこの慣用句でした。

癩蛤蟆想吃天鵝肉(身の程知らず)

「ハーマ」という音が似てるというだけで、全然繋がりのない話。


「発想が飛躍しすぎ!」

と同僚に笑われてしまったのでした枝豆