まったく折れていない飯山氏のこころ | 加納有輝彦

まったく折れていない飯山氏のこころ

さて、二本前の投稿で、飯山あかり氏が万一落選した場合は、幸福実現党の「折れない心の歴史」を一瞥して頂いて勇気の原理にして頂けたら・・・と老婆心で書いたわけだが、それは杞憂に終わった。

 飯山あかり氏本人の総括の動画を見ると、
① 地元の人間でもなく、
② 既成国政政党のバックアップもなく、
③ 共産党の江東区3万票も全くあてにできず、
④ テレビに出る有名人のバックアップもなく(百田氏、有本氏は、テレビに出ている有名人ではないということらしい)
そんなないないずくしの飯山氏が、24,264票(14%)を頂き、須藤元気氏、維新の金澤氏と共に二位グループに入った事は、快挙であると自画自賛しておられたからである。
加えて舌鋒は当選した酒井菜摘氏に向けられた。

 政策も語れない、自己紹介さえもまともに出来ない立憲共産党の酒井菜摘氏が当選したのは、①~④全部揃っていただけの話。私(飯山)に頂いた票は、私の街頭演説等を聴いて頂き、納得して頂いた結果の票。全然違うと自信のほどを見せた。

 「この度の落選の責任は、すべて私の力不足のゆえ、ご支援いただいた皆様には伏してお詫び申し上げます。」というようなステレオタイプ敗戦の弁は一切ない。

 普通、ここまで自画自賛すると、イヤミに感じるのだが、これまた不思議、飯山氏の「毒舌?」にイヤミはほぼ感じないのである。つまり、言っていることが客観的事実であるからなのだろう。現在の政治に憤懣やるかたない思いを抱いている多くの日本人にとって、飯山氏の自画自賛、毒舌は、カタルシス効果を持つのでありましょう。

さて、最近の出口調査は、精度が非常に高いといわれているが、飯山氏の出口調査に関する評価が非常に興味深い。
〇国民民主党支持の有権者が、飯山氏に投票した割合は、なんと乙武氏に投票した割合と同じであった。国民民主党の代表玉木氏は、緑のたぬきおばさまと二人三脚で乙武氏の応援したことを考えると、この割合は、どんだけ玉木氏が男を下げたかを物語る数字。国民民主党の支持層から、半分は総スカンを食らっているわけだ。(例の女性候補擁立に際しての失態もあり)

〇社民党支持者の4割が飯山氏に投票したという。社民党員を喜ばせる演説など一度もした事がない飯山氏が不思議がる数値である。

〇参政党支持者の2割が飯山氏に投票
〇無党派層の2割も飯山氏に投票

 トータル、全体として14%の得票となったわけだ。つまり、まんべんなく各層から票を頂いたということ。

また一番興味深いのは、飯山氏に投票した人が、普段何を情報源としているかという点。
ほとんどが「YouTubeをよく見る」と答えたという。

 飯山氏に投票した人のほとんどがYouTubeをよく見る層だった。

今後、選挙とYouTubeの関係は、ますます緊密なものとなっていくであろうと。

この点、飯山氏、百田氏、有本氏などは、YouTubeへの投稿が「マメ」である。これは、ほとんどYouTube投稿が生業のごとくである。だからYouTuberというのだろうが。その「マメ」さは、とても片手間では不可能であろう。

 ただ、飯山氏はここでも自信のほどを見せる。

実は、他の候補みんなYouTubeをやっているが、やればいいというものではない。コンテンツが面白くないとお話にならない。相手にされない。YouTubeの世界は、実力一本の世界。面白くなければ相手にされない。

 大メディアが「特定の人物」を選んで、その人が売れっ子になるようにプロモートするというような世界では全然ないと。

つまり、私のように面白くなければ、相手にされないのよ。やればいいというものではない。乙武氏他の候補者のYouTubeが誰も見ていないことを暗示している。圧倒的自信である。

 ネット世界に関しては、宗教的観点で私ども(幸福実現党)は注意している点がある。
「流行り神の中に邪見あり。」

 飯山氏のことではないが、再生回数至上主義に陥り、再生回数の伸ばすために情報にエッジをきかせると称して、元情報を脚色する、改ざんする・・・時に、神仏の言葉さえ軽んずる。例えば、朝日新聞社の中にも極めて常識・良識人がいるのだが、彼らは出世しないという。朝日的にエッジをきかせる、それはしばしば国益を棄損するのだが、そうした人が出世するのだという。これに通ずる。

 ネットのインフルエンサーの邪見がそこに生まれる下地がある。

今のところ、飯山氏にはそのような邪見があるとは思えないのだが、一般論の話。

 この選挙を通じて、日本保守党の党員は、6万5千人にまで増えたという。見習いたいです。

さて、最後に、飯山氏に投票した人の一番の共感ポイントは、憲法改正であるという。
飯山氏は、選挙中、9条2項の改正の必要性を訴えていた。これに関しては私も大いに賛同したい。

 なにせ、今や憲法改正といえば、緊急事態条項の創設であり、憲法9条の2項をそのままに放置して、自衛隊の明記だけを追加するという、安倍首相が公明党に配慮した加憲と堕落変質してしまっているがゆえ、飯山氏が堂々と9条2項の改正を訴えておられたのには、溜飲が下がった。

 

 

 

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