Dog:人間の忠実な友達
パンカーダには犬を描いた一枚のエナメル・ステンドグラス があります。
犬種はセントバーナード。
そして絵の下には「Elfrida」の文字。
周囲には4つのロンデルグラス、そして葡萄のツタが絵付けされた
ロイヤル・ブルーのグラス。
とてもハイスペックな仕様の一級品です。
セントバーナードはスイス原産の犬種。
2世紀頃にローマ帝国軍の軍用犬としてアルプスに移入されたモロシア犬が、
その後独自の発達を遂げたものと考えられています。
17世紀中頃から、スイス・アルプスの山深いグラン・サン・ベルナール峠にある
修道院で雪中遭難救助犬として使役されるようになりました。
温和で心優しく、人懐こい性格。
首に体を温めるためのラム酒の小樽をぶらさげたスタイルで知られています。
ちなみにこの「Elfrida」というのは、女性の名前としてまれに
使われることがあるそうです。
古い英語、もしくは古いドイツ語で、語源は「エルフ elf」から。
きっとこの絵のElfridaも、女性だったのでしょうね。
花鳥風月や宗教的な絵の多いエナメルステンドグラス。
手間と費用がかかるこの技法は、なかなか庶民の手が出るものではありませんでした。
犬の肖像画のようなこんな図案は、とても珍しいものです。
どんな富豪がこのステンドグラスを作らせたのでしょうか・・・。
とても愛した犬を、永く手元で愛でておきたいという
飼い主の愛情がこもった特注品だったに違いありません。
英国*にはこんな諺があるといわれています。
子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ちゃんの時は、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時は、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時は、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が大きくなった時…
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
ありがとう、全ての犬たち。
by N
*申し訳ありませんが出典不明です。
昔聞いたことがあり、
今回再度調査しましたが原文は見つけられませんでした。
ご存知の方はご一報くださると幸いです。
遥か北の地で息づくシャムロック
今日はアイルランドの窯元、Belleek(ベリーク)をご紹介いたします。
Belleekは1857年アイルランドの北部中心に位置する町「Belleek(ベリーク)」に、
ジョン・カルドウェル・ブルームフィールド(John Caldwell Bloomfield)が
ベリーク窯を誕生させたのが始まりです。
現在も同じ場所で、全て手作りで作るつづけられているベリークの陶器は、
軽く、薄く、柔らかく光に透け、大理石にも似た独特の質感をもっています。
バスケットの編みをモチーフにした立体的なグラウンドと、
アイルランドの国花シャムロック(Shamrock)をもちいたデザインが有名。
シャムロックとはマメ科のクローバー(シロツメクサ、コメツブツメクサなど)、
ウマゴヤシ、カタバミ科のミヤマカタバミなど、葉が3枚に分かれている草の総称。
アイルランドの守護聖人、St.Patrickがもつシャムロックは
キリスト教の三位一体を現すといわれています。
現在はベリークの街は北アイルランドに属しますが、
目の前にある橋を渡ればすぐに南アイルランド。
北アイルランドはUK(United Kingdom/正確な日本語は
「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」)に属し、
南アイルランドはアイルランド共和国となります。
このあたりには政治と宗教がからんだ、つらく悲しい歴史があります。
詳細はとても説明しきれないので省きますが、パンカーダがあえて
イギリスのことを主に英国と表記することも意味がある、
とちょっと知っていただければな、と思います・・・。
パンカーダにも古いベリークのお品物がございます。
どちらもベリークを代表するシャムロックモチーフ。
色々な歴史をはらみながらも、今なお造り継がれるシャムロック。
緑の可愛らしい葉は、全てを知りながらも、純粋な高貴さをたたえているよう。
手元で愛でながら、過去を紐解いてみるのはいかがでしょうか。
by N
緑の指って・・・?
英語には「グリーンサム(Green thumb)緑の親指」や、
「グリーンフィンガーズ(Green Fingers)緑の指」という
言葉があります。
これは園芸の才能がある人を形容する表現。
その指をもってすれば、しおれた花や枯れかけた草も
生気をとりもどす、魔法の指。
英国をはじめ、フランスやイタリアでも同じ表現をします。
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例えばフランスにはこんな童話が。
「Tistou of the Green Thumbs ~みどりのゆび」
モーリス・ドリュオン(Maurice Druon)作
1957年
指 を押し付けるとそこから緑や花が生えてくるという
“みどりのゆび”の才が備わっていることに気づいて
少年チトは密かにその指を刑務所、貧民街、病院などに押し付けてゆきます。
町の悲しい部分、汚い部分は次々と緑や花で一杯になり、
あちこちから見学者が訪れ、町は豊かになります。
最後に父親の武器工場にもみどりのゆびを使うと、
大砲からは弾の代わりに花が出て、
その花を手に兵士たちは戦いをやめ語らい、戦争も止みます。
町は有名になって発展し、人々は心豊かに幸せになります。
皆が幸せになりますが、チト自身は、みどりのゆびの才に導いてくれた
年老いた庭師が死んだのを追って天国に帰ります。
チトは天使だったのです・・・。
ユダヤ系に生まれ、第二次大戦を経てきたドリュオンの
反戦の意味を込めた、子供たちへのストーリー。
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コッツウォルズ地方の刑務所を舞台にした、
こんな映画も2000年に公開されています。
Greenfingers
2000年(英・米)
監督:ジョエルハーシュマン
コッツウォルズ地方にある開放的なエッジフィールド更生刑務所。
そこに移送されてきた囚人のひとりコリン・ブリッグスに
同室の老人ファーガスはひと袋の種子を手渡す。
そこから始まる、神から緑の指を送られた囚人の実話をもとにしたストーリー。
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グリーン・フィンガーはガーデニング大好きな英国人たちの憧れ。
ガーデニングという日常と、神から贈られた才能という奇跡とが出逢った
素敵な表現は、常に物語をはらんで私たちの心にせまります。
陽の光が美しい4月、普通の指の私たちも
お庭のお手入れ、してみませんか?
by N
1900年の本日 パリ万博開幕!
113年前、1900年の4月15日。
パリ万国博覧会が開幕しました。
なんとパリでは既に5回目の万博。
それまでの過去最大、およそ4700~5000万人が入場したそうです。
(ちなみに1970年の大阪万博の入場者数はおよそ6400万人。)
テーマは「過去を振り返り20世紀を展望する」こと。
きたるべき20世紀に、夢をふくらませた人々がつめかけたことでしょう。
第四回万博の際に建てたエッフェル塔にはエスカレーターが設置され話題に。
これを機に、「エスカレーター」の名称と、普及が広まったといわれています。
ちなみに出展はアメリカのオーチス・エレベータ・カンパニー。
このパリ万博ではフランスの芸術での優位性が強調され、
アール・ヌーヴォーの大流行のきっかけとなっていくのです。
1世紀前の新しい芸術。
今もどこか新鮮な印象をうけるのは、
その時代の人々の希望の強さ故なのかもしれません。
パンカーダではアール・ヌーヴォーの逸品も取り揃えております。
21世紀を展望する貴方。是非おそばにひとつ、いかがでしょうか。
by N
自由が丘 トットちゃんの街
「窓際のトットちゃん」読んだこと、ありますか?
1981年出版、黒柳徹子さんによる自伝的物語です。
もう30年以上前の出版なんですね。
私も出版されて間もなく読んだ記憶があります。
そのときは読書好きな母に薦められて。
ひとのいろいろな姿と軽快な文体が印象的で一気読みしました。
さて、そのトットちゃん、自由が丘が舞台だとご存知でしたか?
上の画像は昭和36年の自由が丘駅前。
トットちゃんの時から15年から20年近く経った頃でしょうか。
冒頭の文章はこんな感じです。
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自由が丘の駅で、大井町線から降りると、
ママは、トットちゃんの手をひっぱって、改札口を出ようとした。
トットちゃんは、それまで、あまり電車に乗ったことがなかったから、
大切に握っていたキップをあげちゃうのは、もったいないなと思った。
そこで、改札口のおじさんに、「この切符、もらっちゃいけない?」と聞いた。
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トットちゃんが入学するトモエ学園(幼稚園・小学校)は、
1937年から1963年(小学校は1946年廃止)に
現在は大丸ピーコックがある場所に存在しました。
また在籍児童の保護者に東京横浜電鉄の重役がいた関係から、
廃車となった電車車両を譲り受け、教室として使用していた時期があり、
このころ黒柳徹子さんが転入したということです。
自由な校風なトモエ学園。
教育の方法に絶対の正解はないけれど、
きっと素晴らしい学校のひとつであったことは間違いありません。
久々にもう一度、読みたくなりました。
未読の方は是非、昔読んだ方もぜひもう一度、
自由が丘を訪れるまえにいかがでしょうか。
by N
そばにあると嬉しい♪みどり花園
パンカーダ自由が丘のそばの緑ヶ丘商店街。
にぎやかな自由が丘とはちがって、静かな大人の雰囲気がある通りです。
そこでひときわ華やかで明るいお店が「みどり花園 」。
ベーシックな切り花から、鉢植え、土やちょっと変わった鉢まで幅広い品ぞろえ。
なんと昭和10年からこちらで営業されていらっしゃるそうです。
昭和10年は西暦1935年。ということは。。。創業78年!
店主は、いつもジャケットを着たダンディなおじさま。
お話しするととても楽しく、お花以上に元気をもらえます。
パンカーダ自由が丘から歩いてすぐ。
日々のお花、そして鉢植えが充実した、
そばにあるととっても嬉しいお花屋さんです。
by N
自然からの贈り物:ネオジムグラス
ネオジムグラス・・・耳慣れない言葉ですが、ご存知ですか?
ネオジム(neodymium)とは金属元素のひとつで、希土類に属します。
ネオジム、鉄、ホウ素の化合物は大変強力な磁石となり、
様々な分野で利用されています。
また一方で、ガラスに適量のネオジムの酸化物を加えると、
可視光の内、黄色系統(570nmの波長周辺)の光を吸収し、
他の色の光は透過させるという性質がうまれます。
よって太陽光や蛍光灯の下では紫色、
蛍光灯の下では水色になるという現象がおこるのです。
このような性質は「多色性」または「二色性」と呼ばれ、
同じような性質を持つものに、アレキサンドライトという宝石があります。
パンカーダにはこちらのネオジムグラスと思われる
不思議に色が変化するプリズムをもつ
フランス・アンティークのシャンデリア
がございます。
パンカーダ自由が丘のエントランス近くに吊られ、
華やかな貴婦人のような存在感をたたえているシャンデリア。
日の光がはいるけれども基本は白熱灯主体の明かりの中で、
グラスは天候や時間帯によっていろいろな色をみせます。
時には水色のなかにラベンダーが沈んで溜まっているような
不思議なグラデーションが現れたりすることも。
自然からの贈り物と、人間たちの手仕事、そして美意識と歴史。
いろいろなものが昇華した佇まいをみせてくれます。
貴方の家ではどんな色をみせてくれるのでしょうか。
by N
パンカーダ洗足の不思議なアイテムたち
パンカーダ洗足はお店ですが、倉庫兼工房でもあります。
いろんなアンティークがそこここに置かれ
これは売り物なのかな~?といまいち立場がはっきりしないものも。
今日はいろんなアイテム、ご紹介します。
まず眼をひく飛行船。
これはフランスの作家物で非売品。
ちょっと憧れの眼で見上げる男性多し。
古いカーヴィングのミラー。
こちらは商品(でもサイト未掲載)。
修復士お手製のイースターラビットが
ベルギーのテーブルベルを掲げています。
ラビットはディスプレイ用ですが、ベルは販売中♪
工房サイン。これはもちろん売ってません(笑)
台座はアンティークのプラーク(モールディング用かんな)です。
2階にあがる階段の壁にはトーステッドフォーク。
これは販売中・・・。
柱には古いディナーゴーンが。
ご説明しないと、「これはなに~?」と悩む方がほとんどです。
これも販売中。
最後は小さなベアが木でできたタマゴをご紹介。
タマゴはすべて英国からきた古いもの。
木の名前が表示されていて、いろんな木の木目や質感、色味などが
まさに手に取るようにわかります。
こちらは非売品。ちなみにベアも非売品。当店のスタッフの一員です。
お客様へ木のご説明の時に使ったりするんです。
ちょっと不思議な雰囲気のパンカーダ洗足。
他にはない独特の雰囲気と
「こんなとこにこんな場所が!!」という意外性で
ハマる人が増加中(・・・だと思います)。
なお、入荷があるとほぼ倉庫状態になってしまいます。
そして納品の際にはいきなり不在となりますので、そこは何卒ご容赦ください。
Photo by S
Comment by N
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パンカーダ洗足は2014年2月下旬をもちまして移転致しました。
【移転先】
パンカーダ田園調布
〒145-0075大田区西嶺町15-10ガーデンビル4階
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8000年のこだわり:デスク・セット
皆様はデスクに何を置いていますか?
多くの方はまずパソコン、そして筆記用具といったところなのではないでしょうか。
ここで少し筆記用具の代表格、ペンの歴史をご紹介します。
最古の筆跡は、瓦に棒状の道具で傷を付けたものが
メソポタミアで発見され、約8000年前のものではないかといわれています。
その後ギリシャ・ローマ時代には蝋を薄く塗った板に先の尖ったペン
(スタイラスと呼ばれ金属でできたもの)で文字を残していました。
中世に入るとこのスタイラスに代わり、ガチョウの羽を硬く乾かし
先端を削ったものが文字を書く手段に使用されていました。
1780年頃になると羽ペンの代わりに英国のサミュエル・ハリソンが
鋼鉄ペンを完成させます。
この頃はインキ壺に何回もつけては書いていましたが、
そのわずらわしさを解消すべく、1809年イギリスのフォルシュが
この鋼鉄ペンとインキ貯蔵部を持つ今の万年筆に近いものをつくり、
その頃同じくイギリスのブラマーは「Fountain Pen」と名づけて特許を取得。
しかしながらこの頃のペンは完全なものではなく、
その後1884年アメリカのウォーターマンが毛細管現象を応用して
ほぼ現在の万年筆の礎を作りました。
ただ、まだまだ19世紀の終わりから1900年代の初めごろまでは、
インク壺にペンを差し込んでインクを補充する方式が一般的だったようです。
家のデスクに必需品としてあったインク壺、そしてペン。
それらを美しく収納、ディスプレイすることは大切なことでした。
例えばこちらは19世紀のデスク・セット。
2つのインク壺、鋏、ペントレイ、燭台、ink blotter(インク吸い取り紙)、
stamp box(切手用の小箱)、4つの紙抑え、というフルセット。
美しさと実用性も兼ね備えています。
一方、こちらは1900年代の品物。
ブロンズ製で、右の四角い部分がインク壺になっています。
これは果たしてインク壺に彫刻がついているのか、
彫刻にインク壺がついているのか・・・。
少し背の高い一体型のデスク・セットはデスク・スタンドとも呼ばれます。
いずれにしても、常に身近におくデスク・セット(スタンド)は、使う人のこだわりが
強く反映されたものであったことは間違いありません。
パンカーダにも古いオーク材のデスク・スタンド がございます。
19世紀ベルギーのもの。
現代ではもうインク壺を使うことも少なくなっていますが、
この威厳ある品物はデスクの上に置くだけでも
なにか身が引き締まるような気がします。
おそらく日本にただひとつのデスク・スタンド。
手に入れてみるのはいかがでしょうか。
by N
パンカーダ洗足 春満開中♪
春の日差しがあたたかいですね。
パンカーダ洗足も春満開です。
昨年、種から蒔いたお花達。
やっとここまで大きくなりました♪
ベルギーから来た木馬も嬉しそう。
お散歩中の子犬たち。
お店の前で「ここなに~?」と不思議そうです。
外には修復士手作りのメッセージボードが増えました。
パンカーダ洗足の日々の営業スケジュールお知らせしてます。
シャッターが開いてたら営業中。
是非覗いてみてください。
Photo by S
Comment by N
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パンカーダ洗足は2014年2月下旬をもちまして移転致しました。
【移転先】
パンカーダ田園調布
〒145-0075大田区西嶺町15-10ガーデンビル4階
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