甘酸っぱい英国の夏・レモンポセット
Lemon Posset/レモンポセット。
可愛らしい名前をもつこのスィーツは、英国の夏の定番デザート。
もともとポセットとは、ミルクとワインもしくはエール、スパイスなどを混ぜた温かい飲み物だったそうですが、飲まれたのは主に19世紀で、現在ではポセットといえば夏のデザートのことを指すようです。
レモン&ライム、ラズベリー等など色々な種類があり、
スーパーマーケットでも売られています。
今回は怖いほどシンプルなレシピのこのデザートを、作ってみました。
【レシピ】
*生クリーム200ml
*お砂糖60g
*レモン果汁30ml(大体1個分)
①鍋に生クリームと砂糖をいれ、火にかける。
②かきまぜながら、沸騰する直前位で火を弱め、1-2分くつくつ煮込む。
③弱火にしてまた少し煮込む。
④火からおろし、レモン果汁を混ぜる。
⑤容器にいれ、冷やし固める。
レモン果汁をいれた時点で既に固まり始めます。
ゼラチン等なくても、固まるのですね・・・!
なので、始める前に容器を準備しておいてください。
本当はヴィスコッティなど甘さ控えめのシンプルなビスケットを添えることが多いようですが、ちょっと手に入らなかったので、イタリア・ローカーのウェハースで代用しました。(昔、バニラアイスにウェハース、ついてましたよね・・・。)
夏らしくワイングラスで作ってみました。
トッピングはスライスしたレモン。
まずはそのままひとくち。
あまい~!酸っぱい~!
そして濃厚。
そうですよね、ほぼ生クリームですから。
ウェハースとともに。
・・・これが正解。
デザートといっても、ほぼクリームなので
なにか一緒にいただくほうがずっとクリーミ―さを愉しめます。
フランスだったら、きっとこれをクリームとして
ケーキの一部に使うのではないでしょうか。
素材そのまま、手間かけず、食べる人の裁量で味を変える余地を残して。
ほんとうに英国らしいスィーツでした。
もしよろしければ、・・・お試しください!
by N
PS:涼しくなったら、19世紀の温かいポセット、試してみます!
「ワットノット/whatnot」はお好きにどうぞ
アンティーク家具には色々な変わった名前がありますが、
今日はそのなかでもとびきり不思議な
「ワットノット/whatnot」という家具についてのお話。
これは、18世紀フランスでつくられていた
「etagere/エタジェル」が基といわれています。
「etagere」とは、「棚」のこと。
小さな品々を飾るステージとして平らな板が連なったものが始まりです。
ルイ16世時代にはとてもエレガントなものが作られました。
たとえばこちらはフランスのAdam Weisweiler (1750 -1810頃)の
コンソール・エタジェル。
こちらはロココスタイルのエタジェル。
このスタイルはやがて英国にも伝わり、
19世紀前半には大変な人気となりました。
陶器やオーナメント、小さな可愛らしい物たち、そして何でも、好きなものを
乗せられる家具は、装飾品に溢れていくヴィクトリアンの上流家庭の
ドローイングームではたいそう重宝されました。
陶器やオーナメント、フォトフレーム、ランプ・・・そして何でも、好きなものを。
英語で「whatnot」は「whatever」と似たような意味ではありますが、
どちらかというと長くなった説明を終わらせるような意味合いです。
つまり、日本語でくだけた言い方をすれば・・・
「お皿でも、小物でも、つまり、何でも!」
・・・ということ。
あなたのお気に召すまま、お好きなものを飾っていいのです。
こんな素敵な家具を手に入れる事、まだ迷っていますか?
・・・Why not?
by N
お盆期間中もパンカーダは通常営業致しております。
猛暑がひといきついた東京ですが、
まだまだ夏の盛り。
お盆休みをとるお店も多いようですが、
パンカーダは通常営業致しております。
パンカーダ田園調布は水曜日(今週は12日)を除いて、
11-19時までいつでもご来店いただけます。
アンティークの家具達のひんやりしっとりした肌触り、愉しみにいらしてください。
お電話でのお問い合わせもお待ちしております。
by N
アンティークファニチャー パンカーダ
TEL:03-5701-7380
meguro-pancada@vivid.ocn.ne.jp
パンカーダ田園調布
大田区西嶺町15-10 4階
営業時間:11-19時
水曜定休
パンカーダ自由が丘(完全予約制)
目黒区緑が丘2-5-13
バッキンガム宮殿の歴史
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Go into "Backingham Palace"!
~バッキンガム宮殿とアンティーク家具~
バッキンガム宮殿の歴史
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バッキンガム宮殿はどのような成り立ちで
現在の姿になったのでしょうか。
場所の歴史はジェームズ1世時代(1603-1625)まで遡ります。
王家の保護を受け、その場所にはカイコを育てるための
桑畑が広がっていたといわれています。
チャールズ1世が1628年にその場所をアストン卿に与えた時には、既に簡素ながらもそれなりの屋敷が建っていました。
1700年頃
1698年に、初代バッキンガム公ジョン・シェフィールド/John Sheffield, 1st Duke of Buckingham and Normanby(1648-1721)がそこの所有者となり、「Buckingham House」と呼ばれるようになります。
1710年頃
屋敷は粗末なものだったため、バッキンガム公はジョン・フィッチ/John Fitchにより7000ポンドをかけて改装されました。
1761年、ジョージ三世が彼の私邸として妻のシャーロット、彼らの子供たちと共に移り住み、「The Queen’s House」として知られるようになります。
1800年頃
引き続き王位に上がったジョージ4世は、建築家ジョン・ナッシュの忠告によって、
煉瓦造りだったバッキンガムハウスを1825年から12年かけて全面改築に着手、
それまでルネッサンス様式だった建物をネオクラシック様式に改装。
1837年にヴィクトリア女王が即位の際にセント・ジェームズ宮殿から移り住み、
以後バッキンガム宮殿はイギリス王室の公式の宮殿となりました。
1910年頃
1913年頃(現在と同じ)
・・・つまり、もともとは桑畑の真ん中に建つ簡素なお屋敷だったのです。
それがもとかどうかはわかりませんが、
今だにバッキンガム宮殿にある女王の庭では、桑の木が植えられ、
桑の実は招待客へ提供されているとか。
英国国民のガーデン好きには、
こんな歴史も一役買っているのかもしれません。
by N
美しき朝、天国の青
今まさに夏の盛り。
ご自宅のガーデンに朝顔を絡ませて
お楽しみになっていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
朝顔の英名は「Morning glory」。
gloryの意味は栄光、誉れ、名誉、絶頂、栄華、美観、素晴らしさ・・・。
朝に盛花を迎えることからつけた名前とは思いますが、
口にするだけでなんとも誇らしくなるような美しい名前です。
さらに、このブルーの朝顔の品種名は「Heavenly blue」!
「天国の青」というこれもまた素晴らしいネーミング。
朝顔は中国発祥といわれ、寒冷地である英国では育てるのがむずかしいとか。
でもだからこそ、東洋からきた神秘的な蔓花を英国の人々は愛し、
特別な名前をつけたのかもしれません。
パンカーダには、この「美しい朝」を忍ばせた
優美なヴィトリーン
がございます。
永遠の夏を閉じ込めたヴィクトリアンのマーケットリー。
暑い夏をひととき忘れるような、素晴らしい逸品を
ぜひご覧になってみてはいかがでしょう。
by N
千葉県M様 プランツスタンド納品
時折、まるでふわりと舞い降りるようにご来店いただくM様。
儚げで優雅、大人でありながら少女のような美しいお姿とは対照的に、お選びになるアイテムは通好みでずっしりと本格的なデザインのものです。
今回は珍しいフォルムのプランツスタンドをご購入いただきました。
M様からコメントをいただいております。
「先日はとても素敵なプランツスタンドを販売して頂いてありがとうございました!!電話台の横に置いてみましたが、現代家具にも違和感なくマッチしています!
このプランツスタンドを置いただけでそこだけ100年前のような異空間のような、そしておしゃれなカフェのような独特の存在感を放っています!!
でもやはり前に購入したテーブルなんかを置いてみるとそっちの方がすごく合いますね♪ゆっくり徐々にお気に入りを増やしていってアンティーク家具同士を合わせてみたいです♪(*゜▽゜*)」
背が高いプランツスタンドを、同じような縦ラインが強いドアの隣に合わせ、グリーンで柔らかさを出しつつ、周囲に溶け込ませる素敵なコーディネートをされています。
家具がお好きで、ずっと見ていても飽きない、と目を輝かせてお店のなかを歩き回るM様。そんな方のおそばで暮らせる家具達は、さぞかし幸せだろうなあ、ととても羨ましく思います。
M様、この度は誠に有難うございました。
またのご来店を心よりお待ちしております。
by N
Go into ”Backingham Palace" !:バッキンガム宮殿特集
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Go into "Backingham Palace "!
~バッキンガム宮殿とアンティーク家具~
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英国王室の本拠地、バッキンガム宮殿。
あらためて述べるまでもなく、英連邦の中枢、
至高の空間でありますが、とても稀有な存在でもあります。
それは世界でも珍しい「現在でも実際に使われている宮殿」であり、
期間限定とはいえ「一般公開されている」ということ。
一般公開の期間は例年8月から9月にかけて、
女王がスコットランドに滞在されているあいだ。
バッキンガム宮殿の公式諸間19室が一般に公開されます。
今年は7月25日より9月27日まで。
そう、今まさに公開中です!
チケットは大人20.5ポンド。
ロイヤル・ミューズ、クイーンズ・ギャラリーを含めると35.6ポンド。
それなりの金額ですが、素晴らしい空間、
そしてそこにあたりまえのように置いてある
1級の芸術作品を一度に見る機会はそうそうありません。
一般公開が始まったのは1993年。
ウィンザー城が1992年に火災の被害にあい、
その補修費を捻出するために始めました。
当時は、5年間限定ということだったようですが、
それが1999年までになり、今では毎年恒例となりました。
現在ではすっかりウィンザー城は再建されておりますが
いまだに毎年一般公開は続いています。
夏のロンドンの大切な観光スポットとして、すっかりお馴染みになりました。
パンカーダ8月の特別企画は、世界でも珍しい今でも実際に使われている宮殿、
バッキンガム宮殿をアンティーク家具の視点で探索します。
英国貴族の頂点、至高の空間には、どんな素晴らしい家具があるのでしょうか。
そして、良く似たものがパンカーダにもある・・?
どうぞお愉しみに。
by N
特集記事はこちらからどうぞ。
久が原ライラック通りのケーキ屋さん・フラマリオン
久が原駅前からのびるライラック通り。
そこに50年以上前から愛されてきたケーキ屋さんがあります。
Flammarion/フラマリオン。
明るい店内には洋生菓子をベースに焼き菓子、アイスクリーム、
チョコレート、コンフズリーと豊富な品がならび、
どれを選んでよいのか迷ってしまうほど。
パンカーダ田園調布にいらした帰り道、
おうちへのお土産にぜひ、どうぞ。
フラマリオン
東京都大田区久が原3-37-7
TEL:03-3754-8800 FAX:03-3754-8860
営業時間:9:00~19:00(年中無休)
http://www.flammarion.co.jp/
ハンパーで英国風ピクニック
ハンパー/hamper、ご存知ですか?
それは食べ物などを入れる蓋つきの詰め籠のこと。
生みの親は1707年創業、英国の老舗百貨店、フォートナム&メイソン(F&M)。
英国人はこのハンパーが大好き。
ちなみにこちらはロイヤルジュビリーの際に
F&Mに訪れた女王、カミラ妃、キャサリン妃がハンパーを贈られた、という記事。
(フォートナム&メイソン・サイトより)
三人ともなんと嬉しそうな・・・。
フォートナムメイソンでも、ハロッズでも、そしてセルフリッジでも
食品売り場ではその時々の行事に合わせた豪華な食材をつめた贈り物用のハンパーが、インテリア雑貨売り場ではピクニック用のハンパーが山盛りです。
たとえピクニック用でも、お皿は陶器で、グラスはガラスで出来ているのがお約束。
パンカーダでは、そんなハンパーにぴったりな、
上質なマホガニーの折り畳みチェア がございます。
梅雨も明け、もう本格的な夏。
炎天下でのピクニックはおすすめしませんが、
高原や山へのお出かけの時、木陰でのひととき、
ハンパーと折り畳みチェアで英国風ピクニック、いかがでしょうか。
by N
不思議の国のアリスとアンティーク・大ガラスと書き物机
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パンカーダ 7月の特別企画
不思議の国のアリスとアンティーク
「不思議の国のアリス」をアンティーク家具の視点で読み解きます。
~大ガラスと書き物机~
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CHAPTER Ⅶ
A MAD TEA PARTY
page100
The Hatter opened his eyes very wide
on hearing this; but all he said was
"Why is a raven like a writing-desk?"
帽子屋は、これをきいて目だまをぎょろりとむきました。が、言ったの
はこれだけでした。「大ガラスが書き物机と似ているのは何故?」
お茶会の時に帽子屋からアリスになげかけられる謎なぞ。
本文では誰も答えがわからない、ということでそのままストーリーは進んでしまいます。
この奇妙な謎なぞは、発刊当時から話題になり、
様々な推測がされたそうです。
1896年の『不思議の国のアリス』の版のキャロルによる序文には、
後から思いついた答えとして以下の回答が付け加えられました。
"Because it can produce a few notes, though they are very flat;
and it is nevar put with the wrong end in front!"
なぜならどちらも非常に単調/平板 (flat) ながらに
鳴き声/書き付け (notes) を生み出す。
それに決して (nevar) 前後を取り違えたりしない!
「決して」は正しい綴りは"never"ですが"nevar"とするとちょうど"raven"(カラス)と逆の綴りになり、取り違えないのに逆になっているというなんともウィットのきいた説明となっています。
しかしこのキャロルの言葉遊びは当時編集者に理解されず、なんと"never"の綴りに直されて印刷。彼はとうとうこの説明を公にすることなく生涯を終えてしまうのでした・・。
本質はキャロルの言葉遊びだったにしろ、アンティーク家具屋としては
見逃せないポイントがあります。
そう、それはボウル&クロウ!
大ガラスの脚はまさに「鍵爪/claw」。
きっとこのお話をつくったときに、
キャロルの頭の中には、このような足元がボウル&クロウの
「書き物机」
があったのではないでしょうか?
「書き物机の脚先がボウル&クロウだから」
これが、今のところなぞなぞの答えなのですが、
どうですか?Mr.キャロル?
by N



































































