東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ -50ページ目

バッキンガム宮殿特集:サックスブルーに染まるクィーンのプライベート空間

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~バッキンガム宮殿とアンティーク家具~


サックスブルーに染まるクィーンのプライベート空間

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美しく柔らかなブルーで彩られた部屋の絵があります。




タイトルは 「The Queen's Boudoir. 」。
1912年作・Arthur Reginald Smith(1871-1934)。


「Boudoir/ブドワール」とは「(女性の)私室」の意味。

「すねるための部屋」という可愛らしい意味もあります。



当時貴婦人が本当に寛ぐためのプライベートスペースとして設えられ、
ごく近しい人間しか入ることを許されなかった場所がブドワール。



女性らしい美しさに満ちたこの部屋は、誰のものだったのでしょうか。


この絵が描かれた1912年、ヴィクトリア女王が1901年になくなり、
ジョージ5世の治世でした。


1912年時点での王妃はフランツ・フォン・テックの長女ヴィクトリア・メアリー・テック。





1936年に撮影された写真でも、それを裏付けるかのように

以下のタイトルがつけられています。


Writing Table in Queen Mary's Sitting Room.

[Buckingham Palace Photographs, 1936]。




少しだけ置かれている家具は変わっていますが、同じ部屋と考えて間違いないでしょう。



父方からドイツ系、母方からイングランド系の血を受け継いでいたメアリーは、第一次大戦時、国民がドイツを敵視したことから父方の血筋を否定したり、夫であるジョージ5世がナショナリズムを意識した王室の意向を大々的に宣伝した際には陰ひなたとなって協力したといわれます。



夫の国政運営をサポートし続け、軍人や死傷者達に直接面会して親しく慰め続けるなど、王妃としての責務を誠実なまでに実行した強い王妃。


前述の美しいブルーの部屋は、気丈で誠実、そして極端なほど
厳格であったといわれるメアリー王妃のプライベート・ルームなのです。



このパステルがかった優しいブルーは「サックス・ブルー/saxe blue」と呼ばれます。


サックスはドイツの地方ザクセンの英語名で、サクソン人の故郷とされています。
つまり、サックスブルーは「サクソンの青」という意味。


1860年頃 サックスブルーのウォーキングドレス




メアリー王妃の父方のヴュルテンベルクとは
少しだけ離れていますが、そこは同じドイツ帝国。


ひょっとして、彼女は故郷の血を否定する一方で、
ごくプライベートな空間だけは、故郷の空を思わせるブルーに囲まれて
心を癒したかったのかもしれません。



実は彼女のプライベートなモノグラムも柔らかなブルー。




サックスブルーは品格を持ちつつも、優しく寛げる雰囲気を保てる魅力的な色。

アンティーク家具とのバランスも最高です。



パンカーダのアンティーク家具をサックスブルーでスタイリングしてみました。




ジョージ四世所縁のカールトンハウスデスク 、ローズウッドのサロンチェア

そしてゲームテーブル


貴方の寛ぎのひと時をメアリー王妃のブドワールのように、

仕立ててみてはいかがでしょうか。





by N




東京都 K様 スヌーカーダイニングテーブル納品

都内の超高級住宅街にお住いのK様。

ご自宅は大屋根が目をひく古民家風の一戸建て。


あたたかみのある木製建具、木の天井、あらわしの大梁など、こだわりが満載の建物です。


アンティークのエナメルステンドグラスが美しく嵌めこまれ、優しい光が差し込む空間に、スヌーカーダイニングテーブルを納めさせていただきました。




ご家族はご夫妻と小さなお子様達。このテーブルが届くのを心待ちにされていらっしゃったとか。小さなころから、こんなテーブルがおうちにあるなんて、なんて素敵なことなのでしょうか。




本当に欲しいと思うダイニングテーブルをずっと探し続け、パンカーダのスヌーカーダイニングテーブルをネットで見たときに「これだ!」と思われたとか。


合わせるチェアは、これからまたじっくりと探されるというK様。





納得いくまでじっくりと探す。そして、見つけた時には迷わず手に入れる。


きっとK様ご家族が素敵な暮らし方をしていらっしゃるからこそ、目指すものがはっきりしていらっしゃるような気がします。


きっとこれからはご家族で、そしてゲストがいらした時には大勢で、ゲームをお愉しみいただけることでしょう。




この度は誠に有難うございました。


by N

今も昔も愛されるモノ、そしてその理由。

ヴィクトリア時代の英国、子供たちはどんなおもちゃで遊んでいたのでしょうか。


こちらはコマ(Spinning Tops)で遊ぶ子供たちの様子。
日本の様子と似ていますね。




1873年のクリスマス・カードにはお気に入りのおもちゃに囲まれた女の子。
お人形のお世話に余念がありません。




1880年頃、通りで遊ぶワーキング・クラスの子供たち。
街頭に結んだ綱はブランコの代わりでしょうか。




こちらは上流階級の女の子。
自分用の椅子に加え、お人形用の椅子まであり、

馬を従えてしっかり貴婦人のようです。





そして、人気だったのは、馬のおもちゃ。

ひっぱって遊ぶプル・トイや・・・




乗って遊べるロッキング・ホース。




そして、19世紀に生まれた三輪車と組み合わせたホース・トライシクル。

これは当時間違いなく高級品だったことでしょう。





フランス・印象派の巨匠、クロード・モネも
5才の息子(Jean Monet )がホーストライシクルに乗る様子を描いています。
製作年は1872年。彼はこの絵を一度も展覧会には出さず、生涯手放さなかったとか。




ヘンリー・オン・テムズの写真館のサインがはいった
ヴィクトリア時代の男の子の写真にもホーストライシクルが。




大人のように、馬を乗りこなした気持ちになれるホーストライシクルは
子供たちに大人気だったことは間違いありません。


パンカーダにもそのうちの1頭がやってきております。




凛々しい表情をした栗毛。


おうちのテラスやエントランスに置けば、
毎日声をかけてあげたくなるような存在感に加え、
ゲストの驚きの声も期待できます。


とても珍しい、本格的なアンティークのホーストライスクルからは
ヴィクトリアンの子供たちのはしゃぐ声が聞こえてきそう。





今も昔も愛されるアイテムには、

形だけではなく、そのモノにひそむ夢が必ずあります。



ぜひ一度、パンカーダの栗毛に会いにいらしてください。


by N

バッキンガム宮殿特集:ミュージックルームのピアノスツール

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ミュージックルームのピアノスツール
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バッキンガム宮殿の見学者が訪れることができる

部屋のひとつに「ミュージックルーム」があります。





庭の正面が一望できるこの部屋は、もともと「ボゥ・ドローウィング・ルーム

(弓形の間)」と呼ばれており、半円形の弓形窓が特徴的。


緑の客間に集まった賓客が晩餐や宴会の前に拝謁を受ける部屋でとなっており、
王家に生まれた子供が洗礼を受ける場所にもなっています。


もちろん、その名の通りミニコンサートが開かれることもあります。



ユニオンジャックそのものの赤、白、ブルーのカラーリングでまとめられた
ゴージャス極まりないインテリアは、細部までこだわった仕上り。


ドームの天井、銘木をふんだんに使用した凝ったパターンのパーケットフロア、
そして印象的なブルーの柱。


このブルーの柱は「スカリオーラ」という技法でできています。


「スカリオーラ/Scagliola」とは石膏と塗料を巧みに混ぜ、
石のような質感を出しながら仕上げていく技法のこと。




16世紀終わり頃にイタリアで生まれ、教会や宮廷だけでなく
貴族たちの邸宅にもテーブルや額などの装飾として取り入れられるようになり、
1700年代にはイタリアの各都市はもちろん、
ヨーロッパ全土にその名が広がっていった技法です。




シャンデリアはジョージ四世のカールトンハウスから持ち込まれたもの。




飾ってあるロイヤルブルーの磁器はセーブル。




さて、そんな素晴らしいミュージックルームにあるのが
こちらのピアノスツール。




マホガニーに金彩が施された三本脚のスツールは
脚先がアカンサスのスクロールになっており、
美しいバランスで見る者を魅了します。


パンカーダにも、ピアノスツールがございます。


ひとつはローズウッドのカーヴィングが素晴らしい19世紀のもの。




もうひとつは、エボナイズドの脚に金彩が施されたもの。
こちらの脚先にもアカンサスが見事に再現されています。






バッキンガム宮殿のピアノスツールに決して見劣りしないのでは?
・・・というのは言いすぎでしょうか?


by N


ヴィジュアル系フレーミング効果

「フレーミング効果」って、ご存知ですか?


フレーミング効果とは、主に心理学の用語で論理的に等価の問題であっても、

選択肢の表現の仕方や枠組みの違いが選好に影響する現象のこと。


ちょっと難しいですが、例えば・・・


「晴れの確率50パーセント」だと外出する気になるが
「雨の確率50パーセント」だとやめたくなる。


「この手術は死亡率10パーセント」というより
「この手術は10人中9人は助かっていますよ」の方が患者は安心する。


・・・そんな感じのことをいいます。

同じ内容でも、取り出し方、比較の仕方、見方で違う印象になるということですよね。


今日はこの理論をヴィジュアルで実践。

本物の「フレーム/額」を使って「フレーミング効果」を検証です!


さて、こちらはビンテージのアートフレーム。

このフレームを使って、アンティークの表情を切り取っていきましょう。





芸術的な天板をもつアンティークテーブル

美しいマーケットリーはそのまま額に入れたいほど。



サロンチェア の流麗なフォルムを切り取って。



デスクの何気ない表情も、本物の質感の積み重ねです。



時計の文字盤がアートに。



季節のディスプレイはヴァニタス画を思わせて。



ダブルのランプを取り囲むフレームと

ドライフラワーのコラボはそのまま飾っておいてほしい・・・。




アンティークの新しい表情、見つかりましたか?


by N


*画像の小物などはサイト未掲載品が多くございます。

詳細はお問い合わせください。
TEL:03-5701-7380 OPEN:11-19時(水曜定休)

鵜の木駅にテディベア生息中です♪

パンカーダ田園調布の最寄駅・東急多摩川線、鵜の木駅から徒歩0分。


可愛らしいペパーミントグリーンのファサードのお菓子屋さんは
クッキーとシフォンケーキのお店「Bear Bear/ベアベア」です。




プレーンシフォンにはシルクタンパク液を使用したり、
クッキーにはカルピスバターを使ったり等など、
「安心で本当に美味しいもの」にこだわった仕上り。


川崎市中原区にある本店ではイートインも出来るようですが、
鵜の木はテイクアウトのみ。


こちらはたまたまお店番をしていらしたオーナー様。



「Bear Bear」の店名の理由は
奥様がテディベア好きでいらっしゃるから、と・・・。


そしてケーキやクッキーは奥様が作っていらっしゃるそうです。


くまさんのマドレーヌは食べるのに躊躇するほどの可愛さで
お土産に最適。



選ぶのに困るほど種類の多いシフォンケーキはどれもふわふわ。




季節限定の「巨峰」、そしてシフォンとしては珍しい「レアチーズ」を試食です!


甘さ控えめレアチーズも大人の味で素敵ですが、おすすめは「巨峰」。




旬の葡萄の香りがふわっと広がり、初めての美味しさでした。





優しそうでダンディなオーナー様に守られて、
店頭のベア達もどこか嬉しそう。


鵜の木駅・多摩川方面行のホームにくっついた建物です。
パンカーダ田園調布からのお帰りの際、ぜひお土産にどうぞ。



by N


ベア・ベア 鵜の木店 (BEAR BEAR)
東京都大田区鵜の木2-4-1
TEL:03-6715-2522
10:00~19:00
http://greens.st.wakwak.ne.jp/home/diary.cgi?id=906253

バッキンガム宮殿特集:プリンス・コンソートのドレッシングルーム

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プリンス・コンソートのドレッシングルーム
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「プリンス・コンソートって誰?そんな名前の王子はいたの?」


・・・そうお思いになるのも無理はありません。


英国でその名前で呼ばれるのは、正式にはただひとり、

ヴィクトリア女王の夫であったアルバート公(1819-1861)のことなのです。





「Consort」は一般に王族の配偶者のことをいいますが、アルバート公は
イングランド女王の夫として、議会から唯一公式に

「プリンス・コンソート」(The Prince Consort)の称号を認められた人物。



ドイツ・バイエルンで生まれたアルバートは1840年2月、

20才の時ににヴィクトリアと結婚。

1861年に42才で亡くなるまで、主にバッキンガム宮殿で暮らしました。



この写真のタイトルは

「The Prince Consort's Dressing Room, Buckingham Palace circa 1864」。



恐らくもともとはアルバート公の部屋だったのでしょう。


ただ、この写真が撮られたのは1864年。彼が亡くなって3年が経っています。

そのころは、プリンセス・ヘレナ/Princess Helena (1846-1923)の

部屋として使われていたようです。


ヴィクトリア女王とアルバート公の第3王女だったヘレナは、

バッキンガム宮殿で生まれ、1866年に結婚するまでそこで暮らしました。





1864年は彼女が18才の頃。




ゆったりとしたセティやアームチェアは明るい花柄でしょうか。
年頃の女性らしい可愛らしさが溢れているようです。


奥に見えるワードローブは鏡張り。高い折り上げ天井から

吊るされたシャンデリアはガス灯と思われます。



そして、注目したいのは写真中央のライブラリーデスクとファイヤースクリーン。





書物が積まれたデスクの上を、軽く隠すように

ファイヤースクリーンを置いています。

ファイヤースクリーンは暖炉の前ばかりではなく、

このようにちょっと手元を隠す仕切りにも使われていたのですね。


パンカーダの家具でスタイリングしてみると・・・。




こんな感じでしょうか。


プライベートルームの片隅、セティで寛ぎつつ、デスクでちょっとした

読み物や書き物をしてみたり。

傍らには誰かがそっと寄り添っていたのかもしれません。





それは彼女が密かに心寄せる人だったのか、
はたまた愛する夫を亡くし、黒い服を生涯着ると決めた母である女王だったのか。





そんなストーリーを描きたくなる情景。



王女のセンスをちょっとまねて、ファイヤースクリーンの間仕切り、いかがでしょうか。






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1880年代 サロンスィート7点セット












1835年頃 ライブラリーデスク














1880年代ファイヤースクリーン












by N

ほおずきは見るもの?食べるもの?

日本ではお馴染みのほおずき。


どうしても観賞用のイメージがありますが、
欧米ではむしろ食用として親しまれていること、ご存知でしょうか。


原産は東南アジアやペルー高地、コロンビアであるほおずきは
英国には18世紀後半に紹介されたといわれます。


ほおずきの呼び方はいろいろあり、
Chinese lantern plant やCape Gooseberryとも呼ばれますが、
英国では「physalis/フィサリス」と呼ぶのが一般的の様です。




可愛らしい形状は食器のパターンなどにもデザインされ、愛されてきました。


こちらは今は無き名窯・シェリー(1853-1966)のトリオ。



英国ではこの時期、ほおずきはスーパーマーケットに出回ります。
場所はもちろん、野菜コーナー。


王室ご用達スーパーマーケット、
ウエイトローズでは1袋100gで1.25ポンド(約238円)。




「ザ・テレグラフ」(英国の全国新聞・デイリーテレグラフのサイト)のネット記事では、

ほおずき入りのサラダ・レシピが紹介されていました。



「トマト、アボガド、焼いたトルティーヤと焼いたほおずき、
スプリングオニオン(長ねぎ)の美味しいメキシコ風サラダ。」


・・・ちょっと魅力的ではないですか!


食用のほおずきが手に入ったら、挑戦してみてはいかがでしょう?

レシピは「The Telegraph」サイトからどうぞ。(*英語です)

http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/recipes/9297598/The-new-vegetarian-Mexican-fattoush-with-grilled-tomato-cape-gooseberries-and-spring-onion-recipe.html



それまでは、どうぞアンティークとのコラボレーションでお楽しみ下さい。



ほおずきを入れているのはアンティークのコールボックス(石炭入れ)。

こんなふうにドライの花材をいれても絵になります。

ベルギーのテーブルランプの灯りに透けた実は、まるで秋の夕日のよう。


・・・お盆も明けて、秋までもう少し。

涼しい風が待ち遠しいですね。


by N




【ご注意】


鑑賞用のほおずきと食用のほおずきは種類が異なりますので、
どうかお花屋さんのものは食べないでください。


画像のコールボックス・テーブルランプはサイト未掲載です。

詳細はお問い合わせください。

TEL:03-5701-7380(11-19時/水曜定休)

コーナーファニチャーの歴史

「コーナーファニチャー」とは文字通り部屋の隅に置く家具のこと。


ヨーロッパでコーナーファニチャーが一般的になったのは、
18世紀から19世紀頃、主な目的はスペース節約のためといわれています。



一般的に部屋の角は90度であるため、
二等辺三角形で部屋に面した斜めの面が装飾されたものがほとんどです。


例えばこちらは18世紀フランスのコーナーカップボード。



フランスでは、コーナーカップボードはコモードと同じくらい人気があり、
時にはペアや4つセットでコーナーカップボードを製作し、

コモードとともにセットとしたものも見られました。


こちらはルイ16世様式、1780-1795年頃のゴージャスなスィート。



スペース節約のためにできたコーナーファニチャーですが、
部屋の隅に素敵な家具をおくことは、省スペース以上に
思いがけない効果があることに人々は気付き始めます。


部屋にいる時、人は無意識にその場所の広さを意識しています。
天井の高さや壁間の距離が一目瞭然となるのは、部屋のコーナー。



その部分を上手く演出すれば、狭い部屋を広く、
暗い部屋を明るく感じさせることができます。


たとえば、こんなふうにj上部にミラーが嵌め込まれた

英国ヴィクトリアンのコーナーキャビネット




90度の角度でミラーが向き合っているため、お互いに映り込みあい、
奥行が感じられる万華鏡のような空間をつくりだしています。



まるで壁の一部のように空間になじむコーナーファニチャーは、
省スペースと効果的なディスプレイを一度に手に入れることができる優れもの。


おうちのコーナーをドラマティックに変える劇薬、いかがでしょうか。





by N




バッキンガム宮殿特集:クィーンズシッティングルームのワットノット

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クィーンズシッティングルームのワットノット
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いきなりですが、今日はバッキンガム宮殿からちょっと離れて
夏休みのヴィクトリア女王よろしくワイト島にいってみましょう。


ワイト島/The Isle of Wightとはブリテン島の南にある小島。




気候がよく(ロンドンよりは)、自然が美しいため

ヴィクトリア時代にリゾート地として人気になりました。




1845-51年にかけて、ヴィクトリア女王と夫アルバート公は

ワイト島にオズボーンハウスを建築。




設計はアルバート公自身だったと言います。


王室の離宮として、毎年、夏の数か月をここで過ごすようになった女王一家。
1861年に夫を亡くしてからも、この離宮は女王のお気に入りの場所でした。



こちらは女王のシッティングルーム。



シッティングルームとは客間兼用の居間のこと。


ドローイングルームなどとは、もう少しくだけた場所で、
家族だけで寛ぐことも多い場所だったようです。


沢山の家具で溢れているシッティングルームですが、
こんなワットノットが、現在オズボーンハウスの

クィーンズ・シッティングルームにあります。


製造年代は19世紀後半。




ピアスドフレットワークの感じなどが、パンカーダにある

1870年代のワットノットカンタベリー とよく似ています。


ちょうどその頃、流行だったのかもしれません。





現在、オズボーンハウスはイングリッシュ・ヘリテイジ所有となり、

春から秋は一般公開されています。


クィーンの居間を支えてきたワットノット。


ほぼ同じ年代の逸品を、是非ご覧になりにいらしてください。




by N