東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ -48ページ目

魔よけのかがり火

来週末はハロウィン。


いつのまにか日本では独自の変化を遂げている感がありますが、
もともとの起源は古代ケルトのお祭りです。




古代ケルトでは、新年の始まりは冬の始まりである11月1日とされていました。

10月31日の夜、人々は自宅の火を消し、村は暗闇に包まれます。

・・・ドルイド祭司が焚く魔除けのかがり火以外は。




11月1日の朝、各家庭にはこのかがり火が分け与えられ、路床にくべられました。
そして、また新しい1年が始まるのです。





ハロウィンについてはもっと多くの意味合いがありますし、諸説も様々。
宗教や文化によって現代ではいろいろなハロウィンの過ごし方があります。


仮装して盛り上がるのも素敵ですが、
古代ケルトの魔除けのかがり火に敬意を表して
この夜だけは、リアルな「炎」を焚いてみるのはいかがでしょうか。





雰囲気抜群のアンティークのキャンドルスタンド、
パンカーダでご用意しております・・・。



by N

プリンスオブウェールズでお茶会

「プリンス オブ ウェールズ」とは言わずと知れた英国皇太子の称号。


その名前をもつブレンド・ティーがありますが、ご存知でしょうか?


それはジョージ5世とマリー女王の長男である英国皇太子(のちのエドワード8世/1894-1972)のためにつくられたパーソナル ブレンド。




蘭(ラン)の花を思わせる高貴な香りが特徴です。


1706年創業のトワイニング社が、

皇太子よりその名をブレンド名につける栄誉を賜りました。




ただ、このブレンド、実は現在英国ではトワイニング社のものは販売されていません。1936年にエドワード8世が即位した際に、トワイニング社は英国向け販売を中止しました。


理由は「恐れ多い」からだとか・・・?


ただ、海外では引き続き販売中。
日本では通販や紅茶類の充実した小売店などで手に入れることができます。





ティーバッグですが、手に入れたので早速試飲です!




・・・とても、優雅でまろやか、素直なしぶみでとても飲みやすい!と感じました。
ひょっとして、和菓子にも良く合うかもしれません。




これからは温かい紅茶がゆっくりと味わえる季節。
機会があればぜひ、お試しください。


by N




アンティークで旅するヨーロッパ:ウィンザーチェアの故郷、ハイウィカム

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アンティークで旅するヨーロッパ
~ウィンザーチェアの故郷、ハイウィカム~

High Wycombe,Buckinghamshire,England

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イングランド、バッキンガムシャーの都市、ハイウィカム/High Wycombe。

ここは、カントリーチェアの代名詞ともいえるウィンザーチェアの故郷。








ウィンザーチェアとは、17世紀後半イングランドのウィンザー地方で、
当時の指物師たちが、町家や農家で使う実用的な椅子として

作り始めたものとされています。





名前の由来は諸説ありますが、大消費地ロンドンへ、
テムズ河によってウィ ンザーの方から運ばれてきた椅子だから
「ウィンザーチェア」となった、という説が有力。




ハイウィカムはウインザーの少し北にある町で、もともとロンドンへの
中継地点の宿場として栄えていました。





中世はリネンやレース、17-18世紀には紙製品を生産していました。

そして、19世紀にはウィンザーチェアの一大生産地へと変貌をとげます。


1877年には町には100を超える家具工場があり、

1日に5000脚ものウィンザーチェアが生産されていたとか。





1877年にヴィクトリア女王がハイウィカムを訪れた時には、
こんな椅子のゲートをつくってお出迎えしたという史実があります。




こちらは1880年、プリンスオブウェールズ(皇太子)が着た時のゲート。
・・・椅子の数、増えてます。





ここまで栄えたハイウィカムですが、やがて時代の波にのまれ、
家具生産地としては衰退の一途をたどっていってしまいます。





それでも、当時作られたウィンザーチェアはまだまだ現役。


パンカーダにも、当時の人々の暮らしの温もりを感じさせる
ウィンザーチェアがございます。





木の座でありながら、長時間座っても不思議と心地良いチェア達は
人の身体を知り尽くした市井の職人たちの技の結晶。





遠いイングランド、遙か昔のハイウィカムで生まれたチェア達が
ひょっとして貴方の日々の暮らしを支えることになる・・・?






もう目にすることもできない遠い街並みが
不思議と身近に感じられることになるかもしれません。


by N



旅のお供はなんですか?

いつでも旅は心浮き立つ素敵なイベント。


特に海外旅行は日常からはなれ、

思いがけない体験ができるまたとない機会。



旅に持っていくものは定番としていろいろありますが・・・。


私がいつも持っていくものは、1冊の本。




それも、その土地を舞台にしたものだと最高です。


疲れてベッドに入っても、初めての異国の地、
初めての枕ではなかなか寝付けないことも。


ケータイをいじってもよいのですが、充電のため、
枕元からは、はるか遠く・・・という事態もおきます。


そんなときに開く本は、気持ちを落ち着けてくれる大切な存在。





例えばローマ滞在中には塩野七生さんの「ローマ人の物語」。




今のローマと、過去のローマが頭の中で混在し、
ただの旅行ではなく、時間旅行までしているような気持ちになれました。



貴方の旅のお供はなんですか?


ぜひ、教えてください。


by N

秋色のカラー

秋らしい色があったから・・・、と
スタッフが手に入れてきてくれたのは、珍しい色のカラー。



カラーは英語でCalla lily。原産地は南アフリカです。
ギリシア語の「カロス(美しい)」が語源であるといわれ、
花びらに見える白く大きな仏炎苞が、修道女の襟(カラー)に
似ていることにちなむといった説もあります。



もともとの色は白ですが、最近は様々な色が見られるようになりました。


今回のカラーは、南仏の屋根のようなテラコッタ色。


ワレモコウと一緒に早速ディスプレイです。


サイトにアップしたばかりのボヌール・ド・ジュールにはシャンパングラスで。




ボヌール・ド・ジュールに赤い薔薇は絶対に似合いますが・・・



柔らかいテラコッタ色のカラーもまた雰囲気抜群。




銅のソーダパンには、なかにグラスをいれて
ちょっとカントリー風にアレンジ。




それでも、カラーとワレモコウならば大人の秋を演出できます。


駆け足で過ぎていく秋を、少しでも手元で感じていたい・・・

そんな気持ちに応えてくれる草花たちを家具とともにお愉しみください。










by N




アンティークで旅するヨーロッパ : パリ・オペラ座近くのブドロー通り

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アンティークで旅するヨーロッパ
~パリ・オペラ座近くのブドロー通り~

Rue Boudreau, Paris
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パリ・オペラ座。


ナポレオン三世の命により建造され、1875年に完成したこの壮麗な

王立オペラ劇場は、設計者の名前をとってガルニエ宮ともよばれています。



ロンドン、トッテナムコートロードに巨大な店舗を構えるメイプル社は
このオペラ座近くのブドロー通りにも支店をだしていました。




トッテナムコートロードが本拠地とすれば、
こちらは大陸の顧客のための窓口、といったところでしょうか。


通りも小さいため、建物としては大きなものではなかったことでしょう。


そのせいか、メイプル社は美しく凝ったカタログで、
自社の品々を紹介しています。




オペラを愉しんだ後、夢の余韻に浸りながらそぞろ歩く街角。




ふとショーケースに目をやれば、そこにあるのは
マホガニーやウォールナットを駆使した美しい家具。



フランスのものとは一味違う緻密な意匠と誠実なつくりに
思わず店の扉をおす紳士淑女たち。



"Bonsoir Madame"と微笑むのは、貴族の執事のように
誇り高く、それでいて柔らかな物腰をもつ英国人店員。


差し出す凝ったカタログに見入り、話が弾みだす・・・。




そんな光景が繰り広げられていたのではないでしょうか。


花の都・パリがもつ雅やかなセンスを取り入れることこそが、
メイプル社の力がますます大きくなっていった
秘密のひとつだったのかもしれません。


by N

東京都S様 プランツスタンド&アートフレーム納品

超都心でありながら、緑豊かな場所にお住いのS様。
瀟洒なビルの上階にご自宅をお持ちです。


玄関からリビングまでの美しい階段に、当店からのプランツスタンドとアートフレームをディスプレイしていただきました。


プランツスタンドは玄関ホール、エレガントなミラーの前に。




ご趣味のグリーンが、お客様を優しく出迎えます。


階段室はちょっとしたギャラリー。




そこに、当店のアンティークフレームと、ルドゥーテのオリジナル銅版画がフレーミングされて飾られています。



お隣には、向井潤吉の水彩画。もちろんオリジナルです。





トップライトから自然光が差し込む明るい階段室には、他にも多くの名作が飾られ、S様の日々の暮らしを彩っていらっしゃいました。



S様、この度は誠に有難うございます。

またのご来店を心よりお待ちしております。


by N

トッテナムコートロードのメイプル社でショッピング

1901年2月26日。


ヴィクトリア女王が1月22日に亡くなり、盛大な葬儀が2月の頭にあったばかり。
大英帝国では誰もが悲しみに満ちていました。





・・・ただ、それでもやがて人々は動きだし、
ロンドンはいつもの賑わいを取り戻しつつありました。


2月のロンドンは凍える寒さで、道行く人々は外套を着こみ、
馬車や少しづつ増え始めた車から降りた人は足早に建物の中に入ってゆきます。




そんななか、ミセス・アッシャーはどうしてもほしいものを手に入れるために
トッテナムコートのメイプル社の店を訪れていました。





一人で出歩くなんてはしたない、と思うミセスは、
お買いもの大好きな、近所に住む姪を連れて。





もちろん、カタログをみて、誰かに買いにやらせてもよかったのですが、
大きな店で様々なものを眺め、あれこれ悩む愉しみを最近覚えてしまったからです。





お目当ては最新流行のベッド。





真鍮と鉄でできたモダンなデザインは、今まで彼女の家にはなかったものでした。
新聞広告によくでていて、見るたびに欲しくてたまらなくなってしまいました。





5フィートサイズのベッド、それに馬毛のマットレス。
他にちょっとしたものを買い、合計金額は18.19ポンド。


アメリカまでの船旅が一等で30ポンドくらい。三等では14ポンド。


それに比べるとちょっと高いお買い物でしたが、ミセス・アッシャーは大満足。


しゃれたメイプル社のレシートを受け取り、届くのをたのしみに
家路についたのでした・・・・。


・・・と、そんなストーリーが描けてしまうメイプル社のレシートがこちら。






パンカーダにある沢山の家具達にも、
こんなストーリーがきっとあることでしょう。


貴方のストーリーを、そこに加えていってみませんか?


by N

アンティークで旅するヨーロッパ:ヴィクトリアンのインテリアストリート・トッテナムコートロード

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アンティークで旅するヨーロッパ
~ヴィクトリアンのインテリアストリート・トッテナムコートロード~

Tottenham Court Road, London

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ロンドン中心にあるトッテナムコートロード。


大英博物館もすぐ近くなので、実際に歩かれた方も多いのではないでしょうか。


様々なお店が立ち並ぶ賑やかな通りですが、よくみると・・・
インテリア関連のお店が多いことに気づくでしょう。




特に地下鉄Goodge Street駅周辺から北には、大型店、小型店、専門店など
家具、寝具、インテリア雑貨のお店が軒を連ねています。


そもそもここはとても歴史のある場所。(ロンドンはみなそうですが・・・)


通りの名の由来はヘンリー三世(1216-1272)の時代、傍に在った
「TottenHall」というマナーハウスからといわれています。



多くの持ち主を経て、エリザベス女王がそのマナーハウスを手に入れたことから
「Tottenham Court」とよばれるようになりました。


さて、ヴィクトリア時代、ここはどんな通りだったのでしょうか。




まずは通りの北側、149番地。


「世界で一番大きい」といわれるメイプル社の巨大ショップが威容をはなっています。




その隣、155番地には趣味の良さで定評のあるシュールブレッド百貨店が
優雅なディスプレイで女性客の心をつかんでいます。




南に下れば196番地には1810年創業のヒールズ/Heal’sが。




おそらく、当時は世界中でここほど、
最高級のクオリティとバリエーションの品々をみることが出来る場所は
無かったに違いありません。


パンカーダには、ちょうどそのころ製作されたメイプル社やシュールブレッド社の

家具がございます。


メイプル社カールトンハウスデスク



シュールブレッド社サイドキャビネット





家具から家電まで、幅広く家の中のことの需要にこたえる場所として、
今日も賑わっているトッテナムコートロード。



はるかヴィクトリア時代からの歴史あるインテリア・ストリートに
ロンドン観光の際にはぜひお立ち寄りください。




・・・もしちょっと遠ければ、パンカーダにいらしていただくのも、よろしいかと・・・。



by N

10月は8番目の月

古代ローマ歴では3月が1年の始まりの月とされました。





ラテン語で「8」はOcto(オクト)。
八本の脚を持つタコはオクトパスですし、八角形はオクタゴナル。





そして、10月のOctober(オクトーバー)は、
古代ローマ歴では「第八の月」となります。


風水では正八角形は八方位を表し、全てのものから幸せの運気をもらえる形として重視されています。風水は古代中国で生まれた思想ですが、英国ではむしろ日本よりも風水の考え方が取り入れられている場面が多く見られます。


そんな八角形を取り入れたフォルムは、
英国アンティークのテーブルやミラーにたくさんみることができます。


パンカーダのオクタゴナル・コレクション、ご紹介いたします。


オークのオクタゴナル・ミラー。

壁面に輝く八角形は、明るさと広がりを運んできてくれます。




広げると八角形になるスパイダーレッグテーブル。
この上なく美しい杢目はいつまでも愛でていたくなります。。




存在感たっぷりのセンターテーブル。
中央の美しい象嵌もやっぱり八角形。




ジプシーテーブルはもちろん八角形。
水晶玉を置いたら、未来が見えてきそうな気がします。




東洋と西洋の出逢いが感じられるオクタゴナル。


古代ローマ歴では8番目の今月に、ちょっと目をとめてみるのも
面白いのではないでしょうか。


by N