東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ -110ページ目

スクロール(scroll)とは

スクロールとは、ぜんまい文様、巻軸文様ともいわれる

先端がゼンマイのように渦巻状になっているモチーフのこと。


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定かではありませんが、クレタ文明木のクノッソス宮殿の壁画や

カマレス式土器に描かれた百合の花が起源ともいわれています。


これが古代ギリシャ・ローマのイオニア式柱頭飾りに使われるようになり、

パルメットやロータス、アカンサスをつなぐつる草モチーフとして

発達していきました。


それがさらにローマ巻ともいわれる唐草文様へつながります。


以降、ロマネスク、ルネッサンス、ロココに至るまで、

西洋唐草の基本パターンとなりました。


バロック時代には、額縁、家具やチェアのレッグデザインに多用されます。


【エススクロール(S scroll)】


ロココ時代後半から新古典様式の時代にかけて流行したS字型の曲線装飾。


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建築物や家具、染織模様に多用されました。


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特にトーネット、チッペンデールも好んで用いたモチーフです。




【ヴィクトリアンスクロール(Victorian scroll)】


成熟した家具文化の時代、ヴィクトリアン期には、

スクロールがさらに多様化し、より豪華絢爛なデザインとなりました。


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【ヴィトルヴィアンスクロール(Vitruvian scroll)】


古代ローマの建築家ヴィトルヴィウス(Vitruvius)の名に由来する

波型渦巻の連続模様のモチーフ。


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ランニングドッグ(running dog)ともいわれます。


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スクロールは西洋アンティーク家具に多用されるモチーフですが、

西洋と東洋の審美の歴史がつながり、

両洋の融合美を象徴するモチーフでもあります。


アンティーク家具が日本の邸宅に合うのも、

長い歴史が証明してくれているのかもしれません。



by T





行ってきました♪ マウリッツハンス美術館展

東京都美術館で開催中のマウリッツハイス美術館展

~オランダ・フランドル絵画の至宝~に行ってまいりました。



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会期も残りわずかということで、入場待ち(^_^;)


18世紀の興隆を極めたオランダの様子がよくわかる展示。


キュレーターの方々のやる気が感じられる、

なかなか凝った展示でした。


見どころのヨハネス・フェルメール『真珠の耳飾りの少女』


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『ディアナとニンフたち』



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レンブラント・ファン・レイン『自画像』



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などなど、秀作が目白押し!


当時の画家たちの技術だけでなく、

時代を見つめるまなざしが感じられます。


なかでも風俗画のセクションでは、

インテリアのほか人々の生活が垣間見れるようで面白かったです。


9/17までですので、ぜひご覧になってみてください。


by T






東京都 K様 ドローリーフテーブル・チェア納品

東京都のとても賑やかな繁華街を抜けると突然静かな住宅街になりました。


その住宅街に一戸建てのシェアハウスが今回のお客様のお住まいです。


シェアハウスとは最近おもに都心で増えている、リビングやキッチンなどをいろいろな目的を持った人達が共用でつかう、新しいスタイルの集合住宅のこと。

お伺いしたこのおうちも、季節を知らせるお庭や、とてもなごむリビングのある、

とてもやさしい建物でした。


その一室にお住まいの
K様にドローリーフテーブルとチェアを納品させていただきました。


リーフを伸ばした状態で壁ぎわにちょうど良くおさまりました。
(テーブル搬入の際とても手を貸して頂いたこの建物を運営なさっている、建築家の方にも大変お世話になりました。)



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テーブルとしてはもちろんのこと、机にも、
作業台にも、そして棚としても活躍させていくそうです。



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オークでしっかり出来ているので、しっかり応えていくと思います。


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K様、撮影の際にも積極的にご協力頂きまことに有難うございました。
楽しい納品をさせて頂きました。

またのご来店、心よりお待ちしております。


修復士S

AutumnとFall

"Autumn"と"Fall"。


英語で「秋」。
皆さんは学校でどう習いましたか?


最近は"fall"で習う事が多いようです。
正直、私の世代は"autum"で習ったような気がします。


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一般的には"fall"はアメリカ英語、"autum"はイギリス英語。


"autumn"の語源はラテン語の"autumnus"からきています。意味は"収穫期"。


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"秋"の意味としては12世紀頃から使われていたようですが、

一般的になったのは17世紀頃。

それ以前は、どちらかといえば"fall"が多く使われていたようです。


語源は、"fall of the leaf"(落葉)から。


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表現としては"fall"の方が古いのですね。


・・・ん?アメリカ英語の方がイギリス英語より古い?逆じゃない?

そう思いませんか?


それは両国がもつ歴史に答えがあります。


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イギリスからアメリカへの移民が盛んだったのは17世紀頃。
もちろん彼らは言葉もそのまま持ち込んできました。


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結果として、現在もアメリカでは古い表現の"fall"が一般的に使われ、
イギリスでは17世紀頃に広まった"autumn"という表現を主に使う、

ということになっているようです。



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"fall"の短さ、わかりやすさもアメリカでは好まれたのかもしれません。


"autumn"はアメリカではちょっと詩的な表現のときに使う、
気取ったおしゃれ言葉なのです。


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・・・学校でこんな風に歴史と言葉を一緒に習えたら楽しいでしょうね。


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by N


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今回は分かりづらい文章になってしまいそうだったので、「イギリス」と表現しました。
パンカーダはホームページ本編ではEngland,Scotland,Walesも含めた意味で
あえて「英国」と表現しています。ご了承ください。。。

(日本語も難しいです~・・・)


ハリウッドセレブ御用達 コンパーテス


ニコール・キッドマンやベッカム夫妻、ハリソン・フォードも大ファンという

ロサンゼルスのチョコレート屋さん、コンパーテス。


表参道にある直営ショップ、コンパーテス青山店に行ってきました♪


トリュフのデザインも、LAらしくポップでカジュアル。


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スカルってところがおしゃれですね~



お味ももちろんセレブ級。


今は「ヒルナンデス!」とのコラボ商品、ラブフルーツが人気とか。


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インターネット販売もしているそうです。


ショコラ好きの方、いかがでしょうか。。


by T



リーガ・エスパニョーラ!!!


好評(?)につき、サッカーの話題を引き続き。
今回は、スペイン、リーガ・エスパニョーラについてです!


こちらも、世界最高峰のリーグとして有名です。
しかしここ数年は経済状況も影響してか、クラブ間の格差が広がり完全な2強時代になってしまっています。
その2チームとは、世界的にも名門中の名門として有名な、バルセロナとレアルマドリードです。
サッカーに興味がない方でも一度は耳にしているでしょう!


・バルセロナ


ここ数年間の評価では、世界最高のサッカー選手として間違いないでしょう、アルゼンチン代表、メッシが所属しています。
それに加えて、ワールドカップとユーロ優勝のスペイン代表の主要メンバーの大半がこのチームの選手です。
世界王者のスペイン代表に世界最高の選手、メッシがいるということです、強いわけです。
特に中盤のパスワークはどんな強豪が相手でも完全に敵なしという感じです。。。
クライフやマラドーナがいたり名門として長い歴史がありますが、完成度は今が一番かも知れません!



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・レアルマドリード


昨年、3連覇中のバルセロナに競り勝ち、さらにリーグ歴代最高勝ち点で優勝しました。優勝回数は29回で、一番回数が多いのがこのチームです。
エースはポルトガル代表、クリスチアーノ・ロナウドです。メッシの最大のライバルと言えるでしょう。タイプは全く違うのが面白いですが。
なかなか勝てない時期もありましたが、現在の実績では世界一のモウリーニョが監督になってからは勝負強いチームに変わりました。
数年前にはジダン、ベッカム、フィーゴなど超ビックスターを集めて、銀河系軍団と呼ばれていました。



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スペイン代表で固めたバルセロナに対して、レアルマドリードは世界のビックスター集団ですね。


他のチームが紹介できないのが残念ですが、おそらく今シーズンもこの2チームの戦いになる気がします。


それでは、次回はイタリア・セリエAを紹介します!お楽しみに!


修復士 T

千葉県M様 ドローリーフテーブル他 納品

千葉県にお住いのMさま、広々としたお宅に、

少しずつパンカーダのアンティークを設えていただいている

大切なお得意様です。

今回は、ダイニングにドローリーフテーブルを納品させていただきました。

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リビングダイニングはほとんど当店の家具に!



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ところどころにグリーンを入れ、ほっとできる居心地よさそうなお部屋です。


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アンティークシェードもあえてタイプの違うものを選んでいるところにも

インテリア上級者の技を感じます。


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来月には赤ちゃんが生まれ、ご家族が増えるMさま。

ドローリーフテーブルなら、人数が増えても広げて使用できるので、

人数の変化に対応でき、とても便利。

そこもお考えになって、お決めになられるところはさすがです。


「大好きなアンティーク家具が揃ったので、

家にいるのがますます好きになりました。」


優しいご主人様とかわいい赤ちゃんと、

これからどんなご家族の歴史を築いていくのでしょうか。


Mさま、このたびは誠にありがとうございました。

しばらくは楽しくもお忙しい日々を過ごされると思いますが、

落ち着きましたら、近況などお聞かせください。


by T







キングウッドとは

キングウッド(King wood)とは、その名の示す通り、

王にふさわしい木材として珍重されてきた高級木材のこと。


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学名は「Dalbergia cearensis」

マメ科ツルサイカチ属で、ローズウッドの仲間です。


スマトラやブラジルなどごく一部でしか自生しないそうです。

バイオレットウッドとは、産地が違うだけで同じ木材。


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濃い紫がかった茶色の材で、スミレ材」とも呼ばれます。



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ローズウッドと同様、墨流しをしたような黒と黄金の縞模様が美しい、

堅牢で磨きがきく、良質材です。


パンカーダにもその杢目を活かした美しいキャビネットがございます。


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キングウッドサイドキャビネット  


by T



逢魔が時~Pancada in Twilight~

昼と夜が入れ替わる時、逢魔が時。
人間が魔の者と逢ってしまう事がある、逢魔が時。


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暮れ方の薄暗い時を、不吉な事が起こりやすい時刻として表現した言葉。
「大禍時(おおまがとき)」から変化した言葉ともいわれます。
   


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英語では「Twilight」・・・とでも訳しましょうか。


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語源は[twi=half, two]+[light]。
現代英語に訳すとhalf light(between day and night)となり
「昼と夜の中間の光=夕暮れ時」ということになるのです。




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合理的な英語と、ちょっと恣意的な日本語。

何を誰に伝えたいのか、それぞれの文化が奥に潜んでいるような気がします。


逢魔が時のアンティーク・ショップ。

ちょっと覗いてみてください。



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いつもとは違う何かが見えるかもしれませんよ。



by N


グリム兄弟の辞典

「グリム童話」でおなじみのグリム兄弟。


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彼らは18世紀の末に生まれ、19世紀に大学で研究をしながら

グリム童話を生み出しました。


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意外と知られていないのは、彼らは晩年精魂込めて打ち込んでいたのは、

ドイツ語辞典の編纂だったのです。


タイトルは

「Deutsches Worterbuch von Jacob Grimm und Wilhelm Grimm」


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全16巻32冊。
グリム兄弟は精魂掛けて編纂を行いますが、遅々として進まず
生前にはAからFの途中(Frucht)までしかたどりつけませんでした。


その仕事は後の学者たちに引き継がれ、第2次大戦後は
東西に分かれた編集所が政治的立場を超えて協力し、
立案(1838)後120年余を経て大辞典はようやく一応の完結を見た・・・
ということになっています。


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興味深いのはこの辞典は、通常の辞典の機能を期待する人たちからは、例外なく
「全く使い物にならないがらくた」という評価を受けているそうです。


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それはグリム兄弟が求めた辞典の機能が、「手っ取り早く知りたいことを提供する」
という一般的に認められている機能とは全く違ったものであったためでした。


酷評されたグリムのドイツ語辞典は、実はそれぞれの項目が
独立した物語と呼べるような内容であるために、
「読む辞典」という性格が特徴となっているそうです。


ゲルマン民族の物語を紡いだ彼らならではの、言葉の説明方法。

文字、言葉、物語、文化・・・切り離せないからこそ深く、面白いのですね。


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秋の夜長、知らない言葉から始まる物語の世界へ
出かけてみるのも良いのかもしれません。



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その時には、パンカーダのアンティーク辞典

ひとつの道しるべとしていただけたら・・・と思います。




by N