スクロール(scroll)とは | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2012-09-14 11:00:00

スクロール(scroll)とは

テーマ:アンティーク豆知識

スクロールとは、ぜんまい文様、巻軸文様ともいわれる

先端がゼンマイのように渦巻状になっているモチーフのこと。


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定かではありませんが、クレタ文明木のクノッソス宮殿の壁画や

カマレス式土器に描かれた百合の花が起源ともいわれています。


これが古代ギリシャ・ローマのイオニア式柱頭飾りに使われるようになり、

パルメットやロータス、アカンサスをつなぐつる草モチーフとして

発達していきました。


それがさらにローマ巻ともいわれる唐草文様へつながります。


以降、ロマネスク、ルネッサンス、ロココに至るまで、

西洋唐草の基本パターンとなりました。


バロック時代には、額縁、家具やチェアのレッグデザインに多用されます。


【エススクロール(S scroll)】


ロココ時代後半から新古典様式の時代にかけて流行したS字型の曲線装飾。


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建築物や家具、染織模様に多用されました。


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特にトーネット、チッペンデールも好んで用いたモチーフです。




【ヴィクトリアンスクロール(Victorian scroll)】


成熟した家具文化の時代、ヴィクトリアン期には、

スクロールがさらに多様化し、より豪華絢爛なデザインとなりました。


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【ヴィトルヴィアンスクロール(Vitruvian scroll)】


古代ローマの建築家ヴィトルヴィウス(Vitruvius)の名に由来する

波型渦巻の連続模様のモチーフ。


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ランニングドッグ(running dog)ともいわれます。


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スクロールは西洋アンティーク家具に多用されるモチーフですが、

西洋と東洋の審美の歴史がつながり、

両洋の融合美を象徴するモチーフでもあります。


アンティーク家具が日本の邸宅に合うのも、

長い歴史が証明してくれているのかもしれません。



by T





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