顎の前進化
今日のニュース第2弾
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今日のニュース第1弾
顎の出現は
脊椎動物の進化において非常に重要な出来事です。
しかしその出現途中の化石はまだ発見されていません。
無顎魚類ガレアスピス類の頭蓋をX線によって調べたところ,
ほかの無顎魚類よりも顎口類(顎をもつ脊椎動物)に似た
構造をしていることがわかったそうです。
このことから,
顎の出現に伴って頭部の構造が劇的に変化したわけではなく,
頭部の構造は段階的に変化していき,
最終的に顎を作れるように進化していったと研究者は考えています。
顎はえらの骨が変化してできたものだと考えられています。
私が大学で習ったのも,この説。
このほかに,
口の中にあった軟骨が変化してできたものだという説もあります。
酸素はいつから作られていた?
今日のニュース第1弾
酸素は大酸化事変の数億年前から存在していた可能性があることがわかりました。
酸素が一体いつから光合成によって作られていたのか
というお話。
現生のイースト菌は
ナノモル(10億分の1モル)という非常に低い酸素濃度でも
好気性活動を行います。
このときにステロールの1種,
エルゴステロールが合成されます。
このため,堆積物中にステロイドの化石が含まれていれば,
ほかに酸素が存在していた証拠となる地質記録はなくとも,
酸素が存在していた可能性は十分あります。
ステロイドの化石は
大酸化事変
(約25億年前~22億年前に起こった,大気中の酸素濃度が急増する出来事)
の3億年前に堆積した地層から発見されています。