酸素はいつから作られていた?
今日のニュース第1弾
酸素は大酸化事変の数億年前から存在していた可能性があることがわかりました。
酸素が一体いつから光合成によって作られていたのか
というお話。
現生のイースト菌は
ナノモル(10億分の1モル)という非常に低い酸素濃度でも
好気性活動を行います。
このときにステロールの1種,
エルゴステロールが合成されます。
このため,堆積物中にステロイドの化石が含まれていれば,
ほかに酸素が存在していた証拠となる地質記録はなくとも,
酸素が存在していた可能性は十分あります。
ステロイドの化石は
大酸化事変
(約25億年前~22億年前に起こった,大気中の酸素濃度が急増する出来事)
の3億年前に堆積した地層から発見されています。