「悩む力」を奪わない。 | 「自分のままで“養護教諭”になる」YOUKYOUカフェ・柏木むつき

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先日から少しずつ書いています、

東大シンポジウムに関する記事。

この前は、

 

「支援」ではなく「応援」。

という記事を書きましたが、

他にも沢山考えさせられる言葉がありました。

 

シンポジウムでは、

精神科医の川村先生が、

「医者が病名や治療法を伝えるのはもちろん大事だし、

生命を優先するためにこちらで判断することもある。

けれど、時にそれは患者から「悩む力」を奪ってしまう。

自分はどう考えるか、自分はどうしたいのか。

まずは患者自身が自分のことで悩むことが大事で、

そんな患者と一緒に悩むというのも支援者の在り方の一つ。」

というようなことをおっしゃっていました。

 

タイトルにも書きましたが、

「悩む力」を奪わない。

これも人と人とが関わる際の一つの在り方だなぁと私も思います。

そしてこれは教育の現場でも言えることだと思うんです。

 

働いている時、とある先生が

「これはこうしたらええねん」

「この原稿読むだけでええから」

「流れは先生が作っておいたから」

「これを覚えるだけでええようにしといたで」

と“答え”を全部先回りして子どもに伝えていました。

「どうせ子どもが考えても時間がかかるだけやから、自分がやった方が早い」

とのことでした。

 

他にも多くの教員が、

想定している“答え”に誘導するような質問をして、

想定外の“答え”が出た時にその子自身を否定してしまうようなやり取りをしてしまう…。

そんな話をたくさん聴きました。

…もちろん、そのことに気づいて悩んでいる先生たちも。

 

私自身の経験で言えば、

生徒が書いてきた集会の原稿を

私が何度も何度も(基本的に3往復くらいはしていました)やり取りしながら子どもと悩んでいるのを見て、

「暇やからできるんやなぁ」

と言われたこともあります。

「そろそろ、あなたが折れてあげなさいよ」

と言われたこともあります。

 

そんな私も正直に言えば、

余裕がない時に子ども自身に考えてもらう時間が待てなくて、

「こうしたら?」

と“答え”を半ば押しつけてしまっていたこともあります。

保健室でのやり取りの中で、

子どもが出した“答え”を否定してしまったこともあります。

(もちろん一刻も争う事態の時はこちらの判断で動くことが大事ですが)

 

正直、教員自身の多忙化も否めません。

教員自身が「悩む力」を失いそうなくらい、

悩む時間がないほど仕事に追われていて、

今すぐ答えが欲しくて、

明日にでも使える知識が欲しくて必死なのです。

そんな状況があるのも分かっています。

(川村先生がいる医療の現場も同じだと思います)

 

それでも、

姿勢として「悩む力」を大事にするという視点は、

忘れずに持っておきたいし、

できることから少しずつ行動に移していきたい、と思います。

そんな「心の土台」を創っていく。

YOUKYOUカフェでも大切にしたいです。

 

(世界に25台しかないクリムトの原画が描かれたピアノ…!)

 


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