カルナック神殿とルクソール神殿
朝6時。
今朝も早起きし、観光へ。
例によって自転車で、
カルナック神殿とルクソール神殿に向う。
カルナック神殿は、
街の中心から少し離れていた。
巨大なこの神殿はガイドブックでは、
2位にランクインされていた。
早朝の神殿は、がらんとしており、
観光バスも一台程しか停まっていない。
入り口には羊の頭を持ったスフィンクスたちが、
朝日にその体を照らし、
遺跡に訪れるものをじっと見守っている。
カルナック神殿入り口。羊のスフィンクスが並ぶ。入場料1人50ポンド(約1000円)
高い塀の間を進んでいくと、
2本のオベリスクが見えてきた。
巨大な柱で飾られた遺跡内部から離れると、
ところどころ、くずれた瓦礫の山などがあり、
廃墟のようなところも見受けられる。
確かに巨大でスケールが大きい遺跡だ。
しかし、私たちには少しもの足りなかった。
装飾やレリーフが少なかったからかもしれない。
いや、そろそろ遺跡を見飽きてきたのかもしれない。
さしたる感激も得ることもなく、
カルナック神殿を後にした。
再び、自転車にまたがり、
ルクソール神殿を目指す。
ナイル河岸を走っていると、
やっぱりボートの客引きが声を掛けてきた。
ワンダラー。カムヒアー。
だから、乗らないというのに。
ルクソール神殿もまだ時間が早いからか、
人はまばらだった。
入り口横には巨大な顔
2体の巨像とオベリスクに挟まれた門は、
シンメトリーな美しさをたたえていた。
右側のオベリスクはフランスに持っていかれて、
今はパリに建っているらしい。
良くこんなでかいものを運んだものだ。
神殿は一時期、キリスト教の教会にもなっていたらしく、
コプト教会のなごりの遺跡があった。
なかでも目を見張るのは、
ヒエログリフの壁画を漆喰かなんかで潰して、
上からキリスト教の壁画が描かれている壁だ。
神殿が時代とともに、
その役割を変えてきた象徴のようで、興味深かった。
このルクソール神殿とカルナック神殿は、
スフィンクスの参道で結ばれていたらしい。
今では、その道をたどることは出来ないが、
左右にスフィンクスがズラリと並んだ、
一直線に伸びる参道に思いをはせながら、
ルクソール神殿を後にした。(yo)
過酷! 王家の谷2
王家の谷にがっかりした後、
私たちはつづいてハトシェプスト女王葬祭殿に向った。
ハトシェプスト女王葬祭殿は、
王家の谷へ行く途中にある。
王家の谷からの帰り道は、
下り坂なので行きよりも楽に進むことが出来た。
そろそろ陽も高くなり気温も一段と高くなる。
やがて、岩肌をくり抜いたように、
建てられた神殿が姿を現す。
葬祭殿に着く頃には、
前日に凍らせておいたミネラルウォーターの氷が、
すっかり解けて、温くなっていた。
やはり、人気のスポットとあってか観光客が多い。
ガイドブックの遺跡ランキングでは3位になっていた。
ハトシェプスト女王葬祭殿。入場料1人25ポンド(約500円)
確かに、岩肌を背にした神殿の姿は独特の美しさがある。
しかし、なぜか綺麗過ぎて、
どこかつくりものっぽさを感じてしまう。
人工物なので、つくりものっぽさという表現もおかしいが、
なんというか、長い年月を経た建物に見えないのである。
それは修復されたためであるのかもしれない。
神殿の柱などには修復されたあとが見て取れた。
修復して、当時のままの状態を復元するのは、
必要なことなのかもしれない。
しかし、あまりにも綺麗にやりすぎると、
最近建てたもののように見える。
それでは、歴史の重みが消し飛んでしまうようで、
なんとなくつまらないような気がする。
そんな事を話しながら、
私たちはハトシェプスト葬祭殿を後にした。
余裕があれば、
王妃の谷へも行ってみようと思っていたが、
すでにヘトヘトになっていたのと、
王家の谷のがっかりを再び頭に想い浮かべると、
そのまま帰路に着くことにした。
フェリー乗り場に到着すると、
なぜかローカルフェリーではなく、
別のボートに乗れと言われた。
しかも1ドル。
いやいや、往復のチケットを持っているよ。
と渡すと乗ることが出来た。
まったく、油断もスキもあったもんじゃない。
ナイル河の水は青く美しい。
フェリーは地元の人で満員だった。
船頭のおっさんがバクシーシ目当てに、
何かと世話を焼きたがって、しつこかった。
なかなかハードな1日だった(yo)
過酷! 王家の谷1
ルクソールは昼間が非常に暑い。
観光するなら、早朝か夕方が良い。
朝5時に起き、朝食を済ませ、
6時にホテルを出た。
早朝のルクソールは、
まだ、日が昇り始めたばかりで涼しい。
私たちは王家の谷まで自転車で行こうとしていた。
王家の谷はルクソールの西岸にあり、
市内から行くにはナイル河を渡らなければならない。
一路ローカルフェリー乗り場を目指す。
川岸にはナイル河クルーズ用のたくさんの船が停泊していた。
フェリー乗り場へ向って走っていると、
客引きが声をかけてくる。
ローカルフェリー乗り場は閉まってる。とか、
ひどいものでは、ここがフェリー乗り場だ。と言って、
偽の乗り場へ連れて行こうとしてくる。
幸い、そこにいた別の人が、騙そうとしていた人を諌め、
本当のフェリー乗り場を教えてくれたが、
危うくついて行きそうになった。
フェリーでは、
往復1人2ポンド+自転車0.5ポンド(計約50円)ほどだったが、
そういうところでは、片道1ドルだと言っていた。
ひどいボッタクリようである。
王家の谷への道は、舗装されており走りやすかった。
私たちは砂漠の未舗装道路を想像していたので、これは助かった。
エジプトと言えば、何かと砂漠を連想してしまう。
が、実際は結構、整備されているのである。
当たり前と言えば当たり前か。
王家の谷までの道のりは長く、
自転車を漕いでも漕いでもなかなかたどり着かない。
午前中の比較的涼しい時間帯だからこそ、
まだなんとか進めるが、
これが日中だとどんなに地獄だろう。
考えただけでも恐ろしい。
緩やかな坂が続く道は、
やがて岩山の間に差し掛かった。
観光バスが何台も追い抜いていく。
ロバで進む団体もいた。
自転車で来るのは無謀だっただろうか。
後悔の念が脳裏をかすめた時、
ようやく入り口が姿を現した。
やっとついた!
喜びいさんで、ビジターセンターに向うと、
入り口には自転車が2台停めてあった。
私たちと同じように自転車で来ている人がいるのだ。
もし目の前にいたら、あの長い道のりを走破した者同士、
喜びを分かち合いたい気分だった。
谷の入場料は1人70ポンド(約1400円)。
墓には3つまで入れる。相変わらす観光料金は高い
汗水たらして、ようやくたどり着いた王家の谷だったが、
正直がっかりした。
景色と言ってもただ岩肌に穴がいっぱい開いているだけ。
無数の墓の中から好きな墓を3つ選んで、
中を見られるのだが、どれもこれも似たような造り。
そのくせ、観光客だけはやたらと多く、
その数なんと1日7000人。
ツタンカーメンの墓も別料金で見られるのだが、
内部は狭く、棺とミイラが置かれているのみ。
これで、80ポンド(約1600円)は、
取り過ぎではないだろうかと思えてくる。
それでも、やっぱりツタンカーメンは一番人気のようで、
訪れる観光客は後を絶たなかった。 つづく(yo)
デンデラ ハトホル神殿
朝7時半。車が迎えにきた。
車は黒のトヨタのカローラだった。
デンデラも含め、ナイル川中域への移動は、
治安維持の関係上、警察の付き添いが必要だった。
この辺りは、過去テロ事件が発生しており、
旅行者保護の観点から、
単独での移動は制限されているらしい。
そうであるので、車は一旦、一箇所に集合し、
まとまってグループ移動をすることになる。
ようやく目的地へ向けて出発したのは、
8時になってからだった。
移動中は行く道々で警察が交通規制をしており、
その間を観光バスや私たちのような車が連なって走っていく。
先頭と最後尾にはおそらく護衛車がついているのだろう。
それは、まるで大統領か王族の移動のようであった。
車内は冷房が効いて快適。
運転手は丁寧な運転を心がけており、
無駄口を叩かない。
他の車と比べても確かに私たちの車だけ、
頭1つ分高級そうである。
さすがに、350ポンドするだけはあるようだ。
しかしそれは、私たちには必要ではない。
移動手段は、やっぱり安いにこしたことはない。
神殿には、1時間半ほどで到着した。
砂漠の道をひた走るのだろうと想像していたのだが、
道は舗装され、走りやすく、
回りの景色もルクソールとそれほど変わりはしなかった。
到着すると運転手は、
2時間後に戻ってくるようにと言った。
帰りの時刻も決まっているようである。
保存状態の良いハトホル神殿。柱の顔はローマ軍に破壊されたらしい
遺跡内は人もまばらで、非常に見やすかった。
ハトホル神殿内の壁画は綺麗に残っている部分が多く、
見応えがある。
警官が巡回しているのだが、暇であるのか、
頼んでもいないのに案内してくれたりした。
バクシーシ目当てなのかとも思ったが、
そうではないようであった。
しかし、警官ではない係りのおっさんは、
バクシーシ目当てのようで、こっちへ来い。
ここを見ろ。などと言っては、お金をせびってくる。
それでも、地下に入れてくれたり、
聖なる泉へ連れて行ってくれたりと何かと楽しめたので、
ケースバイケースでお金は払うことにした。
この遺跡には他では、
見られないクレオパトラのレリーフがある。
しかし、私たちが見ても、
あ!クレオパトラだ!
と思える訳はなく、
これがクレオパトラですよ。
と言われて、初めて分かるものであって、
実際問題さしたる感動は無かった。
ただ、珍しいものを見られた!
というような満足感があるばかりであった。
神殿南側の壁画にはクレオパトラが描かれている。
1番手前がクレオパトラらしい
とはいえ、ここの遺跡は保存状態も良く、
なかなか見応えがあり、
帰る頃には2人とも十分満足していた。
出発する前、なぜかオーナーがしつこく、
最後にチップを渡すようにと言ってきたのが気になったが、
ホテルに戻ると運転手にわずかばかりのチップを渡した。
運転手は金額も確かめずに、黙って受け取った。
立ち居振る舞いから、育ちの良い人のようであった。(yo)
はじめてのルクソール2
掃除が終わったそうなので、
部屋を見せてもらうことに。
最上階の部屋は静かで過ごしやすそうだ。
エアコン、トイレ、シャワーに
バスタブが付いて、50ポンド(約1000円)。
1週間泊まると言って、
45ポンドにしてもらった。
そして、再びロビーへ。
オーナーは是が非でもツアーに参加させたいらしく、
再びツアーについての交渉が始まった。
この時、他のツアー会社にも聞いてみて、
良く考えてから検討すれば良かったのだが、
相当、押しの強いオーナーに負けてしまった。
しかし、王家の谷もデンデラもツアーで回るゆとりはない。
結局、王家の谷は自転車で回るとして、
個人では行きにくいデンデラへ、
350ポンドで行くことにした。
3日間の自転車代1日1人10ポンド、
(はじめ1日25ポンドなどと言っていたが)
計60ポンド(約1200円)と
7日分の宿泊費とともに料金を前払いした。
夜、街のレストランで食事をしていると、
アリと名乗るおじさんが通りがかった。
自分の扱っているツアーの勧誘に来たようである。
ためしにデンデラへのツアー代を聞いてみた。
すると、アリさんは100ポンド(約2000円)と言った。
1人分?
聞くと、2人で100ポンドだった。
私たちが払った350ポンドだと、
アビドゥスまでの料金であるらしい。
結構、吹っかけられたものだ。
やはり、カイロで聞いた話は本当だった。
車1台100ポンドとして、3人で行けば、
1人35ポンドほどで行けるだろう。
だが、時すでに遅し、
明日の朝にはデンデラへ行く事になっていた。
今からでも遅くない、キャンセルしろ。
アリさんに言われ、
一か八かオーナーに掛け合ってみることにした。
ホテルに戻るやいなや、早速オーナーに話す。
デンデラ行きキャンセルしたいんですけど。。。
オーナーの答えはもちろんノー。
すでにツアー代を別の会社に払ってしまったからだという。
体調が良くないからキャンセルしたいというも、
じゃあ別の日にすればいいと返され、
返金に応じてくれない。
確かに、一旦オーケーしたものをやっぱやめます。
なんて通らないよな。
いくら高いとはいえ、それを承諾したのはこっちだし。。。
しかし、オーナーがボッタクッているのは確かだ。
こちらとしても、
ボッタクられたという気持ちのまま、
後1週間も泊まるというのも癪だ。
2人で相談し、
ツアーには行くが宿泊は3泊だけにする。
という結論を出した。
それで話は終わったと思った。
クタクタになり部屋に戻ろうとすると、
ホテルの従業員がやってきた。
オーナーが呼んでいるらしい。
何かと思って降りていくと、ツアー代金を250ポンドにするから、
1週間泊まらないかという事だった。
(正確には差額の100ポンドをバクシーシしてあげるからと言われた)
ガイドブックの事を気にしているのだろうか。
バクシーシというのが気になったが、
この際なんでもいい。
思ってもみない申し出に、
内心、喜びつつも私はなおも食い下がり、
100ポンドじゃないと嫌だと言った。
オーナーはしばらく考え、
200ポンドが限界だと言ってきた。
それでも、アリさんの言った額と倍も開きがある。
しかし、さすがにこれ以上は無理のようだった。
こちらも非があるため、
むしろこれはありがたいことだ。
こうして、デンデラツアーは200ポンド(約4000円)になり、
私たちはフォンタナホテルに1週間泊まることになった。(yo)
後に街中で声を掛けられたエジプト人に、
フォンタナホテルに泊まっているというと、
誰もがあそこのツアーは高いと言っていた。
2003年までの地球の歩き方には載っていたが、
ツアー代金が高額で勧誘がしつこいため、載らなくなったらしい。
(オーナーが言うには、工事中でうるさかったからだそうだが)
本屋で最新のロンプラを見てみると、
やはりオーナーのツアーの勧誘がしつこいとかかれていた。
オーナーは来年の歩き方に載ると言っていたけど、
本当だろうか。。。
値段のわりに部屋や従業員のかんじはいいので、
泊まるだけなら良いのだけど。。。
お昼はエジプト名物コシャリを食べる。3ポンド(約60円)
夜は地元のレストラン。鳩の肉に米が詰まっている。21ポンド(約420円)
ケバブ。21ポンド(約420円)














