過酷! 王家の谷1
ルクソールは昼間が非常に暑い。
観光するなら、早朝か夕方が良い。
朝5時に起き、朝食を済ませ、
6時にホテルを出た。
早朝のルクソールは、
まだ、日が昇り始めたばかりで涼しい。
私たちは王家の谷まで自転車で行こうとしていた。
王家の谷はルクソールの西岸にあり、
市内から行くにはナイル河を渡らなければならない。
一路ローカルフェリー乗り場を目指す。
川岸にはナイル河クルーズ用のたくさんの船が停泊していた。
フェリー乗り場へ向って走っていると、
客引きが声をかけてくる。
ローカルフェリー乗り場は閉まってる。とか、
ひどいものでは、ここがフェリー乗り場だ。と言って、
偽の乗り場へ連れて行こうとしてくる。
幸い、そこにいた別の人が、騙そうとしていた人を諌め、
本当のフェリー乗り場を教えてくれたが、
危うくついて行きそうになった。
フェリーでは、
往復1人2ポンド+自転車0.5ポンド(計約50円)ほどだったが、
そういうところでは、片道1ドルだと言っていた。
ひどいボッタクリようである。
王家の谷への道は、舗装されており走りやすかった。
私たちは砂漠の未舗装道路を想像していたので、これは助かった。
エジプトと言えば、何かと砂漠を連想してしまう。
が、実際は結構、整備されているのである。
当たり前と言えば当たり前か。
王家の谷までの道のりは長く、
自転車を漕いでも漕いでもなかなかたどり着かない。
午前中の比較的涼しい時間帯だからこそ、
まだなんとか進めるが、
これが日中だとどんなに地獄だろう。
考えただけでも恐ろしい。
緩やかな坂が続く道は、
やがて岩山の間に差し掛かった。
観光バスが何台も追い抜いていく。
ロバで進む団体もいた。
自転車で来るのは無謀だっただろうか。
後悔の念が脳裏をかすめた時、
ようやく入り口が姿を現した。
やっとついた!
喜びいさんで、ビジターセンターに向うと、
入り口には自転車が2台停めてあった。
私たちと同じように自転車で来ている人がいるのだ。
もし目の前にいたら、あの長い道のりを走破した者同士、
喜びを分かち合いたい気分だった。
谷の入場料は1人70ポンド(約1400円)。
墓には3つまで入れる。相変わらす観光料金は高い
汗水たらして、ようやくたどり着いた王家の谷だったが、
正直がっかりした。
景色と言ってもただ岩肌に穴がいっぱい開いているだけ。
無数の墓の中から好きな墓を3つ選んで、
中を見られるのだが、どれもこれも似たような造り。
そのくせ、観光客だけはやたらと多く、
その数なんと1日7000人。
ツタンカーメンの墓も別料金で見られるのだが、
内部は狭く、棺とミイラが置かれているのみ。
これで、80ポンド(約1600円)は、
取り過ぎではないだろうかと思えてくる。
それでも、やっぱりツタンカーメンは一番人気のようで、
訪れる観光客は後を絶たなかった。 つづく(yo)



