パソコンが!
実はこの「クイーンエヌ」という宿に決めた理由が、
もうひとつあった。
レセプションの前には、
インターネットカフェが併設されていたのである。
ルクソールで動かなくなってしまったパソコンを
インターネットカフェに持って行けば、
もしかしたら、直してもらえるかもしれないと思っていたのだ。
ホテルに併設されていれば、
わざわざ探す手間が省けるというものだ。
チェックインを済ませた後、
早速、壊れたパソコンを直せないかと聞いてみた。
タイガーウッズ似の従業員は快くオーケーしてくれた。
パソコンに詳しい人がいるから、
その人に見てくれるよう頼んでくれるそうだ。
しばらく部屋で休んだ後、レセプションに行ってみると、
どうやらネットカフェの主らしい巨漢の男を紹介された。
メガネをかけた魔人ブウといった様子の青年は、
見るからにパソコンに詳しそうだった。
一旦、昼食に出かけ、戻ってから魔人ブウにパソコンを見せた。
魔人ブウはイヤスという名前だった。
やはり、OSをインストールし直さないといけないようだ。
私が日本語版のOSを持っていないと言うと、
英語版をインストールしてくれることになった。
作業は予想していたより、はるかに時間がかかった。
3時間が4時間になり、5時間、6時間。。。。。
まだ、明るかった空はすっかり暗くなってしまった。
その間、イヤスはネットカフェにやってくる子供たちの相手をしながら、
黙々と作業をしてくれた。
作業中、さすがに悪いと思ったので、私がコーラでも飲むかと尋ねると、
イヤスはいらないと答え、逆に私が喉が渇いているのだと思ったのか、
ジュースを飲ませてくれた。
そうして、イヤスはOSのインストールも終わり、
後は日本語が使えれば完璧という状態にまでしてくれた。
作業開始から8時間。
イヤスはさらに粘ってくれたが、時刻は12時を過ぎていた。
私は深夜3時発のアブシンベルへのツアーに参加することになっており、
そろそろ寝ないといけない時間になっていた。
続きはまた明日ということにして、
作業代として、わずかばかりのお金を渡し、
この日の作業は終了した。
そして、翌日。
ツアーから戻って、再び作業再開。
イヤスのおかげで、
ついに!日本語が使える環境になった。
彼は本当に良くやってくれた。
もし、この宿に泊まっていなければ、
彼に出会うことはなかっただろう。
私がアラビア語でシュクラン(ありがとう)というと、
23歳のこの青年は、笑みを浮かべ、
覚えたての日本語で、「どういたしまして」と言ってくれた。(yo)
コフタ定食。これだけ付いてたったの13ポンド(約260円)。
安くてうまい。地元の人にも人気
アスワンの宿探し
重い荷物を背負っての宿探しは、しんどい。
おまけに、アスワンは猛暑。
こんなときは、ユリをどこかで待たせて、
私一人で探しに行けば良いのだろうが、
私が良いと思った宿でもユリには良くなかったりする。
宿に関してはユリの方が敏感なので、
もしも変な宿に泊まろうものなら、
後で文句を言われることになってしまう。
それなら、ユリが探しに行けば良いではないか。
と、思ったが、ユリは地図が読めず、交渉も私より苦手だ。
なので、結局いつも二人で歩いて探すことになってしまうのだが、
重い荷物を背負って歩く時間が長くなると、
ユリが「重い。重い。」と呟き出し、
それに対して私がイライラしはじめるので、
大抵、喧嘩をすることになる。
本当に宿を探すのは骨が折れることだ。
今回もガイドブックに載っているめぼしい宿に向かった。
駅前には客引きがおり、ちょうど目的の宿の名前を口にしたので、
私はなんとなくついていってしまった。
私はその男がホテルの人間だと思っていたのだが、
ユリが言うには、他のホテルの名前も口にしていたそうなので、
もしかしたら、マージンを取られるかもしれない。
案内されたホテルはトイレバス、エアコン付で50ポンド(約1000円)。
安くならないかと言うと、45ポンドになった。
しかし、この宿には泊まらなかった。
ユリがどうも客引きを警戒していたためである。
客引きにマージンをとられるのが癪なのだという。
しつこく付きまとってくる客引きを無視して、
再び私たちは自分たちで宿を探しはじめた。
何軒か回った宿はどこも満室だった。
仕方なく、また最初の宿に戻ることになった。
だが、寸での差でエアコン付の部屋は埋まってしまい、
ファンだけの部屋しかないという。
この際、ファンだけでも良かったのだが、
私たちはまた別の宿に向かって歩くことにした。
もうひとつ、あてがあったためだ。
ようやくたどりついた「クイーンエヌ」という宿は、
エアコン、トイレバス付、1泊70ポンド(約1400円)だった。
最初の宿とは倍近くの値段の差があったが、
比較的綺麗なのと、部屋がベランダ付でナイルヴューなのでここに決めた。
なにより相当疲れており、もうこれ以上歩きたくなかった。
安くならないかと掛け合ったが、無理だった。
たしかガイドブックには日本人には割引があるというような事が書いてあったのだが。。。
やはり、エジプトの情勢はめまぐるしく変わっているようだ。
つづく(yo)
アスワンへ
乗車予定のアスワン行き列車は遅れていた。
出発時刻の9時30分の少し前にやってきた列車に乗ろうと、
切符を見せるも、「これではない。」と車掌らしき人は言った。
列車は次々とやってくる。
他の乗客や警官に尋ねるも、そのどれもが違う列車だった。
大幅に列車は遅れていた。
客の一人は、暑さでディーゼルエンジンがまいっており、
少しづつ休みながら運転しているのだと言っていた。
1時間ほど待つことになった。
何両もの列車が通り過ぎ、
ようやく警官が「これだ。」と教えてくれた。
車両を確認し、乗り込む。
席を訪ねようと乗客にチケットを見せると、
「これではない。次の列車だ。」と言われた。
なんだ。違うではないか。
再びホームへ降り、元いた場所に戻ると、
さっきの警官がやってきた。
やはり、この列車に乗れと言う。
今度は、車両まで連れて行ってくれた。
そして、車掌らしき人になにやら説明を始めた。
それを聞いた車掌は私たちに向かって一言。
「ノープロブレム」と言った。
乗っていいようだった。
再び列車に乗り込み、席の場所を尋ねようと、
乗客にチケットを見せる。
すると、またその乗客は「これではない。」と言った。
だが、私が警官に乗れと言われたと説明すると、
「ポリス?それならノープロブレムだ」という事になった。
席は空いていたためか、どこでも座っていい様子だった。
どうやら、あの警官は私たちの列車が遅れ過ぎているので、
別のアスワン行き列車に乗せてくれたようだ。
なんと気の利く警官だろう。
列車はエアコンが効き、席も広々としており、
2等でも十分快適だった。
アスワンに着いたのは、2時過ぎだった。
つづく(yo)
カルナックの夕べ そしてパソコンが!
カルナック神殿で夜中行われる、
音と光のショーを見に行った。
ショーは多言語で開催され、
今日はちょうど日本語で行われる日だった。
団体客でいっぱいかと思いきや、
会場にやって来たのは15~6人の日本人のみ。
当然、欧米人は1人も見当たらない。
日も暮れはじめた8時。
派手なサウンドとともに神殿がライトアップされた。
カルナック神殿の音と光のショーは1人75ポンド(約1500円)
昼間とは違った印象でなかなかすばらしい。
ショーの内容は、神話から引用されたちょっとしたストーリーに沿って、
ライトアップされた神殿内を進んでいくというもの。
暗闇に浮かぶ神殿内を探検して行くような感覚だった。
進んでは立ち止まり、ナレーションを聴く。
案内係の人は次に進むタイミングになると、声をかけてくれるのだが、
そのときの言葉も「どうぞ~」と日本語になっていた。
徹底した日本語版ぶりに脱帽。
時代劇のようなナレーションは、雰囲気を出す事には成功しているが、
何がどう関連してくるのか説明不足で、内容がイマイチ理解しにくかった。
景色もただ、ライトアップされるのみで、
たとえば特殊な機械で当時の装飾が再現されたりなどといったように、
特別に変化する訳ではないので、後半は、はっきりいって退屈だった。
それでも、池の前でゆっくり星を見られたのは良かった。
中には居眠りしている人もいたけど。
総合的にみて、カルナックのショーはやや期待はずれだった。
約1時間のショーが終わり、
「さらばじゃ」と案内係に見送られながら、
入り口まで引き返すと、すでに次のショーがはじまっていた。
英語版のショーに集うお客さんはさすがに多く、
日本語版に比べるとかなり賑やかだった。
帰り道、ガイドブックに乗っていたクイックピザというピザ屋に寄った。
マルガリータ17ポンド(約340円)はちみつパイ14ポンド(約280円)
店内では無線LANが使えるという表示があったので、
ピザが焼きあがる間、ネットでもしようと思い、パソコンを立ち上げる。
が起動しない。
なぜだ。
ひょっとして、前回マクドナルドで繋いだときに、
ウイルスにでも感染したのかもしれない。
パソコンにはデジカメのデータのバックアップなど、
大事なデータが入っている。
このまま起動できないと、今後バックアップができなくなってしまう。
リストアしようにも、あいにくOSのCDは日本に置いてきてしまった。
思いも寄らないところで、
突然、危機が訪れた。(yo)
エジプトでビール
イスラム教で飲酒が禁止されているため、
エジプトではビールが飲めない。
でも、お酒は造っていたりする。
だから、まったく飲めない訳ではなく、
酒屋に行けばお酒が買える。
しかし、カイロではちらほら見かけた酒屋も、
ここルクソールでは、まだ一軒もお目にかかった事はなかった。
どうしても、ビールが飲みたくなり、
ホテルで働いているヌビア人のヌーピー少年に場所を教えてもらった。
喜び勇んで訪れた、郵便局の近くにあるという、
酒屋はことごとく閉まっていた。
残念。
しかし、あきらめる訳にはいかない。
気を取り直し、店の近くにいたおじさんに聞く。
曰く、駅の近くに酒屋があるという。
途中、怪しげな日本語を話す男に出会った。
場所を教えてくれるだけでいいというのに、
男は「ついてこい。」と酒屋へ案内してくれた。
ようやくたどり着いた酒屋は、
はたして駅の目と鼻の先にあった。
しかも二軒並んでいた。
エジプト原産のステラビールを購入する。
ヌーピーは1本5ポンド(約100円)くらいといっていたが、
店の親父によると、大缶10ポンド(約200円)、
小缶7ポンド(約140円)だった。
小缶を2本買った。
後日、また同じ店でステラビールを買った。
何も聞かずに大缶1本で10ポンド渡すと、3.5ポンド返ってきた。
つまり、大1本6.5ポンド(約130円)。
どうやら、またボッタクられたようだ。
前回と違い、今回の店員は若い兄ちゃんだった。
思い返してみると、
おっさんの方がボッタク率が高いように思う。(yo)




