動画編集を始めると、最初はカットやテロップ入れだけで満足していたのに、気づけば「もっと綺麗な画質で保存したい」「YouTubeにアップしたい」なんて思うようになりますよね。私もまさにそんな初心者の一人でした。

AviUtlは無料なのに高機能で、MP4出力もできると聞いて早速使ってみたのですが……「え?MP4で出力できないんだけど?」「設定が多すぎて意味が分からん!」と何度も挫折しかけました。

今回は、そんな私が試行錯誤しながら「AviUtlでMP4を正しく出力する方法」を学んだ体験談を交えつつ、初心者でも迷わず設定できるように解説していきます!


1. MP4で出力できない!?最初の壁

AviUtlをインストールして、動画編集も順調に進み、「よし、完成!」と思った矢先、MP4で出力しようとしてもそれらしい項目が見当たりません。

「え、MP4って普通に保存できるんじゃないの?」と思い、適当に「ファイル」→「プラグイン出力」から「AVI出力」を選んで保存してみたのですが……出来上がったのはAVI形式の巨大なファイル。再生はできるけど、サイズがデカすぎるし、スマホで開こうとしたら非対応。

「いやいや、そんなはずは……」とネットで調べた結果、AviUtl単体ではMP4出力ができないことを知りました。MP4で出力するには、「拡張 x264 出力プラグイン」が必要だったのです。


2. MP4出力に必要な準備

AviUtlでMP4を出力するには、以下の準備が必要です。

「拡張 x264 出力プラグイン」を導入する
L-SMASH Worksなどの入力プラグインも入れておくと便利
正しいエンコード設定を行う

当時の私は「そんなの分かるわけない!」と投げ出しそうになりましたが、冷静にひとつずつ進めていけば大丈夫。

① 拡張 x264 出力プラグインを導入

  1. 「拡張 x264 出力(Ex)プラグイン」をダウンロード(AviUtl向けのMP4エンコードプラグイン)

  2. ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、AviUtlフォルダ内の「Plugins」フォルダに入れる

  3. AviUtlを起動し、「ファイル」→「プラグイン出力」を開くと、「拡張 x264 出力(Ex)」が追加されていることを確認

② エンコード設定の基本

MP4出力時に「画質が悪い」「ファイルサイズが大きすぎる」といった問題を防ぐため、以下の設定をしておくと安心です。

  1. 「拡張 x264 出力(Ex)」を選択

  2. 「ビデオ圧縮」ボタンをクリック

  3. 以下の項目を設定

    • エンコードモード:「品質 - 目標CRF」(数値は23~25あたりがバランス良し)

    • プリセット:「medium」か「slow」(速さより画質を重視するならslow)

    • プロファイル:「high」

    • レベル:「4.1」

これで基本的にはOK!あとは音声設定も適切に行い、「MP4出力」で保存すれば完成です。


3. MP4出力後のトラブルと対処法

やっとの思いでMP4出力に成功したと思いきや、いくつか問題が発生しました。

① 「音が出ない!」問題

MP4を再生したら映像はバッチリなのに、音が聞こえない……。これは音声エンコードの設定が原因でした。対策として、音声エンコードを「Nero AAC」か「QAAC」にすることで解決。

② 「再生できない!」問題

MP4出力したのに、スマホで再生しようとしたら「対応していません」と表示。これは「プロファイル設定」を間違えたせいでした。「Baseline」や「Main」ではなく「High」に設定することで正常に再生できるようになりました。


4. まとめ:AviUtlでMP4出力は意外と簡単だった!

最初は「MP4に出力できない!」と悩んでいましたが、必要なプラグインを導入し、適切な設定を行うことで、スムーズにMP4を出力できるようになりました。

もしこれからAviUtlを使ってMP4出力をしたい方は、私の失敗談を参考にしてみてください!

拡張 x264 出力プラグインを導入する
エンコード設定をしっかり行う
音声設定やプロファイル設定に注意する

AviUtlは少し手間がかかる分、慣れれば無料とは思えないほど高品質な動画が作れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!