野次馬のめしこきは、ドライブするときに民家の屋根を眺めています(よそ見運転注意!)。
これが面白いのです。まずは、屋根の形をおさらいして。
最近は片流れや陸屋根その他個性的な屋根も多くなってきました。しかし基本的には切り妻、寄棟、入母屋、宝形(方形:ほうぎょう)が一般的です。片流れも増えてきました。
(屋根セイバーズブログさんよりお借りしました)
地元群馬では、養蚕が盛んだった山間部で切り妻屋根に煙抜き(越屋根)が乗ったのがよく見られます。養蚕農家の特徴で、2階部分の風通しを良くするため、また冬場に2階に保存しておくコンニャクの種イモを凍みらせないよう囲炉裏で暖められた空気を2階に送るためなのだそうです。
新潟県魚沼地方は豪雪地帯ですから、今は下駄ばき基礎が中心です。雪に埋もれないようにコンクリートの基礎を高くしています。下駄ばき基礎ではない家は雪囲いをする必要があります。その上に杉の横板張りの壁。家によっては屋根の上に地下水を流す融雪パイプがついています。屋根はトタンぶきで切り妻、新しい家は片流れも目立つように思います。
栃木県は群馬県と似て全国的には地味な県で、ブランド総合研究所の2016年の魅力度47都道府県ランキングでは45位群馬、46位栃木、47位茨城県となって、北関東3県は最も魅力に欠ける県なのだそうですが、のめしこきには群馬県との違いがたくさん見えて興味深い県です。入母屋の民家が多く見られます。入母屋は全国的に人気のようですから、全国的に見られるのでしょう、きっと。
のめしこきが理解しているのは、茨城県西部から大洗までの国道50号線沿線と、福島県の浜通りには入母屋民家が見られます。
写真は国道6号線帰還困難区域の入母屋造りの民家。
(MapFanよりお借りしました)
この入母屋屋根ですが、県南部の小山市・栃木市周辺と宇都宮市より北部では形が変わってきます。
北部では、
こんな感じの入母屋。
南部では、
入母屋屋根の下に庇をつけたものが多くなります。
栃木県だけでもこんな違いがありますから、他県の入母屋もじっくり見ると何か特徴が分かるかも知れません。
退職したら、日本全国屋根巡りの旅も面白そうです(墓巡りと同じ文章かい)。