新潟に行く楽しみは、隣県なのに景色がだいぶ変わることです。
群馬県にも雪深い地域はたくさんありますが、群馬県=雪はあまり降らない、というイメージなのです。のめしこきの住む地は地面はカチカチに凍りますが雪はあまり積もりません。雪国といえばやはり新潟なのです。
雪国らしい信号です。雪の重みを緩和するために縦についています。赤信号が一番見えやすいように上部にして。省エネのためLED信号が普及してきましたが、あまり発熱しないので雪が付着しても溶けにくい難点があると聞いたことがあります。すぐに対策がなされるだろうとは思いますが。
道の駅の駐車場ですが、道路の中央にもありました。群馬県でも草津温泉などにはあります。
下駄ばき基礎の家。下駄ばき基礎というかどうか知りませんが。この基礎がなかった昔の家はさぞ大変だったでしょう。
長岡出身の大学時代の友達は雪下ろしのことを「雪掘り」と言うんだと教えてくれました。「掘る」という言葉に雪の凄さを感じます。
雪囲い。これがなければ、窓など突き破られてしまうのでしょう。上の写真には雪囲いがありませんから、下駄ばき基礎の家では必要ないのかもしれません。
街中の雪の集積場。こうした場所がそこかしこにあるのでしょう。これは道路など公共部分の雪を集積するのでしょうから、個人の家の雪はどのように処理しているのでしょう。
雪がコンコン降る。
人間は
その下で暮しているのです。
(石井敏雄「雪」)
「山びこ学校」の冒頭の詩です。山形県の中学校で行われた無着成恭さんの生活綴り方教育をまとめたものですが、こんな詩を思い出します。
この雪が融けて、日本一の魚沼コシヒカリの味を作っているのですから、痛し痒しでしょうか。何事にも光と影がある。both sides now ですね。
魚沼ではそばと言えば、つなぎにフノリを使った「へぎそば」(商標登録)が有名です。写真はへぎに並べられてはいませんが、フノリを使っています。昨夏、妻氏とドライブで十日町のへぎそばをいただきました。食べログでも高評価で、実際大賑わいの店でしたが、のめしこき夫婦には合いませんでした。
十日町出身の学生に聞いたら、やはりおいしいと言います。ですから、再チャレンジです。
フノリについては、よくお邪魔させていただいている「伊勢志摩 海♂やま日記」に出ていましたので、よろしかったら訪れてみてください。
独特の香りがかすかにして、のど越しがツルツルする感じになりますね。
どうもそれがのめしこきには好みではないようです。上田の千本桜のそばのようなザラついたのど越しが好みなのです。もっとも、塩辛や納豆など慣れると病みつきになりますから、慣れの問題なのでしょう。
魚沼周辺でなぜ海産物のフノリが使われるのかというと、雪融け水による染色が盛んだったことに関係しています。染色するには布を織らねばなりません。張ったたて糸に横糸をくぐらせて織物を作りますが、そのたて糸をピンと張るためにフノリを使っていたのだそうです。妻氏のおじさんは十日町で染色工をしていました。
北越急行ほくほく線の白一色の線路。この線路の向こうには何があるのでしょう。電車に揺られながら、この景色の続きを眺めてみたいものです。
雪掘り、雪かきに追われる人を前に、雪景色を見て心ウキウキするのは申し訳ないのですが、雪景色を堪能できたドライブでした。