南相馬から浪江町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町、いわき市、北茨城市まで、国道6号線を南下します。
福島県を通るとこの歌「I love you& I need you ふくしま」が脳裏に聞こえます。
初めて聞いたのは震災1年後のいわき市出張の時でした。同じバージョンではありませんが「いわき・ら・らミュウ」の中で繰り返し流れていました。
南相馬市の一部から楢葉町までが原発から半径20km圏内です。「半径20km圏内」という言葉は私も知っていました。ニュースでよく聞きましたから。
しかし、実感が伴っていませんでした。地元の人の話を聞いたわけでもなく、ただ単に車で通り過ぎただけなのですがそれでもやはり実感します。
穏やかな天気にもかかわらず、人の営みを感じない。国道6号にはダンプカーや乗用車の結構な流れがあるのに。
両側の住宅には柵が設けられ入れません。
帰還困難区域のようです。「動物に注意」の警告がそこかしこにありました。イノシシとかが繁殖しているそうです。
このような景色が、約1時間車窓を流れました。
楢葉町で人の生活に出会ったときはホッとしました。避難指示が解除されてから7400人の住人のうち440人が戻り、着実に増えているそうです。その実現には隣接の大熊町、双葉町の配慮があったそうです。3町長の会談で、中間貯蔵施設を大熊町・双葉町で受け入れるというすごい政治判断をした結果だそうです(読売新聞:3月4日)。
こうしたことはなかなかできるものではないと思います。きっと大熊町・双葉町の町長も苦渋の決断だったと思いますが、共倒れを防ぐ、急がば回れということでしょう。
政府は2017年度から帰還困難区域の除染も開始し、上に示したの区域を縮小する方向だそうです。
また、福島県を水素エネルギーの技術開発拠点とし、風力発電(浜通り沖合は風力発電に適している)などで燃料電池車1万台の年間使用量に相当する水素を毎年製造できるよう、2020年までに体制を整え、東京五輪・パラリンピックでも活用するそうです。
水素社会のリーダーとして FUKUSHIMA が世界に認知されたら素晴らしいことだと思います。
できることはなにもないけれど、
I love you& I need you ふくしま