日光山内に入る前に・・・
徳川家康の最側近であり、参謀といわれた謎多き天海大僧正
日光山内を見守るように日光橋の東端に銅像が建てられています
「久能山に遺骨を納め、増上寺で葬儀を行い、大樹寺に位牌を立て、一周忌を過ぎてから日光山に小さな堂を建てて勧請せよ。関八州の鎮守となろう」
との家康の遺言を守り、日光に東照宮創建の主導を行ったのが、この天海大僧正です
天海の銅像が建つ日光街道沿いの反対側には、日本三大奇橋のひとつの『神橋』が大谷(おおや)川に架けられています(神橋は、二荒山神社の一部です)
この『神橋』には、二荒山神社を創建した勝道上人にまつわる伝承があります
「その昔、勝道上人が大谷川の激流に行く手を阻まれ困っていると、対岸に二匹の蛇が現れ橋となりました。
勝道上人がその上を渡ろうとしましたが、滑ってなかなか渡れません。
そこで、滑る背に山菅(やますげ)を敷いて渡ったことから『山菅の蛇橋(じゃはし)』と呼ばれました」
その後の1636年(寛永13年)、蛇橋が架けられたとされる場所に『神橋』が架けられ、将軍の社参や勅使、例幣使などの参詣のみに使用されました
その際、将軍といえども駕籠から降り、歩いて『神橋』を渡らなければ日光山内に入ることは出来なかったそうです
まさに、神聖なる『神の橋』ですね
現在、そんな『神橋』を将軍や勅使でなくても、お金さえ払えば渡ることが出来ます(¥300)
鳥居の先は聖域(有料)です
鳥居の横には『良縁の鈴』
(カップルが一緒に鳴らしてました)
『神橋』のたもとに鎮座する『橋姫明神』
「橋わたしの神」だそうです・・・開運、良縁の御利益があります
橋の反対側は行き止まりですが、その先には・・・
深沙大王が祀られている『深沙王堂』があります
今まで何回か日光に来ましたが『神橋』を渡ったのは初めてです
やっと「神聖なる橋を渡ってもいいよ」と家康さまから許可が下りたような気分です
(『神橋』ひとり占め~)
『神橋』では、御朱印もいただけます
さぁ、次回は家康さまへご挨拶です
東京・武蔵野ほっこり町あるき
大野義昭