驚天動地の世界地図

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今日は「地図の日」です

 

 私たちが普段見慣れている世界地図。

 私たちが見ている世界地図はたいてい北が上になっています。

 ところが、ニュージーランドやオーストラリアやブラジルでは時々南が上になっている世界地図を売っているということ。

 

 例えば下のような物です。

 

 

 

 この地図を見ると、いつも見慣れた物を逆さまにしただけなのに、何だか不思議な感じがします。ものすごく違和感があります。

 だいたい、日本はどこ? ニュージーランドはどこ? 

 どっか間違っているんじゃないの?

 という感じになります。

 (ちなみに南半球でも普通は北が上の地図を使っているということで、これはお土産屋さんや観光用として売られているそうです。北が繁栄しているのに反発した南半球の人の思いが込められているようでもありますけど。)

 

 それにしてもどうして地図は「北が上」なんでしょうか?

 これには諸説あるようです。

 そもそも古代エジプトの地図は「南が上」だったということ。

 それはナイル川が北に向かって流れることから、河口を下に、つまり「南が上、北が下」になったとされています。

 中世ヨーロッパではなんと「東が上」などという物もあり、どの方角を上にするかはバラバラだったようです。

 古代ローマの天文学者プトレマイオスが書いた本の中で、すでに「北が上」の地図が描かれていて、その地図がその後ずっと一般的に使われてきて「北が上」が定着したという説もあります。

 また、大航海時代に、航海をするときにコンパス(磁石)を使うようになって、コンパスがいつも北を指すので「北が上」になったという説もあります。

 

 南半球で使っている地球儀や南半球の天文台で使っている赤道儀というものは、南極を上にした方が、南半球の人たちの実感に即しているので、南が上の物が使われることが多いそうです。

 地球儀は上下左右に自由に動かせる物もあるので、それだと自分の住んでいるところを上にした方が、見やすいですよね。飛行機のルート等を調べるのに、下から覗きこむというのは何かやりづらいですから。

 

 日本で普段見られる地図は、「北が上で太平洋が真ん中にある」物ですが、ヨーロッパでは、太平洋が真ん中ではなく、大西洋が真ん中にあります。

 

 

 

 まさに日本は「極東」ですし、「東南アジア」や「中東」の意味もよく分かります。

 これらの言葉はヨーロッパを中心にして見た場合の言葉なんですね。

 そして、地図一つの中にも、その地域での自己中心的な考えが浸透していて、面白い。

 

  こうして様々な地図を見ると、まさに「驚天動地」。天と地がひっくり返ったような衝撃があり、そこからいろいろ考えさせられることも多いですね。

 

 

1800年の今日、伊能忠敬が蝦夷地(今の北海道)の測量に出発したんだって。

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