鳥取サーフはオフシーズン。寒さを我慢して出ればヒラメくらいは非常に低確率で釣れるかもしれないが、年が明けてから寒波の襲来で大荒れ、しょっちゅう雷注意報となれば出ようにも出られない。
ということでソールが剥がれかけてきたリバレイのウェーダーは修理に出した。
メインで使っていたストラディックもメンテするなら今の時期だ。19ストラディック4000(ノーマルギア)を購入したのが2020年の初売りで、直ぐに1月のサーフで使ったので、秋冬サーフで3シーズン使用したことになる。21-22の秋冬はハイギアの20ツインパワーを併用したもののそこそこ使ったので改めてチェックしてみる。
ちょこちょこ軽微な置きキズは付いたが、機関良好。勿論ツインパワーのような滑らかさはないが、サーフでスズキを狙う道具として考えるならこのリールで十分だ。現場で使うぶんには巻き感の僅かな優劣なんて判別不能だ。細かいスペックを見れば、3000-4000番のスプールはカーボンドラグワッシャーで、かつリジッドサポートドラグではないので滑らかにラインが出ないとか、ツインパワー以上では2つベアリングが仕込まれているハンドルノブは1ベアリングで1つはプラカラーになっているとか差はあるが、バーブレスフックでバレを防ぎたいとかのシビアな使い方でなければ目くじらを立てるほどのことではない。それ以上を求めれば倍近い価格でツインパワーを購入することになり、個人的にはもう道具という範疇を超えたものになる。
何だかんだで20ツインパワーのハイギアとノーマルギアの2台を持っている自分でさえ、道具として使うならツインパワーよりちょっと重いけどストラディックで十分だと思わせるものがある。スプール受け、ハンドルノブ軸のプラカラーはベアリングに交換したが、それで実釣性能が向上した感覚もないし、ベアリングは潮噛みしたり錆びたりするので片っ端からプラカラーをベアリングに交換すればいいというものでもない。
ただし、上位機種と比べると調整が甘い部分はどうしてもある。分かりやすいのがハンドル軸のガタだ。
ハンドルを両矢印方向に動かすとボディーとの隙間が変化する。これはリールの心臓部であるドライブギアとピニオンギアの隙間に相当する。ここの隙間が大きいとギアが正常に当たらなくなりギアの摩耗が進んだりハンドルを回したときにハンドルの上下でギアのアタリが変わってカタカタ感が出やすくなる。但し、ギア同士の噛みあいには僅かな隙間がどうしても必要で、これを全くゼロにしてしまうと回転が重くなったり、却ってギアの摩耗が進みやすくなる。
要するにカタカタ感が最小で、ギアを摩耗させることもない絶妙な隙間に保つことが必要で、リールに限らずメカ系のものでこれを追い込むのは結構難しい。
これはドライブギアとギア左側に配置されるベアリングの間に各種の厚さのシム(薄い金属ワッシャー)を入れることで調整するのだが、上位機種と違ってストラディックあたりだと余りここがシビアにやられていない。ま、それで実釣に影響ないので本来気にすることはないのだが。
私自身はリールのメンテのスキルは無いわけではない。10年以上前のバイオマスターやらアルテグラではドライブギアに亜鉛鋳造ギアを使っていて、これがすぐダメになり何回も自分で交換してきた。だが、釣りが趣味であってこういうことを余りしたいわけではない。特に最近のリールは防水構造が複雑だし、シマノはローラークラッチの構造も変わったので余り中を触りたくないのが本音だ。
ま、釣りに出れない時間をリールのメンテに充てるのもいいだろう。どうせボディーを開けるのだからドライブギアをピニオンギアも交換しておこうかな。
ということで、シマノに注文した部品は、
ドライブギア、ピニオンギア。併せて2,000円ほどなので、ある程度使ったリールを開けるときには交換しておいてもいいと思う。
で、調整用シムも併せて注文(写真下)。上はストラディックの前まで使っていた12エクスセンスCi4+のシムだが、明らかにサイズが違う。
ストラディックのシムは外形13mm、内径11mm。エクスセンスは外形10、内径7。
ドライブギア左のベアリングのサイズは同じ(外形13、内径7、厚さ4)なので、外形10、内径7でいいはずなのだが.... さてはシマノがシムを間違えたのか?
と思ったのだが、19ストラディックの分解図を見ると、
シムがベアリングと左ボディーの間に変更されている。ベアリングの外側で調整するようになったのか....
正直どちらで調整しても同じだと思うけど、わざわざ変えなくてもいいと思うけどね....
ま、必要な部品は揃ったのでボチボチ始めてみようかな、気は進まないけど。