今回は日本三大シリーズの植物編です。日本は森林資源が豊富ですが、自然林と人工林の三大美林があるのが日本らしいなと思いました。人工林が多いというのは、江戸時代からの日本の特徴のような気がします。

 

 

【三大美林】

三大美林と呼ばれているのは、青森ヒバ、秋田杉、木曽檜です。この3つは天然の林であり、これらとは別に、天竜杉(静岡県)、尾鷲杉(三重県)、吉野杉(奈良県)が三大人工美林と呼ばれています。天然と人工の三大美林は、いずれも針葉樹林です。

 

・青森ヒバ(青森県)

青森ヒバは、和名ではヒノキアスナロと言われており、ヒバは日本だけに分布している樹木です。青森ヒバは他の木に比べて3倍の年月をかけて成長し、ゆっくりと成長する分だけ頑丈で木目細かく、腐りにくいため高級木材として扱われています。

 

 

・秋田杉(秋田県)

秋田杉も青森ヒバと同様にゆっくりと成長するため、木目が美しく密度が濃く丈夫な材木です。反り返ることや割れてしまうことが少ないため、加工に向いています。


 

・木曽檜(長野県)

木曽檜は樹齢150年以上の天然檜のことを指し、他の檜と比べて成長するのに約2倍の時間が掛かります。木目が細かく弾力性があり、綺麗な白い色を長期間保つことができます。

 

 

【三大桜】

桜は日本を象徴する花であり、最近では桜の花を見るために多くの外国人が日本を訪れるようになりました。日本には三大桜と言われている桜があり、三春滝桜、山高神代桜、梶尾谷淡墨桜は桜の名所となっています。三大桜の他に石戸蒲桜(埼玉県北本市)と猪狩の下馬桜(静岡県富士宮市)を加えたものが日本五大桜と呼ばれており、いずれも大正時代に天然記念物に指定されたものです。

 

 

・三春滝桜(福島県三春町)

樹齢1000年以上のベニシダレサクラで、滝が流れ落ちるように花が下に向かって咲きこぼれています。四方に伸びた枝が広がっており、満開になると迫力満点です。

 

 

・山高神代桜(山梨県北杜氏)

樹齢は1800年とも2000年とも言われているエドヒガンザクラで、現存する桜としては最古のものと言われています。神代桜という名前は、ヤマトタケルが東征の際に植えたことに由来しています。

 

 

・梶尾谷淡墨桜(岐阜県本巣市)

樹齢1500年以上のエドヒガンザクラです。蕾の時は薄いピンクですが、満開になると白くなり、散る時に淡い墨色と色が変化していきます。継体天皇のお手植えだと伝えられています。


三大桜はどれも見事ですね。いずれも実際に見たことはないのですが、いつか見に行ってみたいと思いました。樹齢1000年以上ということは、平安時代の人達も三大桜の周りで花見をしていたのかもしれないですね。


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