日本は外国のものを取り入れるだけでなく、日本独自に改良していくことがよくあります。今回の記事では、外国のもので日本で独自に進化したものを幾つか紹介します。

 

 

コンビニ

コンビニの発祥は米国だと言われており、チェーン店のセブンイレブンも米国からやってきました。日本のコンビニは次々と進化して、公共料金の収納代行や各種チケット発行など多種多様なサービスを提供し、商品点数も米国のコンビニよりもかなり多くなっています。

 

セブンイレブンは米国のサウスランド・アイスカンパニー社が創設し、日本ではイトーヨーカ堂がライセンス契約を締結して日本での展開を始めました。米国のセブンイレブンが経営破綻すると、イトーヨーカ堂とセブンイレブン・ジャパンが出資して子会社化し、日本独自に培われたノウハウを注ぎ込んで再建をしました。

 

現在では、アジアを中心に日本のコンビニチェーンが海外に多くの店舗を持つようになって、日本のコンビニが世界に広がっています。

 

 

カレー

カレーとは、複数の香辛料を使って食材を味付けした料理に対して欧米人が付けた呼称で、実際にインドにはカレーという料理はありません。インドを植民地支配していた英国が、インド料理をカレーと総称して世界に伝えたことにより、香辛料を使った煮込み料理のことをカレーと呼ぶようになりました。

 

英国では多種多様な香辛料を使いこなすことが難しかったため、あらかじめスパイスを調合したカレー粉をC&B社が商品化して、カレーが英国の家庭料理として普及しました。そして、小麦粉のルウでカレーにとろみを出すようになりました。

 

日本のカレーはカレー粉とともに英国経由で伝わってきて、戦後になって固形のカレールーが発売されるようになり、一般家庭に広く普及しました。日本のカレーは小麦粉を使っているため”とろみ”がありますが、インドのカレーは小麦粉を使っていないためサラサラしています。また、日本のカレーは外国のカレーに比べて、辛さが控えめで甘みがあります。日本のカレーは外国でも人気で、アジアや米国では日本式のカレー屋が増えて数多く存在しています。

 

 

クレープ

クレープはフランス発祥の食べ物で、小麦粉や砂糖を使用した生地の甘い料理です。フランスのクレープは具材が少なく、具材を楽しむというよりも生地を楽しんで食べるという感覚があります。そして、ラッパ状に巻くのではなく生地を平たく折りたたみ、ナイフとフォークで食べるタイプが多いです。

 

日本のクレープは、フルーツや甘いクリームなど具材がたっぷりのって、それをラッパ状に巻いて持ち運んで食べられるように改良されました。日本スタイルのクレープは本場フランスにも逆輸入され、米国などにも進出して人気のようです。

 

 

餃子

日本で餃子といえば焼餃子ですが、中国で餃子といえば水餃子です。日本の焼餃子のことは、中国では日式餃子と呼ばれるようです。

 

中国の餃子と日本の餃子は、茹でるのか焼くのかということ以外にも違いがあります。中国の餃子は皮が厚くモチモチした食感ですが、日本の餃子の皮は中国のものより薄く、焼いた時にパリッとした食感になります。

 

 

担担麺

担担麺は四川省が発祥で、挽肉やザーサイの細切りなどをのせ、辛みを利かせた味付けの麺です。担担麺の原型は汁がないタイプであり、中国では汁なしの担担麺が一般的です。日本の担担麺は、麻婆豆腐と同様に陳建民氏が日本人向けに改良したものが広がりました。最近では、日本の担担麺のように汁のある担担麺を出すところが中国でも増えているようです。



(関連の記事)
○中学受験と大学受験はどっちが大変?
○東京は日本の中では特殊な地域
○東京は日本の中で特殊な地域(交通編)
○地名と名称が合わないところ
○東京都は食事時間が日本一長い
○大学院進学率の全国一位は鳥取県
○北海道はコンビニ激戦区
○沖縄では全国紙の新聞がほとんど読まれていない
○京都はパン消費量が日本一
○日本によくある地名
○北陸新幹線が開業
○富山県民はハム好き?
○徳島県には医師が多い

○「○日」という地名は全国にある
○地方の人は都会の人より歩かない?
○ご当地ファミレス(1)
○ご当地ファミレス(2)
○ご当地ファミレス(3)

○ご当地ファミレス(4)
○名産土産は地元であまり食べられていない?
○あまり有名ではない産地


こちらをクリックしてください!