最近の日本の若者は内向き志向になっており、海外留学や海外旅行に行かなくなり、若者が海外に出なくなっていると言われています。
従って、20代の渡航者数が減ったことは確かですが、それは若者の海外離れというよりも若者の人数自体が減ったことが主な理由だということです。
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昨日の記事でも書きましたが、海外に留学する人数が10年で約4分の3に減っているように、若い人が以前よりも海外に行かなくなっているようです。
では、実際に海外に行っている若者の人数がどうなっているのかを見てみましょう。最近20年間の20代の人の外国への渡航者数の推移を現したのが、下のグラフです。
資料出所:法務省「出入国管理統計」
1980年代から渡航者数は増加傾向にありましたが、1990年代半ば以降は減少傾向となり、2009年以降は少し持ち直しています。2013年は約285万人で、最も渡航者が多かった1996年に比べて約180万人少なくなっています。
20代の渡航者数の推移をみると、2000年代に入ってから若者が外国に行く人が減ったということが言えそうです。
しかし、1990年代と2000年代では少子化の影響で20代の人口に差があり、特に1990年代半ばは団塊ジュニアが20代でした。つまり、母数である20代の人口が多ければ、それだけ外国に行く20代の人も多くなりますので、単純に渡航者数で比較すると実態を掴むことができません。
そこで、渡航者数に渡航者率(=渡航者数÷人口)を加えたのが、下のグラフです。
資料出所:法務省「出入国管理統計」、総務省「年齢階級別人口」
渡航者率は渡航者数と同様に1990年代半ばから落ちていましたが、2008年以降は上昇してきて最近では20%を超えるようになってきています。
従って、20代の渡航者数が減ったことは確かですが、それは若者の海外離れというよりも若者の人数自体が減ったことが主な理由だということです。
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