道路標識は国連条約の趣旨や従来の慣習等に基づき、固有名詞についてはヘボン式 、普通名詞については、英語により表記することになっていました。
道路標識のアルファベット表記は、27年前の昭和61年に開始されました。しかし、日本語読みをそのままローマ字に記したケースが多く、「公園」を「Koen」、「通り」を「Tori」や「Dori」とするなど、外国人には意味が通じにくいと言われていました。
国土交通省が公表した新しい統一基準では、「公園」は「Park」、「通り」は「Ave.」や「St.」、「美術館」は「Art Museum」というように表記することになっています。
また、東京都では、交差点の「国会正門前」は、ローマ字の「Kokkaiseimon」から「The National Diet Main Gate」に変更し、「外務省」は「Gaimusho」から「Min.of foreign Affairs」に改められます。
外国人に分かりやすいように改善と言いましたが、これまでよくこんな英語表記をそのままに放置していたものだと思いました。
今までの英語表記は、日本語が全く分からない外国人にはほとんど理解できなかったと思います。英語と日本語を置き換えてみれば、それがよく分かります。
「公園」を英語でカタカナ表記すると「パーク」、「美術館」は「アート ミュージアム」となります。これくらいだと、まだ理解できる日本人は多いと思います。
しかし、国会正門前や外務省になると、英語が理解できない日本人には全く意味が通じないと思います。「国会正門前」は「ザ ナショナル ダイエット メイン ゲイト」、「外務省」は「ミニストリィ オブ フォーリン アフェアーズ」と表記されます。
こんな道路案内表記が外国にあったら、日本人はありがたいと思うでしょうか。私がこんな道路標識を見たら「こんな役に立たないものを誰が作ったんだ?」と考えると思います。
国土交通省は、予算がつくので喜んでいるようですが、これまでのような意味不明で役立たずの道路案内標識を作った責任を追及されるべきです。もし、2020年の夏季五輪が東京に決まらなかったら、道路案内標識はそのままだったかもしれません。
こちらをクリックしてください。
社会・経済 ブログランキングへ