近年、和食が世界各国でブームになり、外国で日本食の飲食店が増え、スーパーなどでも惣菜として寿司が売られているのも珍しくなくなってきました。

 

一方で、料理を見てみると「これは何だ?!」というような食べ物も少なくありません。外国の寿司では、ソースをかけたり、具にチーズや揚げ物を使ったりなど、日本ではあり得ないようなものが提供されています。カリフォルニアロールは、今では日本の回転寿司でも出すところもありますが、初めてみたときは皆ビックリしたと思います。

 

外国風にアレンジされた日本食を見て、「あんなのは和食じゃない」と思うことは多いのではないでしょうか。単純に調理方法を誤って認識していることもありますが、日本と同じ食材を手に入れることが難しいことや、外国人の好みに合わせてアレンジしていることもあります。

 

実際に、日本の寿司と同じように、外国で生モノの寿司を料理として提供するのは難しいようです。日本では、魚を取ってから流通して店に来るまでに、鮮度が保たれるような工夫がされています。活け締めや神経締めなどの他にも、魚などが生息していた海の塩分濃度や温度の水を用意して鮮度を保つようなことも行っています。

 

そして、日本も同様に外国の料理をアレンジしていることが非常に多くあり、各国の料理を日本独自にアレンジしています。ナポリタンは、その典型だと思います。

 

外国の料理だと思っていたものが実は現地にはなく日本で生み出されたり、外国の料理が日本で独自に進化したりしたものに、どんなものがあるのかを調べてみました。

 

 

パスタ

・ナポリタン(スパゲティ・ナポレターナを参考に作ったもの)

・明太子パスタ


 

洋食

・カツレツ(豚カツ、チキンカツ、メンチカツなど)

・カレーライス(最近は日本式カレーとして各国で人気)

・コロッケ

・フライ(カキフライ、海老フライ、アジフライ、イカフライなど)

・オムライス

・ドリア(横浜ホテルニューグランドの初代総料理長サリー・ワイルが創作した)


 

中華

・ラーメン(日本のラーメンは台湾や中国では「日式ラーメン」と呼ばれる)

・焼餃子(中国では水餃子が主流で、具材にニンニクは使わず、タレにラー油を入れない)

・天津飯(浅草の未来軒が発祥と言われており、中国には存在しない料理)

・冷やし中華(中華料理のローメンをアレンジしたもの)

・海老チリ、海老マヨ(中華料理人の陳建民が創作)

・ソース焼きそば(中華料理の炒麺(チャオミェン)をアレンジしたもの)

・中華まん(あんまん、ピザまん、カレーまん等)


 

パン

・焼そばパン

・コロッケパン

・あんパン

・カレーパン

・メロンパン

・クリームパン

・カツサンド


 

ハンバーガー

・照り焼きバーガー

・ライスバーガー


 

菓子類

・カステラ(ポルトガルから伝わった南蛮菓子を元に日本で発展した)

・コーヒーゼリー(戦後に軽井沢で売り出されたのが始まりと言われ、外国ではめったに見ることができない)

・ショートケーキ(フランスまたはアメリカ式のショートケーキをアレンジしたもの)

・モンブラン(フランスのモンブランはメレンゲを乾燥焼きした土台に生クリームと茶色いマロンクリームを盛り上げたもの)

・プリンアラモード(横浜ホテルニューグランドで創作)

・クレープ(発祥の地フランスでは具材が少なく、具材を楽しむよりも生地を楽しむという感覚)

・ミルクレープ(西麻布のカフェが発祥で、ミルクレープというのはフランス語で「千枚のクレープ」という意味)


 

その他

・天ぷら(ポルトガルのフリッターが起源と言われている)

・石焼ビビンバ(大阪の韓国料理店で創作)

・焼肉(在日朝鮮人がホルモンを焼いて食べ始めたのが発祥、起源はモンゴル)

・ジンギスカン(大正時代に羊毛自給を目指して羊の飼育頭数増加させる狙いで、羊肉を消費させるために開発)

・カレーうどん



(関連の記事)
○外国人に人気の日本のモノ(食事編(1))
○外国人に人気の日本のモノ(食事編(2))
○外国人に人気の日本のモノ(食事編(3))
○外国人に人気の日本ノモノ(食事編(4))

○外国人に人気の日本のモノ(食事編(5))
○外国人に人気の日本のモノ(調味料編(1))
 
○外国人に人気の日本のモノ(お店編(1))
○外国人に人気の日本のモノ(お店編(2))

○モンドセレクションってどんなもの?

○ボジョレーヌーボーは不味い?

○ラーメンの人気が世界に広がった理由


こちらをクリックしてください!