『ねらわれた学園』。眉村卓原作のSF小説。
NHKの少年ドラマシリーズのドラマ化が素晴らしかった。
こちらは人気絶頂の薬師丸ひろ子主演で大林宣彦監督。
当時は洋画に夢中で邦画のアイドル映画は観ていない。
というわけで初見である。
あらすじ
三田村由香(薬師丸ひろ子)は高校2年生。幼馴染の酒屋の息子耕児(高柳良一)とともに同じ高校に通っている。
由香の成績は学年トップ。耕児は逆に落ちこぼれだが、剣道部の主将として剣道に打ち込んでいる。
そんな耕児をマネージャーとしてささえる由香。新しい学年で転入生高見沢みちる(長谷川真砂美)が
転校してきてから由香の周りに変化が訪れる。
重要な点
大林宣彦監督は『ハウス』『金田一耕助の冒険』を観たが独特なメルヘンちっくな映像から
恐怖感を創り出す映像の魔術師。『金田一』では逆にホラータッチを笑いにもっていく手法を見せている。
今作品ではナチスのような都合のよい『秩序』を創り出し、自由を無くすことにより管理社会を作るという恐ろしい
目的に対抗する主人公として薬師丸ひろ子が描かれている。
良かった点
人気絶頂の薬師丸ひろ子は由香を熱演。耕児はぼんくらで剣道好きだがあまり強くもない。
そんな耕児にぞっこんなところが愛らしい。まさにアイドル。
悪かった点
峰岸徹の星の魔王子が中々イカス役。高見沢みちるも悪魔的な魅力を発散している。
最後はハッピーエンドなのがなによりもよかった。