吉岡正晴のソウル・サーチン

吉岡正晴のソウル・サーチン

ソウルを日々サーチンしている人のために~Daily since 2002

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フィリップ・ウー、11回目の誕生日ライヴ~2024年

 

【Philip Woo’s Annual Birthday Live At Blues Alley Japan】

 

フィリップ

 

11回目。

 

2019年6月まで毎年6月末に行ってきた日本在住のファンキー・キーボード奏者でR&Bグループ、メイズ・フィーチャリング・フランキー・ベヴァリーのキーボード奏者でもあったフィリップ・ウーの恒例誕生日ライヴ。2020年からコロナ禍のために中止となっており、2023年4年ぶりに再開。それから1年後、通算11回目の誕生会ライヴが目黒ブルースアレイで行われた。フィリップ・ファンで会場は超満員。前回あたりから、なぜかやたら外人客が多く、日本人は若干肩身が狭い。(笑) 

 

シンガーズ、左からリン、ガウ、カナエ・ハルキ(トロンボーン)、アシュトン

 

いつものレギュラーメンバーを軸にシンガーでガオ(GOW)というフィリピンとアイルランドのハーフで日本在住のシンガーが参加。初めて見た。ちなみにクロエ・キブルはちょうどニューヨークに行っていて、日本不在。リンはこのところすっかりフィリップ・バンドのレギュラー。最近はスガシカオさんのコーラスにはいっているそうだ。ほかにトロンボーン(女性)、トランペットが初お目見え。3菅になると、アースの曲やファンキーな曲が実に映える。

 

選曲とそのオリジナル、当日、リードを取ったヴォーカリストの名前など詳細は下記セットリストを参照。

 

いずれにせよ、こうしたソウル・ヒットを生バンドで聴かせてもらえるというところが、頼もしい。リック・ジェームスの「ギヴ・イット・トゥ・ミー・ベイビー」などを生で聴けるなどというのは、「トップ40バンド」「カヴァー・バンド」も経験してきたフィリップならでは。そして、その選曲がかなりマニアックで珍しい。

 

アシュトン・ムーア

 

リンが歌った「ベスト・オブ・ユア・ハート」などは、ルーファスの1978年の『ストリート・プレイヤー』のアルバムにひっそり収録されている曲だ。シングルカットされていない。わからなかったので、例によってライヴ後、フィリップに尋ねた。

 

リン・稲泉

 

Rufus : Best Of Your Heart

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=_SZv3lstyg0

 

フィリップがときおり、楽曲の想い出を話すあたりもいつもながらにおもしろい。

 

タワー・オブ・パワー曲が2曲あるが、フィリップによれば、「自分自身の音楽キャリアの中で、タワー・オブ・パワーのキーボードの代打でグループと一緒にプレイできたことは一生の誇りだ。(グループの)キーボード奏者、ロジャー・スミスから電話が来て、タワー・オブ・パワーとプレイしないか、と言われた。これはまるで夢が実現するような出来事だった。彼の妻がとても重い病気になり、死にそうなので妻のそばにいたいので、(日本ツアーを)代わりにやってくれないか、というのだ。その電話があったのが、木曜だった。『ショーはいつからだ?』と訊くと、『土曜からだ』という。彼らが(僕について)知らなかったことは、僕が14歳のときから彼らの大ファンだったということ。子供の頃から、彼らを聴いてきた、そして、コピー・バンドでもやってきた。だから彼らの曲をやるのは、リハーサルがなくても、大丈夫だった。ほとんどの曲は知ってたんだ。『なんで、そんなに(プレイが)できるんだ』と驚かれたが、『さあね』と答えた」と思い出話を披露してから、タワー・オブ・パワーの曲を演奏した。セカンド・セットの6曲目とアンコール曲だ。

 

 

フィリップ。「ベース奏者は今でも生きている。ドラマーはリタイアした。彼らはオリジナル・メンバーだ。本当に素晴らしい気持ち、体験だった。まさに夢が実現した。もう一人、共演したい人物はカルロス・サンタナなんだけどね。(タワー・オブ・パワーは)ソウル・バンドで、いつもハモンド・オルガンがある。スティーヴィー・ウィンウッドを聴いたとき、僕はまだ子供だったが、彼はこんな曲をやっていた。(といって、スペンサー・デイヴィス・グループの「アイ・アム・ア・マン」のオルガンフレーズを弾く。この場の観客の反応はそれほどではなかったが…。) たぶん、僕は6歳くらいだったんじゃないかな。ああいうのをプレイしたいと思ったんだ。」

 

それがフィリップ少年の夢だった。その夢が50年以上経って実現したわけだ。「ほとんどの時間はそれほど素晴らしいわけじゃないが、そんな(タワーと共演した)瞬間は、ほんとうに僕の人生の中でもっとも素晴らしい瞬間のひとつだった。そういう瞬間があるのも、ステージで生きているのもすばらしい。今日はこうして誕生日を祝っていただき、このステージにいるミュージシャンみんな、来てくれたみんなに本当に感謝している。アシュトンはわざわざこのために、デトロイトから飛んできてくれたからね(拍手)」

 

その急遽参加したときのライヴ評はこちら。フィリップについての記述もある→

 

タワー・オブ・パワー(東京ジャズ パート7)~フィリップ・ウーが急遽参加

2012年09月18日(火)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11356697838.html

 

このブログによると、金曜に連絡がきて、リハには参加できず、日曜の本番に、文字通り「ぶっつけ本番」で臨んだと書いてある。フィリップは「木曜連絡、土曜本番」と言っているが、まあ、似たようなものだ。(笑)

 

セットリストの楽曲で言うと、セカンド本編最後のエディー・ケンドリックスの曲など、日本ではほとんどヒットしていないので、知っている人のほうが少ないのだが、これは当時ニューヨークあたりのディスコで夜の深い時間帯に延々と12インチヴァージョンがかかっていた隠れディスコヒットだ。1973年2月からのヒット。当時、僕も日本のディスコでもかけようとしたが、日本ではテンポが遅すぎて、スローにとらえられ、ぜんぜん受けなかった。だが、この日、フィリップ・バンドのものを聞いていたら、途中から延々と同じリズム、ビートが続いていき、どんどんと高揚感が増していくという感触を得た。このノリがニューヨークのディスコに来ていた人たちに受けたんだろうな、と妙に納得した。それにしても、学ぶことが多いフィリップのライヴだ。

 

後日、下記セットリストのユーチューブをまとめる。

 

~~~~~

 

■セットリスト フィリップ・ウー・バースデイ・ライヴ@ブルースアレイ・ジャパン 2024年7月25日

 

Setlist : Philip Woo Birthday Live, July 25, 2024 @ Blues Alley Japan, Meguro, Tokyo

 

[ ] denotes original artist(s),  ( ) indicate lead singer of this live

 

First Set

 

Show started 19:16

01.  There Are Many Stops Along The Way (Instrumental) [Joe Sample]

02.  Give It To Me Baby [Rick James] (Ashton)

03.  Don’t Ask My Neighbors [Emotions] (Lyn)

04.  Hello, It’s Me [Todd Roundgren, Isley Brothers] (Gerald)

05.  You’re Number One In My Book [Gladys Knight & The Pips] (GOW)

06.  Let’s Love [Ohio Players] (Ashton)

07.  I Want To Take You Higher [Sly & The Family Stone] (All)

Show ended 20:13

 

 

Second Set

 

Show started 20:50

01.  Across 110th Street [Bobby Womack] (Ashton)

02.  I’ve Got News For You [Ray Charles] (Ashton)

03.  You Belong To Me [Carly Simon] (GOW)

04.  Best Of Your Heart [Rufus & Chaka Khan] (Lyn) (From Street Player)

05.  Got To Get You Into My Life [Beatles, Earth Wind & Fire Version] (Ashton)

00.  A riff of “I Am A Man” [Spencer Davis Group]

06.  Just When We Start Makin’ It [Tower Of Power] (Ashton)

07.  Girl, You Need A Change Of My Mind [Eddie Kendricks] (Ashton)

Enc: You’re Still A Young Man [Tower Of Power] (All, Ashton)

Enc:  Happy Birthday (To Philip)

Show ended 22:02

 

 

Members

 

(Key/Harmonica)Philip Woo 

(Vo)Ashton Moore

(Vo)Lyn Inaizumi

(Vo) GOW

(B)Zak Croxall 

(G)Hank Nishiyama 

(Ds)Gerald Painia 

(Sax)Harumo Imai,

(Tb)Kanae Haruki

(Tp) Joseph Motter

 

 

 

■フィリップ・ウー過去記事

 

 

フィリップ・ウー~4年ぶりバースデイ・ライヴ

2023年6月30日

https://note.com/ebs/n/n52ce771bbb8c

 

フィリップ・ウー・セットリスト研究~オリジナルのユーチューブ動画を集めてみた

2023年7月1日

https://note.com/ebs/n/n3b6fd4425683

 

フィリップ・ウー、3年ぶりの自身名義ライヴ@四谷メビウス~クロエ・キブル登場

2022年8月3日

https://note.com/ebs/n/n216419795a33

 

フィリップ・ウー恒例誕生日ライヴ(9回目)、6月27日(木)ブルースアレイで

2019年06月23日(日)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12482951266.html

 

フィリップ・ウー恒例誕生日ライヴ大入り満員(8回目)

2018年07月02日(月)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12387458880.html

 

フィリップ・ウー恒例誕生日ライヴ~マニアックな選曲で (7回目)

2017年07月04日(火)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12289389420.html

いずれもセットリストなど詳細がでています。

 

フィリップ・ウー、還暦誕生パーティー・ライヴ(6回目)

2016年07月08日(金)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12177722378.html

 

フィリップ・ウー・ライヴ ルーツ・ストーリー第5回

2015年07月03日(金)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12045781271.html

 

チェット・フォーチューン・ライヴ~赤坂ムゲン、あるいは、ハーレムのライヴハウスを彷彿とさせるライヴ

2015年06月02日(火)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12033781067.html

 

フィリップ・ウー・ライヴ~キーボード・ウィザードの「忘年会」

2014年12月28日(日)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11969635608.html

 

2014年07月04日(金)

フィリップ・ウー・ライヴ~エンディア・ダヴェンポート・ゲストに迎え~ルーツストーリー4 (4回目)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11888435332.html

(ライヴ評、ゲストにエンディア・ダヴェンポートが登場)

 

フィリップ・ウー・ライヴ~ソウル通をうならせる渋い選曲

2013年11月18日(月)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11700135224.html

(過去記事一覧)

 

フィリップ・ウー・ライヴ~ルーツ・ストーリー・パート3 (3回目)

2013年06月29日(土)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12033781067.html

 

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11562619168.html

 

チェット・フォーチューン

 

チェット・フォーチューン・ライヴ~赤坂ムゲン、あるいは、ハーレムのライヴハウスを彷彿とさせるライヴ

 

2015年06月02日(火)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12033781067.html

 

フィリップ・ウー、ルーツ・ストーリー・パート2、6月28日に開催~日曜日インターFMに生ゲスト

2012年06月23日(土)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11283802496.html

(ここにさらに過去記事リスト)

 

フィリップ・ウー、自身の40年の歴史を振り返る(1回目)

2011年07月01日(金)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10939349540.html

 

 

 

 

 

ENT>LIVE>Woo, Philip

 

 

 

 

 

明日土曜(2024年7月27日)『レディオ・ディスコ』内「ディスコ・サーチン #088」~来日直前~ジャム&ルイス特集

 

【”Disco Searchin” #088 in Radio Disco Today 3:30PM at InterFM 89.7 Focus On David Ritz】

 

直前。

 

吉岡正晴が明日(2024/7/27)の『レディオ・ディスコ』(毎週土曜日、東京・インターFM 89.7mhz、15:00-17:40)内「ディスコ・サーチン♯088」(15:30-15:58)に生出演する。翌日日曜からのジャム&ルイスとしての初ライヴが期待される彼らの来日直前特集。見どころなどをたっぷりご紹介する。なお、チケットはまもなく完売だそうだ。

 

今回の「ディスコ・サーチン」は通算88回目。奇しくも彼らが得意として「TR-808」、通称「ヤオヤ」と近い88回目だ。

 

すでに、ジャム&ルイスが行っているライヴの映像がユーチューブにいくつかあるので、そのあたりから、来週の日本におけるセットリストを少し予想してみよう。

 

 

2024年7月7日(日)ミネアポリスで行われたジャム&ルイスのライヴ映像。ジャネットの大ヒットを歌っているのはここではシャニース。

JIMMY JAM & TERRY LEWIS-What Have You Done For Me Lately LIVE 7/7/2024-Minneapolis, MN-JANET JACKSON

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=dfo_ejjA6LU

 

 

Jimmy Jam and Terry Lewis - Nasty - live at the Taste of Minnesota 7/7/24 Downtown Minneapolis

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=2LSQY4mmd00

 

同日、モリス・デイが登場。もし日本でタイムの曲をやるとすれば、ルーベンがモリス・デイ役を演じて、歌うものとみられる

 

MORRIS DAY & THE TIME - The Walk/DMSR/The Bird LIVE 7/7/24 - MINNEAPOLIS, MN w JIMMY JAM/TERRY LEWIS

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=Pyy7FSH8Ceo

 

MORRIS DAY & THE TIME - Oak Tree/Jerk Out LIVE - 7/7/2024 - MINNEAPOLIS, MN - Taste of Minnesota MSP

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=N8F56E5wP0M

 

同日、SOSバンドの「ジャスト・グッド・トゥ・ビー・ミー」 歌はルーベン・スタッダート(今回の来日ツアーに帯同)とシャニース~Tell Me If You Still Care シャニースは、SOSのリード・シンガー、メアリー・デイヴィス役

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=ZTAd6ZGcN_A

 

 

同日、ルーベンがヒューマン・リーグの「ヒューマン」を歌う

Jimmy Jam and Terry Lewis live with Ruben Studdard @ The Taste of Minnesota - Human 7/7/24

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=zzsMhbeIX64

 

おまけ

ジャム&ルイスのアルバムがヴァイナルでできあがったときのジミー・ジャムのインタヴュー

JAM & LEWIS VOLUME 1 - Vinyl Unboxing with Jimmy Jam

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=H2AdChoVV84

 

とりあえず、集めた画像の曲は次の通り。

( )内はヒットさせたアーティスト

 

What Have You Done For Me Lately (Janet)

Nasty (Janet)

The Walk (The Time)

DMSR (Prince)

The Bird (The Time)

Oak Tree (Morris Day)

Jerk Out (The Time)

Just To Be Good To Me (SOS Band)

Tell Me If You Care  (SOS Band)

Human (Human League)

 

この他に次のような曲が演奏されているようだ。

 

Tender Love (Force MDs)

On Bended Knee (Boyz II Men)

I’m Still Wearing Your Name (Ann Nesby)

Making Love In The Rain (Herb Alpert)

Damage (H.E.R.)

 

ここにはアレグザンダー・オニール&シェレールのヒットがないが、ルーベンとシェレーアがアレックス&シェレール役をやることも十分考えられる。ほかに、キャリン・ホワイト(「ロマンティック」)、マライア・キャリー、ニュー・エディション、マイケル’ジャネット、メアリー・J・ブライジ、アッシャーなどの曲も、2―3小節ずつメドレー形式にすることもありそう。

 

 

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■番組の聴き方

 

FMラジオで。東京地区、FM89.7mhzにダイアルをあわせて聴く

 

2024年7月27日(土)東京・インターFM、89.7mhz、15時~ 『ディスコ・サーチン』のコーナーは15時30分から58分まで。

 

ラジコで。

https://radiko.jp/#!/live/INT

 

直リンク

https://radiko.jp/#!/ts/INT/20240727150000

 

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■期間限定同録 前回ディスコ・サーチン#085   5/4/2024 ジャム&ルイス

 

Disco Searchin #085 5/4/2024 [28 minutes]

 

https://soundcloud.com/soul_searcher/disco-searchin-085-jam-lewis

 

 

 

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■資料・「ディスコ・サーチン」過去履歴

 

[2012]

(『レディオ・ディスコ』は2012年4 月開始)

 

2012/12/03 ジャクソンズ生ゲスト。(付き添い)

2012/12/05 ジョージ・デューク生ゲスト。(付き添い)

 

([2013] 『ソウル・サーチン・レディオ』(2013/4~2014/9) +その後不定期)

 

[2016]

 

[1 ]2016/8/6 「ソウル・サーチン・ザ・セッション15回」~モーリス・ホワイト・トリビュート告知

 

[2] 2016/10/1 ベスト・ヒット80ズ・ミーツ・シンフォニー告知~ジョディ・ワトリー、シーナ・イーストン

 

[2017]

 

[3] 2017/1/21 ファンタスティック・ネグリート&マサ小浜

[4] 2017/2/25 マサ小浜スペシャル音源

[5] 2017/3/25 ラルフ・ロール・ライヴ告知 (「ディスコ・サーチン」テーマ初登場)

[6] 2017/05/20 タブー・レコーズ・ミックス

[7] 2017/06/17 ハッピー・ディスコ

[8] 2017/07/22 ジェリービーン+クリスティーン・ウィルシャー生ゲスト 

[9] 2017/08/26 何度聞いても飽きないディスコ・ソング(マクファーデン&ホワイトヘッドの「エイント・ノー・ストッピン・アス・ナウ」)

[10] 2017/09/23 国産ディスコ・オムニバス 『ビクター・ディスコ・トレジャーズ』

[11] 2017/10/14 クック・ニック&チャッキー・イヴェント、『ソウル・サーチン・ラウンジ』ハッスル本多さん回告知

[12] 2017/11/11 コンピ『ソウル・サーチン~ラヴ&ハートエイク』

[13] 2017/12/09 ユーロディスコの歴史、「ダンシング・ヒーロー」(イート・ユー・アップ)

 

[2018]

 

[14] 2018/01/13 グラミー賞

[15] 2018/02/10 カール・スターケン・インタヴュー秘話 ~バルベイドスで知り合った女性の娘がのちにデビュー

[16] 2018/03/17 ラルフ・ロール

[17] 2018/04/28 マイケル・ジャクソン・スタジオ講座 告知

[18] 2018/06/09 ソウル・サーチン・ラウンジ~江守アイ回告知

[36] 2020/10/24 アース「ブラジリアン・ライム」新ミックス

[37] 2020/10/31 ジミー・ウィリアムス追悼

[38] 2020/11/07 長岡秀星展

[39] 2020/12/05 ジンギスカン新作紹介

 

[2021]

 

[40] 2021/01/23 ジンギスカン新ミックス、マサ小浜デビュー・アルバム

[41] 2021/02/27 ケントモリ最新作

[42] 2021/03/27 日本初のディスコリミックス~「ファンキー・フラメンコ」

[43] 2021/05/01 サウスショア・コミッション

[44] 2021/06/05 大判ディスコ写真集

[45] 2021/07/03 映画『サマー・オブ・ソウル』

[46] 2021/09/04 映画『リスペクト』

[47] 2021/09/11 追悼カール・ビーン

[48] 2021/10/02 追悼アンドレア・マーティン

[49] 2021/10/16 横尾忠則展

[50] 2021/11/14 シルク・ソニック最速新作紹介

[51] 2021/12/05 ジョン・バティースト新作

 

[2022]

 

[52] 2022/01/22 エムトゥーメ追悼

[53] 2022/02/19 アヤ・イトウ

[54] 2022/03/13 テンプテーションズ60周年記念盤

[55] 2022/04/25 ファンタスティック・ネグリート

[56] 2022/05/15 トランプス

[57] 2022/06/11 Uナム

[58] 2022/07/02 映画『エルヴィス』

[59] 2022/07/23 アール・ヤング

[60] 2022/07/30 ビヨンセ最速新譜紹介

[61] 2022/09/17 スローバック~アトランティック・スター

[62] 2022/10/02 アイズレー・ブラザーズ新譜

[63] 2022/10/09 スローバック~ハッシュ系

[64] 2022/11/05 ジョー・タルシア追悼

[65] 2022/12/03 ビージーズ映画

[66] 2022/12/10 帰ってきたソウル・サーチン・レイディオ

[67] 2022/12/31 映画『ホイットニー』

 

[2023]

 

[68] 2023/01/28 ホイットニー・ホログラム・コンサート

[69] 2023/02/18 ヒューイ・スミス伝記

[70] 2023/03/25 アール・ヤング

[71] 2023/04/22 オーティス・レディング3世追悼

[72] 2023/05/06 ロック殿堂

[73] 2023/05/13 続・ロック殿堂

[74] 2023/06/03 マサ小浜

[75] 2023/06/17 エリック・ベネイ

[76] 2023/07/29 巣瀬哲夫~インタグレイト

[77] 2023/09/30 ディディ

[78] 2023/12/02 プリンス『ダイアモンズ&パールズ・デラックス』

[79] 2023/12/30  ジョン・バティースト、『アメリカン・シンフォニー』、『ワールド・ミュージック・レディオ』

 

[2024]

 

[80]2024/01/13 第66回グラミー賞大展望・大予想

[81]2024/02/24 ジェームス・ブラウン54年前の未発表音源リリース

[82]2024/03/02 ジャネット・ジャクソンまもなく来日

[83]2024/03/22 リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング

[84]2024/04/27 プリンス ビューティフル・ストレンジ / ジャム&ルイス来日初公演

[85]2024/05/04 ジャム&ルイス来日初公演

[86]2024/06/15 レイ・パーカー・ジュニア

[87]2024/07/13 デイヴィッド・リッツ

[88]2024/07/27 ジャム&ルイス

[89]2024/08/31

[90]2024/

 

ENT>RADIO>Disco Searchin>Radio Disco

 

 

 

ジョン・メイオール90歳で死去~イギリスのブルーズ・アーティスト

 

【John Mayall Dies At 90】

 

 

訃報。

 

1960年代から活躍したイギリスにおけるブルーズ紹介の第一人者、アーティスト、ジョン・メイオールが2024年7月22日、アメリカ・カリフォルニアの自宅で死去した。90歳。メイオールの公式SNS(フェイスブックなど)で発表した。死因は明らかにされていない。

 

父親から聞かされた78回転のブルーズ・レコードに魅せられ、ブルーズの世界に。「イギリス・ブルーズのゴッドファーザー」と言われるメイオールは、ピアノ、オルガン、ハーモニカなどのほか、歌も歌った。また自身のバンドからのちに有名になるギタリスト、エリック・クラプトン、ジャック・ブルース(のちにクリーム)、ピーター・グリーン(のちにフリートウッド・マック)、ミック・テイラー(のちにローリング・ストーンズ)などを輩出した。

 

グラミー賞には「ウェイク・アップ・コール」と「ザ・サン・イズ・シャイニング・ダウン」(2022年)で2度ノミネートされたが受賞はしていない。本人は、「俺はいまだにアンダーグラウンドのパフォーマー」という。2024年、「ロック殿堂入り」。

 

NYTimes 7/23/2024

https://x.gd/7U8Yq

 

The Guardian

John Mayall, pioneering figure of British blues, dies aged 90

24/7/2024 01:54 BST

https://x.gd/O8XPQ

 

John Mayall, British Blues Pioneer, Dies at 90

7/23/2024 Billboard / by AP

https://x.gd/YlrXv

 

1933年11月29日マンチェスター南部のマクレスフィールド・チェシャイアー街生まれ。1962年、ロンドンへ移住。最近までライヴ活動を行っていた。

 

John Mayall & The Bluesbreakers with Gary Moore - So Many Roads

Montreux Jazz Festival 2008

Manday 7th July 2008

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=dwc7ZEYfWYc

 

John Mayall & the Bluesbreakers - Set 1 - 06/18/82 - Capitol Theatre (OFFICIAL)

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=IYoJ7Qh1Sx8

 

ayall & the Bluesbreakers - Set 2 - 06/18/82 - Capitol Theatre (OFFICIAL)

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=Ec9Pyo_3cAI

 

 

 

 

ENT>OBITUARY>Mayall, John (11/29/1933 – 7/22/2024, 90 years old)

 

 

アブドゥール・デューク・ファキール(ザ・フォー・トップス・オリジナル・メンバー)88歳で死去~最後の生き残りオリジナル・メンバー

 

 

【Abdul “Duke” Fakir Dies At 88 : Original Surviving Member Of The Four Tops】

 

訃報。

 

アブドゥール・デューク・ファキール Abdul "Duke" Fakir (The Four Tops)2024年7月22日デトロイトの自宅で心不全で死去。88歳。モータウンなどで多くのヒットを放ちR&B史アメリカ音楽史に大きな足跡を残したザ・フォー・トップス4人のうち最後の生き残りメンバー。

 

Abdul 'Duke' Fakir, last member of Motown's the Four Tops, dies at 88

https://www.youtube.com/watch?v=zzP7NbsKcM4

 

https://x.gd/YYc2f →

 

https://x.gd/wFbAm 

 

愛称デュークは、1935年12月26日ミシガン州デトロイト生まれ。ハイスクール時代の友人たちとヴォーカル・グループ、フォー・エイムズを結成。この名でインディからレコードを出すが、シカゴのチェスと契約するときに、エイムス・ブラザーズとの混同を避けるために、フォー・トップスとグループ名を変更した。その後モータウンに移籍。

 

 

60年代モータウンでは、テンプテーションズと並んで、2大ヴォーカル・グループとして君臨。「アイ・キャント・ヘルプ・マイセルフ」「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」「イッツ・ザ・セイム・オールド・ソング」などの大ヒットを出した。これらはいずれもモータウンのプロデューサー、ソングライター、ホランド・ドジャー・ホランド(HDH)がてがけたもので、彼らの作り出すサウンドは1960年代「モータウン・サウンド」を代表するものとなった。その後、1972年、ABC/ダンヒルに移籍。ここでも「キーパー・オブ・ザ・キャッスル」「エイント・ノー・ウーマン」などがヒット。その後、1981年にカサブランカに移籍。ここでも「ホエン・シー・ワズ・マイ・ガール」がヒットした。

 

https://x.gd/X4r2G →

 

The four tops - I can't help myself (sugar pie, honey bunch) - Live HQ

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=qXavZYeXEc0

左からリーヴァイ、オービー、デューク、ローレンス。

 

Four Tops - Reach Out (I'll Be There) (1967) HD 0815007

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=2EaflX0MWRo

左からリーヴァイ、オービー、デューク、ローレンス。

 

The Four Tops - Aint No Woman Like the One Ive Got

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=DZsGAuFruwQ

左からリーヴァイ、オービー、デューク、ローレンス。

 

メンバーは、リーヴァイ・スタッブスのほか、ロナルド・オービー・ベンソン、アブドゥール・デューク・ファキール、ローレンス・ペイトン。

 

曲でリードを取るのはリーヴァイ・スタッブスだがそのリーヴァイは2008年、レナルド・オービー・ベンソンは2005年、ローレンス・ペイトンは1997年に逝去。

 

デュークと4人の創立メンバーで40年以上活動。

 

The Four Tops - "When She Was My Girl" Live - 'Fridays' (1981)

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=t1lQXF5nsBs

 

左からリーヴァイ、オービー、デューク、ローレンス

 

現在もローレンスの息子などを含めグループとしてはそのレガシーを継いで、グループは存続、ライヴなども行っている。しかし、オリジナル・メンバー4人の逝去はひとつの時代の終焉を表す。黒縁の眼鏡がデューク。

 

デュークはグループではファーストテナー。基本的には、リーヴァイ以外はコーラスをつけ、振りを踊る役回り。1990年ロック殿堂入り。彼らはプロデューサー、ホランド・ドジャー・ホランドらが作ったいわゆる「モータウン・サウンド」を体現するアーティストの一組。

 

3人のメンバーはいずれも癌で亡くなりデュークは引き続き歌っていたが、今年(2024年)引退を表明。

 

https://x.gd/NzgYt

 

1972年モータウンが本社をロスアンジェルスに移転したときも、デュークはデトロイトに留まった。

 

モータウンのテンプテーションズとは永遠のライヴァルとなり、1983年の大イヴェント『モータウン25』でのテンプスVSトップスのバトルは伝説に。

 

 

https://youtube.com/watch?v=oH9RuweUmYY

これも、左からリーヴァイ、オービー、デューク、ローレンス

 

1974年1月来日、東京厚生年金他各地でライヴ。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=3_pJItOS0Uc

 

グラミー賞は一般部門では受賞していないが、「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」(1966年)が「グラミー・ホール・オブ・フェイム」を1998年に受賞している。

 

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不変の4人。

 

ザ・フォー・トップスの一番の素晴らしい点は結成から40年以上メンバー・チェンジを行わなかったこと。テンプテーションズ(テンプス)は、リード・シンガーも何度も変わった。そうした一度でもテンプスに所属したシンガーが「テンプテーションズの分派」を次々に作るようになった。だが、フォー・トップスはメンバーがずっと変わらなかったので、そうした分派はできなかった。シカゴのザ・デルズも同じだ。メンバー不変で、分派はできず。

 

そういう意味で、変遷の激しいアメリカ・エンタテインメント界で、メンバーが変わらず長く続けてきたグループというのは稀有な存在だ。

 

また、彼らはモータウンに入る前に、シカゴの名門チェスなどでレコーディングを経験していたから、モータウンではちょっとした「外様」的な扱いを受けた。それはミラクルズ、テンプスらの本家・生え抜きと比べると、という意味だ。同じくジョージア出身のグラディス・ナイト&ザ・ピップスも、モータウンではちょっとした冷や飯を食わされた。それもあって、モータウンが1972年に本拠をデトロイトからLA(ロスアンジェルス)に移すときに、彼らはモータウンを離れる。

 

また、フォー・トップスのメンバーは、テンプスらと比べると、皆3~5歳年上で、経験も若干多かったので、若手対年長組として表にはださないが、ちょっとした確執もあったようだ。

 

いずれにせよ、そんなことはファンからしてみればどうでもいいこと。あれだけの名曲とあれほどの名パフォーマンスを見せてもらえれば、そんな些細なことは気にもならない。

 

それにしても、彼らの唯一のパフォーマンスを1974年新宿の厚生年金で見たのは、もう50年も前なのか。光陰矢の如しだ。

 

これで4人全員が天国へ。天国のソウル・パーティーがまたまた賑やかになる。

 

 

ENT>OBITUARY>Fakir, Abdul “Duke” (The Four Tops) 12/26/1935 – 7/22/2024, age 88

 

 

「ディスコの日」前夜祭~「フラワー・ディスコ21」開催

 

 

【Flower Disco 21 : 】

 

ディスコの日。

 

2018年からDJオッシーが音頭を取り制定した7月22日「ディスコの日」を祝うイヴェントが、今年(2024年)で7回目。毎年、その前後の日にイヴェントを行うが、今年は前日、7月21日(日)に東京・銀座のイヴェントスペース、ディスコ、ベース・グランベル(Base Granbell)で「フラワー・ディスコ21」と題して行われた。昼間の部、14時~17時と夜の部19時から22時半までの2部制。多数のDJ・アーティストが参加。大いに盛り上げた。その昼間の部に出向いた。

 

 

 

いわゆるディスコらしいディスコに足を運ぶのは何年振りか。この店は初めて足を運んだが、地下1階が受付、さらに地下2階、地下3階という作り。360度モニター・スクリーンで様々な動画などが映し出される。かなりバブリーな雰囲気のディスコらしいディスコだった。

 

 

地下3階にあたるアリーナ的フロアはすっかり白の衣装に身を包んだお客さんたちがDJボスさんのかけるおなじみの曲で踊っていた。

 

地下2階の入口には大きなフラワーがどうどうと展示されていた。

 

その地下2階には物販などもあり、「レディオ・ディスコ」のブースには、佐代子さんや担当ディレクターらも。そうしたらすぐにDJオッシーも現れた。いつも「レディオ・ディスコ」をお聴きのリスナーを次々に紹介され、写真を撮ったりした。

 

 

楽屋に案内されると、ダンスマンのほか、なんとズーコも。ズーコは夜の出演者だったが、ダンスマンが昼間にでるので、見に来たそうだ。そして、ダンスマンは「この楽屋で着替えたの?」と訊いたら、「いや、この格好で銀座を通り抜けて、やってきました」と教えてくれた。銀座ではけっこういろいろな人に声をかけられるそうで、場所によっては、完全にスルーされる土地柄もあるとか。この日は銀座は歩行者天国になっていたのだ。しかし、いつも謎なのは、ダンスマンはどこで着替えてくるのかということ。いちど、新宿歌舞伎町の「ソウル・サーチン・ラウンジ」にゲストでご登場願ったことがあったが、あのときも、歌舞伎町をズシリズシリとゴジラの如く歩いてきた。いや、着替えてはこないのか。ミラーボールからこの格好でやってきるのか。

 

結局ズーコは、昼の回、ダンスマンのところに、ちょっと飛び入りで顔をだすらしい。

 

さて、DJタイムの後は、ダンスレクチャーがあって、フロアのお客さんにダンスマンとオッシーのヒット曲の振り付けを教えるというコーナーがあった。そこで振り付けを覚えて、ダンスマンのライヴに突入。

 

『レディオ・ディスコ』内でコーナーを持つ花絵師の藤川さんを紹介され名刺交換。今回の花は、友人が別のアトリエで作って運んだそう。それにしても、大きく立派なお花があちこちに置かれていた。

 

地下一階には、子供たちが遊べるスペースもあり、昼の部には多くの子供が来ていたので、何人かは係の人と遊んでいた。

 

それにしても、キラキラのディスコに来るのは何年振りだろうか。久しぶりに楽しんだ。

 

オッシー、みなさま、おつかれさまでした。

 

 

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