今年も年初は近所の成田山不動尊の初詣に出かけて、10日には寝屋川のえべっさんにお参りして、例年通りのパターン化したルーティーンで始まりました。

13日には、前から行きたいと思っていた浮世絵の歌川国芳展に行ってきました。
去年は歌川広重展も観ましたが、浮世絵は華やかで楽しくて迫力もあり、展示会となると歴史の蘊蓄(うんちく)を浴びるのも心地よくて時の経つのも忘れて観入ってしまいます。


去年の秋頃には阿倍野ハルカス美術館でのウスター美術館展を観に行ってきたのですが、大西洋を渡ってアメリカへ印象派がもたらした影響を辿る作品の展覧会でした。
そこには、ヨーロッパの印象派クロード・モネの作品も展示されていて、日本人も大好きなモネの”水蓮”もありました。
モネも浮世絵の影響を強く受けたことはよく知られていますが、印象派と浮世絵の関係を感じ取ることができる展示会でもありました。
19世紀後半のヨーロッパではジャポニズムというブームが起こり日本美術の人気が高まり、モネやゴッホやドガなどの作品にも影響を与えたそうです。
当時のヨーロッパに遠く極東の島国からもたらされた浮世絵という異世界の絵画を目にした人たちの衝撃はどんなものだっただろうか?
私が中学1年の時に初めてレッドツェッペリンのセカンドアルバムのレコード盤の上に針を落とした瞬間にのけ反ってしまった感覚と同じようなものか・・・!!?などとバカな想像をしてしまいました。
たくさんの作品を見る限り、私のバカで安っぽい衝撃とはレベルが違ったようです!(もちろんツェッペリンⅡはロック史に残る偉大なアルバムです)
昨今の外国における日本アニメブームや、円安によると思われる外国人観光客のインバウンドも現代のジャポニズムかもしれません。
去年はその他にもたくさんの美術展に足を運びました。
あと、映画館で鑑賞した映画は39本でした。
それと、生の音楽ライブは2回行きました。
映画に関しては、邦画も洋画も、ジャンルはドキュメンタリーからドラマ、時代劇まで幅広く鑑賞しました。
私にとってはどれも全て良い映画で、駄作というものはありませんでした。
邦画で一番良かったのは、ヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」でした。
洋画は、アメリカ映画で「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイ」という作品でした。
去年の最後に観たのは「オン・ザ・ロード〜不屈の男、金大中〜」というドキュメンタリー映画でした。お隣の韓国政治映画ですが、ちょうどユン大統領の戒厳令が発令されている最中で、とてもタイムリーに勉強になった映画でした。
映画は、ドキュメンタリーやノンフィクションもので実話をもとに作られたものも多くあります。
たとえフィクションものでも、世の中のタブーとされる事実に対して当てこするように作られたのでは?と思われるような作品もあったりしてその辺を想像したり推察したりする楽しみもあります。
あ、そういえば一昨日観た大泉洋主演の「室町無頼」という映画ですが、時代劇でありながら、まさに現在の世情を当てこすったかのようなストーリでした。今の日本は五公五民という重税国家な訳で・・・とこれ以上言うとネタバレになるので控えますが、あまり期待していなかった割には面白い楽しめた作品でした。
前記の邦画、洋画の2作品は素直に感動し、心に残った映画でした。
いろんな楽しみを見出せる、映画館の大きなスクリーンで集中して入り込む映画鑑賞は死ぬまでやめられません!
エンタメは心の肥やしだと私は思います。
今年も時間を作って、たくさんのエンタメを堪能したいと思います。
そういえば今年のNHKの大河ドラマは江戸のメディア王、蔦屋重三郎が主人公で吉原を舞台にした連ドラです。
戦争がなく、約260年も続いた、世にも稀な徳川幕府の江戸時代はとても興味深い時代です。この時代に花開いたものが、インターネットもスマホも無い時代に遠くヨーロッパのエンタメにも影響を及ぼしていたとは!!
平和であれば色彩は鮮やかで文化は咲き誇るというイメージでしょうか!!
浮世絵あっぱれ! でした。