音楽日記 & バンコク日記 -206ページ目

音楽日記 & バンコク日記

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『― 音楽日記 ― (台湾、香港、韓国、英語 等)』という名前で05年から開設したこのブログですが
生活の場も 東京→バンコク と変わり 名前を一新してみました

勇敢 (通常盤) 勇敢VCD (この映像集見てみたい!!)

A-Mei張恵妹(張惠妹、アーメイ)が03年に出した「勇敢」。近年の彼女の作品では人気作だ。張恵妹は台湾原住民族ピューマ族出身でTVの歌謡コンクールで連続優勝し、96年に「姉妹」でデビュー。A-Mei現象を全中華圏で起こし、Time誌やBillboard誌にも特集される。今までに 枚のオリジナルアルバムを出している。日本語との付き合いが深い台湾原住民族だけあり、4枚目の「我可以抱你嗎?」に「会いたい」という日本語曲を収録している。この日本語曲は、日本市場向けではなく、日本の歌謡曲、演歌を好む台湾人向けの日本語曲となっている。また、前作「發焼」の最後を飾った壮大なバラード「Katsu」は彼女の日本語名を名付けられている。

 このアルバムはとても豪華で、蕭亞軒等でヒットを飛ばしているJae Chong、Macchiをゲストに迎え、王力宏、蔡健雅も参加している。R&Bをベースとしているが、バラードも4曲とA-Meiファンを裏切らない。どんな曲調をやってもA-Meiは歌が上手いから良いのだ。ただ、僕はSmooth R&Bが好きだからR&BなA-Meiは大歓迎である。

 鄧麗君 (テレサ・テン)といい、A-Meiといい、台湾から中華圏の大スターになると中国政府から政治的に利用され、また、政治的迫害をうける。つまり、それだけA-Meiの声が多くの中国本土の人を動かす存在なのである。どんな状況であれ、「因為有我」のようなみんなを元気にさせる曲を出し続けて欲しい。

                  加油!阿妹!

七里香
去年台湾で最も売れたアルバム。

 本日から日本でも公開となった映画「頭文字D」に出演しているJay周杰倫(ジェイ・チョウ)。実は映画は今回が初めてで、本業は音楽です。作曲家として呉宗憲(ジャッキー・ウー)、Vivian 徐若瑄 (ビビアン・スー)に提供した後、00年に「Jay」でデビュー。1年に1枚ずつ出し今回で5枚目。

 彼は、ダウンロード等の多い中でも確実に売れるアーティスト。それは、アルバムの曲に魅力的ではない曲が少ない為と言われています。1曲1曲を大切につくり、更に全曲MVまでつくる。ファンを裏切らない結果が冒頭の去年最も売れた結果になったのだろう。

 アルバムは冒頭の「我的地盤」から周杰倫worldへ誘う。2曲目の「七里香」4曲目「外婆」と、ラジオ、カラオケで大ヒットした曲を挟み、リスナーを引き離さない。「擱淺」「因戦之門」のようなRock調の曲もあり、Smooth R&Bな「園遊會」もあり、周杰倫らしい「止戦之殤」で終わる。

 周杰倫は当初今月9月に新アルバムを出す予定だったが、「頭文字D」のプロモーション、大陸でのコンサートと立て込んだ為、新アルバムの発売を11月に延期している。今しばらくこのアルバムで我慢しなければ。梁静茄といい、我慢してばっかな最近です。

Get it on Tonite
 99年に出たMontell Jordanの「Get it on Tonite」。Montell Jordanは94年に「This is how we do it」でデビュー。同名の曲が大ヒットし、クラブでもよくかかっていた。この「Get it on Tonite 」は当時彼が所属していたDef JamがDef SoulというR&Bレーベルを立ち上げ、そこからのリリースとなった。

 このアルバムは2部構成で、前半9曲がクラブ向け、後半9曲はスローとなっている。後半の曲の多くは”Shep” Crowfordとのコラボレートだ。

 このアルバムからは「Get it on tonite」「Once upon a time」がアメリカでシングル発売された。同時期にリリースされたMariah Careyの「Rainbow」にも収録されたPhil Collinsの名曲「Against all odds」のカバー。Mariah版とMontell版を比べてみるのも面白い。今でも聴ける定番なアルバムである。

Fish best


 今、中華圏で一番歌声が求められている女性シンガーFish梁静茄(フィッシュ・リョン)のベスト盤。03年11月に発売され、台湾、中国、シンガポール各地で大ヒット。日本でも04年3月に日本盤がリリースされた。 (日本公式HP) 特に彼女の故郷のマレーシアでの人気はすさまじく、僕が04年9月にKL旅行した際にも街の中、カラオケのいたる部屋から「Fly Away」が流れ、多くのマレーシア華僑が彼女を誇りに思ってるように感じた。

 梁静茄はマレーシア出身。マレーシアの音楽コンクールを荒らしまくり、李宗盛(ジョナサン・リー)に見込まれ台湾に渡り99年「一夜長大」(一夜チャングムではない)でデビュー。このベスト盤前に5枚のアルバムを出し、「如果有一天」「分手快樂」「我喜歡」や、同郷の光良(マイケル・ウォン)の書いた「勇気」が大ヒットした。

 また、このベスト盤「戀愛的力量」に収録された新曲は4曲。大ヒットした「Fly Away」は香港のソングライター藍奕邦 の作品。「Tiffany」では周杰倫の作曲家、方文山が梁静茄に似合う詩を提供している。「聴不到」ではその後の作品で多くを手がけるようになる台湾大人気バンド五月天の阿信が提供している。

 ちなみに去年彼女が出した「燕尾蝶 」は昨年の台湾年間売上げで3位を記録している。今年3月にはライブCD,DVDをリリースし、いよいよ今日台湾で7枚目となる新アルバム「絲路」がリリースされる。新アルバムを買うまで今しばらくこのベスト盤を聴いて待っていよう。

 

無非 (初回盤) 無非想快樂 (AVCD付の第2盤)

 香港のソングライターPong Nan藍奕邦(ポン・ナン)の1年振りに出た2枚目「無非想快楽」。昨年香港に旅行した時に前作「不要人見人愛」 のポスターをどこの店でも見かけてみたのでアルバムを購入したら、これがすごく良かったのです。張学友や梁静茄に曲提供していたなんて後で知ったし。なので、今回は香港のラジオでオンエア始まってから期待して待っていました。これがまた良い

 Pong NanHPにも書いてあるが、Tori Amosが好きというだけあります。つまり、基本はピアノでの弾き語り系です。もちろん曲は全曲で作詞、作曲、Produceを手がけています。僕にとって彼は不思議なんです。ビートの強さや演奏の厚さでか、歌が広東語らしく聞こえないんです。しかもカラオケで歌われても…って感じで音楽も香港らしくもない。なので香港らしさを求めている人にはキツイかも知れません。逆に、今の香港を知りたい人にはオススメです。

 今まで”歌手たるもの華やか”といった香港でもこういった音楽が売れるようになっているのだから、香港はこれからなのかなと感じさせる1枚です。実際Rockをやっている歌手も出てきましたしね。しかも、絶対一部の人受けだと思い購入したら、DVD付の2盤が出るほど売れているらしいです。しかもCandy盧巧音が歌った曲あるてし(チクショー2盤買えばよかった…)

 2盤とブックレットは一緒だろうけど、白を基調としているアートな写真もたくさんあるのですが、ファンデーションが白すぎてSONOKOっぽく思うのは僕だけかな??

張學友活出生命Live演唱會2004 台湾初回盤 でもまだ通常盤見てないけど…
 どこの国、地域においても同じことだが、中華圏にも歌声の求められるシンガーがいる。最も有名な人は日本でもとても有名な 鄧麗君 (テレサ・テン)である。最近の若手でその地位にいるはマレーシア華僑のFish 梁静茄(フィッシュ・リョン)かもしれない。

 男性歌手でいったらJacky 張学友(ジャッキー・チョン)ほど、歌声の評価をされている歌手はいない。それはこの「活出生命LIVE演唱会」というライブアルバムが証明している。このライブは「彼が他の歌手の歌をカバーする」というコンセプトに行われた一夜だけのチャリティー公演のライブアルバムだが、カバー曲でライブを行えること、CD,DVDでリリースできることで、彼の歌声がどれだけ多くの人に魅了されているのだが分かる。このライブは唯一の英語曲であるビージーズの「First of May (邦題:若葉の頃)」に始まり、北京語曲13曲、広東語曲11曲で構成されている。曲も90年代を主に60年代の曲や80年代の曲もあれば、昨年04年ヒットした曲もある。鄧麗君 、張國榮(レスリー・チャン)も歌えば、近年活躍している 楊千_ (ミリアム・ヨン)、Jay 周杰倫(ジェイ・チョウ)、Yan-Zi 孫燕姿(ステファニー・スン)といった歌手の曲も歌う。地域、言語に関係なく、老若男女が楽しめる内容になっている。

 彼の歌声の魅力は、柔らかく澄み切った響き渡る声だ。この歌声で歌う孫燕姿の曲「天黒黒」は彼の歌声の特徴が良く分かる一曲。ちょっと曇った歌声が魅力の彼女の歌うこの曲を、張学友は見事に彼のやさしく澄み切った歌声を生かして歌っている。自分に囁きかけるように歌う孫燕姿に対し、張学友はやさしく歌っている。他の歌手の曲を歌ってもカラオケにはならない。それは彼が彼の歌声の魅力を使ってどの曲も丁寧に歌っているからである。周杰倫の「星晴」張学友らしく澄み切った声で高音の曲を歌いこなしている。

 そして、カバー曲集の後半では多くの香港人の好きな張國榮の「追」(邦題:君さえいれば)、Beyondの黄家駒在籍時の名曲「情人」と香港の失った天才の曲を続けて歌う。彼の歌う張國榮のカバーは香港地区ではこのアルバムのハイライトとなっている。死後いまだに愛されている名曲を張学友が歌う。この興奮は曲のイントロが始まった瞬間に鳴る拍手でわかるだろう。

 最後の5曲は自身のヒット曲を歌う。ここで歌われる曲は全て97年以降の曲だ。85年にデビューして今年で20周年になる張学友。歌声の魅力を全面に出した97年の大ヒットアルバム「不老的傅説」から2曲のほか昨年の「Life like a dream」からの曲を含め歌っている。「不老的傅説」以後、彼の歌声に対する評価が変わったといえる。それまでは香港4天王としてアイドル、タレント的扱いだったが、一歌手として、一音楽製作者としての道は97年以降と言っても過言ではない。

 是非5年後にまた同じ企画でライブを行ってもらいたい。その時までにはどんな名曲が生まれ、その名曲を彼はどう歌うのだろう

FullMoon Full Moon
 02年に出たBrandyの「Full Moon」彼女の最高傑作だ。Brandyは95年に「Brandy」でデビュー。このアルバムは全米だけで500万枚、98年の「Never-S-A-Y-Never」は全米だけで700万枚を売上げる。このアルバムはそれらに続く3枚目だ。

 Brandyで評価すべき点は”アルバムを主に製作している”事だろう。1曲1曲も素晴らしいが、彼女は1曲目から最後までの流れにも気を配っているのだ。シングルコレクションならず、目的を持ってアルバムを作った感がある。

 このアルバムからは「What about us ?」「Full Moon」「Can we」と順調にプロモーションが行われていたが、「妊娠」等のBrandy側の事情によりプロモーションは途中で終わりになってしまった。「All in me」「Come a little bit closer」「He is」「Wow」とシングルカットできる曲がたくさん残っていただけに勿体無い感が残る。

 このアルバムは、後半のスローが最高に良いと思う。アルバムを買って通して聴いた人だけに与えられる「Smooth R&B」の世界がある。それは、曲間や、音量などへの気配りで、ダウンロードだと曖昧になる部分だ。Brandyのようにアルバムで作品を出せばまだまだCDを買う人もいると思うのだが。

 Brandyは弟のRay Jの設立したKnockoutというレコード会社でRodney Jerkinsとアルバムを作っているとの噂。BrandyとRodney。これだけでも買おうと決めてしまうのは僕だけではないはずだ。

心中的日月 (初回盤)心中的日月2 (VCD付 改盤)
 
 今年上半期台湾で最も売れたアルバム(G-Musicのデータより) 王力宏(ワン・リーホン)の10枚目「心中的日月」。昨年大晦日に発売された。王力宏はアメリカ生まれ、95年に「情敵貝多芬」でデビュー。98年の「公轉自轉」の同名のSmooth R&Bな曲が大ヒットし、数々の賞を受賞した。さまざまなジャンルを行い03年の「不可思議」からはR&Bを主にしている。昨年は日本でも活動をしていた為、名前を知ってる人も多いだろう。

 このアルバムはイントロと10曲収録されている。イントロは2曲目の「放開你的心」と、00年の「永遠的第一天」に収録された「龍的傳人」を使っている。注目は、中国の古典楽器などを多用したタイトルトラック「心中的日月」だ。また、「Forever Love」もアジア各地で大ヒットした。「一首簡単的歌」「愛錯」といったバラードはさすが王力宏だけある。10年という節目に中華民族としての誇りを打ち出すあたりが大物らしさを感じさせる。

 彼は今アメリカでアルバム製作中との噂。蕭亞軒に「Honey Honey Honey」って曲を提供するとのNewsもあります。

BoA Girl on the Top (初回盤,海外盤はボートラ,MV付) BoA Girl on the Top renewal (台湾特別盤)

 6月に韓国で出たBoA(ボア)の5集(5枚目のオリジナルアルバム)。最近もシングル「Make a Secret」を日本でリリースしているが、今彼女の活動の主はまだ韓国で出したこの5集である。BoA は00年8月に「ID;PEACE B」で韓国デビューし、01年5月に「ID; Peace B」で日本でもデビュー。その後の快進撃はご存知だろう。

 韓国でのBoAは3集「Atlantis Princess」を機に大きく変化する。「Time to begin」「Atlantis Princess」「My Name」のようなPOPSも出ているが、「Milky Way」「My Player」「One Wings-Embracing Each Other」と言ったSmooth R&BやBeatの強いHip Hop調の曲が増えたのが特徴だ。今 彼女は、韓国ではR&B、日本ではPOPSと異なる面を見せ、日韓を両立させている。

 このアルバム「Girls on the Top」は発売後、「Girls on the Top」がヒットし、今でも「MOTO」がチャートを賑せている。50秒しかない曲なのに韓国の伝統衣装を着たMVが作られた最後の曲(このブログ韓国語表記できないから名前は勘弁を。13曲目)の意味合いは大きい。彼女の韓国でのアルバムには今まで必ず韓国語の曲名には( )で英語名が記載されているが、この題の和訳は「秋の手紙」だが、彼女の曲で始めてハングルの名前しかない曲となる。MVといい韓国人としての誇りを感じた。

 その他にも「Addiction(6曲目)」「Freak In Me」「Do You Love Me?」とBeatの強い曲や「If You Were Here(4曲目)」「Garden In The Air(8曲目)」「Can’t Let Go」といったSmooth R&Bを中心に、最後は4集と同じバラードで「Breathe Again(12曲目)」アルバムを締めている。

di-dar

 99年にファイナルファンタジーVIIIの曲を歌い日本でも有名なFaye 王菲(フェイ・ウォン)香港返還の97年迄、香港の主要言語広東語でアルバムを出し続け、返還後は北京語でアルバムを出す。広東語で歌わなくなった理由は、母国語の北京語と比べ、広東語では満足いく表現が出来なかったことだろう。今や彼女は中国、香港、台湾、シンガポールと中華圏を代表するシンガーだ。北京で育ち、香港で 89年デビュー。92年の「Coming Home」がヒットし、1年に2枚という香港の速い製作ペースの中、高水準のアルバムをリリースする。香港返還後は1年に1枚のペースで同郷の北京の製作者と香港の製作者を使い北京語のアルバムを出している。

 このアルバム「Di-Dar」は96年にリリースされた広東語アルバム。プロデューサーとして香港のアルヴィン・リョンを使い、今後のアルバムで製作を共にするチャン・ヤートン、ドゥー・ウェイといった北京の面々を作曲やアレンジに使っている。このアルバムは彼女の歌声の魅力が全面に出されたアルバムで、800万人しかいない広東語市場のアルバムだが、広東語の分からない13億人の北京語市場を意識したアルバムになっている。タイトル曲のサビも「Di-Dar」と広東語でも北京語でもない音で歌声を披露している。彼女はこのアルバム後、北京の製作者を使った広東語アルバムを1枚出した後、北京語アルバムをリリースしていく。アルバムジャケットの紙面に収まらない“蝶”(正直、これも蛾っぽいんだけど…)は、表現といい、声のすばらしさといい当時の広東語市場に収まりきらない彼女を象徴している。

 彼女の広東語アルバムという定義では最高傑作だと思う(北京語曲も入るが)