Faye王菲(フェイ・ウォン)/Di-Dar | 音楽日記 & バンコク日記

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di-dar

 99年にファイナルファンタジーVIIIの曲を歌い日本でも有名なFaye 王菲(フェイ・ウォン)香港返還の97年迄、香港の主要言語広東語でアルバムを出し続け、返還後は北京語でアルバムを出す。広東語で歌わなくなった理由は、母国語の北京語と比べ、広東語では満足いく表現が出来なかったことだろう。今や彼女は中国、香港、台湾、シンガポールと中華圏を代表するシンガーだ。北京で育ち、香港で 89年デビュー。92年の「Coming Home」がヒットし、1年に2枚という香港の速い製作ペースの中、高水準のアルバムをリリースする。香港返還後は1年に1枚のペースで同郷の北京の製作者と香港の製作者を使い北京語のアルバムを出している。

 このアルバム「Di-Dar」は96年にリリースされた広東語アルバム。プロデューサーとして香港のアルヴィン・リョンを使い、今後のアルバムで製作を共にするチャン・ヤートン、ドゥー・ウェイといった北京の面々を作曲やアレンジに使っている。このアルバムは彼女の歌声の魅力が全面に出されたアルバムで、800万人しかいない広東語市場のアルバムだが、広東語の分からない13億人の北京語市場を意識したアルバムになっている。タイトル曲のサビも「Di-Dar」と広東語でも北京語でもない音で歌声を披露している。彼女はこのアルバム後、北京の製作者を使った広東語アルバムを1枚出した後、北京語アルバムをリリースしていく。アルバムジャケットの紙面に収まらない“蝶”(正直、これも蛾っぽいんだけど…)は、表現といい、声のすばらしさといい当時の広東語市場に収まりきらない彼女を象徴している。

 彼女の広東語アルバムという定義では最高傑作だと思う(北京語曲も入るが)