Surfacing [ENHANCED CD]
97年に出たSarah McLachlan(サラ・マクラクラン)の「Surfacing」。CDを初めて聞いた時の1曲目「Building a mystery」での引き込まれ具合は今でも忘れない。今でも聞いて鳥肌になるときがある。このギターとベースのおりなすopeningに引き込まれた。心理学と音楽の関係は分からないが、僕にとってこのCDが”落ち着き”を与えてくれるものだったのは事実だ。まぁ気分的にかなり荒れてたのかもしれないけど。
97年にリリースされ「Building a mystery」「Adia」「Angel」(映画シティー・オブ・エンジェルの挿入歌)「Sweet Surrender」とSingle発売されただけでなく、アメリカで700万枚売れたアルバムでもある。その後に出た「Mirrorball」というLiveアルバムも大ヒットを記録した。当時の彼女を語る上で「Lilith Fair」という女性のみのロックフェスティバルに触れなければならないのだが、Sarahはそのイベントを企画、運営し、3年連続でLilith Fairを成功させている。
神秘的で多少難解な彼女の音楽がココまで売れた理由がLilith Fairだろう。このAlbum Projectで彼女は3回のLilith FairとSolo Liveを行っている。Alanis Morissetteの1st album「Jagged Little Pill」の大ヒットが世界ツアーを2周したから(当時はすごくバッシングもあったらしいが←悔しいなら世界を2周回れるアルバム作れよなぁ~)というのなら、白人女性シンガーはツアー数とCDの売上げが比例するのかもしれない。
第二天堂
04年6月に出たシンガポール出身のJJ林俊傑(JJリン、リン・ジンジェ)の2nd「第二天堂」。林俊傑の才能を見せつけた作品だ。どこの国でもそうだが、1枚目で半分以上作曲したのに、2枚目では1,2曲と実際は作曲ペースがゆっくりなのに、デビュー前の貯金で活動する人もいるが、この林俊傑においては中間奏を除いた全曲を今作でも作曲している。
この「第二天堂」は台湾、シンガポール、マレーシア、香港、大陸でと発売されたが、大陸でのみ宗教的との理由で「江南」という題でリリースされた。そこまで大陸に配慮したにも関わらず、大陸の販売担当者が発売枚数を少なく報告しお金を着服していたという。まぁ程度の低い人はさておき、それだけ今、林俊傑は売れている(=稼いでいる)のである。
「第二天堂」「子弾列車」といったBeatの強い曲に始まり、その後はMelody重視の曲へと続く。「江南」「天使心」「美人魚」といったMelody重視に関わらずBeatもしっかりしているのが林俊傑の特色だ。そして、「Endless Road」という「害怕」の英語曲で終わる。「Endless Road」は作詞も林俊傑が行っている。
03年の「樂行者」でシンガポール、マレーシア、台湾と各地で新人賞を受賞した林俊傑。彼の才能が新人賞ではとどまらない事を証明したアルバムだ。
もっと評価されべき歌手だし、この頃の彼をもっと評価すべきだと思う
90年代後半のR&Bはメロディーがしっかりしている。今のR&Bはビートが主でメロディーが無くて…。90年代後半はメロディーとさまざまなビートがMixされているから、当時対してHitしなかったアルバムでも、今のR&Bより良い作品があるという事も結構ある。こと男性R&Bシンガーにおいては、90年代後半は売上げが伴わなかったが良い作品を結構だしている。
98年にでたTevin Campbell(テヴィン・キャンベル)の「Tevin Campbell」。”Can we talk”でTevinを知ってる人も多いだろう。TevinはQuincy Jonesに見出されて89年にQuincyのアルバムの「Tomorrow」を歌いわずか12歳でデビュー。91年に「T.E.V.I.N.」という1st albumをだした。このアルバムは4枚目。
このアルバムはTevin自身の名前が付いてるだけあり、曲には自信があるのだろう。Jermain Dupriの下で修行をしたSteve JをExecutive Producerに、その他、Narada Michael Walden、Wyclef Jeanと層々たるメンバーが脇を固めている。曲調はSmooth R&B。TevinがStreet調でも正直困る。「another way」「losing control」がsingle発売され、「for your love」「The only one for me」がPromoでcutされた。11曲プラススペイン語バージョン1曲だが、4曲cutできてれば僕としては合格。結構長期的に気に入って聞いているアルバムだ。
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04年11月にマレーシア、シンガポールで発売されたNicholas 張棟樑の「2004首選、張棟樑」。今年2月にKLに行った時に友人のEddieに勧められたアルバム。今年8月に台湾でも「張棟樑」というアルバム名で台湾でもデビューした。今でも売れてるアルバムだ。
張棟樑はマレーシア華僑で02年のオーディションで歌手への切符を手にした。このマレーシア盤が発売された当時は「寂寞邊界」「我真的以爲」「當你孤単你會想起誰」「Hurt」の4曲がMV用意されたようだが、台湾デビュー後にもMVが作り直されてるようだ。ちなみに「only one」はマッキーのあの歌のカバー。(失礼。SMAPが歌ってヒットしてたのね。マッキー色が強いからマッキーの曲だと思ってた)中国語でも「No.1にならなくてもいい(いやっ普通にオネエではなれない)、Only One」って歌ってるのかね。笑
「歌は評判どおりうまい。」「マレーシアから台湾へデビューした」という2大文句だけでも十分な売り文句だ。アルバムの曲調はマレーシア、シンガポールらしい。ゆっくりとしている。こういう不変的な音楽だからこそ台湾で2曲追加しただけでこのアルバムをリリースできたのだろう。僕の購入したマレーシア盤は10曲プラスBonus Track5曲なのだが、Bonus Trackの「付出」「重傷」あたりの曲もかなり良い。
また今年もマレーシア、シンガポールからスゴイ人が出たって感じ。でも、この顔を可愛いという人の気持ち僕にはさっぱり分からない。
Now & Forever, The Hits
TLCの03年11月に出たベスト盤。Remix曲の収録されたBonus CD付が欲しく限定盤を買ったものの、全く聞かずにお蔵入り。考えてみたらsingleは全て持ってるし、TLCのRemixってDiggin’ on youの C.J.MackintoshとunprettyのRemix以外はあまりRemixは話題にはならないし。というわけで、今日倉庫の整理したら出てきたので、手にして2年目にして初めて聴く。これゆえ、人に「浪費家」と言われてしまう僕である。
TLCはT-Boz、Left Eye、Chilliの3人組で92年に「Ain't 2 Proud 2 Beg」でデビューした。日本でも知名度のある、音楽的にさまざまな流れを構成したグループながら、出したアルバムは92年の「Ain't 2 Proud 2 Beg」、94年の「Crazy Sexy Cool」、99年「Fanmail」、02年「3D」と4枚のみ。このベストアルバムは今までのシングルを網羅している。シングル発売されたもので収録してないのは「Dear Lie」「Hands up」くらいではないだろうか。
1曲1曲の出来はいいのだが、こうまとめて聴くと、正直キツイ…。「Ain’t 2 Proud 2 Beg」と「Crazy Sexy Cool」、「Fanmail」全く音楽が違うから、流れの変化に時代を感じてしまう。しかし、今でも「What about your friends」「Baby-Baby- Baby」「Red Light Special」「Diggin’ on you」は、好きである。一番好きな曲は「Unpretty」。僕はこのTLCのパフォーマンスが好きだった。Rapが不要な曲なのに手話でメッセージを伝えるとパフォーマーに徹したLisa(Left-Eye)に当時は感動したなぁ。
時系列で過去→今という流れだが、キツイ。Lisaの死があり、逆の今→過去の流れには出来なかったのだろう。正直、TLCはベストに出来るアーティストではないのだろう。
Lisaが交通事故で死んで、3年。TLCはすごかったよ。頑張った。だからTVで1人をオーディションで募集するとかっていうのはやめてほしいトコ
Chico Debarge /The Game
99年にリリースされたChico DeBargeの「The Game」。復帰2作目となる今作品は、僕の中でChicoの位置をMustにしてくれた作品だ。
Chicoは66年に10人兄弟の末っ子として白人の父とアフリカン・アメリカンの母との間に生まれる。80年代前半にヒット曲を連発したDeBargeはChicoの兄弟にあたる。彼らの「I Like it」という曲はよくサンプリングされている。Chicoは86年に「Chico DeBarge」でソロとしてデビュー。(DeBargeには参加していない)それなりのヒット曲を出すが、88年にコカインの不法所持で服役している。(これは彼を説明する上で説明しなければいけない情報だが、彼は服役を一切売り文句にはしていない) 97年に「Long time no see」で復帰した。
この「Game」はかなり良いR&Bが収録されている。1 st singleの「Give me what you want (Fa Sure)」やJoeとのDuet曲「Listen to your man」(Promo扱いでSingle Cutされた)はいつ聞いても気持ち良いR&B。「Talk about you」ではBobby BrownをFeaturingに迎え、Bobby の今までにないSoulfulな声を聴くことが出来る。「Till tomorrow」はChicoの尊敬するMarvin Gayeの曲を兄El DeBarge(DeBargeのメインボーカル)と共にProduceしカバーしている。最後を飾る「Heart, Mind, and Soul」は、El DeBargeの曲をお母さんと共にカバーしている。全体的には暗すぎず、明るすぎずで、メリハリがある。当時のレーベルメートのBrian McKnightがProduceした「When can I see you again」以外はChicoがProduceを手がけている。
以前紹介したUrban Renewal(Phil Collinsの曲のカバーアルバム)、Calvan Richardsonに提供した「True Love」、02年にリリースされたChicoの4thアルバム「Free」も買って満足する出来である。決して大衆的に売れている人ではないが、ぜひ聞いてもらいたい人の1人。
11月的蕭邦
11月1日に台湾、香港、大陸、シンガポール、マレーシア、タイで同時発売されたJay 周杰倫(ジェイ・チョウ)の「11月的蕭邦」。いやぁ~。いよいよ本日、手にできました。ありがとう。僕のいる時間に届けに来てくれた郵便局さん!
先行でラジオでかかっていた「夜曲」。CDで聞いても最高。まず、この旋律にきた!前回の「七里香」と同じ”旋律に包まれる感じ”がする。しかし、前回と違うのはリリース時期。前回の夏に対し、今回は11月。この肌寒く感じる季節だから、「七里香」以上に旋律の暖かさを感じる。3曲目の「髪如雪」4曲目の「黒色毛衣」7曲目の「浪漫手機」といったSmoothな曲の他、MTV ASIA AIDのパフォーマンスでタイでの人気を確信したからかタイ語をちょろっとサービスしている「麥芽糖」や南拳媽媽のLaraを迎えた「珊瑚海」、映画「頭文字D」の曲と、「七里香」から「11月的蕭邦」に至るまでの歌手としての周杰倫をみられるのが、「11月的蕭邦」の魅力ではないだろうか。
今回のアルバム「11月的蕭邦」は10曲のほか、今年公開された「頭文字D」の曲「飄移」「一路向北」がBonus Trackとして収録されている。実はJayのアルバムで今回が初めてのBonus Trackかも。いつもJayのアルバムは最後ボソっと歌った曲で歌う印象があるが(最後まで聞き応えのある曲でだ!!)、今回はBonus Trackがあるからか、第2期南拳媽媽のLaraと一緒。Laraのボーカルは正直、ダメ。全て感情が一緒で、心を感じないからか、ちょっと最後には不向き。まぁBonus Trackに助けられてる感がある。結果、「一路向北」でうまく終わる。
歌ってるJay 周杰倫には文句が無い。しかし、おすぎの着そうな豹柄のスーツとか、変な刺繍とか、シャツの変なヒラヒラとかのブックレットは突っ込みどころ満載。以前のラフな格好には戻らないかなぁ。
韓国のR&BシンガーWheesung 輝星(フィソン)の1年振りの4集「Love… Love…? Love…!
」。
前回の3集「For the moment
」
との違いはルックスだ。整形とかではなく、“更生”している。前回がドレッドで脱ぎ脱ぎだったのに対し、今回はメガネの無い電車男系といった感じだ。
Wheesung は82年生まれ。02年に1集「Like A Movie」でデビューし、02年の新人賞を総なめにする。昨年の3集「For the moment」ではゴールデンディスク賞を受賞するだけでなく、発売当日に12万枚を売り上げるというネット文化でCD消費の減ってる韓国で快挙を成し遂げる。この前出たM-Flo
のアルバムにもゲスト出演している。
今回のアルバムは70分で17曲(1曲ボーナストラック含む)。歌謡曲的要素の曲も入っている。今までSoulのような音楽も歌っていたWheesungだけに違和感は無い。5曲「Good-Bye Luv…」、7曲目はかなり良いSmooth R&Bの曲。様々な人がアレンジをしているが、エンジニアはYGで統一されているからか統一感がある。でも、ここの曲にProducerが記載されてないし、ハングルは読めないので詳細は不明。
今韓国では「Good-Bye Luv…」が頻繁にラジオでかかってる模様。この哀愁漂う音楽を寒い時期についつい韓国のR&Bに手を伸ばしてしまう僕である。
Tevin Campbell

馬來西亞盤
Madonna Hung Up


