チアリーディングの高校部門での得点推移については、ずっと箕面自由と梅花高校の2チームに絞ってグラフを書いてきましたが、来年度以降、ひとつでも多くのチームが優勝争いに加わってくることを祈る意味もあって、今回、より詳しい得点推移のグラフを作ってみました。



新しくグラフを作るにあっては、できるだけ沢山のチームをあげたかったのですが、今回は、私がつけているランキング上でのトップ10チームを対象としました。

また、全国の高校を比較する必要があるため、対象とする大会は2つの全国大会に絞ってあります。すなわち、JAPANカップと高校選手権です。

グラフの横軸が時間です。2010JAPANと書いてあるのは2010年度のJAPANカップで、その右隣が2010年度の高校選手権となります。

グラフの縦軸は決勝の得点です。決勝に進出できなかった場合には、プロットの点が飛ぶことになります。

また、2014年度から、最終順位は「決勝演技得点+0.5x準決勝(予選)得点」で決定されることとなりましたが、2013年度までの得点推移と比較するために、あくまでもこのグラフでは決勝得点をそのままプロットしてあることにご注意ください。

なお、2010年度の高校選手権(2011年2月開催)における東京高校の得点は会場で発表されなかったため、現時点においても不明となっており、プロット点が抜けていますことをおことわりしておきます。

さて、このグラフを見て、どのようなことがわかりますでしょうか?

まず第一に言えるのは、2011年度あたりを起点として、上位チームほど、得点がじわじわと上昇傾向にあるということです。このため、2011年度に比較して本年度は、決勝常連組内におけるチーム間の得点差が若干開いた感があります。

第二に、チームの得点変動というのは、割と大きいということです。半年の間に20点くらい上下することはザラですし、50点くらい上下するようなことも実際に起こっています。「突然の不調」は残念ですが、「突然の躍進」がどのチームに起こるのかを大会ごとに楽しみにできる根拠がここにあります。

さて、さすがに10チームも重ねて書くと、少し見づらいので、次に上位3チームだけに絞ったグラフも掲載しておきます。



箕面自由と梅花高校に対する千葉明徳の戦いぶりがわかると思います。

2011年度から今日まで、箕面自由も梅花高校も得点を上昇させていますが、千葉明徳も負けることなく得点を上昇させていることがわかります。

「このような平行移動では、いつまでたっても追いつかない」と思われるかもしれませんが、得点には300点という限界がありますので、いかに箕面自由が凄くても際限なく得点を上げることはできません。ですから、、並行で追いかけているように見えるということは実質的には少し追い詰めている面もあることを指摘しておきたいと思います。

さて、このグラフで箕面自由と梅花高校の最近の得点推移を見ると、ここしばらくは、優勝するには250点以上は必要だろうと思われます。

一方、千葉明徳がこのグラフで示されているペースで得点上昇を続けていくならば、3年以内に250点を超えられる可能性がありそうに見えます。

以上のことから、千葉明徳の全国優勝の可能性は、3年以内に十分に高まってくると私は考えています。

[2015.04.04追記:その後、2010年度の東京高校の得点は174.5と判りました。ハリーさんの掲示板の名無しさん、ありがとうございました]
チアリーディングを拝見するようになってから、チアリーディングに少しでも関係のあるものなら、とにかく入手して研究してみるようにしています。

今日取り上げさせていただくのは、実業之日本社から出版された、「自重x回転」筋トレメソッド、という本です。



本の末尾の発行日は2015年2月15日となっていますが、amazonの発売日は1月15日。

いずれにしても、最新の本です。

著者の仲田健さんという方は、立命館大学時代には陸上の円盤投げで活躍し、その後、プロゴルファーの石川遼選手や、元阪神タイガースの桧山選手などのトレーナー(ストレングス&コンディショニングコーチとあります)をした経験もある方。

それだけではありません。

実は、今月の西日本大会で優勝したVIPERSの顧問名として記載されている仲田健さんと同一人物のようです!

さらに、2001年の第一回世界選手権では、ナショナルチームの選手として選ばれて金メダルを獲得されましたし、2005年の第三回のナショナルチームの中にもお名前が見えます。

本の内容は、著者が提案する特徴的な筋トレ法に関するもの。

ひとことで言えば、大掛かりな器具を使わずに、畳一畳のスペースで行う筋トレ法。

基本的には、自分の体重を利用し、負荷の調整は回転運動で行うというもののようです。

ポーズごとの写真がいっぱいあって、雰囲気としては、昔あったレッツチアのトレーニング部分のような感じです。

ただし、チアリーディングについては全く触れられておらず、写真も全員男性です。

ちなみに、大掛かりな器具は使わないけれど、バランスボール(大きなゴムまり?)、ストレッチポール(細長い座布団?)、チューブ(ゴムひも?)は、あれば効果的とのことです。

畳一畳のスペースで実施できるということですから、チームとしての練習が終わってから自宅で筋肉を鍛えたいという人には良い本なのかもしれません。

96ページ。税込み756円です。
チアリーディング大学選手権での帝京大学初優勝を紹介した番組の第2日、3月8日の放映分です。

まず、最初の8分15秒は、3月1日放映分の復習。

新しいシーンは、今回の演技の注目ポイントの整理のところからです。

注目ポイントの第一は、フルアップ・トータッチの1-1-1。

そして、注目ポイントの第二は、両側フルアップで完成させる2-2-3。

この2つが今回の注目ポイントであると視聴者に念を押した後、映像はいよいよ12月14日の代々木第一体育館。

まず、文理大の準決勝演技が20秒ほど、紹介されます。

時間は短かったですが、Wトータッチの1-1-1とか、降りてすぐ乗るWアップの1-1-1×3基とか、良いところを選んでくれていました。

そして、帝京の準決勝演技。

こちらは、2分程度の時間をとってくれたのですが、肝心の2つの注目ポイントのところで、過去のインタビューVTRを挿入して流れを切ってしまう、ちょっと残念な編集となっていました。

そうです、ナセバナールのときにも少し残念と思ってしまったあの編集の仕方でした。

それはともかく演技はノーミスで終了。

得点は272.0点。

「創部以来の最高の得点を叩き出した」とのナレーションが入りましたが、ここはちょっとした間違いでしょう。2013年のJAPANカップ決勝で、あの文理大に3.5点差まで迫る276.0点があったからです。

いずれにしても、今回は準決勝で帝京に2.5点差をつけ、その50%が決勝得点に加算されるので、一歩アドバンテージを得た帝京大学。

番組のほうは休む暇なく、文理大の決勝演技。時間は25秒ほど。

このあたりの番組進行のリズムはとても軽快で、どんどん画面の中に引き込まれていきます。

ひねり付き宙返り乗り2-2-1や、Wトータッチ1-1-1、キックトリプル、などの映像が披露されます。

極めつけは、文理大の技の中で私が最も好きな技。両側Wアップの3-3-4!

何度見ても素晴らしいです!!

さて、帝京の決勝演技の前に、監督が円陣を組む選手達に言葉をかけます。

「この1本に集中して、笑顔で攻めましょう!」

練習中に叱咤激励するときとは声のトーンも全然違っていて、選手達を清清しく晴れやかな気持ちにさせるように考えているように思われました。

そして、いよいよ帝京の決勝演技。

ここは大変素晴らしいことに、ノーカットで放映されました。

第一の注目ポイントのところだけは、別角度からの映像でリプレイが入りましたが、途切れた感じは全くせず、私にとっては、記念すべき帝京の優勝を収録したとても貴重な映像になりました。

カメラの位置も、正面から、選手全員を映すのがベースになっていて、必要に応じてトップ選手のアップなどになっている程度で、ほぼ全ての技が画面に収まっていたと思います。

これは良かったです!

そして、いよいよフィナーレ。

第二の注目ポイントの2-2-3。

最後の最後の両側フルアップ。

この瞬間。あろうことか、エーストップ選手が跳んだ方向がやや後ろで、エーストップ選手はセンターのトップ選手の服の背中を引っ張ってどうにかとどまろうとするような事態に。

しかし、ここでミドルとベースが後ろに動き、完全な決め姿勢ではないものの、落下を抑止し、正常にディスマウントしたわけです。

現場で見ていて、これほどまで、状態が悪化していたとは、判りませんでした。超スローの映像で今回はじめて判りました。

一番危ない瞬間で画像を停止して観察すると、これはもう、ほとんど落ちている感じだったのですね。

ここで、ミドル選手のインタビューが入ります。これが私には興味深かったです。

このミドル選手が、千葉明徳出身の例の4年生選手で、まさに最後にこのような決定的瞬間がおとずれるとは、番組スタッフも予想していなかったと思います。

「乗ってきてすぐに、『あ!後ろっ』って思ったので、その段階で(すぐに)後ろに入った」
「ドベが頑張ってくれた」

映像を見ると、「後ろ」と思った瞬間にミドルがまず体重を後ろに移し、ベースもよく反応して一歩後退したために、難を逃れたように見えます。またミドルは無理にトップをひっぱらず、自分の体を傾斜させるようにして、他のトップ2人へ副作用が及ばないようにしているようにも見えました。

あたかも、「矛盾は全て自分のところで引き受けるぞ」というような対処の仕方でした。

そして、そうです。あの、体幹トレーニングの成果が、ここで発揮されたのだと思いました。

もちろん、体幹トレーニングだけでなく、無理にひっぱらなかったのは、百戦錬磨の経験の成せる技なのだとも思いました。

さらに、ベースがミドルの体重移動に素早く反応できたのも勝因だと思いました。これが、「ドベが頑張ってくれた」の発言につながったのでしょう。

というわけで決勝も全乗せを達成した帝京大学。最後の危機一髪があったので決勝での得点は文理大に及ばなかったけれど、準決勝での貯金が効いて、全国大会初制覇を成し遂げたというわけでした。

BS朝日のこの番組、選手の方々の歴史にまでさかのぼってくれて、演技だけでなく、人物中心のドキュメンタリーで、とても良い番組でした。

一方で、試合直後に通路のようなところで喜び合う選手の方々を、あたかも得点が出てから喜んでいるような誤解を招きやすい編集で紹介されていたところは、ちょっと残念に思いました。

演技直後は、他チームとの勝ち負けでなく、「自分達がやりたかったことを出し尽くせたか」と、それだけであれだけ感激しているわけです。

点数差が出たときよりも、もっと純粋に、もっと心の底から喜んでいるように見えるあのシーンは、選手の方々が何を目指して苦しい練習にも打ち勝っているかを推測する上でも重要なシーンだと思うので、どうか誤解のないように報道して欲しいと思いました。

ちなみに、JAPANカップは、キス&クライがあるなど、TV的にも好都合な流れで戦いが進行するのですが、インカレや2月の大会はとんでもないときに得点が出たりしてTV的ではないので、TV局の方々も苦労するところなのかもしれません。

今後、TV放映が増えるような喜ばしい状況が出てくれば、JAPANカップ以外においてもキス&クライを実施してくれても良いのかもしれないと思いました。

さて、番組がもう終わろうとするその瞬間、女性キャスターの最後の一言の中に、2回分の放送の中で最も嬉しい情報が含まれていました。

4年生のミドル選手は、なんと、4月から千葉明徳のコーチになるそうです。

千葉明徳は18年前と19年前にJAPANカップで優勝した実績がありますが、その後大きく間が開いています。「あたりまえでない優勝を」との意気込みで行った帝京大学に優勝をもたらしたその心意気を千葉明徳にも持ち込んでもらい、千葉明徳にはぜひ優勝を目指してもらいたいと思いました。

そして、もうひとりのヒロイン、3年生のトップ選手は、引退せずに4年生になっても選手を続けられるということでした。

帝京には、まだ「JAPANカップの優勝」という最後の大目標が残っています。

この選手もラストチャンスをものにできるのでしょうか?
チアリーディングの高校部門の優勝争い。

JAPANカップ以降、得点推移のグラフを更新していませんでしたので、高校選手権と西日本大会の結果を一気にプロットしました。



西日本大会での箕面自由は、私が素人予想した得点範囲よりもさらに0.5点高い252.5点。

西日本大会で箕面自由が250点を超えたのは、データが明らかになっている範囲では初めてということになります。

また、この高得点によって、箕面自由は「2014年度の全ての演技が250点以上」という快挙を達成しました。

一方、高校選手権でアクシデントにより決勝演技が中止となった梅花高校も、短期間にびっくりするほど蘇って、今回はノーミスの素晴らしい演技を披露してくれて、244.0点でした。

これは嬉しかったですね!!

梅花高校の西日本大会での得点を見てみると、一昨年が242.0点、昨年が243.0点、今年が244.0点ですので、1点ずつ、切り上がっていることがわかります。

というわけで、梅花高校のほうも、西日本大会としては、チーム最高の得点なのかもしれません。

来年度。

梅花高校はエーストップを中心として層の厚い学年が3年生になり、戦力としてはピークを迎える年になりそうです。

箕面自由のほうは、層の厚い現在の3年生が卒業し、戦力が大きく変化することは否めませんが、あの梅花中に2度も勝った箕面自由中の選手の方々が合流してくることなど、楽しみな要素が沢山あります。

千葉明徳、目白研心などの関東の強豪チームの充実ぶりや、新勢力である中京大中京などの躍進も含めて考えると、来年度のJAPANカップの高校部門は、史上最大の激戦になるような予感がします。

チアリーディング大学選手権での帝京大学にスポットを当てた密着取材番組。

取材は進み、いよいよインカレの8日前になります。

通し練習の風景が紹介されますが、どうも技が決まりません。

見せ場のヒルヒル5基も、落下していました。

監督が選手を集め、「練習中の楽しさが足りない。楽しさを見ている人に伝えるスポーツなんだから、練習中から出すべきだ」と叱咤激励します。

また、スタジオに移ってのミーティングでは、負けた演技を見るようにすすめ、JAPANカップのビデオを再生して反省するようにうながします。

その瞬間、Tシャツに顔をうずめて泣きながら部屋を出て行くトップ選手。

JAPANカップのときの1回ひねりのトータッチ乗りでの失敗が今でも尾をひいているようで、JAPANカップのあとで一度もビデオを見ることができていないということでした。

円陣を組んで話し合うAチームの選手たち。

4年生ミドル選手が「思っていることを言ったほうがよい。泣いているだけではわからないから」と声をかけ、トップ選手が心情を述べ、チームとしてその苦しみを分かち持つことになります。

トップ選手は、そのあとのインタビューで、このときのことを振り返って、「たまっていた気持ちが(整理できて)すっきりできた。大会で見せたい演技があるので、それに向かって(気持ち的にも)まとまった」とおっしゃっていました。

ここまでが、3月1日放映分です。

キャスターの古田さんが、「4年生ミドル選手は、精神的には、お姉さんというよりお母さんの域に達している」とおっしゃって、前半部分は幕を閉じました。

(つづく)
続いては、今回の番組のひとりめのヒロイン登場です。

住吉高校出身のトップの3年生。

現在、帝京大学の最高難度の技は、ほぼこの方がひきうけていると言っても過言ではないエース選手です。

ひねりと宙返りを両方行うディスマウントが解禁されて、すぐに実施して成功させたのもこの方でしたし、3層目への宙返り乗り、1回ひねりのトータッチ乗りなども、この方が実施しました。

そのような活躍に割には、今まで、動画やビデオでしっかり紹介された機会がそれほど無かったように思っていましたので、この番組は私にとって、とても嬉しいものになりました。

番組では、頼れるエースとの触れ込みでこの選手が紹介がされたあと、食事のシーン。

食堂に行く途中で、このトップ選手はカメラクルーの方の名前を聞いたりと、人懐っこいところを見せていました。

食事は、たぶん、Aチームだけに提供されている栄養士管理の特別メニューの食事だと思われました。

そして、この選手の歴史の紹介。

幼児期の写真にはじまって、住吉高校での集合写真。

チアをはじめた動機は、住吉高校でのチア体験で、ピラミッドに乗せてもらったことだそうです。

そのあと、JAPANカップで、このトップ選手のところのフルツイスト+トータッチ乗せが失敗したこともあって準優勝に終わったことが紹介され、トップとはいかにプレッシャーがかかるポジションであるかということが述べられていました。

これを受けて、監督がおっしゃっていた一言が印象に残っています。

「トップが『失敗したらどうしよう』といならないように、下が(技術的にも、精神的にも)安心感を作ってやれるようなチアが、私の理想とするチアである」

トップポジションの大変さはよくわかりますし、特に優勝を争うチームの場合はさらに大変だと思います。

監督は、そのようなプレッシャーをチームとして、できる限り緩和してあげることこそ、重要な要素と考えているようでした。

ここまでが、トップ選手に対するひととおりの紹介でした。

次に、2人めのヒロイン登場

千葉明徳出身のミドル選手。4年生です。

日本代表のキャプテンも務め、本来であれば3年生のインカレ終了で引退するのが普通であるのに、まだチームに残って頑張っていらっしゃいます。

「最後の大会で失敗してしまった。ここで区切っては負けかな」

と思って続けることを決意されたようです。

次に、ミドル選手のお部屋拝見。

帝京大学の八王子寮です。

廊下などもゆったりとした作りで、部屋の中も、一人部屋にしては大変広いように思われました。

明るい光が差し込んでとても綺麗です。清潔感のある部屋でした。

壁にはナショナルチームで獲得した金メダルが。

真っ先に見せていましたので、やはり、一番重要な足跡なのだと思いました。

そして、このミドル選手の歴史の紹介。

もともとバレエをやっていたけれど、引越しをして続けられなくなった。

そんなとき、お母さんが「チアがある」とおっしゃったのがきっかけだったようです。

千葉明徳に入りましたが、在籍期間では全国優勝は成らず。

どの大学でチアをやるかと考えたとき、「まだ優勝したことのないチームでやってみたい。やっととれた優勝というのを掴んでみたい」との思いもあって帝京を選んだということです。

帝京に入ってからの道は順調というわけではなく、もめたりケンカしたりもあったし、やめてしまった部員もいた。監督から「どうしようもない学年」と言われて悔しかった、と少し涙ぐんだ声でおっしゃっていました。

そのあとは、帝京が誇るトレセンでの練習風景。

新しくて綺麗なトレーニング器機を使って、部員達が練習しています。

このミドル選手は「体幹系を多めにやっている」とおっしゃっていました。

(トスが)ちょっとずれたときに、力だけではどうしようもないことがあるので、体幹系のトレーニングが欠かせないのだそうす。

この一言をおっしゃっていたとき、まさか、インカレの決勝の最後の最後で、まさにこのトレーニングが活きるような事態になるとは、誰が予想できたでしょうか。

(つづく)
3/1と3/8の2回にわけて、BS朝日の「SPORTS X」という30分番組で、帝京大学 BUFFALOSを密着取材した「悲願の日本一を目指して!」というタイトルの番組が放映されました。

名選手は1日にして成らず。

この番組の最も良かったところは、スポットを当てた選手について、高校時代のスナップ写真などまで見せてくれるなど、選手としての歴史にも光を当ててくれていたことだと思いました。

また、密着取材も丹念に行われており、日本一をつかんだ歴史的瞬間に至るまでのチームの様子を垣間見ることができました。

私にとっては、ベストな時期での取材で、まさに感動の番組でした。

というわけで、何回かにわけて、この番組の内容について書きとめておこうと思います。

3/1の放送のオープニングは、競技チアリーディングというものがいかに凄い技を実施しているかをアピールするための映像から入りました。

文理大のWトータッチ1-1-1。

梅花女子大のダンス。

また文理大に戻って、1回ひねりつきの宙返り乗せでの2-2-1。

そして、帝京の、1回ひねりトータッチの1-1-1。

ここで、チアリーディングは、競技人口24万人のスポーツであるとの解説が入ります。

そして、チア界でまたたくまにトップクラスに駆け上がったチームとして、帝京大学の名が紹介されます。

場面はかわって、八王子の練習風景。

タンブリングやバスケットトスなど、かなり高度な技を繰り出しての練習風景に、思わず身を乗り出しました。

ここで、住吉高校出身の現キャプテンにインタビュー。

「自分達が楽しみながら、感謝の気持ちなど伝えたいことを伝えていく」がチームのモットーであると説明されていました。

このあと、チアリーディングが2分30秒の演技であるなど、競技チアリーディングの簡単な解説が入りました。このとき流れた映像は、番組冒頭と同じく、文理大、梅花女子、帝京の3校のみでした。

協会のページで、「番組撮影の場合は事前に撮影するチームを届け出ること」との主旨の規定を見た記憶があるので、そのような関係で、この3校のみが登場するのだと理解しました。

競技チア全般の紹介に続いて、監督が登場。

監督就任は、2008年。

早速、この方の歴史が紹介されました。

大学時代の緑のユニフォームは、大会では拝見した記憶がないものです。

胸にある「TSU」らしき文字と「KU」らしき文字からあたりをつけて調べたところ、筑波大学WINSだということがわかりました。

少なくとも現在は競技チアはやっておらず、主に応援活動や大学関係のイベントで活躍されているようです。

そして、監督が社会人選手として活躍されたB&B SPIDERS時代の写真も紹介されます。

なんと、ベース選手だったのですね。

ひときわ体格の大きな選手が多い帝京大学の中で拝見することが多かったので、なんとなく元トップ選手と勝手に思い込んでいましたが、ベースだったとは、この番組で得られた新たな発見でした。

このあと、帝京大学BUFFALOSがチアリーディングチームとしては61名の部員数を誇る巨大チームであるとの紹介が入ります。

チームは、上のほうからABCDに分かれていると解説して下さったのは名城大附属高出身の1年生選手。

この方がおっしゃる「Aチームとは?」の解説が興味深かったです。

「Aチームは、誰も代わりがきかないくらい、選手それぞれの役割がある」

のだそうです。

確かにそう言われてみれば、帝京のAチームの選手はどの選手も強烈なキャラクターを持っていて、しかも、それぞれの選手が何らかの点で他の誰よりも優れているような強みを持っているように思います。

うまいことをおっしゃるなあ、と思いました。

そして、女子聖学院出身の1年生選手は、

「BUFFALOSの選手は、(たとえ)自分ではたどり着けないと思っても、目標はAチームになるんだと(みんなが)思っている。そのような高い所にあるのがAチームなのだ」

とおっしゃっていました。これも「なるほど」と思いました。

ここまでで、番組開始から7分30秒です。

(つづく)
チアリーディング西日本大会。

印象に残ったチームのうち、ここまでの記事の中では書ききれなかったチームについて、書きとめておきます。

★兵庫教育大学

柔軟性のあるトップ選手に魅了されました。

ヒールストレッチがとても綺麗。

そして、シャチにおいては、上げた片足がとても高く上がっていて、美しかったです。

本来、人間の足は後ろ向きには曲がらないのですが、この方の片足はピーンと跳ね上がっていました。

9人の演技と人数的には苦しかったのですが、下で支える選手の方々も完璧だったため、トップの特徴を良く引き出していたのだと思いました。

★梅花女子大B

ヒルヒル3つのうち1つが落下。ここは梅花らしくなかったです。

また、1.5のトスアップも失敗でした。

しかし、見どころの技がありました。

3層目のトップ選手が、うつぶせの状態で、前に倒れて、また起き上がる技のところです。

単に起き上がるだけでなくて、一瞬にして、逆シャチの形にまでもっていくというサプライズのある技でした。

ここは綺麗に決まって、心の中で大きく拍手しました!

★箕面自由学園高B

ヒルヒル3基がありました。

また、例の大旋回型ではなかったけれど、シャキッと決めたバードがありました。

ノーミスの演技で、3位に入りました。

★梅花高校B

こちらもヒルヒル3基。この点では箕面自由Bと同じでした。

しかし、ミスがあって、箕面自由学Bに次ぐ4位となりました。

★大濠高校

5位に入ったのが、全員男子の大濠高校でした。

トスアップは、フルとハーフが中心でしたので、夏のJAPANカップに向けて、1.5やスイッチ技ををマスターできるかどうかが鍵と思いました。

★大阪学院大高

箕面自由と梅花高校を除けば、高校部門でスイッチ技を4基でやったのは、大阪学院大高だけです。

リバティー→ヒールではありましたが、最後こらえて、成功させていました。

1.5もなんとか乗って、そのあとのフルツイストのトスアップ3基も成功。

ベースの手の上でトップがくるくる回る技では、360度が3人。

その直後に540度が1人。そのトップはその後、アラベスクまでやっていました。

このあたりが最大の見せ場だったように思います。

この時期の演技としては全体的に難度が高かったと思いますが、決め姿勢が不十分だったりするところが何箇所か見られて、大濠高校に次ぐ6位となりました。

★PEPPERS

混成のエキシビションに出場した部員数17名のチームです。

創部は2008年とありますので、比較的新しいチームです。

ご両親とお嬢様のような形で参加しているご家族もあるようで、何組かの親子が含まれている複合ファミリーチームです。

とにかく楽しそうに演技をしてくれて、会場じゅうが明るくなり、幸せな雰囲気に包まれました。

そして、奨励賞を受賞されていました。

どのような理由で奨励賞を受賞されたのかは不明ですが、私にとって印象に残ったチームであったことは確かでした。

この大会まで、あまり知らなかったチームですが、どこかの高校か大学系のチームなのでしょうかね。。。

このあたり、謎なので、ぜひJAPANカップに出場していただき、プログラムにて各選手の出身チームなどを拝見したいと思いました。
スポーツ大会における偉い方の挨拶というものは、一般的には無難で形式的なものが多いものだと思います。

ところが、チアリーディング協会の大会の場合、会長さんの挨拶はいつも内容があるので、楽しみにしています。

チアリーディング協会を自ら立ち上げた方ですので、選手や家族の方々に「何か伝えたい」という気持ちがいつもあるのでしょう。

たとえば、2月の高校選手権のときには、スポーツだけでなく「勉強」も一生懸命にするようにとの話がありました。

今回は、オリンピックの話をしたあとで、オリンピックレベルのアスリートの体をつくるには、という話の流れになり、最後は体脂肪率の話になりました。

オリンピック選手のレベルから見ると、今のチアリーディング選手の方々の体脂肪率は、まだまだだということだそうです。

しかし、体脂肪率は減らせばよいわけではなく、危険なこともあるそうです。

ある、スポーツ選手は、体脂肪率7%までもっていったが、免疫力が下がり、一度風邪をひくとなかなかなおらないと語っていたとの話が紹介されました。

さらに、会長さん自身の経験談が続きました。「今ではこのような体型ですが」と前置きした上で、「かつては、体脂肪率12%を達成した」のだそうです。

しかし、半年くらい風邪をひきっぱなしになったりと、やはり弊害はあったようです。

体脂肪率と免疫力の関係の話はとても興味深かったので、家に帰ってから調べてみたところ、体脂肪率の減少に伴って免疫力が減少するのは、体温の低下によるところが大きいと考えられているようです。

つまり、脂肪という断熱材が薄くなるため、体温が下がりやすいということのようです。

そして、体温が1度下がるだけでも免疫力は大きく低下するのだそうです。

このメカニズムによって免疫力が落ちるということなのだと理解しました。

であれば、体脂肪率を極限まで落としたアスリートは、少し寒いと思ったらすぐに防寒着を着込むなど、体温を下げないように常に気をつけることが重要なのかもしれませんね。

また、最適な体脂肪率は、男性と女性では全く違うのだということにも注意しなければならないようです。

ちなみに、科学的トレーニングを取り入れているチームの最先端と言えば、帝京大学。

帝京大学の選手の方々の体脂肪率はどのくらいなのでしょうか。気になります。