チアリーディング大学選手権での帝京大学初優勝を紹介した番組の第2日、3月8日の放映分です。
まず、最初の8分15秒は、3月1日放映分の復習。
新しいシーンは、今回の演技の注目ポイントの整理のところからです。
注目ポイントの第一は、フルアップ・トータッチの1-1-1。
そして、注目ポイントの第二は、両側フルアップで完成させる2-2-3。
この2つが今回の注目ポイントであると視聴者に念を押した後、映像はいよいよ12月14日の代々木第一体育館。
まず、文理大の準決勝演技が20秒ほど、紹介されます。
時間は短かったですが、Wトータッチの1-1-1とか、降りてすぐ乗るWアップの1-1-1×3基とか、良いところを選んでくれていました。
そして、帝京の準決勝演技。
こちらは、2分程度の時間をとってくれたのですが、肝心の2つの注目ポイントのところで、過去のインタビューVTRを挿入して流れを切ってしまう、ちょっと残念な編集となっていました。
そうです、ナセバナールのときにも少し残念と思ってしまったあの編集の仕方でした。
それはともかく演技はノーミスで終了。
得点は272.0点。
「創部以来の最高の得点を叩き出した」とのナレーションが入りましたが、ここはちょっとした間違いでしょう。2013年のJAPANカップ決勝で、あの文理大に3.5点差まで迫る276.0点があったからです。
いずれにしても、今回は準決勝で帝京に2.5点差をつけ、その50%が決勝得点に加算されるので、一歩アドバンテージを得た帝京大学。
番組のほうは休む暇なく、文理大の決勝演技。時間は25秒ほど。
このあたりの番組進行のリズムはとても軽快で、どんどん画面の中に引き込まれていきます。
ひねり付き宙返り乗り2-2-1や、Wトータッチ1-1-1、キックトリプル、などの映像が披露されます。
極めつけは、文理大の技の中で私が最も好きな技。両側Wアップの3-3-4!
何度見ても素晴らしいです!!
さて、帝京の決勝演技の前に、監督が円陣を組む選手達に言葉をかけます。
「この1本に集中して、笑顔で攻めましょう!」
練習中に叱咤激励するときとは声のトーンも全然違っていて、選手達を清清しく晴れやかな気持ちにさせるように考えているように思われました。
そして、いよいよ帝京の決勝演技。
ここは大変素晴らしいことに、ノーカットで放映されました。
第一の注目ポイントのところだけは、別角度からの映像でリプレイが入りましたが、途切れた感じは全くせず、私にとっては、記念すべき帝京の優勝を収録したとても貴重な映像になりました。
カメラの位置も、正面から、選手全員を映すのがベースになっていて、必要に応じてトップ選手のアップなどになっている程度で、ほぼ全ての技が画面に収まっていたと思います。
これは良かったです!
そして、いよいよフィナーレ。
第二の注目ポイントの2-2-3。
最後の最後の両側フルアップ。
この瞬間。あろうことか、エーストップ選手が跳んだ方向がやや後ろで、エーストップ選手はセンターのトップ選手の服の背中を引っ張ってどうにかとどまろうとするような事態に。
しかし、ここでミドルとベースが後ろに動き、完全な決め姿勢ではないものの、落下を抑止し、正常にディスマウントしたわけです。
現場で見ていて、これほどまで、状態が悪化していたとは、判りませんでした。超スローの映像で今回はじめて判りました。
一番危ない瞬間で画像を停止して観察すると、これはもう、ほとんど落ちている感じだったのですね。
ここで、ミドル選手のインタビューが入ります。これが私には興味深かったです。
このミドル選手が、千葉明徳出身の例の4年生選手で、まさに最後にこのような決定的瞬間がおとずれるとは、番組スタッフも予想していなかったと思います。
「乗ってきてすぐに、『あ!後ろっ』って思ったので、その段階で(すぐに)後ろに入った」
「ドベが頑張ってくれた」
映像を見ると、「後ろ」と思った瞬間にミドルがまず体重を後ろに移し、ベースもよく反応して一歩後退したために、難を逃れたように見えます。またミドルは無理にトップをひっぱらず、自分の体を傾斜させるようにして、他のトップ2人へ副作用が及ばないようにしているようにも見えました。
あたかも、「矛盾は全て自分のところで引き受けるぞ」というような対処の仕方でした。
そして、そうです。あの、体幹トレーニングの成果が、ここで発揮されたのだと思いました。
もちろん、体幹トレーニングだけでなく、無理にひっぱらなかったのは、百戦錬磨の経験の成せる技なのだとも思いました。
さらに、ベースがミドルの体重移動に素早く反応できたのも勝因だと思いました。これが、「ドベが頑張ってくれた」の発言につながったのでしょう。
というわけで決勝も全乗せを達成した帝京大学。最後の危機一髪があったので決勝での得点は文理大に及ばなかったけれど、準決勝での貯金が効いて、全国大会初制覇を成し遂げたというわけでした。
BS朝日のこの番組、選手の方々の歴史にまでさかのぼってくれて、演技だけでなく、人物中心のドキュメンタリーで、とても良い番組でした。
一方で、試合直後に通路のようなところで喜び合う選手の方々を、あたかも得点が出てから喜んでいるような誤解を招きやすい編集で紹介されていたところは、ちょっと残念に思いました。
演技直後は、他チームとの勝ち負けでなく、「自分達がやりたかったことを出し尽くせたか」と、それだけであれだけ感激しているわけです。
点数差が出たときよりも、もっと純粋に、もっと心の底から喜んでいるように見えるあのシーンは、選手の方々が何を目指して苦しい練習にも打ち勝っているかを推測する上でも重要なシーンだと思うので、どうか誤解のないように報道して欲しいと思いました。
ちなみに、JAPANカップは、キス&クライがあるなど、TV的にも好都合な流れで戦いが進行するのですが、インカレや2月の大会はとんでもないときに得点が出たりしてTV的ではないので、TV局の方々も苦労するところなのかもしれません。
今後、TV放映が増えるような喜ばしい状況が出てくれば、JAPANカップ以外においてもキス&クライを実施してくれても良いのかもしれないと思いました。
さて、番組がもう終わろうとするその瞬間、女性キャスターの最後の一言の中に、2回分の放送の中で最も嬉しい情報が含まれていました。
4年生のミドル選手は、なんと、4月から千葉明徳のコーチになるそうです。
千葉明徳は18年前と19年前にJAPANカップで優勝した実績がありますが、その後大きく間が開いています。「あたりまえでない優勝を」との意気込みで行った帝京大学に優勝をもたらしたその心意気を千葉明徳にも持ち込んでもらい、千葉明徳にはぜひ優勝を目指してもらいたいと思いました。
そして、もうひとりのヒロイン、3年生のトップ選手は、引退せずに4年生になっても選手を続けられるということでした。
帝京には、まだ「JAPANカップの優勝」という最後の大目標が残っています。
この選手もラストチャンスをものにできるのでしょうか?
まず、最初の8分15秒は、3月1日放映分の復習。
新しいシーンは、今回の演技の注目ポイントの整理のところからです。
注目ポイントの第一は、フルアップ・トータッチの1-1-1。
そして、注目ポイントの第二は、両側フルアップで完成させる2-2-3。
この2つが今回の注目ポイントであると視聴者に念を押した後、映像はいよいよ12月14日の代々木第一体育館。
まず、文理大の準決勝演技が20秒ほど、紹介されます。
時間は短かったですが、Wトータッチの1-1-1とか、降りてすぐ乗るWアップの1-1-1×3基とか、良いところを選んでくれていました。
そして、帝京の準決勝演技。
こちらは、2分程度の時間をとってくれたのですが、肝心の2つの注目ポイントのところで、過去のインタビューVTRを挿入して流れを切ってしまう、ちょっと残念な編集となっていました。
そうです、ナセバナールのときにも少し残念と思ってしまったあの編集の仕方でした。
それはともかく演技はノーミスで終了。
得点は272.0点。
「創部以来の最高の得点を叩き出した」とのナレーションが入りましたが、ここはちょっとした間違いでしょう。2013年のJAPANカップ決勝で、あの文理大に3.5点差まで迫る276.0点があったからです。
いずれにしても、今回は準決勝で帝京に2.5点差をつけ、その50%が決勝得点に加算されるので、一歩アドバンテージを得た帝京大学。
番組のほうは休む暇なく、文理大の決勝演技。時間は25秒ほど。
このあたりの番組進行のリズムはとても軽快で、どんどん画面の中に引き込まれていきます。
ひねり付き宙返り乗り2-2-1や、Wトータッチ1-1-1、キックトリプル、などの映像が披露されます。
極めつけは、文理大の技の中で私が最も好きな技。両側Wアップの3-3-4!
何度見ても素晴らしいです!!
さて、帝京の決勝演技の前に、監督が円陣を組む選手達に言葉をかけます。
「この1本に集中して、笑顔で攻めましょう!」
練習中に叱咤激励するときとは声のトーンも全然違っていて、選手達を清清しく晴れやかな気持ちにさせるように考えているように思われました。
そして、いよいよ帝京の決勝演技。
ここは大変素晴らしいことに、ノーカットで放映されました。
第一の注目ポイントのところだけは、別角度からの映像でリプレイが入りましたが、途切れた感じは全くせず、私にとっては、記念すべき帝京の優勝を収録したとても貴重な映像になりました。
カメラの位置も、正面から、選手全員を映すのがベースになっていて、必要に応じてトップ選手のアップなどになっている程度で、ほぼ全ての技が画面に収まっていたと思います。
これは良かったです!
そして、いよいよフィナーレ。
第二の注目ポイントの2-2-3。
最後の最後の両側フルアップ。
この瞬間。あろうことか、エーストップ選手が跳んだ方向がやや後ろで、エーストップ選手はセンターのトップ選手の服の背中を引っ張ってどうにかとどまろうとするような事態に。
しかし、ここでミドルとベースが後ろに動き、完全な決め姿勢ではないものの、落下を抑止し、正常にディスマウントしたわけです。
現場で見ていて、これほどまで、状態が悪化していたとは、判りませんでした。超スローの映像で今回はじめて判りました。
一番危ない瞬間で画像を停止して観察すると、これはもう、ほとんど落ちている感じだったのですね。
ここで、ミドル選手のインタビューが入ります。これが私には興味深かったです。
このミドル選手が、千葉明徳出身の例の4年生選手で、まさに最後にこのような決定的瞬間がおとずれるとは、番組スタッフも予想していなかったと思います。
「乗ってきてすぐに、『あ!後ろっ』って思ったので、その段階で(すぐに)後ろに入った」
「ドベが頑張ってくれた」
映像を見ると、「後ろ」と思った瞬間にミドルがまず体重を後ろに移し、ベースもよく反応して一歩後退したために、難を逃れたように見えます。またミドルは無理にトップをひっぱらず、自分の体を傾斜させるようにして、他のトップ2人へ副作用が及ばないようにしているようにも見えました。
あたかも、「矛盾は全て自分のところで引き受けるぞ」というような対処の仕方でした。
そして、そうです。あの、体幹トレーニングの成果が、ここで発揮されたのだと思いました。
もちろん、体幹トレーニングだけでなく、無理にひっぱらなかったのは、百戦錬磨の経験の成せる技なのだとも思いました。
さらに、ベースがミドルの体重移動に素早く反応できたのも勝因だと思いました。これが、「ドベが頑張ってくれた」の発言につながったのでしょう。
というわけで決勝も全乗せを達成した帝京大学。最後の危機一髪があったので決勝での得点は文理大に及ばなかったけれど、準決勝での貯金が効いて、全国大会初制覇を成し遂げたというわけでした。
BS朝日のこの番組、選手の方々の歴史にまでさかのぼってくれて、演技だけでなく、人物中心のドキュメンタリーで、とても良い番組でした。
一方で、試合直後に通路のようなところで喜び合う選手の方々を、あたかも得点が出てから喜んでいるような誤解を招きやすい編集で紹介されていたところは、ちょっと残念に思いました。
演技直後は、他チームとの勝ち負けでなく、「自分達がやりたかったことを出し尽くせたか」と、それだけであれだけ感激しているわけです。
点数差が出たときよりも、もっと純粋に、もっと心の底から喜んでいるように見えるあのシーンは、選手の方々が何を目指して苦しい練習にも打ち勝っているかを推測する上でも重要なシーンだと思うので、どうか誤解のないように報道して欲しいと思いました。
ちなみに、JAPANカップは、キス&クライがあるなど、TV的にも好都合な流れで戦いが進行するのですが、インカレや2月の大会はとんでもないときに得点が出たりしてTV的ではないので、TV局の方々も苦労するところなのかもしれません。
今後、TV放映が増えるような喜ばしい状況が出てくれば、JAPANカップ以外においてもキス&クライを実施してくれても良いのかもしれないと思いました。
さて、番組がもう終わろうとするその瞬間、女性キャスターの最後の一言の中に、2回分の放送の中で最も嬉しい情報が含まれていました。
4年生のミドル選手は、なんと、4月から千葉明徳のコーチになるそうです。
千葉明徳は18年前と19年前にJAPANカップで優勝した実績がありますが、その後大きく間が開いています。「あたりまえでない優勝を」との意気込みで行った帝京大学に優勝をもたらしたその心意気を千葉明徳にも持ち込んでもらい、千葉明徳にはぜひ優勝を目指してもらいたいと思いました。
そして、もうひとりのヒロイン、3年生のトップ選手は、引退せずに4年生になっても選手を続けられるということでした。
帝京には、まだ「JAPANカップの優勝」という最後の大目標が残っています。
この選手もラストチャンスをものにできるのでしょうか?