すべての排泄を
自分でコントロール
できなくなった
おじいちゃんは、
遂に入院することに
なりました。
入院が決まる
12日前、
おじいちゃんは、
すべてのうんちを
漏らすように
なりました。
おじいちゃんの行動から
推測するに、、
トイレ行きたい!
という感覚はないけど、
漏れた!
という感覚はある。
なので、
漏れた!
と思って
トイレに行くけど、
トイレで
踏ん張っても出ない。
なぜならもう
出ちゃってるから。
踏ん張ったところで、
中にはもうないから
もちろん出ない。
その現象に
違和感を覚えた
おじいちゃんは、
プライドが
ものすごく
高いのもあり、
「うんちを
出やすくするための
薬をもらいに
病院へ行きたい」
と、
息子に主張。
うんちを漏らしてしまう原因は、
トイレで踏ん張っても
出ないからだ!
うんちが出にくいから
漏らしてしまうのだ!
という、
おじいちゃんなりの
理論です。
しかし、
息子は発達障害。
おじいちゃん(90)が
そう言ってるんだ!
じゃあ
おじいちゃんは
便秘なんだ!
便秘の薬を
もらえば、
おじいちゃんが
うんちを漏らすことは
なくなる!
うんちをそこらじゅうで
漏らしているという事実を
知っているにも関わらず、
おじいちゃんの言い分
100%で
病院を受診し、
どこでもうんちを
漏らすことには
一切触れず、
便秘に効く薬を
処方してもらって
帰ってきました。
これって、
頭が悪いとか
そういう問題じゃ
ないよね。
その翌日、
おじいちゃんは、
おしっこも
漏らすように
なりました。
現象は同じ。
トイレで
出そうとしても
出ない。
でも、
出ないからと言って
部屋に戻ろうと
歩き始めると、
その拍子に出る。
自分の意思では
コントロールできない。
部屋に戻る廊下に
ダラダラ
垂らしながら
歩くことになる。
そして、
大事なことなんですが、
家の中や
パンツの中で
漏らしたうんち、
おしっこ、
オムツ、
汚した服、
これらの処理を
正しくできる人は、
この家にはいません。
普通に
部屋のゴミ箱に
捨てれば、
とんでもない異臭が
容赦なく充満する。
普通に
洗濯機の中に
入れれば、
洗濯機ごと
洗浄・殺菌・消毒
しなければならなくなる。
でももちろん、
そんなことできない。
そもそも
やり方もわからない。
やらなきゃいけない
ということを
理解することもできない。
これらのことから、
妊娠中・子育て中の私は、
少なくとも
おじいちゃんとは
共存不能と判断し、
担当のケアマネさんに
電話しました。
その流れで、
主治医の診察に
同行していただくことになり、
主治医に
現状を伝えたところ、
すんなりと
紹介状を
書いてくれました。
一時避難的に、
検査入院も兼ねて、
と。
本当によかった…
と思ったのも束の間、
今度は娘ちゃんが
高熱を出しました。
もしこれが、
おじいちゃんの排泄物の
処理の仕方が
甘かったことによる
感染症だとしたら…
恐怖しかありません。
やっぱり
居住環境は
しっかり整えなきゃ
だめだわ。
とりあえず
おじいちゃんが
入院できたのは
良かった。
だけどまだまだ
課題は山積みかもな。
大切な人を守るためには、
心を鬼にすることも大事。
自分を犠牲に
するとしても
限界がある。
今の私は
特にわかりやすく、
自分を犠牲に
できない理由が
おなかの中にいる。
いろんなことを
考えさせられる
出来事だったなあ。
まだまだ終わらないけど!