映画秘宝 復刊
会社帰りに何気なく寄った文教堂。今となっては貴重なる存在の書店だ。そこで偶然発見した復刊した映画秘宝！実は1995年の創刊以来、ずっと購入し続けていた。引越しした時も大量の本の山も捨てずに持ってきたし私の映画バイブルだった。ただ、2015年頃までが私のピークで以降、少しずつ編集方針の変化なのか、興味がだんだん薄れてきていたので、年間ベストテンワーストテン特集くらいしか買わなくてなってしまった。そうこうしているうちに、洋泉社倒産のニュース。秘宝もこれまでかと思ったら、まさかの双葉社からの発行！映画雑誌がどんどんなくなっていく中、出版社を変えて発刊するってどうなのと心密かに喝采をおくった。なのに、なのにだ。2か月後の5月号で休刊となってしまう。契約問題もあったようだけど、なにやら恐喝まがいのような問題も起こしてしまった事が、追い討ちをかけてしまったと思う。で、すっかりその存在さえも忘れてた2024年に満を辞しての不死鳥のような復刊。それも表紙がオッペンハイマーという皮肉的なチョイス。(こういうセンスが好きなのだ)後書きには新創刊とある。数々の映画雑誌、否雑誌自体が休刊、廃刊する中あえて挑む編集者の想いを立ち読みしていたら、不覚にも泣けてきた。雑誌、映画、テレビ、アニメ、漫画などを取り巻く環境、状況が信じられないスピードで大変化している。だからこそ、発信できる映画秘宝の力を信じて応援していきたい。こういう時代が求める情報、映画の見かたがあるはずだ。そして、一番新創刊で嬉しかった事は文字フォントが大きくなった事。下手したらルーペでないと読めなかったもん。がんばれ！映画秘宝！
