梅雨入りしたのに

なぜか気温は30度超え

自分のいるところは

35度に迫ろうかという

真夏日になっています。

 

だから

というわけでもありませんが

今月初め、普段使いの方の

ディスカウント・スーパーOKで

特売だったのを見て買っておいた

アイスコーヒー用の

粉コーヒーの袋を開けることに。

 

UCC ゴールドスペシャル アイスコーヒー(粉)

 

商品名は

「UCC ゴールドスペシャル

 アイスコーヒー」

でいいのかな。

 

レギュラーコーヒー280gで

なんと税抜349円(!)でした。

 

 

パッケージ裏の説明によれば

世界中から厳選したコーヒー豆の特性を見極め、産地や銘柄ごとにひとつひとつ条件を変えて焙煎。豆の特性を最大限に引き出してから、匠の技でブレンドしています。

とのことです。

 

これまで使っていた粉に比べると

やや粗挽きで粉が細かい感じ。

 

パッケージ裏をよく見ると

ミディアムファイン

グラインド(中細挽)

と書いてありました。

 

 

苦味は

パッケージ表の

★マークにある通り

やや苦め。

 

香りの方はといえば

やっぱりモカブレンドには

及ばないようです。

(個人の感想ですけどw)

 

 

ユニカフェの

スペシャルブレンドの後

やはり今月初めに

オリジナルブレンド

300gのレギュラーコーヒーを開け

だいたい2週間ほどで

使い切りましたから

今回のも、もって

それくらいかなあ。

 

2週間後も

特売しているといいけど

そうでなければ

また安いパックを求めて

さすらうことに。

 

まあ、薬のクリエイトの

ユニカフェで充分なんですけど

スペシャルブレンドにするか

オリジナルブレンドにするかで

迷いそう。(^^ゞ

少し前に

ディスカウント・スーパー

OKに行く道沿いで

桑の実を見かけたという話を

アップしました。

 

(杏の実がメインの記事ですがスクロールすると出てきます)

 

ところが

先日、X(旧Twitter)の

タイムラインに流れてきた

以下のポストを見て

 

 

自分が見かけたのは

桑の実ではなく

姫楮[ヒメコウゾ]ではないか

と気づかされた次第です。

 

桑の実

(2025年6月1日撮影)

 

そう思って見直すと

葉っぱの形が桑の木とは違い

深裂して3裂ないし5裂に

なっていません。

 

庭木図鑑 植木ぺディアによれば

時折、山桑の木の葉のように

3ないし5裂に深裂する葉も

あるようですけど

今回の葉の場合

深裂していない葉が

ほとんどですしね。

 

 

姫楮の実は6〜7月ごろに熟し

「甘味があって食用となるが

 果実には細かなトゲトゲがあり

 食感はあまり良くない」

と庭木図鑑 植木ぺディアに

書かれています。

 

また「コウゾの結実は稀だが、

本種は結実しやすい」のだとか。

 

その点でも今回のは

姫楮だろうと判断されますね。

 

姫楮の実(枝付き)

(2025年6月16日撮影)

 

手元にある

林将之監修・写真

ネイチャー・プロ編集室編著

『葉っぱで見わけ 五感で楽しむ

樹木図鑑』(ナツメ社、2014)には

「果実はねばついて、

 口当たりは今ひとつだが、

 甘くておいしい」

と書いてありました。

 

ねばつくのが特徴なら

実を取ってきて食べてみれば

分かるだろうと思って

本日、採点済みの答案を

郵便局まで届けに行った帰り

一粒、もいできた次第。(^^ゞ

 

持って帰る際も

手のひらにまとわりついて

ねばついている感じがしたので

もう、食べるまでもなく

姫楮で間違いない

と思いました。

 

姫楮の実

 

食べると確かに甘く

それも、しつこい感じではなくて

人工甘味料に慣れた舌には

優しい感じの甘さですね。

 

ちょっとジャリジャリして

確かに食感は良くなかった。( ̄▽ ̄)

 

 

実をいえば

以前、梔子[くちなし]

記事の時にも書いた通り

おそらくは自治体によって

伐採されたんですけど

 

桑の木

(2025年6月1日撮影)

 

それでも

歩道にはみ出している部分だけが

伐採されただけで

歩道に被らない奥の方にはまだ

木自体が残っていたのでした。

 

歩道脇の姫楮

(2025年6月16日撮影)

 

山田隆彦監修の『樹木図鑑』

(池田書店、2021)に

葉柄[ようへい]に毛がある点が

山桑と見分けるポイントだと

書かれていたことでもあり

葉っぱが残っていれば確認できるか

と思ってたんですけれど。

 

ところが

葉柄の毛というのは

かなり微妙なものというか

そもそも毛が確認できるほど

長い葉柄があまり見られない。

 

それでも葉っぱの形は

確認できたので

それでよしとするか

と思って眺めていたら

歩道に張り出していなかった枝に

実がなっているのを見つけて

これ幸いとばかりに

「収穫」してきたのでした。(^^ゞ

 

ちなみに

下の写真が樹皮です。

 

姫楮の樹皮

(2025年6月16日撮影)

 

和名の別名に

小構樹[しょうこうじゅ]

というものがあるようです。

 

由来は調べがつきませんでしたが

構樹は楮が転訛したのかなあ

とか想像するばかり。


 

英名は和名そのままに

Hime-kouzo という他

和紙の原料に使われるからでしょう

Paper mulberry とも

いわれるようです。

 

mulberry は

手元の辞書に

「クワの実」という訳語が

載っていますので

紙の原料になる桑の木の実

というニュアンスですかね。

 

 

学名は

庭木図鑑 植木ぺディアに

Broussonetia kazinoki

とありますけど

Wikipedia を見てみると

Broussonetia monoica Hance

と今ではなっているようです。

 

属名の Broussonetia は

こちらの記事によれば

 

 

フランスの医師で博物学者の

P・M・A・ブルソネに

由来するのだとか。

 

種小名 monoica は

やはり同じ記事によれば

「雌雄同株の」

という意味だそうです。

 

雄花と雌花が

同じ株に咲くことに

由来するものですね。

 

Hance は命名者を意味し

ヘンリー・フレッチャー・ハンス

というイギリス人のようですけど

この御仁、香港で外交官を務める傍ら

植物採集に勤しんでたようで

そういうアマチュアリズムは

イギリスらしいという感じ。

 

 

それにしても

姫楮の木だと分かったからといって

それが道端の崖っぷちに

生えている理由は

相変わらずよく分かりません。

 

別のところに生えている

木の実を食べた鳥の糞が

たまたま落ちて

それに種が残ってたからなのか

と想像するばかり。

 

庭木図鑑 植木ぺディアには

「荒れ地でも勝手に育ち、

 花が咲いて、実もできる。」

「切っても切っても

 勝手に生えてくるような木」

と書かれていますから

一度生えるとしぶといみたいです。

 

だったら

次に機会に恵まれれば

独特の形状の花を

見ることができるかも。

 

それがちょっと楽しみです。

前回の記事でふれた

アントニー・ルーリー指揮

コンソート・オブ・ミュージックによる

クラウディオ・モンテヴェルディの

《マドリガーレ集》第5巻(1605)が

こちらのCDです。

 

ルーリー指揮《モンテヴェルディ:マドリガーレ集*第5巻》

(ポリドール F00L-20380、1989.5.25)


録音は1983年7月に

ロンドンのヘンリー・ウッド・ホールで

行なわれました。

 

アントニー・ルーリーは

指揮だけでなく

キタローネの演奏も

担当しています。

 

 

先の記事にも書いた通り

新宿のディスクユニオンで

見つけたものです。

 

本盤のタスキ(オビ)は

ステッカーではなく

紙製のキャップ式のものですが

そこに載っている惹句の2行目に

「第5巻は格調高い名序文に始まり」

と書かれていますけど

序文は残念ながら訳されておりません。

 

その序文というのは

前回の記事でも触れた

音楽家のアルトゥージに対する反論で

第2作法という言葉が

出てくるものです。

 

前回の記事で

第4巻の序文と書きましたが

第5巻の序文の間違いだったので

前回の記事は巻数だけ

訂正しておきました。

 

申し訳ありません。m(_ _)m

 

 

ライナー小冊子の

今谷和徳の解説によれば

第5巻収録の半数ほどは

当時流行していた牧歌劇

(パストラーレ)の詩に

作詞されたものだとか。

 

曲名の中に

ミルティルロ、アマリルリ

シルヴィオ、ドリンダ

といった名前が出てきますが

これらは全て

その牧歌劇中の登場人物

ということらしく。

 

神話などに由来するものなら

まだしも親しみやすかったのに

とか思うのは自分だけかしらん。

 

 

本盤収録曲のうち

最初の13曲は無伴奏の

5声部曲になります。

 

曲によっては

ソプラノが2人になったり

テノールが2人になったりして

それで5声部になるのでした。

 

 

後半の残り6曲のうち

最初の5曲はキタローネのみの

伴奏ですけど

最後の6曲目になると

ヴァイオリン2、ヴィオラ2

チェロ2、キタローネ1という

比較的編成の大きい通奏低音が付きます。

 

この最後の曲は

イントロ風の序曲や間奏もあって

より後の時代の雰囲気に近く

聴き応えがありました。

 

いずれにせよ

器楽が加わることをもってして

従来のマドリガーレから

バロック様式への変化が見られる

ということが

不協和音とか半音階的進行に比べると

実際に聴けば分かるのがありがたい。

 

モンテヴェルディが

ルネサンスからバロックへの

架け橋的役割を果たしたということを

素人でも実感できるわけですから。

 

 

ケース裏のジャケットには

曲ごとの編成が書かれています。

 

ルーリー指揮《モンテヴェルディ:マドリガーレ集*第5巻》ケース裏

 

一部、書かれていない曲があるのは

上に同じということなのかどうか。

 

こういう中途半端なのは

困りものですけど

サッと確認するのに

便利なことは便利ですね。

 

 

なお、ライナー小冊子の

「演奏者について」の中で

1984年にLPとして出た第5巻が

ようやくCDになったといったあとに

次のように書かれています。

これで、先にCD化された《愛のマドリガーレ集》とともに、彼らによるモンテヴェルディのCDの名盤が3枚揃ったことになる。

ここでいわれている

《愛のマドリガーレ集》というのは

《マドリガーレ集》第7巻から

10曲抜粋した盤だったようですね。

 

そちらも気になりますが

まあ、皆川達夫の

『ルネサンス・バロック名曲名盤100』

(音楽之友社、1992)に

言及されているわけでもないので

いつか出会えればいいかなあ

とか思っているのでした。(^^ゞ