猛暑の中

ATMまでお金を下ろしに行き

電気料金の振り込みと

買い物に行ってきました。

 

普段使いの方の

ディスカウント・スーパー

OKの裏に出る道を登っていき

保育園に差し掛かると

園と歩道との境界に

小さな花が群れ咲いているのが

目にとまりました。

 

姫藪蘭

 

腰痛気味なので

ハナノナで調べるために

かがむのもままならず

以下に貼ったアップの写真は

ピンぼけ気味。

 

帰宅してから

ハナノナのサイトのトップから

ピンぼけ気味の画像を送ってみると

99%の確率(!)で

「ヒメヤブラン」

と表示されたのでした。

 

それを確認した上で

いろいろなサイトを

確認して見たところ

まず間違いなかろう

と思った次第です。

 

姫藪蘭の花(アップ1)

(ハナノナのサイトで使った写真はこれ)

 

松江の花図鑑」というサイトで

姫藪蘭を確認してみると

「雄しべは片側に寄り、

 雌しべは避けるように伸びる」

と書かれていて

なかなか複雑な構造のようですが

残念ながら自分の撮った

ピンぼけ気味の写真では

そこまでは分からず

かすかにそんな感じもする程度。

 

花期は7月から9月だそうで

時期的には少し早いようですけど

これはまあ、許容範囲かと。

 

 

花名は

以前、当ブログでも

取り上げたのことのある

藪蘭に似ていて

藪蘭より小さいことから

名付けられたものです。

 

花柄は葉っぱよりも短く

葉っぱの蔭に隠れるくらいで

「姫」という名前がピッタリですが

どんだけ恥ずかしがりなんや

とか思ったり。( ̄▽ ̄)

 

 

英名は

庭木図鑑 植木ぺディアによれば

Monkey grass だそうです。

 

なんで「猿」?

とか思っちゃいますが

手元の辞書によれば

「物まね小僧」

という意味もあるようなので

藪蘭に似ていることに

由来するものでしょうか。

 

 

学名は Liriope minor で

属名の Liriope は

こちらのブログによれば

 

 

ギリシャ神話に登場する女神

リリオペに由来するそうで

リリオペはナルキッソスの母だとか。

 

「AIによる概要」によると

リリオペは水の精霊(ニンフ)であり

美しい川の精霊だそうで

川の神ケピソスとの間にもうけたのが

ナルキッソスだそうです。

 

種小名の minor は

英語のマイナーと

綴りが同じですから

意味の見当はつけやすいですね。

 

和名が

学名をそのまま訳したもの

ともいえそうな感じなのが

偶然とはいえ面白い。

 

 

それにしても

どうして歩道脇の壁際に

姫藪蘭が咲いているのか。

 

姫藪蘭は

グランドカバーにも

使われるようなので

上方にあると思われる

保育園の花壇から

種がこぼれたんでしょうか。

 

姫藪蘭の花(アップ2)

 

今度は

腰が痛くない時に、ないし

かがまなくてもいい所に

咲いているものと

出会いたいものです。

 

それにしても

しゃがんで写真を撮ってたら

不審者だと思われかねない場所だけに

日曜日だったおかげで

保育園が休園なのは

幸いでした。( ̄▽ ̄;)

ダウランドの

〈流れよ、わが涙〉と似ている

伊福部昭の曲は何だったか

確認するために

手元のCDをあさってみた    

という話題の続きです。

 

今回、上記の理由で棚をあさり

発掘した2枚のCDについては

前回の記事で書いた通りですが

もう1枚、変わったCDを見つけてて

それがこちらの2枚組です。

 

高良仁美《伊福部昭ピアノ作品集》

(Altus Music: ALT-298/9、2014.8.21)

 

リリース月日は

タワーレコード・オンラインに

拠りました。

 

録音は

2014年1月28、30、31日に

府中の森芸術会館の

ウィーンホールで行われました。

 

メインの演奏はもちろん

ピアノの高良仁美

[たから ひとみ]ですけど

他にバレエ音楽《盆踊り》の

第4曲と第8曲に加わる和太鼓を

河野玲子と板橋亨子が

担当しています。

 

ちなみにジャケ写

(ライナー小冊子の表紙)は

若い頃の伊福部昭で

高良仁美ではありません

念のため。

 

 

こちらのCDを買ったのは

《SF交響ファンタジー》第1番の

ピアノ・ソロでの演奏が

収録されていたから

だと思います。

 

編曲は石丸基司で

リストがベートーヴェンの交響曲を

ピアノ独奏用に編曲した例もあり

決して奇を衒ったものではない

と買うとき思ったかどうか

記憶にありませんけど。( ̄▽ ̄)

 

まあ単純に

こういう変わったのが

好きなんでしょうね。

 

それに

ピアノ曲は

もともと嫌いではなく

むしろ好きな方ですし。

 

 

今回引っ張り出して

収録曲を確認してみたら

〈聖なる泉〉のピアノ・ソロ版も

収録されていたのには

びっくりでした。

 

片山杜秀の解説によれば

ハープ独奏用の譜面を

そのままピアノで弾いたもの

だそうです。

 

 

本盤にはその他に

《ピアノ組曲(日本組曲)》

《日本狂詩曲》の伊福部自身による

ピアノ独奏用の編曲版

アレクサンドル・チェニプレンとの共作

バレエ音楽《盆踊り》

そして映画の劇伴曲で

ピアノ・ソロのものが4曲

収録されています。

 

《盆踊り》は

音楽学者・高久暁が所有している

ウィーンで印刷された出版譜を元に

演奏されたものだそうで

本盤が初録音になると思いますけど

本盤の後に演奏を収録したCDが

出ているかどうかは知りません。

 

1935年(昭和10年)に

チェニプレン賞コンクールで

第1席を獲得する

《日本狂詩曲》の

第2曲(第2楽章?)

〈祭〉のフレーズには

のちのゴジラ映画のフレーズを

思わせるところがあります。

 

1938年にウィーンで初演され

同年に刊行されたバレエ音楽

《盆踊り》にも

そういうところがあります。

 

その意味では

ゴジラ映画を通して

伊福部音楽を知った人にこそ

聴いてほしい

といえそうな気がします。

ダウランドの

〈流れよ、わが涙〉と

伊福部昭の劇伴曲が

似ているという印象を受けた際

手元のCDで確認してみた

前回の記事で書きましたけど

そのCDを紹介しておきます。

 

《ゴジラ ザ ベスト 1954-1998》

《ゴジラ ザ ベスト 1954-1998》

(東芝EMI: TYCY-5617、1998.8.7)

 

キャップ(タスキ、オビ)に

アメリカ版ゴジラを含む、ゴジラ映画の名曲をすべて網羅!

鳴き声、足音、放射能噴射音も収録! オリジナル・サウンドトラック他

と書かれているとおり

効果音(SE)が入っていることや

1998年公開のアメリカ版映画の

テーマ曲が入っているのが珍しい

と思って買ったのではないか

と思います。

 

ただし

横長の紙を2箇所で折っただけの

全6面のライナーには

解説の類がついておらず

CDスタッフの他

シリーズの簡単なデータと

モノクロスチールが

載っているだけ。

 

各曲のタイトルが

CDスタッフが仮に付けたのか

スコアに基づくのかも

よく分かりません。

 

《モスラ対ゴジラ》の挿入歌

〈聖なる泉〉は

ザ・ピーナッツ扮する小美人が歌う

映画の音源そのままで

作詞者は誰かということが

どこにも記されていません。

(ちなみに作詞も伊福部昭です)

 

いかにも即成で作ったっぽい

雑な作りのCDですけど

今回は役に立ったので

まあ、よしとしましょうか。

 

 

〈聖なる泉〉は

東宝特撮映画の音源を

フルオーケストラ演奏用に

メドレー式に編曲した

《SF交響ファンタジー》の

第2番にも使用されていますので

そちらでも確認しました。

 

手元にあるのはこちら↓

 

《ゴジラに捧ぐ――

 伊福部昭 SF交響ファンタジー全曲》

《ゴジラに捧ぐ――伊福部昭 SF交響ファンタジー全曲》

(KING RECORDS: KICS-775、1999.12.23)

 

演奏は広上淳一指揮

日本フィルハーモニー交響楽団で

録音は1995年の8月から9月にかけて

行われました。

 

キャップ(タスキ、オビ)表側に

「ゴジラ生誕45周年」の文字が踊り

裏側には「ゴジラ2000[ミレニアム]

絶賛上映中」の文字が踊っています。

 

生誕45周年と

新作映画公開を記念しての

企画盤というわけですが

ライナー小冊子に

片山杜秀が片山素秀名義で

曲目解説を寄せていて

これはさすがに読み応えがあり

廉価でもありましたから

買って正解の1枚だったかと思います。

 

 

なお、本盤は

キングレコードと

日本フィルハーモー交響楽団の

共同企画である

《伊福部昭音楽集大成》という

全5タイトルの1枚

《伊福部 昭の芸術4 宙》から

《SF交響ファンタジー》のみを

抜き出したものとなります。

 

キャップ(タスキ、オビ)裏に

その全タイトルが載ってますので

参考までに写真をアップしておきます。

 

《ゴジラに捧ぐ》タスキ裏

 

ところで

〈聖なる泉〉の旋律を確認して

前回の記事を書いた後

《SF交響ファンタジー》の

第1番の方を聴き直していたら

最初に連想していたのは

映画《宇宙大戦争》の劇伴曲

〈夜曲〉Night Music かもしれない

とか思ったことでした。

 

YouTube にアップされてましたので

貼り付けておきます。

 

 

例によって

「動画を再生できません」

と出ますので

アドレスも貼っておきます。

 

 

このメロディー

映画の第1作で

ゴジラが都市を破壊して去った後

子どもの泣き声をバックに

焼け跡のシーンで流れたものかと

なんとなく思ってましたが

それは違ってたことに

気づかされました。

 

記憶はあてにならないものですね。