クラシックのCDで
直輸入盤を買った時
古典派以降の歌曲集だった場合
よく参照するのが
こちらのサイトです。
こちらの
ショパンのページで
〈酒場の歌〉の歌詞を
参照した際
(同サイトでは
〈酒盛り〉という邦訳)
曲へのコメントに
次のように書かれていました。
ピアノのメロディも楽しげにはじける軽快なマズルカのメロディにのせて歌われるこの歌は、今の時期のような忘年会の乱痴気騒ぎというよりは真夏のビアガーデンでワイワイ盛り上がっているイメージです。最近Heliosレーベルで廉価で再発されたUrszula KrygerのソプラノにCharles Spencerのピアノ伴奏の録音がたぶん今一番入手しやすく聴き応えがあるでしょう。ショパンのマズルカに詩をつけて歌っているヴィアルド=ガルシアの作品も5曲ほど併録されているのも嬉しいCDです。快速でぶっとばす歌に付けた、伴奏のピアノの切れ味がとりわけすばらしいです。
これを読み
Amazon で
Helios レーベルの
クリュゲルのCDを探してみて
購入できたのが、こちら。

(東京エムプラス CDH 55279
2006.9.25)
直輸入盤で
日本流通仕様のキャップ
(オビ、タスキ)は
付いてますけど
歌詞対訳はついておりません。
元々の原盤は
Hyperion から
2001年12月31日に
リリースされており
上に引用したコメントで
「廉価で再発」
とあるのはそのためです。
演奏は
ポーランドのメゾ・ソプラノ
ウルシュラ・クリュゲルと
イギリスのピアニストである
チャールズ・スペンサーで
ショパンの歌曲の録音が
1995年3月29〜31日。
おまけの
といったら何ですけど
ヴィアルド=ガルシアの歌曲は
1999年6月15日です。
国内流通盤のキャップ
(オビ、タスキ)に
記されている邦題は
《17のポーランドの歌》ですが
初版譜刊行以降に発見された2曲
Czary(魔力)と Dumka(夢)も
ちゃんと収められています。
上記、カッコ内の邦題は
キャップに記されたものですが
一般的には Czary は「魔法」
Dumka はそのまま
「ドゥムカ」と
訳されるんですけどね。
ヴィアルド=ガルシアの
歌曲 Faible cœur も
「フェイブル・クール」と
そのままカタカナ読みで
済ませていたりして
どうもいただけない。
こちらは
梅丘歌曲会館
「詩と音楽」だと
〈弱い心よ〉
と訳されています。
ヴィアルド=ガルシアは
フランス時代の
ショパンの友人でもあった
ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド
Pauline García-Viardot
(1821〜1910)です。
メゾ・ソプラノ歌手で
作曲もよくしており
ルイ・ポメ Louis Pomey
(1835〜1901)に
詩をつけてもらい
ショパンのマズルカを
歌曲として編曲しています。
本盤には
そのうちの5曲が
収録されているのでした。
クリュゲルの歌う
ショパンの歌曲は
可もなく不可もなし
という感じですけど
上に貼り付けた
梅丘歌曲会館「詩と音楽」の
〈酒場の歌〉のコメントで
藤井宏行が
「快速でぶっとばす」
と書いてある通り
短い曲のテンポが速いため
ぼーっとして聴いていると
あっという間に終わる感じ。
長めの歌は
しっとりと
聴かせますけどね。
ヴィアルドの歌曲は
基になったマズルカに
ほとんど聴き馴染みがなく
原曲と比較してどうかとか
塡詩は見事かどうかといった
感想の類いが
まったく思い浮ばず
ただただ、珍しい
と思うばかり。( ̄▽ ̄)
ピアノの音と音の間を
長く取ったところで
装飾的に歌い上げるのが
聴かせどころなのかなあ。
元盤の Hyperion は
イギリスのレーベルなので
ショパンの歌曲には全て
英訳のタイトルも
付けられており
参考になると同時に
興味深いです。
Czary の英題は Witchcraft で
手元の辞書には
「魔法」「魔力」のほか
「魅力」という語も
あがっていますけど
歌詞の内容からすると
「魅力」がいいかもなあ。
Dumka の英題は Reverie で
手元の辞書には
「瞑想にふけること、沈思
空想、幻想、白日夢」とあり
なるほどそれで「夢」ですか
と腑に落ちました。
[[音]] と注記して
「夢想曲」という訳も
載ってます。
梅丘歌曲会館
「詩と音楽」では
藤井宏行が
作品74の13へのコメントで
ドゥムカというのはウクライナあたりが起源のスラブ圏一円で使われる民俗舞曲で、ジプシー音楽であるチャルダーシュのように前半の哀愁を帯びたゆったりした部分と、後半の激しい踊りの部分とからなるものだそうです。ここでショパンが取り上げているのはゆったりとした前半の音楽ですね。
と書いてますから
「夢想曲」と訳すか
固有名詞と考えて
「ドゥムカ」と
そのまま表記するかの
いずれかでしょう。
一般的には
固有名詞と捉えて
(だと思いますが)
「ドゥムカ」というふうに
そのままカタカナ表記されます。
なお
ライナー小冊子の
表紙イラストは
フランス生まれのドイツ人画家
レオポルド・コワルスキー
(1856〜1931)描く
Young girls picking flowers
(花を摘む乙女たち)だと
ジャケ裏に書かれていました。
フランス生まれの
ドイツ人画家なのに
英語のタイトルなのには
違和感がありますけど
調べがつかず。
コワルスキーという画家、
初めて聞く名前ですが
作品自体は
なかなかいいですね。