ディプロマティコ・シングルヴィンテージ2005
久々にラムのボトルを買いました!ディプロマティコ・シングルヴィンテージ2005どうせなら飲み比べたくて、定番のレゼルバ・エクスクルーシバも手に入れました!以下、輸入元「Whisk-e」さんの資料よりディプロマティコは1959年創業のウニダス蒸留所でつくられる、スムースな口当たりとコクのある甘みが特徴のベネズエラ産プレミアムラムです。一般的なスペイン系ラムは糖蜜を発酵させ、コラムスチルで蒸留後、シェリーの熟成方法であるソレラ方式で熟成しますが、ディプロマティコは異なります。原料は糖蜜の他にサトウキビジュースを煮詰めたシュガーケイン・ハニーを使用。また蒸留器はコラムスチル1種ではなく、カナディアンウイスキーで使用される珍しいバッチケトル、スコッチウイスキーの蒸留に用いられるポットスチルの3種を使用しています。各蒸留器から生まれるスピリッツそれぞれをオーク樽で熟成した「ライト」、「セミヘビー」、「ヘビー」の3タイプのラムをブレンドすることで、ディプロマティコが誕生します。「ライト」タイプの華やかさ、「ヘビー」タイプの深い味わい、そしてこの2つをスムースにつなげてくれる「セミヘビー」タイプ。これら3つのブレンド比率を変え、調和させることで味わいの変化に富んだラムをつくりだしています。スペインの植民地だったベネズエラのラムです。スペイン系ラムの特徴であるソレラシステムではなく、バーボンやスコッチ等の樽を使って熟成されているようです。基本はスペイン式だと思うのですが、様々な製法を取り入れ、さらにそれをブレンドすることで独自性をだしている蒸留所だそうです。例えばホワイトラムのプラナス2018年のラムコネクションで教えていただいたのですが、未熟成のホワイトラムではなく熟成させたラムをチャコールフィルターで色を除去しているので風味がとても豊かなのだそうです。ラベルのラムの表記はRONです。(ROM=スペイン系)RON DE VENEZUELA(ベネズエラからのラム)RON ANTIGUO(アンティークなラム)ディプロマティコの意味は外交、外交官だそうです。ラベルのおじさんは創業者ではなく、19世紀に活躍した有名な政治家だそうです。なんか伊藤博文に似てる?カナダのシーグラム社が主導して創業されたようですね。大株主だったそうです。2000年にシーグラム社は酒造部門をペルノ・リカール社に売却していますが、そこには含まれていなかったのでしょうか?この蒸留所は2001年にユナイテッド・ディスティラーズ社(現ディアジオ社)に買収され翌年に整理売却されたようです。2002年8月22日 San Andres蒸留所と地元投資家主導でウニダス蒸留所が設立されました。ディアジオ社とはこの年と2年後の2004年に流通に関する契約を結んでいるようです。DUSA | La casa del Ron Diplomático.Somos la única destilería de Venezuela productora de rones, whiskeys, vodkas, ginebras y otros licores. Ubicados en La Miel, estado Lara.dusa.com.veテレパイマ国立公園の北側にあるラ・ミエルの町から4kmのところにあるそうです。自身と契約農家合計で1300ヘクタールの面積で年間約13万トンのサトウキビを生産しているそうです。ラムに使われる水は地下水を使用しているようです。ジンやウォッカ、リキュール。ウイスキーも製造しているそうです。これはウイスキー大麦はスコットランドから輸入したり自国のものも使っているようです。脱線しましたがwシングルヴィンテージはマエストロがシングルヴィンテージに相応しいと判断した原酒が得られる年にしか作られない特別なラムとのことです。マエストロとはスペイン語でマエストロ・デ・ロン(Maestro de ron)と呼ばれるマスターブレンダーのことだそうです。元々はラテン語を語源にもつイタリア語で「熟練した人」「師匠」「巨匠」という意味とのこと芸術系の先生という意味もあるそうで、個人的に最初に思い浮かぶのはオーケストラの指揮者でしょうか。名前一つとってもナカナカ洒落てますねw私は初心者なので昔のことは分かりませんが、最近は2018年と2019年そして今年2021年に壜詰めされているようです。2018年のラムコネクションで試飲してました。とても美味しかったのですが、残念ながら当時在庫には遭遇しませんでした。今回の2005はタイミングよく在庫を発見したので購入した次第です。バーボンやスコッチで使用されたホワイトオークの樽で12年熟成後にブレンド、さらにそこからオロロソシェリー樽にて1年熟成されているそうです。レーズンや杏のような濃厚なドライフルーツの甘い香りとコーヒーやチョコレートの香ばしさまろやかな口当たりと深い甘さが素敵です。美味しい!ヘビータイプのラムのみを使用しているので深い味わいを感じます。今回のシングルヴィンテージ2005は今までの物と比べてドライなフィニッシュとのことですが、私にはそれ程ドライとは感じられませんでした。こちらはもう少しさっぱりした感じです。柑橘系のフルーティな香りとスパイシーな口当たりは感じますが程よいアクセントになってとても飲み心地のよいラムです。原酒のブレンド比率は、ヘビー80%、ライト/セミヘビー20%左 シングルヴィンテージ2005右 レゼルバ・エクスクルーシバグラスに注ぐと見分けがつきません。2005が美味しいのは勿論ですが、エクスクルーシバも十分美味しいです。ブレンド比率は違いますが、ヘビータイプの原酒が8割使われているので同じ土台の上に成り立っていると感じられる味わいでした。最近はハードリカーに対するモチベーションが下がり気味でしたが、少し気分も上がる美味しいラムでした。ちびちび何年も掛けて飲みますw