(特にロードバイクでは)ビンディングの良し悪し、性能や機能性について評価やレビューは盛んにおこなわれています。重量、稼働角、軸距離、Qファクター、着脱感・・・ 挙げだしたらキリがありませんし、シビアに取り組みだすと「泥沼」のような世界です。 それほど重要な個所でもあるというワケです。ところが、ある時ベテランの元実業団選手だった大先輩のお話で、「ある時、左右で足の長さが違うことが判ってサー 痛みが出るのは村政じゃないか、とかもっと速く走れるんじゃとかこれを補正しようって靴底の厚みを変えたり、クリートの位置をいろいろ換えて試行錯誤をしてたのよ」「ところが(引退して)そういうことに神経質にならなくなって走っていたら、足の不具合もなくなって、むしろタイムが上がったりしたんだよね」「結局、ニンゲンの身体なんて『あるがまま』でしかないんだよね」とも・・・。 まあ、あまり神経質になる必要はなさそうですが、「基本」は経験者のアドバイスに従うのがよさそうです。
一方、マウンテンバイクではビンディングペダルを使う状況のありますが、フラットペダル(フラペ)、つまり足を載せるだけのペダルも多く使われます。どちらが優位というわけでもなく、またどちらが「何用」というわけではありません。用途や好み、使用環境に応じて自由に選択されて使われています。競技の中ではクロスカントリーではほぼ「ビンディング」かもしれませんが、我々が通常行うトレイルライドではそれこそ人によって「様々」です。個人的にはフラペで入門し、ビンディングで基礎技術を高めていって、その先に超越領域のフラペが存在する、ような幻想を抱いています。フラペは入門者に優しく、ビイィンディングは走る能力を高めてくれるのですが、その上位にフラペで何でもできてしまう仙人のような領域があるのでは、と。
そのフラットペダルの性能?ですがどこの製品が良くてどこの製品がそうでないか。一体何をもって「優れた製品」としているかがわかりにくいモノでもあります。求められる機能としては足(靴)からの荷重(力)をペダル軸に効果的に伝えてくれることです。サドルから立ち上がって、が多い姿勢ですので体重や着地時の荷重を大きく受けますし、地面や岩にヒットさせてしまう大きな衝撃力に対する耐久性も必要でしょうか。ビンディングではないもののシューズとの食い付きも問われるところです。それでも数多く出回っている製品の中から「コレ」というものを見つけるのは難しく、悲しい結果的には「色」やネームバリュ、イメージといった1㎜の機能性にもならない要素で選ばれている残念な現実の様です。
しかし、本当に注目すべきは、と考えると「中身」や「「造り」を考える必要があります。「薄くできています」というのは「メタルブッシュ」えばカンタンなことなのですが、やはりボールベアリングやニードルベアリングを採用されているものの方が長期間にわたりスムーズでガタの発生もないようです。「食いつき」に影響を与える「ピン」の材質や、交換方法、高さ調整なども考慮されるべきでしょう。そそして一番目立たないながら大切なのが「ペダル内の軸固定方法」です。従来のレース&ボール式でダブルナットで固定するタイプは手入れやこまめな調整が必要なもののの、ダブルナットが緩んでしまった、ということは発生しませんが、カートリッジベアリング(シールドベアリング)を採用したペダルではたびたび「緩み」が発生して過去に大きな「リコール問題」になったケースもあります。対応策は「右側ペダルのベアリング押さえナット(ボルト)が『逆ネジ』で作られているかどうか」につきます。案外、緩み止め剤などで安易に対応しているペダルも多くてびっくりさせられます。
カナダで開発されるCHROMAGもペダルをリリースしています。主には基本モデルである「SCARAB(スカラベ)」とさらにコンパクトにした「CONTACT(コンタクト)」です。オキドキライフスタイルででこれらをお勧めしているのは上記の条件を満たしているからにほかなりません。右ペダル内のナットは「逆ネジ」になっていますし、先端ベアリングにはカートリッジベアリングを採用しています。 スカラベかコンタクト、かは個々ののによって分かれるところですが、フラペの利点が「広い踏み面」ですのでその点ではSCARABがおすすめです。「足(靴)サイズも小さいので」という方であればCONTACTでも全く遜色なくすぐれたペダルであることを実感していただけるはずです。個人的にはゴールド、シルバーのカラー展開のあるスカラベ推しですがコンタクトに以前あった人気色の「ブロンズ(茶系メタリック)」が限定再版となったようです。限定なのでネットや通販では入手できないかも知れません。量販的ではないオキドキライフスタイルにはこうした優先商品は入荷しないのですが、なぜかあります。おそらく定番カラー時代の「名残」なのかもしれません。数量限定&次回生産予定はなし(、未定)だそうです。
いずれも「いい色」♪ 色で選んじゃダメだって・・・(本文)
つまりここのナット(ボルト)が「逆(左)ネジかどうか」がちゃんと考えてイルメーカーか「どうかの指標になりそうです。