ヒト・モノ・アソビ... 人生を楽しく快適にしてくれる素敵なものたち

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サイクルと山遊びのオキドキライフスタイルから発信


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クルマでもオートバイでも、そしてジテンシャでもよく耳にする「カスタム」。何かを変えるうことなんでしょうけど、厳密にはどういうことでしょう? 「custom」。もちろん英語ですが、元の意味は1.習慣 2.顧客 3.税関 など。税関はともかくおそらく、習慣的に買い物をしてくれる人、つまり特定の人を指して「customer」、つまり「お客様」という概念からのものではないでしょうか。転じてそのお客様用に「あつらえる(しつらえる)」特別な仕様をカスタム(名詞)、カスタマイズ(動詞)となったのではないでしょうか。
 
ところがカタカナの「カスタム」となっては改造を、あるいはもっと簡便なもの、ステッカーを貼るだけでもカスタムというようになってしまっているようです。広く考えればお店があつらえて作るのでなくても、ユーザー(客)が自分自身で自分仕様に、あるいはその内容がただ部品の色をかえたり、ステッカーを貼るだけも含む、と考えられなくもないのですが・・・  ただ本来の「顧客の要望に沿った唯一の特別な仕様」という意味でなら、買ってきた部品に交換するだけ、色を変えるだけ、では人も同じことができてしまう、「同じカスタム」ププッとなってしまいかねません。
 
ジテンシャの場合、例えばフレームから組み立て始める、いわゆる「フレーム組」の場合はこの「カスタム」の要素は強いものになります。特別な部品を集めるのではなくとも、いろいろなメーカーのいろいろなパーツ、種類を組み合わせることが可能で幾通りもの仕様をお客様のご希望、予算にも合わせて選ぶことができます。単に「色合わせ」だけだとしてもその組み合わせ無限なものになります。まさに「あつらえ」の理想的な自分だけの1台が出来がるでしょう。
 
ところが、例えばそれがお客様にとっての「初めての」ジテンシャだったらどうでしょうか?少しは乗っていたことがあるかもしれませんが、星の数ほどあるフレーム、パーツ、付属品の中から自分にとって最適なものを選べるでしょうか?あるいはその手助けをするべきショップが「初めて顔を合わす」方のジテンシャをどんなに正確に仕様選びができるでしょうか。本当にそのお客様の個々に合わせた仕様選びができれば良いですが、多くは最大公約数的な妥協か、偏ったお勧めになりかねないでしょうか。 そうした場合にはある程度は「お仕着せ」ながらも最低限の基準で構成された「完成車」つまりメーカーがセットアップしたものがむしろ適している場合があります。お仕着せ、とはいえ数ある完成車の中からお客様のイメージ、要望、用途に沿ったものをコンサルティングの中から導き出し、パーツのグレードやサイズ選び等も選んで決めていく過程は、ある種あつらえる「カスタム」の領域ともいえます。実際、たとえ完成車であってもハンドルやレバーの角度、タッチやフィーリングなどお客様に「合わせる」必要のある個所も多いのです。

その上で、お客様にとって明らかに好みが明確な、あるいは用途に照らして明らかなパーツを最初の段階から選んで組み上げるということ良く行われることですし、上述の本来の「カスタム」の要素を十分に満たすものです。また、逆にまだ使ってもいない評価のできない物を外して別の人の評価だけで選んで交換してしまうことは、行為はカスタムであったとしても本来のカスタマイズかどうか、です。 まだ走らせてもいなクルマ、オートバイのエンジンにパワーアップの改造を行うかどうか、ということです。
 
このユーザーさんの場合は、これまで相当にジテンシャの経験はあるものの、ジテンシャのカテゴリーとしては未知の、むしろ未知の部分を埋めるための新機材の投入です。自身の体力、脚力、嗜好などを把握した上で未知なるカテゴリーの可能性を確認しながら発展させていく、というスタンスでしょうか。 身体に接する部分、は大きく変わらない要素の為、予め「好み」を選んで換装しますが、逆に走行性能や出力に関わる部分は走り出してから、走りながら、必要に応じてカスタム、という構えです。 一方で耐久性や基幹性能に影響する部分は将来のトラブルを避ける為にも現時点で交換を済ませておこうというものです。 具体的に行った主な「カスタム」は既に別機材で使用して有用性を実感しているハンドルバーを交換。そしてすでに用途で明らかなタイヤを交換。 目立たないながら可能な範囲での回転体のベアリングのステンレス化。それらの逆に走行性能を見極めてから、のホイール、変速/駆動系はストックのまま、で走りだします。多少の外観上の「好み」でフレーム表面の仕上げを「少し」変更しています。
ベース車両:cannondale SLATE Force 1   model2019
 
他の乗り物やスポーツに較べてカスタムの幅や種類、こだわりを深く追求できるスポーツサイクル。皆さんのバイクは乗り手の方が望んだ自分だけの「自分仕様」に仕上がっているでしょうか。 オキドキライフスタイルでは十人十色のカスタムにお応えします。お気軽にご相談ください。









 

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少し時間が経ってしまいましたが、構成コンセプトが近い2台が続きましたので、一例としてご紹介したいと思います。

ご購入者は「初めてマウンテンバイクを始めようと思うのですが」という方。とはいえ、これまでに十分と言えるロードバイクでの経験もあり、オフロードオートバイなどの操作系の経験もある。マウンテンバイクってどんな楽しみ方があるのか、については動画などでの先入観はあるもののの、等身大のイメージは断片的ではっきりとしない・・・ 多くの場合がそうした方ばかりなのではないでしょうか。 マウンテンバイクライド、といっても全ての方が動画で頻繁に出てくるようなダウンヒル/フリーライドの専用コースを走る使い方ばかりではないでしょうし、必ずしも「クロスカントリー(競技)」などではないはずです。 では漠然と「トレイルライド」と呼ばれるものがそうなのでしょうか。それも映像化されたものでは「ありえない」ものだったり・・・

実際にはほとんどの我々が楽しんでいるマウンテンバイクライドには呼び名をつけて分類するのが難しい、のが実情だと思います。公共の山道をスピードではなく自然地形や走る技術を楽しみながら辿る・・・ マウンテンバイクを使ったハイキングのようなこのマウンテンバイクの楽しみ方、何て言って表現すれば良いのでしょうか。 オキドキライフスタイルでは勝手に「バックカントリーマウンテンバイクライド」なんて呼んでいますが・・・
 
そうしたカテゴリー分け、名称付けが難しい現実的マウンテンバイクライドですから、「それ用に」のマウテンバイクの種類選びも明確なものではありません。競技性能の高い「クロスカントリーレース用」を使っても楽しむことができますし、エンデューロ/フリーライドモデル、でも同じ地形を楽しむことは可能でしょう。ただ、それらが必ずしもフィットしてるか、というとオーバースペックで過剰であったり、応用範囲が制限されてしまっていたりを懸念してしまったりします。高性能になればなるほど、幅広い適応範囲が狭められてしまう、つまり「これから始めます」という方にとって最善の選択かどうか、という疑問に行き当たると思います。

それでもフレームはよほど特殊なものでなければ、オーソドックスな、と言われるしっかり考えられて造られたものを選べば将来的にも長く使えるものがありそうです。 カーボン、アルミ、スチールの材質を問わずハードテールのフレームや、4~5インチトラベルのフルサスであれば上述のような用途や将来の適応範囲も不安がないでしょう。 今回のご購入者の方にはカナダでも定評のある「CHROMAG(クロマグ)」のスチールフレームを選んでいただきました。 フレームさえ決まれば、それに合わせて用途にあったフォークを選ぶことも難しくなくなりますし、現時点で考えられる用途、性能に合わせてのホイールも選ぶことができました。
 
ところで、ブレーキはともかく、駆動系あるいはコンポーネントと言われる乗り手の力を推進力に変換する機構はどうしたものでしょうか。 乗り手の体力(脚力)、走る場所、速度、行動範囲、適応範囲、そして発展性まで考えるも多くの選択肢があります。コンポーネントメーカーの区分では、おもに「ダウンヒル」「フリーライド」「エンデューロ/オールマウンテン」「トレイル」「クロスカントリー/マラソン」そして「トレッキング」に分けられているようです。おそらく「トレイル」という分類が当てはまるようなのですが、「トレイル」には最上級レーシングコンポも含まれていて、これでは絞り込みの参考にはなりません。最上級レーシングコンポの説明文を見ると「過酷なマウンテンバイクレースにおける要求を満たすために設計されています。XCからエンデューロ、マラソンレースまで、あらゆるシーンにおいて最適なグループセットを実現します。」 ・・・どうやらこれは違う用途のようです。

どうせなら上級な設計がされているもの、として選択しようとするとリア変速が11速。段数が多いことは良い事なのですが、最大スプロケットの歯数が40Tや42T!組み合わせるクランク(チェンリング)がダブルやトリプルの場合、インナーが22Tもしくは24Tですから最大(小)ギア比は0.52~0.6。ホイール径が大きくなったから、とはいえそこまでの小さいギヤ比は必要でしょうか? さすがにトリプルは必要ないとしてもフロントダブルで使うのにそんなに大きなスプロケットは要らないのではないかと諸元をよく見るとアターとインナーの歯数差が少なくされていて、つまりフロントディレイラーの変速能力を下げて採用しているようです。 これまで18Tの歯数差の変速が可能だったフロントディレラを10Tの歯数差に制限して40Tもの大径スプロケットに対応しているということのようです。前後共に大径化することはチェンテンションを下げる意味では歓迎ですが、まさかフロントシングル用に用意された40T をダブルで使うためにという仕様変更(性能低下)であれば本末転倒です。そこまでして11速が必要でしょうか。
一方で同一メーカーでは「トレッキング」というコンポーネントグループも設定されており、こちらは依然10速の組み合わせのようです。こちらを使うべきなのでしょうか。 「トレッキング用として用途の広いドライブトレイン。毎日の通勤用として十分な耐久性、オン・オフロードでのトレッキング走行や長距離ツーリングに耐えられる信頼性・・・」 ん? マウンテンバイクライドには耐えられないのかな? 走路の特徴:オンロード、平坦なオフロード   ・・・どうやらこれも違う用途のようです。しかもフロントトリプルしか選択肢はなさそうです。 クロスバイク用、ってこと?
 
結論としては速度変化、適応範囲が広い「フロントダブル」を選択したうえで、それに最適な組み合わせが可能な「リア10S」で構成するのが等身大の使用用途にあっているだろう、という判断でカテゴリーとグレードを越えて適当(適切)な組み合わせを選び構成することにしました。 ギアの構成は フロント:34-24T リア:11-34Tの組み合わせ。9S時代のギア比と変わっていませんが、それで不満がなかったのですから問題はないはずです。 
 
ところが、コンポーネントのカタログにこんな記述が・・・「高いパフォーマンスレベルを達成するために、製品に関する原動力に十分な配慮を行って各製品を設計しています。これは、すべてがシマノ製品であったとしてもカテゴリーの異なる製品を組み合わせると、満足のいくパフォーマンスが得られないことがあることを意味しています。」   原動力?もそうですが全く意味の解らない文章で困った困った・・・

Frame:CHROMAG SAMURAI65
FORK:ROCKSHOX REBA
Wheel:DT hub +DT spork +DT rim
Brake:Shimano
Drivetrain:Shimano
フレームカラーは「指定」が可能です。「ナンでもいい」とはいえ長い付き合いとなるのですからなかなか悩ましい、という楽しさ♪
 
 
あえて、のリア10速。1x12などであれば多段化も効果が大きいとは思いますが、1x11では足らず?2x11では過剰? 
 
操作系は特に悩む必要はないと思います。「好きなもの」でも後悔するようなことにはなりませんし、性能よりも乗り手との相性ですから・・・
  

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そろそろ「雪シーズン」も間近です。雪遊び好きはもうソワソワして用具の準備に余念がないころです。今年は降るの?積るの?おいしいパウダーに当たるの?・・・
 
 
ファッション、ではありませんからこうした山用ギア、ウエアは毎年買い替える必要はないのですが、今期のPatagoniaに「これは!」という製品があり、早速入荷してきました。「Mtn Utility Pants」、直訳的には山用実用パンツ、もしくは作業ズボンでしょうか。一目見て「うおおっ」とテンションが上がってしまいました。日頃はこのブランドの製品にはピンと来ないことが多い(えっ!)のですが、こうして時々すごい「本命」を企画して出してくるところが凄い会社です。バイクライドにぴったりのサーフショーツや広い温度対応のアンダー、焚火やキャンプ用のローテクのヘヴィデューティジャケット&パンツなどなどジテンシャ屋にとって、ライフスタイル屋にとっても目が離せない製品を要所要所で推してくるところが素晴らしいです。
 

製品名は?ですがこのパンツ、スノー系の製品です。つまりスキーや、スノーボードそしてバックカントリースキーといったカテゴリー。Utility?「実用」もしくは汎用といった店主の好きな言葉ですが、この場合はイメージとしては例えばスキーパトロールの毎日の業務、そんな感じです。 スキー場の安全を管理する彼らスキーパトロールは朝の暗いうちからスキー場の特に危険と思われるところを見回り、新たな積雪や逆に地面や岩の露出などをチェック、林間であれば樹木の状態、バウンダリーを持つエリアならその境界など必要に応じてポールやロープを運んで設置、制限や解除を行うわけです。雪上での活動、スキー/スノーボード、時にはモービルを使っているとはいえ、実務の内容はまさに「実用」務であってスポーツとはニュアンスを異なる作業です。時には吹雪や降雨、強風といった営業状態のコンディションを超える自然環境の中での作業となります。その際に求められるのは一般的なスキーウエアの防水防風性能を満たしてることはもちろん、むしろその上を備えたプロテクション機能が求められます。加えて資機材の運搬や実用などの摩擦、衝撃、などに耐える耐久性もが求められます。厳しいルートでの冬山登攀、冬に行われるチェンソーをつかった樹木の伐木作業、スキー場のリフトなどの野外設備の整備・修理作業、除雪や排雪作業、救助・捜索活動・・・ 挙げれば厳しい雪の環境の中で行われる作業は非常に多いのですがこれまでに、十分な防水性、そして十分な耐久性をもった製品は少なかったはずです。むしろ古くなった安物スキーウエアを「流用」した不完全な衣類でこれらの厳しい環境での作業に臨んでいたのではないでしょうか。破れた箇所をダクトテープで何重にも補修しながら、冷たい雪が沁み込みながら、そんな辛い作業もこれでやっと解放されるのかもしれません。
 
 
要は摩擦にも強い非常に丈夫な生地をつかった「防水・透湿」のスノーウエアです。スキー/スノーボードで使用されるパンツの防水性を登山レベルまで上げ、さらに作業服なみの耐久性を持たせた、というものです。よく転ぶ、積極的にツリーに入る、ガイドやレスキューなどプロ的な雪山活動をする方にぴったり、もちろんスキーパトロールには最適の、そして格好良さです。
 
細部を見ていくとこれまでに見たことない、ほどの厚い生地が使われ、またエッジ、アイゼンなどからの保護のため裾周りはよりヘヴィな生地で作られています。丈夫ですなわち長い年数が使われることを想定してベルクロの使用も最小限となっていて経年的な信頼性が懐疑的で補修が容易でない接着などではなく、全て縫合で作り上げられています。すべてにジップ&フラップ付きのポケットは前に2、ヒップに1、両腿に各1、そして小さなナイフポケットを備えています。ブーツ裾の開閉はありませんが腰から腿にかけての長いベントジップで温度調整ができます。ウエストは圧迫感の少ない幅広でさらにベルトループを備えています。
 
 
このように機能と耐久性を求めて長年使用したいという方には「他には無い」ぴったりのパンツなのですが、心配なことがあります。 かつてこうした琴線に触れる製品が継続して販売が続いたことがなく、早々に「廃盤になる」のでは?という懸念です。普通に考えて「ゲレンデ、イエーイ♪」な一般ユーザーが好んで求める華やかさは全くありませんので数が見込める製品ではないはずです。そうした場合、ある一定層の「目利きなユーザー」にいきわたった時点で早々に廃盤になる、というのがコレまでのパターンだったからです。今期分の日本への入荷数も「極少」ではないかと想像がつきますし、おそらく年内までに「今期分完売」&「翌年の展開は未定」となることが予想されます。本ブログをご覧になって「興味が」というかたはできるだけ早めに現物確認と必要に応じた行動を強くお勧めします。
あれ?MC用のウインターパンツとしても使えるのかも・・・


#Patagonia
#長く使うのが格好いい



 

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とにかくショップで「メカニック」としてやっていますと良く訊かれるのです。「○○のx段変速に△△は互換性あるか?」といった内容です。正攻解としては「メーカー推奨、保障以外の組み合わせはNGです」となってしまうのですが、訊いてくる方は決してひねくれて天邪鬼でそんなことを尋ねてくるのではなく、新製品は次々と出てきてしまうが、なんとか今使っている「まだ使える」製品をなるべく活かして長く使うことができないだろうか、といった場合が多いのです。つまり、製品の消費に対してあまりにモデルチェンジが短期間で行われたり、そして「旧」製品の消耗部品の供給を早々に絶たれてしまうことによる「被害」のようなものです。
 

10段用を11段で使えないだろうか、メーカーを跨いで互換性、流用はできないだどうか、といった内容で、ただ出費を抑えたい!という需要を含めて、ネットでもあれこれ質問が飛び交っている状態です。そしてこれらの問いに対してメーカーや輸入代理店の立場からは必ずと言ってよいほど「(指定の組み合わせ以外は)互換性はありません」もしくは「保証しません」という回答です。寸法(設計)を変えて新たに出してきたものが当然同じ機能を果たすはずがありませんし、あるいは実用レベルで使えるかもといった後ろ向きな検証をするはずもないでしょう。もしくは「商魂」的な要素が働けば「出来ればそっくり買い替えていただきたい」というのが本音なのかもしれません。最前線の販売を担うショップにしても要らぬリスクやクレームを被るよりも「メーカーが言ってるから」というのを盾に「新型に総替え」というグレードアップ?を勧めることでしょう。「統一感がある」といってお勧めすrかもしれません。 そのほうがラクに儲かるのです。
 
一方で、奇をてらう、というか「裏技」=技術、ノウハウだ!とでも言わんかの安易な検証だけで「イケルイケル!」「ダイジョウブダイジョウブ!」という無責任な「実例」もネットなどで数多く紹介されています。中には本当にやってみたら「うまくいった」というものも含まれているかもしれませんが、実際にはOKのレベルがどの程度なのか、その後経年的にどうだったのか、そもそも本当に「うまくいった」のかの確証のしようがありません。実務メカニックの眼から見ても「あきゃ、その組み合わせはー」と思うような内容であってもネット上では誰に咎められることもなく「ラッキーな成功事例」(のように)掲載され続けています。もちろんそのまま鵜呑みに実行した方はおそらく不幸な結末を味わっているはずです。ショップが「イケルイケル」と紹介しているものですら疑問を感じるものがいくつもアップ、掲載されています・・・
 
 
無難に機能や性能が保証される、という点では同じく「メーカー推奨の組み合わせで」ということには賛成です。しかし、どれか一つのメーカーだけがトータルで突出して優れているか、というと実際には一長一短が混在して構成されていて、互換性がゆるされるのであれば「良いとこどり」をしてみたくなるようなことがあります。これが使えれば耐久性、信頼性が上がるのに、出費を抑えて高性能が実現できるのに、補修や消耗部品の供給で有利になるのに・・・ 等といった実利実益のある互換性をできれば賢く選んでバイク構成に反映したいと思うモノです。
 
そこで、元々別々の設計がされた他社や年式の異なる製品の「互換性」を判断するには客観的に寸法や形状、設計の意図などを知って較べて考える必要があります。「似てるからイケルイケル」でも「別モデルだからダメ」ではなく、合理的に寸法や形状に不都合がなければまずは組み合わせのスタート地点にはたどり着くことができます。そのうえで強度や操作上でのタッチなどで問題がないか、そしてそうして組み合わせることによるメリットが明確であれば、誰からも推奨でなくとも「互換性がある」として使うことはむしろメーカーの設計力のその上を選ぶ賢いユーザーの姿ともいえるでしょう。
 
店主の「65ロード」にはSRAMのドライブトレインを主としながらスプロケットもチェンもそれぞれ別メーカーのものを使用しています。スプロケットが取り付くハブもフレームはロードながらマウンテンバイク用を使用して27.5"ホイールとしています。スラムの変速システム、しかも誤魔化しの効かない「eTAP(無線電動変速)」にこの組み合わせは果たして正しい選択なのでしょうか?それとも「イケルイケル」「ダイジョウブダイジョウブ」の類なのでしょうか。
 
チェンは何を選ぶ?ということになり、まず各メーカーの11速チェンの寸法を較べてみてみましょう。
A社 5.62㎜(外幅)2.2㎜(内幅)
B社 5.50㎜(外幅)2.0㎜(内幅)
C社 5.50㎜(外幅)2.4㎜(内幅)
この寸法を見て、耐久性(信頼性)を重視するならどれでしょうか?重量なら? 外幅は設計時の(フロントの)変速性能に影響しますので寸法が変わってしまうことは問題があるかもしれません。内幅はスプロケットの歯厚やスプロケットピッチとの関連性を考慮する必要があります。 店主のこの65ロードにはB社のチェンを使っています。上記の寸法も重要な要素ですが、この社の製品だけはチェンのコネクティングに独自の(=一番面倒な)方法を採用していてリンク部分の強度が最も高いと思われます。この継手のピンをカシめる、という方法はオートバイでは常識的に採用されている信頼性の高い方法だからです。
スプロケットについては歯厚と歯間ピッチが一番優先されますが、歯数構成の選択により、やはり互換性のある歯を任意で組み合わせて「12-28T」の構成にしています。こうして客観的に寸法や設計から検討して選択した組み合わせにより、当然ですが正常に機能、作動をしてまた満足のいく結果を現在まで実現しています。
 

このような例は他にもいろいろとありますが、一つ一つのケースについては実際の用途や状態による部分もあり無責任にこの場だけで紹介することは困難です。踏み込んだお話などは店頭にて直接お気軽にお問合せいただければ幸いです
 

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お客様のほうでいろいろと構想し、オキドキライフスタイルで実際の形にするお手伝いをさせていただいて完成した一例です。
 
「競技で勝つ」というシンプルな目標であればその機材選びも明確、単純に答えを見つけ出すことは可能かもしれません。「勝ち負けではなく競技を楽しみたい」あるいは競技としてではないロードバイクを楽しみたい、となって来た時に、その機材(バイク)に求める内容は一気に幅の広いものとなります。軽さ、速さそしてその性能を追求したロードレーサーですから、速く走ることには向いていますが、それ以外の要素、つまり体力、経験、スキル、そして目的の異なる万人にとってベストなロードバイクがメーカーからの「完成車」のなかだけから選ぶことができないこともあります。
 
既にクロモリ(スチール)のロードレーサーを長年、所有され、乗っているオーナーさんにとっては競技レベルでは無くとも充分に「速く」走ってくれる現在の状況に満足をされていましたが、25Cのタヤを装着したチタンロードに乘り、運動強度の負担が増えることなく、快適に距離も、スピードも走れることを知り、更なる「欲張り」なロードバイクができない物だろうか、と思い立ってしまった、というわけです。
 
多少のスピードは犠牲になってしまうことは覚悟の上で、さらにさまざまな路面に対応できるようなタイヤが選べ、幅広い地形に対応できるギヤ比、ブレーキ、多少の積載、泥除けの装着などを考えていくと1台のカタチが出来上がってきたようです。昨今の「グラベルロード」のようでもあり、これまでにあった「ツーリング車」のようであり、そしてそのどちらでもない一つの形です。無線で電動変速を行うSRAMの「eTAP」は出先でのトラブル低減やハンドル周りのシンプル化に有効でしょうし、油圧ディスクブレーキであれば路面状況を選ばないばかりか、ホイール径の選択肢を広げることが可能です。ディスクブレーキであればリムの熱対策からも解放されますからパンクトラブル回避を優先した「USTチューブレス」を選択できます。ハブは前後とも「スルーアクスル」で場合によってはマウンテンバイク用の少しボリュームのあるタイヤの27.5”ホイールを装着することも可能です。フレームは・・・ これらの条件を満たすチタンフレーム、となるとどうやらカスタムオーダーができる「SEVEN」が良いだろう、ということになりました。その他の構成も「快適性」が優先されました。
 
果たして出来上がったロードバイクは、もちろん重量ではカーボン製のロードレーサーには及ばないものの、信頼性と拡張性、そして無限ともいえる可能性をもった「大人のロードバイク」が出来上がった、という次第です。既に所有するロードバイクとは守備範囲を分かちつつ、幅広い範囲で自転車ライドの奥行を広げたという1台に仕上がりましたね。

SPEC(現状)
・FRAME:SEVEN EVERGREEN *Custom
・FORK:SEVEN Original Carbon w/ Fendermount
・WHEEL:CHRISKING(Hub)+DT(Spork)+MAVIC(Rim)
・TRANSMISSION:SRAM eTAP HRD +Sugino
・BRAKE:SRAM HRD Disc
・TIRE:MAVIC UST 700x40C
 
 

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8月の第1週目、今年も恒例となったキャノンデールの翌年モデル発表試乗会に参加してきました。富士山の麓、山中湖の富士急ハイランド周辺のテストライドに最適なコースで身体に合ったサイズの試乗車を思う存分に走らせることができる、取り扱い店おの特権ともいえるものです。準備された試乗車は実に200台に迫る数で圧倒されますが、「これだけ準備しないと皆さんにはサイズの合ったもので試乗していただくことができませんので」というフレームサイズを幅広く展開するメーカーの苦しいところであり、そしてとても正しい、有益な姿勢です。
新しくなったマウンテンバイクレーサー「F-Si]については機会があって同社の開発スタッフとドイツのコースで試乗させていただくことができましたが、ロードバイクカテゴリーに関しては、一体どんなものが出てくるのか未聞です。果たして魅力的なニューモデルがでているのでしょうか。あるいは気になるあのモデルはどう変わってしまっているのでしょうか・・・ 噂のレベルでは新しい「エアロロードが出るということも耳に入ってきています。市場からすれば「いまさら感」のある後発のエアロロードは果たして「使える」ものなのでしょうか。期待と少しの不安、ワクワクしながらその会場へ入りました。



注目のエアロロード以外には、新しいロードカテゴリーである「NewRoad」? 一般的には「グラベルロード」とか呼ばれるカテゴリーの種類の充実でしょうか。SLATEを筆頭に太めのタイヤを装着した全地形型のロードバイクがディスクブレーキの浸透とギヤ比のワイド化によりさらに進化し、新しいシリーズも追加されました。包括する路面が増えたことによってその用途も広がり、一般的なロードバイクにツーリングバイク的な要素をプラスされたような感じです。タイヤサイズは様々ですのでユーザーの目的に応じてタイヤを変更して使用することができるようになったのもディスク普及の大きなメリットと言えるでしょう。さらに控え目ながら有効なフェンダー/ラックマウントを装備していることもこれらのカテゴリーの特徴です。アメリカと言えばあまりフェンダーのイメージにつながりにくいですが、キャノンデール発祥の東海岸やヨーロッパ、そして雨の多い日本では独自のイメージを作り出すアイテムになりそうです。
そしてキャノンデールと言えば並みのカーボンフレームを凌ぐといわれるアルミフレームの「CAAD12」ですが、こちらも変わらず。フレーム単体で販売される「COLORS}も新色が追加され、こちらも要チェックです。



 
後だしジャンケン!?エアロロード 「System Six]
本格的なTT/トライスロンモデルはラインアップしながらも「エアロロード」には否定的?ともとれる姿勢でこれまで「控えて」きたように見えましたが、どうして今ここで?というのが正直な疑問でした。むしろ他社では「やり過ぎた?」という失敗感から後戻り的な進化(退化?)をしつつあるというカテゴリーなのに、です。しかし、開発力には定評のあるキャノンデール社が出してきた、ということは何らかのアドバンテージを含ませて「満を持して」出してきたに違いありません。店主個人の使用用途とはかけ離れるカテゴリーかもしれませんが、開発や設計力としては非常に興味があります。実物を見ながら詳細を追及していきたいと思います。

「ホイールありき、の最新エアロロード」。
実物を目にしてどうやらその辺りに答えがあるのでは?と直感的に感じました。「自社開発」というコレまでホイールには手出さなかったキャノンデール社ですが、どうやら同社の開発陣はその分野にも手を出さずにはいられない、つまり市場の製品では満足しきれなかったようです。64㎜というハイトのクリンチャータイヤ用のカーボンリムを採用したこの「ホログラム KNOT(ノット)64カーボンホイール」の最大の特徴はそのリム幅「32㎜」と23Cのタイヤを組み合わせて装着した際のタイヤ形状(断面)に尽きるといってよいでしょう。結果的に最も空気抵抗の低減ができる「タイヤ+リム」形状が実現でき、最も速く走ることができるホイールが実現できるのだというのです。バイク全体での「空力」つまりエアロ効果を問う際に、ホイール自体の空気抵抗は実は大きなものになります。投影面積としてはフレームを含む車体、あるいはライダーの面積は大きなものですが、抵抗は速度の2乗に比例して増加し、維持して走り続けるためのエネルギー、つまり出力は速度の3乗に比例して増加します。バイクもライダーも同じ速度で空気を切り裂いて進みますが、ホイールの上側は進行方向に向かって進むため、ホイール外周上面では走行速度の2倍の流速、そこに向かい風などが加われば相当な空気抵抗になっていることがわかっています。「ホイールの空気抵抗が重要な要素を占める」というのはこのためです。そしてリムを空力的な最適形状にするために欠かせないのはリムからブレーキとしての機能形状を免ずるためのディスクブレーキ。エアロロードやTTバイクでディスクブレーキを採用する理由は、その制動力が、というよりもリム形状の空力最適化が主目的だと言って良いでしょう。つまり、UCI規定を含めて優れたディスクブレーキシステムの確立なしには、妥協のないエアロホイール、そしてエアロロードの実現はできなかった。今回になってキャンデール社が本気のディスクエアロロードを投入した理由はこの辺りなのかもしれません。 遅れてきた、というよりも「機は熟した」と判断のもとでの投入ということになります。
 
ホイール、ブレーキシステムを元に統合的に組み合わされるフレームも空力について熟慮されている必要がありますが、それはキャノンデール社にはさほど難しい事ではありません。流れの方向に対して効果的に翼断面形状にすればその効果は得られることはSLICEでも獲得している技術です。むしろ、エアロ形状によって生じる「デメリット」をどうクリアするか、でしょうか。エアロ形状、つまり前から見て「薄っぺらい形状」にすると、結果的に横方向やねじれに対する剛性が著しく低下してしまいます。横剛性や捩り剛性の低いフレームは踏んでも進まず、コーナーリングの操作性が低下してしまい、ロードバイクとして総合性能が低いものになります。加えて縦方向の剛性ばかりが高くなり、ショックの吸収がされなければ転がり抵抗の増加にもなります。これらが今までエアロロードに対して否定的だった要因と言えます。 通常のロードバイクと全く同じ重量で空力的に効果のあるエアロロードを作ろうとすればこれらの問題が顕著に表れてしまうでしょう。System Sixではこのエアロロードの欠点をクリアするために断面形状の幅を大きく落とさずに「翼断面形状」となるようにデザインが行われています。縦剛性をコントロールするためにSynapseで培った形状を取り入れています。 結果的には、これはメーカーも認めるところですが、Super Sixのような軽量性は多少犠牲にならざるをえません。ただし、メーカーが謳うように勾配7%程度までなら横剛性の劣る「ただ軽いだけ」のバイクに勝り、重量を味方にできる下りではその空力性能、旋回性なども加わってどんなバイクよりも少ない出力で速く駆け下ることができるはずです。

重量が増加、とはいえそれはSuperSixなどのカーボンロードに対してであって、ぞれでもクロモリやチタンの金属製フレームよりは軽いこのエアロロードでは大きなデメリットとはなり得ないはずでしょう。それよりも車速が30㎞/hを越えれば空力性能は影響が現われるということが計算でも明らかですから用途によってはメリットは大きくともデメリットは小さい、という捉え方が正しいように思います。 フレーム内臓工作のメリットを活かす為にも「電動コンポ」搭載した完成車の他、フレームでの販売もあります。ちゃんと進んで、曲って、そして速く走れる。これが本当のエアロロードだよ、ってのがやっと登場しました♪
ホイールありき、の姿勢でのシステム(統合)設計がされているため、「2種類のブレーキシステムから選ぶことができます」という、ブレた設計はされていません。


 
新しい守備範囲を包括「TopStone」誕生
SLATEを筆頭とした「太いタイヤシリーズ」が形成され、「ロード」というカテゴリーに囚われない新しいカテゴリーが確立してきたと言ってよいでしょうか。完全にロードジオメトリーでフロントサスペンション、42という太いタイヤを備えたSLATEに近い40というタイヤ太さでありながらシクロクロスレーサー「Super X」「CAAD X」に近いジオメトリーでオフロード性能を付加した「Top Stone(トップストン)」。サスペンションは備え無くとも、そのクロスカントリーレーサー「F-Si」に次いで大径のタイヤ外径は路面の障害物に対しての走破性、転がり抵抗の低さが武器になります。引き換えにデメリット的にロードバイク的な運動、操舵特性は幾分犠牲になり、スプリント的な加速性は期待できないかも知れませんが速度だけが魅力ではないという方にとってはむしろ優先すべきメリットを手に入れたバイクになっています。アルミツーリングバイクというキャンンデール社のルーツに通じるラック/フェンダーを装着しての積載ツーリングが可能です。あるいは充分なタイヤクリアランスを活かして街中で最適なタイヤサイズ+フェンダー(泥除け)を装着して活用することもできそうです。これまで本来は「レース用だった」シクロクロスバイクで代用していたことをその目的にあった使い方ができるようにバイクが出来上がった、と言えます。



 
それでも変わらずお勧めの「CAAD12 DISC」「Synapse Carbon」
店主が引き続きお勧めなのは、これらはモデルチェンジがなく継続なのですが「Synapse Carbon」と「CAAD12 Disc」です。これらのモデルはチェンステイ410以下、トレイル値6台(~以下)という完全なロードバイクジオメトリーながらディスクブレーキを備えることで30cを超えるタイヤ装着が可能で、グラベルロードというよりも運動性能の高い広い守備範囲のロードバイクとしてレースを含むアドベンチャーサイクリング等に広く活用できます。さすがに「着」を争う競技には他のモデルをお勧めしますが、自己の限界に挑むロングライドや未知のコースに分け入るライドには最適、疲労低減に寄与してくれることでしょう。奇しくもこれらはどちらのモデルも店主好みの「ロービジ(low visibility 低視認性)ロゴで、控え目な恰好の良さ、です。
一方で全22色の中から好みのCAAD12フレーム(ディスク仕様設定なし)が選べる「COLORS」もこれは!という新色の追加です。実は「良質なアルミフレーム」を完成車でなくフレーム/フォークで購入しようとすると案外無いのですが、これだけのフレームカラーから選べるのはキャノンデール、CAAD12だけですから。

 
 
 

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2001年6月1日 神戸 大倉山で 「一番小さな自転車店」 を始めました。

本日2018年6月1日で17周年を迎えます。ここまで何とかこの場所で大きくスタイルを変えることなくやってこれたことは、ご愛顧いただきました皆様、ご協力いただいた皆様のおかげに依るものと、深く感謝しております。 ありがとうございます。

 

目まぐるしく変化する経済の中で、吹けば飛ぶようなこんな規模ですが、大切にして頂ける多くの方のおかげでこうして続けてくることができました。 

まだまだ至らぬ点、ご満足いただけていない点も多数あろうかと思いますが、これからも謙虚に研究をし、皆様のお役に立てる存在として努力することを心がけていきたいと思います。 これからも末永くよろしくお願いいたします。

 

開業時に多大なご協力をいただきました雑誌「FunRide」への連載です。 店主自身、「初心を忘れないために」と心がけながら、襟を正す気持ちで読み返すようにしています。お時間の或る時にご一読いただけましたら幸いです。  「3月号」は特にお読みいただきたいと思います。


「FunRide連載 神戸発オキドキライフスタル」(203年4月~2004年3月まで掲載)


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オキドキライフスタイルでは、サイクルショップでありながら、ロードバイクライドなどなどサイクリングに特化したケースを除き、むしろ「サイクル専用ウエア以外」をお勧めしています。ロードバイクライド以外のバイクライドと言えば、マウンテンバイクライド、ツーリングなどスピードやパフォーマンスだけを求めるのではない場合にはアウトドアブランドの製品の中から使えるもの、機能的なものを探し出してご提案することが多いです。
 
マウンテンバイクライド、運動能力の効率を、というよりも「山で使われること」の面を重要視するとすればそこに「山用」を活用することのほうが自然です。 刻々と変化する気象、気温、広いレンジを含む標高差。冬の時期であれば「積雪」も考慮する必用があるでしょう。もちろんバイクライドとしての高い運動量や動きやすさ。真冬ですら汗が噴き出す登りや身体が冷え切ってしまうような長い下り・・・ こうした厳しい、高い機能性を求められるウエアはなかなか見つけ出すことが容易ではありません。 それこそ、温度や運動量だけで絞り込めてしまうロードバイクライドに較べれば、格段に求める機能性のレベルは高く、また個人の運動量や経験値を加味して選んでいかなければなりません。そしてそれでも完璧なコンディションの為には対応できるマージンを備えていなければなりません。

アウトドアの総合的なウエアブランドであるPatagoniaパタゴニア。決して「マウンテンバイク用」「バイクツーリング用」というカテゴリーで商品提案をしている訳ではありません。それどころか今期はこれまであった「登山」「スノースポーツ」「トレイルラン」「フライフィッシング」というカテゴリーで商品を区切ることをやめ、「アウター」「インサレーション」などといった各ウエアの目的用途だけを区分しているのです。 自身が実践するスポーツやアクティビティにとって適したアウターは?と全てのアウターからぴったりのモノを選び出す、見付だす、という具合です。
ただし専用品ではありませんから、特化した便利機能やそのスポーツの「流行り」的な要素はありません。 応用と自由があって無限の可能性を持っているものです。もちろんこれらを自転車用として使うだけでなく、ハイキングやツーリング、日常生活に使うことも全く自由であり、むしろ有効な「利点」となるでしょう。
 
ここで紹介するのはジャケットは「トレイルラン」のカテゴリー。前側のパネルには防風の機能を持ったフィルムをラミネート、背面や脇は通気性を重視した生地を使って蒸れて暑くなりすぎることを防いでいます。ロードバイクほどのスピードでは風が回り込んできて不具合がありますがマウンテンバイクのスピードや荷物を背負うことなどを考慮するとむしろ最適な機能です。 一方、パンツは「ライフスタイル」カテゴリー、つまり全ての軽運動を含むアクティビティ用です。しかし耐久性の高いナイロン生地、動きやすいい立体縫製、裾部の補強や逆に内側の伸縮性に富んで擦れの発生が少ない生地、個人的にはフィット調整が楽で動きやすい好みのベルトループなど、ハイスピードではないバイクライドに適した機能を満たしています。一番問題になる「裾幅」はペダル動作に対して「ギリギリ」の絶妙寸法。これは重要なポイントです。バックパックはランでも使える軽量でありながら動き回ることを抑えた背面、ベルトのしっかりとしたもの。 2018年の最新モデルの20Lです。 これらは決して「マウンテンバイク専用」ではありませんが、もしかすると他社の「マウンテンバイク用製品」よりりもマウンテンバイクライドに適した機能を有しているかもしれません。 さらにその他の用途においての機能は言わずもがな、というわけです。
 


 
 

テーマ:
先日、パタゴニア製品を販売させていただいているオキドキライフスタイルとして、Patagoniaの新製品の発表、展示会へ参加してまいりました。 毎回のように目からウロコが落ちるような新製品の発表があり、その新しい高機能と説得力には驚きと納得させられる商品が多数紹介されます。
 
一方で、今回の発表会では会場に入ってすぐの最も目立つ場所に、今取り組んでいる動きをアピールするボードが掲げられていました。「WORN WEAR」つまり、使い古した衣類。日本語での表現は「新品よりずっといい」です。新製品の発表会にいったいなんてことを!と驚くとともに、担当者の方に詳しく説明を聞くことができ、深く共感したのです。

これまで、「修理を受け付けします」というシステムはあったものの、悪くて数か月掛かる、なんてこともあってそのシーズンに必要なウエアがシーズン途中で使えなくなる、そうなると仕方がなく「今」の修理を諦め、すぐに使える新品を「仕方なく」購入する。購入してしまえばこれまで使っていた「破れてしまったウエア」が修理してまで使うほどの必要性が薄れ・・・ 大切に長く使おうにも現実的は難しい実情だったのです。 ・・・それが今回、改めて環境の観点から、消費減の観点から、「可能な限り修理して長く使おう」という考えでその修理部門のシステム強化を図る、というのです。
 
ああ、それで!と先日の一件にも納得がいきました。20年以上使い古したお気に入りのアンダーウエアがあったのですが、さすがにあちこちが擦り切れ、しかも大穴が開いてしまって、人から見えるものではないにしろ、下着としてそろそろ限界だなーというものを整理してパタゴニア直営店へ持って行きました。ご存知のようにパタゴニアではリサイクルプログラム「つなげる糸(comon threads)」を展開してきていて、使え(わ)なくなったポリエステル製品を回収し、粉砕して溶解、そして再び繊維として利用、ウエアの製造を行う、ということをやってきています。「もうこれくらい使ったのだから十分だろう」と回収BOXへ入れようとした瞬間も直営店スタッフの方に「本当にもういいのですか?修理して使ええませんか?」と言われ、自分では十分に納得して持ってきたものの改めてもう一度確認できた気持ちになったのです。同時に新品製品を売っているショップスタッフが変なことをいうなあ、と感心したのです。
 
オキドキライフスタイルでは開業時の17年前からパタゴニア製品の販売をさせていただいています。小規模な店では珍しいことですし、自転車を中心に扱うショップでのパタゴニア製品の取り扱いも珍しいことだと思います。店主沖がオキドキライフスタイルを開業する以前からパタゴニア製品のもつ、他社ではなし得ない高機能な製品のラインナップに惚れこんでいたことと同時に「丈夫で長持ちする」ということにもお客様に自信を持ってお勧めできる製品群だという強い想いがあったからです。 他社製品と較べて決して「安い」商品ではありませんが、もし仮に製品の価格が他社製品よりも2倍の価格であっても2倍以上の期間、そして高機能な製品だったとしたら、どちらの製品を買うことのほうが「お得」でしょうか? 安い製品のメリットは「常に真新しい外観」を短いサイクルで買い替えることでできる。そして、それだけでしかありません。それならば、高くても機能性の高いものをより長い期間使えたほうがお得?という考えのほうがオキドキライフスタイルらしいと思うからです。
 
今回のパタゴニアの強化した取り組み「新品よりもずっといい(WORN WEAR)」はこうしたオキドキライフスタイルの考えに非常に沿ったものでますます好感を持てるものです。細々ながらもこれらの製品を推してきてよかった、と嬉しく思った次第です。
こうした基本的な考え方はウエアだけに限らず、オキドキライフスタイルは取り扱う商品すべてに当てはめて商品提案をさせてきていただいています。 なるべくなら長く使えるものを、なるべくなら直して使えるものをお勧めし、なるべくなら修理して長く使っていただく方法をご提案させて頂いています。 他店では「修理不可能」と言われたあきらめざる様な修理も可能な限りさせていただき、長く使っていただける様に努めさせていただきます。いわば「ずっと使うのがかっこいい」というものです。古いのが良い、のではなくて良いものだからずっと使っていたら「古い」ものになってしまってた。でも身体の一部のように馴染み、使い慣れ、そして愛着を持って使えるもの。それを外観ではなく使って使いこなしているスタイルが恰好良い、です。自転車のフレーム、ハブやクランクなどの回転部品、スキー用具やコンロやランタン・・・そしてウエア。 「ずっと使うのがかっこいい」な製品はオキドキライフスタイルでたくさん見付けられるはずです。そしてずっと使い続けられるための修理、メインテナンス作業、オーバーホール等についても力を入れてやらさせていただいています。
 
*Patagonia製品のリペア、修理についてもお預かりして致します。オキドキライフスタイルでご購入以外のパタゴニア製品でもお気軽に修理のご依頼を承りいたします。どうぞお気軽ご用命ください。 
 
 
ステラーブラックホールバッグ
もう20年以上酷使しているターポリン製の60Lほどのギアバッグで接着部分が剥がれる?という心配をしていましたが、そしてひきずって運ぶことも多いのですぐに破れるのかな、と思って使っていました(います)が、何のなんの全く問題なく補修の必要もなく使い続けています。「四角い角があるとそこからほころびる可能性があるから」と角のない丸い形、通称「ジャガイモ」です。 廃盤になる、と聞いてさらに1個追加して持ってはいますが、この予備の出番はさらに10~20年後、持ち主が先にくたばっているほうが高い確率になりそうです。
 

商品名も忘れたほど、イクリプスジャージ? 
暑い季節の快適さは過去にもその後もこれを上回るものがなく、もう1枚同じ物を所有して、破れや穴の多いこちらは主に作業用、としてまだ現役で活用中です。もともと通気性の良さが特徴ですので破れや穴は機能的にも気になりません。強いて上げればハーフジップのファスナーのタブがなくなっていますので開閉が「多少」は不便、な程度です。
 
オキドキライフ開業時にサービスとして配布した「オキドキT」。
ボディ(Tシャツ)はパタゴニア製の物を使ってシルクプリント。 つまりオーガニックコットンでしたが、当時はまだ少数派の存在でした。 とっくに配布終了したもので持ってる人は全世界でも100名以下です。
着古した、これ以上は着れないものはぼろ布としてしぶとくご活用ください。
 
 
 
 
 
 
 

テーマ:
ロードバイク、マンテンバイクなどのスポーツバイクの「オーバーホール」って必要だよ、とは聞きますがホントにそうなの?なにも問題なく、調子よく走ってくれています。特に気になるところもなく・・・ レースにだって出るわけでもなく・・・
 
しかし摩擦や摩耗は必ずあり、ネジ締結で組み立てられている緩みなどもあるかもしれません。必ずしも機器にとって最適な環境けで使用されたものでもないでしょうし、軽微なものも含めて転倒や衝撃だって受けてるはずです。 つまり、買った、調整した状態からは何らかの「悪影響のある方向に」わずかずつ1でも進行していっているのは確実で、「使うにしたがって日に日によくなる」とは考えにくいのです。 そこで分解掃除作業をしながら摩耗や消耗の具合を調べて、必要な個所は調整や交換をして機器を最善の状態に「リセット」することがオーバーホールを実施する目的です。チェーンに給油が必要なことは判っていてやっては要るでしょうが、それ以外の可動部分には給油はしていたでしょうか・・・
 
自家用車であればイヤイヤながら?も「車検」という制度があり、その期間までに6か月ごとの「法定定期点検」というものが法律で定められていますので機器の不具合やその前兆を発見するチャンスが設けられていますが、自転車にはそう言ったものがありません。乗用車よりもはるかに繊細でシビアな造りの自転車が、人によっては乗車よりも走行距離が多かったりするものが、全く点検がされていない、不具合を感じてから修理する、というので良いとは思えません。 なるべく早い段階で前兆を発見して大きな出費になってしまう前に手を打ちたいものです。 
例えば、年度末の「大掃除」、でしょうか。 普段はガス台周りや換気扇も拭き掃除程度は使うたびに、たまにしていても、年末の大掃除にはできる限りバラバラにして入念に掃除。その時に使用に伴う摩耗や損傷が見つかったら… というのに似ているかもしれません。
 
何か不具合があるから、ではなく定期的な「点検を兼ねたブラシュアップ」とお考えいただければよいかと思います。 実際、これまで実施したケースの中には「このまま使っていたら良くなかった」や「今回オーバーホールしておいてよかったですねー」ということも多数あります。あるいはそうではなくても、分解して状態を観察した結果と、これまで使用した期間、使用した状況と照らし合わせることで、次回の整備が必要なタイミングを予測したり、摩耗しやすそうな場所を見極めて、今後の整備スケジュールの目安とすることができます。日ごろの掃除の頻度や内容を検討していくにもよいかもしれません。 「人間ドック」のようなもの?と想像していただければよいかと思います。 時には、あまりあってはいけないことですが、他店で組み立てされていたものが分解されることで組み付けの状態がはっきりとし、適切でない組み付け方法や部品を使っていたりすることが発見されることもあります。 中古で譲り受けたものなどで、購入時の整備状況や使用者の使用状態がわからない場合には「リセットする」という大切な役割を果たすことができるでしょう。
 
購入時の整備状態や、使用される環境、状況では摩耗などが深刻でない倍もあるかもしれませんので、「何もかもこの際交換しておきましょ」というようなことはいたしません。分解しながらパーツ1点1点の状況を観察し、必要な箇所や部品だけを交換するようにいたしますので「過度の整備」や「必用以上の交換」はいたしません。最小限の費用になるように努めるとともに、相談をさせていただきながら決定していきますのでご心配不要です。
機器の機能や寿命を大きく左右する「オーバーホール」さぎゅですが、新車の納車整備と同じか、それ以上に技術の質が大きく反映される箇所でもあります。 他店でご購入されてご使用されていて「こんなもんかなー」と感じている方であれば、ぜひ当店でのオーバーホールによってそのバイク本来の性能/機能を味わっていただくことができれば幸いです。
 
【キャンペーン条件: 標準オーバーホール工賃からの割引率】
・他店購入で新規組立て、前回オーバーホールから1年未満 40%OFF
・他店購入で新規組立て、前回オーバーホールから2年未満 20%OFF
・その他 10%OFF
 
【キャンペーン期間】
・予約受付12月1日より2月末まで (状況により延長も)
 
*点検のみ 洗車のみなどでもお気軽にお問合せください。 
*他店購入車の「組み直し」「フィッティング」などもお気軽にご相談ください。
*近県であれば「引き取り」「配達」、遠隔地への発送なども承ります。ご相談ください。


 

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