オーヤマサトシ ブログ -10ページ目

V6『Oh! My! Goodness!』のライブDVDがすごい面白かったよ

オーヤマ「いやーついに見たよ」

サトシ「V6のライブDVD『V6 LIVE TOUR 2013 Oh! My! Goodness!』ね」

オーヤマ「もともとアルバム『Oh! My! Goodness!』をすごい気に入って、作品のこととか(過去ブログ>V6の『Oh! My! Goodness!』ってアルバムがめちゃめちゃいい) なかでも森田剛氏についてとか(過去ブログ>V6『Oh! My! Goodness!』における森田剛氏のボーカルについて)そういうブログを書いたところ、ファンの方から色々反響をいただいて。なかでも多かったのが『とにかく6人のライブを見てほしい』っていうコメントだったんだよね」

サトシ「まあそれ以前に、個人的にも『OMG』というかなり攻撃的なアルバムをどうライブに落としこんでいるのか興味はあったので、せっかくだしこの機会に見てみようと。それでついにタワレコでDVD注文しましたよ」

オーヤマ「なけなしのポイント使ってね! や、俺ら、アベノミクスの恩恵などクソほども感じてない薄給の身なので、正直、最初は中古で探したんだけど……全然ないの。V6のDVD、中古市場に全然出回ってないの! たまーに見つけてもすっげー高騰してるし!」

サトシ「まあでも俺ら的にも中古とか違法動画とかじゃなくて、ちゃんと自腹切って金払って見なきゃだめだよな…と反省しつつ、ちゃんと買ったんだからほめるだけじゃなくダメなとこも含め言いたいことは言うぜ、っていうスタンスで今回は話してみようかね」

オーヤマ「あ、念のため今回の感想はあくまでDVDの映像作品を見たものであって、生のライブは一切見ていないのであしからず。で、見終えてとにかく言いたいのは…」


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ふたり「「生で見たかった!!!!!!」」

オーヤマ「ふはは、批判もちゃんと言うぜ~とかカッコつけてるわりに最初からそれかよw」

サトシ「や、でもそう思ったでしょw?」

オーヤマ「思った。俺ら基本的にV6というよりは『OMG』っていうアルバムのファンという立場だからさ。あのアルバムの曲を爆音で聴けるライブにはやっぱり行きたかったなあ」

サトシ「オープニングで『omg!』が流れたとき鳥肌立ったなー。まず思ったのが、1曲ごとの演出の凝り方がすごくない?」

オーヤマ「確かに。そもそも俺らV6のライブを見るのが初めてっていうのもあって余計驚いてるのかもしれないけど、まずステージ構成もけっこう変則的じゃん。メインステージ、そこから十字&周回するように花道が伸びて、あとなんか上っつーか2階席のほうにも花道伸びてるじゃん? つまり動けるスペースがたっくさんある中で、さらにメインステージの中でも床がせり上がったり、床だったところがスクリーンになったり、常にいろんな変化が起きてて」

サトシ「ステージパターン何種類あるんだっていうね。で、それがただの変化づけじゃなくて、ちゃんと曲の世界観とリンクしているのがよかった。冒頭の『FLASH BACK』はセットと映像とダンスのマッチングが素晴らしかったね」

オーヤマ「サビ前の♪ダッダッダッで両手を翼のように広げる振り、あれかっけーよな! 音もパフォーマンスもバッキバキで」

サトシ「あと『大人Guyz』の♪こーこから、こーこまで、の演出とか、細かいところがよくできてるんだよね」


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オーヤマ「前にも言ったけど、俺にとって『OMG』ってアルバムは、とにかくエッジーでカッコいいんだけど、どっかダサいというか笑っちゃうようなところがあって。そこが他にない大事な魅力だと思ってるのよ」

サトシ「うんうん」

オーヤマ「『大人Guyz』だと、1番ではワチャワチャしつつガシガシ踊って歌ってて、あのままで最後までいっても十分映える曲だと思うんだけど、途中からショッピングカートを使う演出になるじゃん。大人買い=買い物=ショッピングカートっていうベタすぎるアイデアを、よりチャーミングなパフォーマンスに落としこむっていう、あの感じがV6というチームのファンに対するコミュニケーションの仕方なんだなって思った。“ちょっとくらいダサくても、より楽しいほう・気持ちいいほうを優先しよう”っていう」

サトシ「“ベタを恐れない潔さ”っていう感じだよね。『POISON PEACH』の蛍光ゴムパッチンは一瞬たじろいだけどw、あれもちゃんとやり切ってるから様になってたし」

オーヤマ「あと『親愛なる君へ』のアウトロで流れるメッセージ!」

サトシ「あれは笑ったw や、悪い意味じゃなくて、あれは普通に照れるよw」

オーヤマ「正直、画面を直視できなかったw でもそっから『Sexy. Honey. Bunny』に雪崩れ込む流れは痛快だったな。ああいう甘々な演出のあとにいい意味であざとさの極地な♪セクシーをブチ込む、あのバランス感覚は『OMG』の名を冠したツアーとしてめちゃめちゃまっとうだと思った」

サトシ「そうだね。あと、曲ごとの演出で言うと『BING♂』は突出してた感があった。SMAPでいうところのラッキーさん選びへの流れもめちゃスマートで、そのためにこの曲を作ったのかと思うほど。「ご!」×5のくだりもきっちり見せ場になってたし、1番サビのクール&チャーミングな振付けとラストサビの椅子を使ったセクシーな振り付けの対比もよかった」

オーヤマ「楽曲そのもののパワーを感じたのは『バリバリBUDDY!』と『D.I.S.』かな。特に『D.I.S.』ってあんなにいい曲だったっけ!? とちょっとビビったわ。『Maybe』は静と動のコントラストの魅せ方が美しかった。あれはもしかすると会場で見たほうがより感動したかも。そしてなんと言っても『ROCK YOUR SOUL』! CDの何十倍もカッコいいのはどういうことなんだ! イントロで6人が業火に包まれるところとか鳥肌たったよ…」

サトシ「『kEEP oN.』や『ミュージック・ライフ』みたいな楽曲そのものがメッセージを雄弁に物語る楽曲は、曲を引き立てる最低限の演出に留められてたのもよかった。個人的には全体的にその方向でもっとシンプルな演出でもよかったかもと思わなくはないけど、この特盛りサービス精神こそがV6のアティチュードなんだろうなーと理解したよ」

オーヤマ「うん、なんか全体的にすごい親切なライブっていう感じがした。『OMG』がある意味ぶっ飛んでるアルバムだったから、その先鋭的なマインドを引き継ぎつつ、より伝わりやすくする工夫をそこかしこに感じたな」


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サトシ「じゃあ次は各メンバーについて話してみようか。まず最初にいい? イノッチ、ハンパじゃない!」

オーヤマ「すごいね。驚いた」

サトシ「マジでハンパじゃない! 今回、歌唱面でライブを牽引してるのは明らかにイノッチだもん。俺、CDでは気付かなかったのが情けないくらいなんだけど、この人の歌ってこんなにいいんだなあって。あのさ、よく『歌には心が宿る』みたいなこと言うじゃん」

オーヤマ「なにその演歌みたいな言い方w」

サトシ「だからそういうふうに揶揄すんなっつのw! や、まあそれくらい形骸化しちゃってる言い回しなんだけど、俺このライブのイノッチの歌にはマジで心があると思った。これは歌唱力とかの問題じゃなくてさ、心を感じるんだよ。不覚にも感動しちゃったもん」

オーヤマ「イノッチってさ、歌うとき目を伏せることが多くない? あの佇まいがすごく好きなんだよね。なんかね、安心するっていうか、信頼できる感じっていうか。相手をまっすぐ見つめることだけが誠実さの表し方じゃないじゃん。自分にしかできない歌の届け方ができる、そういう人なんだなあと思う」

サトシ「うん。アイドルっていう枠の中で、自分の歌を届け続けてきた。その積み重ねが声のひとつひとつににじみ出てるもん、マジで。いやーびっくりしたなあ」


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オーヤマ「この流れで言うと、アルバムの中でいちばんボーカル面で心を奪われた森田剛に関しては、実は他メンバーに比べてリップシンク率が高い気がした。岡田も多かったかなあ。俺、リップシンク自体は全然悪いとは思ってないし、むしろ必要な場面もたくさんあったと思う。でもその分、森田に関しては期待していたボーカル面での新たな発見は正直あんまりなかった。

でもそのかわりにパフォーマンスについて重点的に見れたのは収穫だったね。ダンスの素晴らしさは評判通り素晴らしいものだったんだけど、それ以上に……なんかやっぱあの人、変だよねw」

サトシ「うん、変わってるw」

オーヤマ「みんな真面目にダンスしてるときに、ひとり急にニヤニヤしてたりするじゃん。あれって単純に自分が楽しくなっちゃってるんだと思うんだけど、あーやっぱそういう人なんだなーって。これも有り体な言い方だけど、本能に忠実というか、本能には逆らえないというか」

サトシ「で、ライブの場において、森田剛って人の本能を突き動かしてるのは圧倒的にダンスなんだなっていうのもよくわかった。身体でなにかを表現することが根っから好きなんだろうなあ」

オーヤマ「たまーに心ここにあらずっぽい目をしてるときもあるんだけどw、それすらも様になってるのはさすが。願わくば、もっと生の歌声が聴きたかったかな」


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サトシ「で、もうひとりリップシンクが多く感じたのが、岡田。この人がいちばん掴みどころがなかったかも。いきなり客を煽ったりもするんだけど、表情も映像で見る限りはあんま変化がないし。パフォーマンスもムラなくきちっとやり切るんだけど、あんま感情の動きが見えないというか。ニュートラルといえばそうなんだけど、なんか俺が今までテレビやドラマで見てきた岡田と全然印象が違ったんだよね。“心ここにあらず感”は森田の比じゃなかったかもw」

オーヤマ「もちろん彼はアイドルなので、基本的に歌も歌えるし、踊りもできる。岡田の場合は演技でも才能を発揮している。このマルチさはある意味“器用”って言ってもいいと思うんだけど、そういうこととは別に、本質的に人前で何かをすることに対して岡田って人はすごく不器用なのかもとも思った」

サトシ「あー、実際にできること/やれることとは別に、その人本来の資質としてってことね」

オーヤマ「うん。で、その不器用さがあるからこその岡田なのだし、そんな器用と不器用のはざまが見れるのがライブなのかも……と」

サトシ「なるほどね。不器用だからこその魅力っていうのはすごくわかる。俺これだけは言っておきたいんだけど、彼の掴みどころのなさは全然マイナスになってないの。アリかナシかで言えば、全然アリなんだよね。要は何が言いたいのかっていうと、もっといろんな彼のパフォーマンスを見てみたい、って思ったの。あれだけ大成している人にこんなこと言うのはおこがましすぎるんだけど、パフォーマーとしての彼はもっといろんな顔を持ってるんじゃないか、って。……とか言いながら、ほかのライブでは全然違う顔を見せてたら、土下座して謝るけどw」

オーヤマ「その可能性も十分あるけどなw 今回はあくまで『OMG』のみの映像を見て語ってるだけで、生で見たら印象違うかもしれないし。歌で言うと、『kEEP oN.』の冒頭ソロはすばらしかったなー。あんな歌声も、もっと聴いてみたくなったな」


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サトシ「ニュートラルな佇まいという意味では、長野も基本そういう感じだよね」

オーヤマ「うん。決して前に出るタイプではないけど、彼がいないと成立しない場面がいくつもあった。この流れで坂本のこともいっしょに話したいんだけど。俺は昔のV6のことを知らないから、前がどうだったかはわかんないんだけど、このライブに関しては、坂本と長野って特に前に前に出る感じではないじゃん。でも見進めるほどに、ふたりの存在感は確実に増していくのよ。それってなんなんだろうって思ったんだけど、要は“6人のなかにいるときの存在感がすごい”のよ、このふたり」

サトシ「<V6というグループの一員としての坂本・長野>という場面で、より存在感が引き立つってこと?」

オーヤマ「うん。ふたりとも<V6というグループの中で自分が何を出せるか/出すべきか/出さないでおくべきか>ということを完全にコントロールしてパフォーマンスしてる感じっていうか。めちゃめちゃプロフェッショナルだと思った」

サトシ「それで思い出したけど、『kEEP oN.』のふたり、すっげーかっこよくない?「ハッ!」のひと言で空気を変える長野も、三角形の頂点でセンターに立つ坂本も、一瞬で場を掌握する力がハンパない。あのエネルギーの使い方って、そういう姿勢――V6の中で何を出すかっていう姿勢が表れてる気がするな。あと例えば坂本さんのあの圧倒的すぎる歌もさ、これみよがしに歌い上げるって感じが全然ないんだよね。俺の歌を聴かせるぜ、っていう傲慢さが一切なくて、必要であれば差し出しますよ? みたいな感じっていうか……」

オーヤマ「そうそうそう。それがすごいの。必要なときにしか刀を抜きませんよ、って感じ。自分を出すも引くも、すべてはライブを成立させるため。いや、もちろんメンバー全員そういう姿勢だとは思うけど、それをより強く感じたんだよね、このふたりに」

サトシ「坂本さんと長野さん、それぞれ受ける印象は違うけど、出るとこと引くとこのバランス感覚っていう意味では通じるとこがある気がする。これってV6というグループを信頼してないとできないことだし、こういう人が上にいるグループは強いよね」

オーヤマ「うん、上がこういうふうにいてくれるチームは、すっごく幸せだと思う。自分の会社を想像してみてよ。こんな上司がいる会社、超よくない?」

サトシ「確かに。そしてこれって、誰にでもできるような簡単なことじゃないもんね。つか、いつの間にか俺ら、このふたりだけさん付けで呼んでるしw」

オーヤマ「そしてイノッチは最初からイノッチ呼びというw」

サトシ「ははは。……さあ色々話してきたけど、こんなところかな」

オーヤマ「うん、ずいぶん話したし。……っておい! あの人について話さなきゃ終われねーだろ!」


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サトシ「いけねえそうだった! いやー、すごいね、正直今回いちばん驚いたよ、あの人。なんなんだろう?」

オーヤマ「あの、おぎゃあおぎゃあって泣いてる赤ん坊がいるとするじゃないですか」

サトシ「ん? うん」

オーヤマ「で、おぎゃあおぎゃあって泣いてる赤ん坊って、単純にうるさいじゃないですか」

サトシ「はい」

オーヤマ「でもすごい生きてるって感じがするじゃないですか」

サトシ「ふむ」

オーヤマ「で、生きてることを全力でおぎゃあおぎゃあって叫ぶ赤ん坊って、それだけでもうなんか美しいじゃないですか、存在として」

サトシ「うん、うーん、そうかな」

オーヤマ「なんかそういう感じがした。ステージに立つ三宅健っていう人を見てて」

サトシ「はははは、なんだそりゃw!」

オーヤマ「ははははははは、俺も自分で何を言ってるのかよくわかんないw」

サトシ「あー、でもなんか言わんとすることはわからなくもないかも。要はパフォーマンスって、感情だったり表現したいことを、自分の体を使ってどうアウトプットするか、ってことじゃん。そこには身体能力はもちろん、その人の思想や生きる姿勢がすべて表れると思うんだけど、三宅健っていう人は赤ん坊がおぎゃあおぎゃあと泣くときの、生きものがもつ原始的な美しさを表現できる人なんじゃないか、ってこと?」

オーヤマ「そうそう! で、それは彼が赤ん坊のような人だってことでは全くなくて……や、全くなくはないのかもしれないけどw、そういうアウトプットの仕方、そういう表現ができる表現者だってことなんだよね。実はすごい思慮深くて冷静な人なんじゃないかな。でも出てくるものは赤ん坊のおぎゃあおぎゃあなの。最高じゃない?」

サトシ「素晴らしいよねー。なんか見てるとすごいザワザワっとさせられるの、この人のパフォーマンスって。この感じはCDを聴いただけでは気づかなかったな。すっごいいい顔するんだよねえ」

オーヤマ「なんかまだうまく言語化できないのがもどかしいんだけど、今回この感じに気づいただけでもこのDVDを見た意義があったと思う。それくらい驚いたよ」


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サトシ「うん。まー、じゃあ今度こそ、こんなところでお開きかな。いやー面白かったね」

オーヤマ「うん、『OMG』っていうアルバムに心酔してる者として、その期待に応える部分と心地良く裏切ってくれる部分が共存するライブDVDだった。そして改めて感じたのは、V6は紛れもなくプロのアイドル集団だってことだね。いつか生で見れる機会があればいいなと思いつつ、お疲れ様でしたー」

サトシ「お疲れ様でしたー」

オーヤマ「……」

サトシ「……」

オーヤマ「……」

サトシ「……ああああああ! 忘れてた! あれについて話してない!」

オーヤマ「……あああああああああ! そうだった! あれ話さなきゃ!」



ふたり「「「「数珠!!!!!!!!!」」」」



オーヤマ「最後のほうでいきなり数珠まいてなかった!?」

サトシ「まいてたまいてたw なんだったんだあの数珠wwww しかもけっこうすごい量だったよねw」

オーヤマ「特に何の変哲もない数珠w や、そもそも数珠ではないんだろうけどw」

サトシ「俺ジャニーズ全然詳しくないんだけど、あれは普通なの? 少なくともSMAPでは見たことなかったよ」

オーヤマ「わからん……w ファンには嬉しいとは思うけどね」

サトシ「サインとかボールとか色々投げてたしね。でもいちばん衝撃だったのは数珠だったw」

オーヤマ「数珠じたいがどうって言うより、量がすごいんだよなww 1ヵ所にドサッと投げたりww」

サトシ「あれみんな首から下げて帰ったりするのかな」

オーヤマ「まあ記念にはなるよね」

サトシ「やっぱ一度は生で見たいねー。そしておみやげに数珠をゲットしようw」


(この会話はフィクションです)

山本直樹『レッド』、読むのだいぶキツいけど読み続けてしまう理由

人は集団に なると変わるんだ
欲しいものみんな持っていくのさ なんの躊躇もなく
したいことみんなやっちまうのさ なにもためらわず
いずれ

(坂本慎太郎『もうやめた』)



山本直樹『レッド』最新刊を読んだ。
正確にはシリーズ続編という位置づけで
『レッド 最後の60日間 そしてあさま山荘へ』と改題しての第1巻となっている。

約40年前、この国で実際に起きたある事件をベースに、ほぼ史実通りに進んでいく物語。
(この事件のwikiを読むだけでかなりダメージくらいます)
普通ははしょるような細かい描写を積み重ねることで、異様なリアリティが構築されていく。
最初のうちは希望に燃えて活動を続ける彼らだが、だんだんとその歯車が狂い始め、あと戻りできなくなっていく。

恐怖によって歪んだ集団心理の恐ろしさが、これでもかとばかりにジリジリ描かれていく。
総括(という名のリンチ)の描写は、ページをめくるのも辛い。
事実、巻を重ねるごとに読むのがしんどくなってきていて、特に山に入り総括が本格化してからは、読み終わると必ずダウナーになり、読み返すことはほぼない。
(読み返そうと思えないのだ、しんどすぎて)

じゃあなんでそんなものを読み続けているのかというと、そもそも彼らが同じ目的のもと集った「仲間」で、しかもその目的が「世の中をよりよくするため」という理想にもとづいたものだった、というところだ。

彼らが言っていること/やっていることは完全にどうかしてるし、到底理解できるものではない。
自分たちにだけ都合のいい理想を掲げ、押し付け、がんじがらめになり、そこからはみ出すものを暴力と恐怖でさらに押さえつける。

でも、じゃあ、彼らは自分とはまったく異なる、ただのキチガイたちなのか。
自分は「ああ」はならないと、本当に言い切れるのか。



結果、10数人の死者を出したこの事件。
読めば読むほど、「なんで途中で引き返せなかったのか」と思ってしまう。

冒頭で引用した坂本慎太郎の楽曲は、2014年に発表されたものだ。
時代は進んでも、人間の怖さや危うさそのものは、まったく変わっていない。
それどころか、この国におけるそういう意味での危機感は増している気すらする。
もし再びまずい方へと進むことがあったら、今度こそちゃんと引き返さなければいけない。
一度間違ってしまったからこそできる「引き返し方」が絶対にあるはずだから。

SMAP『華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよ』は最強の“両A面シングル”だ

ツイッターなどのネットでの評判を見ても、ごく一部とはいえ自分の周りの様々な人達の反応を見ても、そして自分自身の実感を考えても、今度の水曜日にリリースされるSMAPの両A面シングル『華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよ』が、発売前なのになんだか盛り上がりを見せている。

もっと正確に言うと、先日2週にわたって登場した『ミュージックステーション』でのパフォーマンスを見た人が、ほぼ全員口を揃えて「この2曲を歌うSMAPがヤバい」と興奮しているのだ。

『ユーモアしちゃうよ』は元旦の『CDTV』(その前にラジオ・カラオケ等でも流れていた)や『Mr.S』ツアーのファイナル名古屋公演でパフォーマンス済、『華麗なる逆襲』もドラマ『銭の戦争』でオンエアされており、つまり楽曲自体は『Mステ』オンエア以前にも世に出てはいた。

にも関わらず、『Mステ』のパフォーマンスが決定打となった。このことが、いまのSMAPのモードを示していると思う。



<改めて振り返る『藍色のGANG』の衝撃>

まず『華麗なる逆襲』から。昨年のシングル『シャレオツ』から始まり、アルバム『Mr.S』、先月終了した『Mr.S』ツアー(まだツアーファイナルから1ヵ月くらいしか経ってないのか…!)でもライブ構成の軸となった、オトナでダンディな世界観。ツアーは終了したが、そんな方向性はこの曲でさらに進化している。いまさらこんなことを言ってもあれなんだけど、『Mr.S』ツアーのセットリストに『華麗なる逆襲』が入っていたらと想像すると、リリースがもう少し早ければ…と残念な気分が生まれなくもない。

でもそんな妄想は野暮の極地というもので、というのも『華麗なる逆襲』でSMAPが獲得したしなやかやダンディズムは、(もうさんざんいろいろな人が言っているのでいまさら感バリバリですが、大事なことなので言います)『Mr.S』ツアーの『藍色のGANG』を経た草彅剛がいるからこそ表現できたものだからだ。



優れた表現とは、受け手にただ快感や満足を与えてくれるだけではなく、予想外の発見や驚きをももたらしてくれるものだと、個人的には思っている。そういう意味で、ツアー序盤の東京~中盤の福岡~ファイナルの名古屋と見続けた中で、『藍色のGANG』における草彅の進化には、正直ビビった。

ある程度決められたセットリストや構成のもとで行われるライブツアーにおいて、アーティストにとって「同じ楽曲をいかに毎回新鮮にパフォーマンスできるか」ということは課題のひとつになると思うのだが、草彅は『Mr.S』ツアーで、『藍色のGANG』というたったひとつのお題に対して、「ギターの腕前の習熟」とともに、パフォーマーとして破格の進化を遂げてしまった。

声も、目も、表情も、息遣いも、身のこなしも、ギターのストロークも、ステージを重ねるごとにますます色気と迫力を増していった『藍色のGANG』は、いつしかMr.Sライブのなかでひとつの沸点となっていった。自分はそんな草彅にめちゃめちゃ興奮すると同時に、「俺はこれまでこの人の何を見てたんだろう(何も見てなかったのかも)」と、ちょっと反省すらしてしまったのだった。



<『華麗なる逆襲』で草彅がもたらした“+@”>

で、すごいのが、こないだのMステでやった『華麗なる逆襲』での草彅が、そんなツアーで得たものを最大限に発揮しているだけでなく、さらなる+@をも、いともあっさりと見せつけていたことだ。

『藍色のGANG』と『華麗なる逆襲』のいちばんの違いとはなんだろう。答えは超シンプルで、“ひとり”か“5人”か、の違いだ。草彅はMステで披露した『華麗なる逆襲』のパフォーマンスで、『藍色のGANG』で身につけた、落ち着きと危うさが同居する色気を暴発させていた。そしてそんな彼の変化がSMAP全体に明らかに大きな影響を与えていた。これこそが草彅がもたらした、でかすぎる+@だと思う。

草彅だけが突出してるわけではない。単に4人を引っ張ってるわけでもない。そもそもSMAPというチーム自体が強烈な個性の持ち主が集まったプロ集団なわけで、安易に誰かに合わせるだとか誰かを立たせるだとか、そんな安直なバランスの取り方をする人たちではない。でも確実に、草彅がSMAPというチームの佇まいを変えてしまっているのだ。

草彅がセンターに踊り出たときの絵面、見た? 俺、あんなSMAP見たことなかったよ。楽曲の世界観こそ『Mr.S』に通じるかもしれないけど、まったく別物。これ、俺まだ全然うまく言葉にできないのが悔しいんだけど、草彅剛は『華麗なる逆襲』で、すごいことをやっていると思う。



<『ユーモアしちゃうよ』のフリーダムさの理由>

『ユーモアしちゃうよ』は前にブログで書いた(その記事→SMAPの『Mr.S』ツアーは、なんでこんなに最高だったのかしら)ように、いまのSMAPにとっての超重要曲だ(楽曲単位では、『華麗なる~』よりもポップスとしての精度は高いと個人的には思っている)。で、曲については前の記事で書いたので、今回はMステのパフォーマンスについて。

木村のカメラぶつかり芸や、香取のアドリブ(先週の共演~今週の番組前半のVTRでのエビ中ぁぃぁぃのフリをあの大サビでブチ込むとは!)、それを受けて草彅の吹き出し(あれって思わず吹き出したんだろうけど、実は「この曲であれば吹き出しちゃってもいいや(だって慎吾があそこまでやってるんだし)」というプロのパフォーマーとしての冷静な判断が数秒のうちになされていたはず。むしろ中居の動揺のほうが素に見えた笑 しかし何度見ても『華麗なる~』であれだけキメキメだった人と、『ユーモア~』の最後で大事な振付を完璧に間違えた人が、同一人物とは思えない…。閑話休題)。

あのパフォーマンスの流動的で不定形な感じは、明らかに『Mr.S』ツアーで培われた/メンバー間で共有されたグルーヴだった(例:ココカラの剛ソロのくだりや、バンバカの歌割りの変遷など)。

『Mr.S』ツアーが歌を中心に据えた構成だったからこそ、歌という軸さえブレなければあとは好きやってよし!、とすら言える潔いフリーダムさ、それがそのままMステのパフォーマンスに受け継がれていたのだと思う。これはMステ以前に、すでにライブなどで数回披露した経験があったことも大きいだろう。



<なぜSMAPはあそこまで“わちゃわちゃ”するのか>

とはいえ、年末のCDTVから2ヵ月もたたないうちにこの自由度(アドリブ&歌いまわしのアレンジ多数)を身につけているというのは、『ユーモアしちゃうよ』という曲をパフォーマンスすることに対するメンバーのモチベーションというかテンションが、そもそも相当高いのだと思う。

紅白終わりで数曲メドレーの最後という条件付きだったCDTVのグダグダ振り付けのチャーミングさ(あれはあれで最高だったけど)とは比べ物にならないほど、Mステの5人は『ユーモアしちゃうよ』という楽曲を、完全に物にしていた。

そして何よりも最高なのが、Mステで5人が見せたパフォーマンスは、単なる悪ふざけではなく、『ユーモアしちゃうよ』という楽曲のメッセージを見事に体現するものだったことだ。

「君を笑顔にするためならなんだってやるぜ(カメラにだってぶつかるし声だって変えるぜ)」というアイドルの存在意義をこれでもかと見せつけるMステのパフォーマンスは、アイドルとして見るとかなりオルタナティブな存在感をみせていた渋谷すばる氏のパフォーマンスといい対比になっていて、番組構成としても素晴らしかったと思う。(話逸れますが渋谷さんいい歌い手だな。もっといろんな曲を聴いてみたくなった)。

俺、『ユーモアしちゃうよ』を聴くと、あんなに幸せで笑顔になる曲なのに、なんでかちょっと泣けてきちゃうんだけど、この曲でSMAPが見せる“わちゃわちゃ”がいつも以上に胸を打つのは、5人の<アイドルとしての覚悟>のようなものを、改めて感じるからかもしれない。



<『華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよ』が両A面である幸福>

長く活動を続けることと、常にフレッシュでい続けること。このふたつはどっちも大事で、でも両立するのがすごく難しいことだ。で、これまで20何年間か、SMAPはこのふたつの車輪を常にフル回転させながら進んできた。

いろんなタイミングでその都度あらたな魅力を見せてきた5人だが、今回の『華麗なる逆襲』と『ユーモアしちゃうよ』で、<パフォーマーとしてのSMAP>の魅力をアップデートしたことは、自分にとって実はかなり衝撃だった。

これまでだって彼らの表現には真剣に向き合ってきたつもりだったけれど、「あれーそうか、5人のパフォーマンスってこんなに凄かったのかー」と、もう何度目かという感じで思い知らされたというか。で、そういう強度を持った表現っていうのは、やっぱり広く、多くの人に伝わるものなのだろう。「いいものは必ず伝わる」なんて軽々しく言われるけど、あのMステで5人が放った輝きが、一瞬のうちに大勢の人たちに共有されていくさまは、痛快としか言いようがなかった。



そんなわけで、とにかくパフォーマンスに驚かされた『華麗なる逆襲』と『ユーモアしちゃうよ』。じゃあ延々Mステの映像だけみてればよし、音源は必要なし!なのかと言われると、答えはもちろんNO!

ここ最近SMAPのシングルは両A面であることが多かった。が、それぞれの楽曲のクオリティは素晴らしいにも関わらず、両A面にする必然性は薄かったと言わざるを得ないかと。両A面にするということは、(両方推したいんです!というレコード会社側の論理は置いておいて)本来、ふたつの楽曲をあえて矢面に立たせることで、何かしらの化学反応だったり相乗効果が生まれるべきだと思っている。そこが決定的に足りなかったんだよなあ。

そういう意味で今回の『華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよ』は、いっしょに味わう意義が十分にある2曲だと思う。単純に「ダンディ/かわいい」という二面性に萌えるもよし、楽曲のクオリティはどちらもかなり高いので音の細部に耳を傾けるのもいい。初回盤のPVでは映像での5人のパフォーマンスを目撃できるし(『華麗なる~』のPVはマジで吐くほど楽しみ)、通常盤でついにSMAPと邂逅を果たすtofubeatsリミックス(これも激超楽しみ)で踊るもよし(踊れる感じなのかは知らんけど)。いろんな角度から、「いまSMAPがこの2曲を歌う意味」を読み解くことができる2曲だと思うのだ。



とにかく、今回ほど盤として持っておきたい両A面シングルもあまりないってことは言っておきたい。「とりあえず買わなきゃ」じゃなくて、「絶対買うしか!」と前のめりになってCD屋に駆け込みに行きたい、俺にとって久々にそんなシングル。ユーモアちゃんのことはよくわかんないけど、とりあえず全速でタワレコ行くぜ!

香取慎吾 2001⇔2015

俺がもっとも好きな彼のグラビアのひとつが、2001年7月1日発行の雑誌『relax』・「小西康陽特集号」のP34~35に掲載された計16枚のスナップだ。当時の彼のプロフィールには「SMAPのメンバーであり、慎吾ママであり、日本一のアイドル。」と記されている。

このページは、縦長・同ポジのコマ割りがずらりと並ぶレイアウトになっていて、彼はその中で16通りの表情を見せている(証明写真が16枚並んでいるイメージ)。その大半は当時の(そして現在でも変わらない)彼のパブリックイメージである、ヤンチャで無邪気で天真爛漫な笑顔のカットだ。が、そんな笑顔たちの中に、こちらをぼんやりと見つめているようなカットが数枚紛れ込んでいる。

うーん、いや、こちらを見ているという感じでもない。
目線はファインダーに合っているのだが、ここではない、どこか遠くを見ているような目。
そんなふうにも見える。



ページ内で、彼は小西に対して下記のようなコメントを寄せている。

「大人なのに楽しそうっていうか、いろんな才能があって、自分の好きなことをやり続けて、好き勝手さがハンパじゃない(笑)。自分も小西さんみたいな大人になりたい。
これからも、音楽はもちろん、いろんなこと一緒にやりたいですね。Tシャツ作ったりとか。ワキの所にだけプリントされてるような、よくわかんないヤツ(笑)。」

このコメントを額面通りに受け取ると、当時の彼は

・大人は楽しくない存在であると捉えていた
・ワキの所にだけプリントされたTシャツを作るような人になりたいと思っていた

ということになる。

ワキ=普通は決して人目に触れることのない箇所にあえて自己表現をしたいという欲求は、<もっと自分を出したい/でもストレートには出したくない>という捻れたエゴを抱えていた、と深読みすることもできる。



あれから14年が過ぎ、今日は2015年1月31日。
すでに当時思い描いていた「楽しそうな大人」の年齢に達しているのかもしれない。
彼がその後、ワキの下にだけプリントされたTシャツを作ったのかどうか、俺は知らない。
その代わりに、何百万人という人々を感動させるエンタテインメント・ショーをいくつも作り続けてきたことは知っている。



『Mr.S』ツアーの中で、『夜空ノムコウ』を歌っているとき、シリアスな表情を崩さない他メンバーのなかでひとり、柔らかな笑顔で客席を眺めていた彼の姿を思い出す。

「あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ」

歳を重ねるごとに得るもの/失うもの、いろいろあるけれど、いままでも、これからも、いつだって夜空のむこうには、まだ見ぬ明日が待っている。
それだけは確かなことで、それって当たり前だけど、すごい幸福なことだと思う。
今日からまた新たに始まる日々が彼にとって、そして世界にとって、よりよいものでありますように。

V6『Oh! My! Goodness!』における森田剛氏のボーカルについて

以前V6の『Oh! My! Goodness!』っていうアルバムがめちゃいいっていうブログを書いたんだけど、

>過去記事 V6の『Oh! My! Goodness!』ってアルバムがめちゃめちゃいい

中でも特に森田剛氏のボーカルに心を奪われたのだった。

そのときの記事では「森田の表現力に感銘。」というコピペで済ませてしまったのだが、あれからいろいろ聴きこんで、(俺の思う)彼のボーカルの魅力をちゃんと書いておこうと思って、酔ったいきおいでいろいろ書いてみようと思う。
全曲ではなく、とくに感じ入ったものだけピックアップしていきます。

なお特に森田氏のファンになりましたーという話ではなく、OMGにおける森田氏のボーカルの特異性を俺の思い込みと妄想で書き散らかしただけの妄言です。
人って酔うとこんなにも自由になっちゃうんですね。怖すぎ。




>『Supernova』

アルバムOMGにおける森田最初のソロはこの曲のAメロなんだけど、「イージーな関係なんてない」の「イー↑」と、「もうやめようぜ勘違い」の「もう↑」の上がり方が違う。「もう」のほうがよりエッジが立ってる。
あと「夢じゃないしーそーせくしーべーえいっべっ」の「えいっべっ」もかなり鋭角。
こういうこまかいアクセントの変化づけをおそらく勘というか本能でやってるのでは。




>『BING♂』

この曲はとにかく「かわいこちゃんも無言で挙手」のラップに尽きる。

彼らの場合、自分で曲を作ってるわけじゃないから、歌唱のガイドとなるデモテープってものが必ず存在するはずで、誰かの歌を聴いて、そこでメロや歌いまわしを覚えて歌ってるはずなんだけど、(たとえば『Sexy.Honey.Bunny!』のAメロ「愛がすべて、忘れちゃ」の「ちゃ」を破裂音にするとかもデモ時点で細かくディレクションされてるはず)このラップはかなり本人の意思やクセが働いてるんじゃないかと。もっと言えばこの曲に限らず、アルバム全編とおしてそういう感はある。

後半にでてくる「オーイエス、バッラック」も同じで、こういうさりげないひと言にちゃんと表情を残すのがすごい。




>『Maybe』

いいよねーこの歌い出し(バカみたいな感想)




>『D.I.S.』
「チャッチャッチャッチャッ、クラクラクラクラクラーイ」のくだり、他メンバーに比べて音の伸ばしが少ない。スパッと切ってる。
これも先述したエッジを利かせる歌い方と共通してるかと。




>『バリバリBUDDY!』
「最近元気足りないねー」の「ねえ」のアクセント、音階が「ね→え↑」ってなってるんだけど、森田は割合でいうと「ね→(0.5)え→(0.5)」って感じなの。
2番の岡田の場合は「ね→(0.25)え→(0.75)」って感じ。(伝わってるのか)
要は森田って音階の移行(言葉めちゃくちゃですみません)を溜める傾向があって、これってほかの曲でも基本的にそうなんだけど、これがいいの。すごく。




>『大人Guyz』
この曲の「小物までいっちゃおうか」の「か」は思わずハートマークを付けたくなるほどの可愛さなんだけど、アルバム後半に来てこういうチャーミングさを見せられるとグラつくよな(何が)
「見せつけるぜ」のところも、1番のイノッチのボーカルとすごくいい対称性をみせてて素敵。




>『親愛なる君へ』
先述した音階の移行を溜める感じ、「遠い空の下祈ってるー」の「いのーってるー」のところでも垣間見える。
「てるー」って普通「て→るー→」でも全然いいんだけど、細かく聴くと「て→え↑るー↑」って感じになってるでしょ。
この溜めこそが俺の中での森田剛節(ということになりました勝手に)




>『kEEP oN.』
この曲だけリリース時に聴いてたんですが、そのとき最も耳に残ってたのは実は「涙を拭いてー」のところだった。
ほとんど「ふうぃーてえぇーー」って感じ。
このワンセンテンスだけでもほんと独特なんだよなあ。




>『orz...』

おもろい。




番外
>『FLASH BACK』
この曲の森田ソロはすべてが聴きどころじゃないかな。





実は前回のブログを書いたときに色々反響をいただく中ではじめて知ることがいくつかあって、そのなかのひとつに森田氏のボーカルが“キャラメルボイス”と称されていることに驚いたのだった。
えー、キャラメル? 甘いっつーよりはすげーエッジ立ってて攻撃的じゃん! と。

でもそのあとでいくつかOMG以前の楽曲を聴いてみたところ、確かにキャラメルに例えたくなるスイートさを醸し出しているものもあり、だから要は『Oh! My! Goodness!』というアルバムは森田氏のエッジーな部分をより引き出した作品だったんじゃないかと。
そしてそこに俺はまんまと引っかかったという。




昔、ラジオで菊地成孔が「歌がうますぎる人は、うますぎて歌が奇形化していく」っていう事を言ってて(そのとき例に出てたのは井上陽水や森山直太朗)

で、別にそういうわけじゃない(=別に歌がうますぎるというわけではない)んだけど、森田剛の歌も、なんか普通じゃない。
変とまでは言わないけど、アクセントの付け方も、息の吐き方も、なーんか独特。
それってどういうことかというと、「なにも参照してない感」ってことなんだと思う。

例えばEXILE一族の若い人たちってみんなおなじ歌い方じゃないですか(極論言ってる自覚はある)
あれっておそらく一族の先輩の方々の歌唱法を参照してるんだと思うんだけど、これまったく揶揄でもなんでもなくて、それはそれで素晴らしいことだと思う。いいものを受け継ぐって立派な精神ですから。

その一方、なにかを参照することなく、その人だけにしかできない表現をする人もいて、『Oh! My! Goodness!』で聴ける森田剛の歌はそういうものだなーと思う。
音階の溜め方も、息の吐き方も、そこかしこから漂う「なんかこの人からしか出てこない感」。
で、そんな個性が活きるのも、V6というグループの中だからこそなのだろうとも思う。
今回は森田だけをピックアップしたけど、聴けば聴くほど個性的だもんなあ6人とも。




わー! ここまで書いて特にオチがない! わー! わー!
今年ライブあったら一回見てみたいなあ。
その前にOMGのライブDVD見ろって話か…

SMAPの『Mr.S』ツアーは、なんでこんなに最高だったのかしら

なんか色々ザワザワしているところ間が悪くてアレですが、いまさら『Mr.S』ツアーの感想など。

いやーーーほんっといいツアーだったなあ。
5人旅→27時間と続いてきた“SMAP絶好調感”があちこちに反映された、充実しすぎなライブだった。




今回のツアーでSMAPが挑んだこと


話飛びますが、俺、ギフスマツアーがほんとにほんとに超好きで。
ギフスマツアーってタイトル通りSMAPからファンへの「ギフト=贈り物」って感じの至れりつくせりなツアーだった。
あんなSMAPが見たい、こんなSMAPが見たい、っていうこっちの欲望を、いろんな角度から叶えてくれるライブというか。

で、今回のツアーを振り返ると、
「いくらよかったからって、ギフスマと同じことをやってもしゃーないだろ」
っていう作り手としての覚悟があらわれてた、明らかに。



『Mr.S』ツアーでは、ファンの喜ぶことをやるなんてのは当たり前で、そこから何を提示できるか、何をメッセージできるか、どうしたらより深くコミュニケーションできるか、っていう、一歩踏み込んだトライアルが行われてた。

「ファンへのギフト」に特化してたギフスマに比べて、5人の意識がすっごい外を向いてたと思うんだよね、今回のツアーって。
それが端的にあられてたのが、「歌を中心にした構成」だったと思う。



<SMAPライブってやっぱ歌って踊ってナンボじゃん>、っていう当たり前すぎていまさら改めて言わないようなことを、もっかい圧倒的な説得力で魅せつけられた感がすごかった。

つか、SMAPを知らない人を想定したとき、いちばん大きな入り口っていまも昔もやっぱり「歌」なんだと思う。
5人に興味ない人だって『世界に一つだけの花』は知ってるし『夜空ノムコウ』はいい歌だって言ったりするし。
そういうSMAPソングが持つパワーをもっかい活かしてみようぜっていうツアーだったんじゃないかなと。




やっぱり『Joy!!』はすごかった


で、なんで5人がいまこんなこと=歌での勝負をしようと思ったのかっていうと、まずは27時間テレビのノンストップライブの成功、んでもういっこが、俺何回も言い過ぎですが、やっぱ『Joy!!』って曲の存在がでかかったと思う。
あの曲がなかったら『Mr.S』ってアルバムも、このツアーも、いまのSMAPの快進撃もありえなかった。絶対に。



そもそもSMAPって「がんばりましょう」のひと言を言うために、「血圧はどん底」で「寝ぐせだらけの顔」で「なんだかなあもう」とぼやき、それでも「仕事だから」「とりあえず」となんとか自分を鼓舞するっていう、一見無気力っぽい態度だからこそ本当のタフさを歌うっていう何重にもねじれた(だからこそ説得力のある)構造の応援ソングを歌うグループだったわけで。

これって要は
<ネガティブな物事から目をそらずにアイドルとしてなにが言えるのか>
ってことなのよね。
ただやみくもに応援するんじゃなくて、キツイけどまあなんとかがんばりましょう(がんばろうぜ、ですらない)っていうこの絶妙な温度感がアイドルとしてのSMAPの唯一性だと思う。



で、その精神は今回のツアーでさらにアップデートされてる。

『Joy!!』ではいきなり「生真面目さん」が「ギブアップすらできそこなっ」ちゃってたり「自分が嫌になっちゃっ」てたりと、実はけっこーキツイ現状を叫んでる。
それでも「今夜だけでもいいから」Joyしたいって、よく読むと相当追い詰められてるヤケクソな人の歌に聴こえなくもない。

そんなシビアさを抱えつつも、最終的にはありえないほどの多幸感を生み出してた。
それはSMAPだからこそできたことだ。




『ビートフルデイ』の「憂鬱は明日にしよう」の意味


今回のツアーでラストに歌われてドーム中の全員を笑顔にした『ビートフルデイ』でも、スルーしがちだけど、そんな姿勢はしっかりと息づいてる。

サビで「憂鬱は明日にしよう」って歌ってるのよ。
「憂鬱なんて吹きとばせ」じゃないんだよね。
「憂鬱は明日にしよう」って歌うんだよ、SMAPは。

いま僕らが抱えてる憂鬱は、一夜のバカ騒ぎで消えるわけない。
明日になればまた襲い掛かってくる、そういうもんだ。
そんなこととっっっっっくのとうにわかったうえで、「憂鬱は明日にしよう」と笑って歌える。
これがいまのSMAPの強さなんだよなー。



さっき『Joy!!』が、相当キツい状況にいる人の歌に聴こえるって書いたけど、要は「俺ら、いま、キツくね?」っていう現状認識なんだと思う、いまのSMAPは。

そんなきっつい世界で生きてくためにライブの終わりにSMAPが残してくれたのが、ステージから降りて(=俺らのいる世界に降りて)きてくれるあの演出だった。
あれ何度見てもグッとくるんだよなー。

みんなキツい状況にいるけど、どうにかこうにかエンタテインメントの力で、少しでも気分を上げて歩いていこうぜ、っていう、かなり切実なメッセージを俺は今回のツアーから受け取ったんです。
だからこんなに感動しちゃったんだと思う。




さらに突き抜けた超重要曲『ユーモアしちゃうよ』の衝撃


で、こないだ見てきたオーラス公演の最後の最後に歌ったのが『ユーモアしちゃうよ』!
この曲ではその方向をさらに突き詰めてて、ポジティブとネガティブみたいな区分けすらもなくなってる。

君の髪の匂いに浸って空を見上げてたら木にぶつかっちゃったり、ふと見せた君の涙を見て思わず「すごくキレイ」と思っちゃったり、「いいことも悪いこともぜんぶひっくるめてこの世界はできてるんだ」ってことを、あっけらかんと言い放ってる。

で、5人はそんな世界でサバイブしていくために「ユーモアしちゃうよ」と宣言する。
この軽さって『がんばりましょう』も『Joy!!』も経たいまだからこそ歌えるものだと思う。



さらにすごいのが、この曲のユーモアって「YOU MORE」とダブルミーニングになってるんだよね。
自分の痛みや悩みや苦しみをふっ飛ばしてくれるのは、自分以外の誰かの笑顔だ。
誰かの笑顔を見たいと思ったら、まずは自分から誰かを求めよう。
要は「もっと他者を愛そう」ってことだ。

「自分以外の誰かを愛そう」なんてベタすぎるメッセージにも思えるけど、遠い国で命の危険にさらされてる日本人を「自己責任」なんて言葉で切り捨てたり、別の国の人を口汚く差別したり、そんな人が信じられないことに大勢いるこの国においては、これもめちゃめちゃ切実なメッセージなんだよな。

そんな超重要曲を大充実のツアーがついに終わるってときにさらっと手渡してくれるっていうね。
すげーよ。ほんとすげー。
このツアーのSMAPは最後まで冴えまくりまくってたと思う。
大好き。愛してる。ぜ!



そんなわけで今回のツアーは最後の最後まで最高に最高すぎた。
でも次はもう同じことはしないだろうし、となると、次のツアーでは超でっかい最新鋭セットがガシガシ動きまくるド派手なショーになってたりして。それもいいなーw
それともさらにシンプル&ミニマムに、アコースティックライブとか。
うーん、それもいいなー。
ま、とりあえずは新曲とライブ映像当選を待つ日々に突入します。

4年ぶり!!!! 来週ついにBuffalo Daughterツアー開始!!!!!!




↑最新アルバム『Konjac-tion(コニャクション)』より『Qui Qui(ウィ・ウィ)』。ポップで聴きやすいかと。ゆるファンキーで最高。

今年は「2年ぶりのSMAPツアー」があって嬉しい限りなんだけど、実は個人的に「4年ぶりのBuffalo Daughterツアー」のほうがスパン的には大ニュースだったりする。4年!! ぶり!! だぜ!!




↑ライブ予告動画。歌は坂本慎太郎が参加した『Love & Food』。

というわけで、YouTubeにあるバッファロー動画から選りすぐりのものを紹介しながら、ツアーへの期待を綴りますよ。どれかひとつでも気になったら、11/6@大阪・11/7@渋谷・12/20@福岡へGO!!!!!!!!!→→→→http://www.buffalodaughter.com/category/news_j/





↑名曲『NEW ROCK』を環ROY&鎮座DOPENESSをフィーチャリングしてリメイク。
New Rock 20th featuring KAKATO (Roy Tamaki and Chinza Dopeness) - In the Studio


振り返ると、前作『The Weapons of Math Destruction』は超超超傑作でレコ発ライブも素晴らしかった(セトリ保管しなかったことを激後悔ちう)。
バッキバキに硬質な音とリフの嵐。ああ、あのときの音源誰か言い値で売ってくれないかしら……WMD期のバッファローはマジすごかった。





↑『The Weapons of Math Destruction』リリース直後のフジロック。『Two Two』のラスト~『Five Thousand Years For D.E.A.T.H.』。かっけー。


で、今回の『Konjac-tion(コニャクション)』はアルバムとしてはけっこー不思議というかつかみどころのない印象だったので、前回以上にライブでどうなるか予想つかないからライブがほんと楽しみ。
こないだのタワーのインストアで数曲やったけど、ドラムレスの変則セットにも関わらず
すでにアルバムから進化したアレンジになってたし。
期待して間違いないはず。つかするよ期待! だって4年ぶりだぜ!!『Don't Stop The Music』がどうなるかクッソ楽しみ。





↑最新ライブ動画3曲。おすすめは最新アルバム収録の6:23~『The Legend』。全部最高だけど。


大阪と渋谷がどっちも平日で2日続けてという鬼日程なのだが、次のツアーが4年後と考えるとここで我慢したらアホだ!ということで大阪厭世、じゃなくて大阪遠征する予定。超久々に夜行バス乗るぜ。もつのか、俺の腰。乞うご期待!!!(謎

過去曲はどれやってくれても嬉しいけど、『Two Two』はやってほしいなー。個人的に2008年以降に聴いたBD以外も入れたすべての楽曲のなかでダントツでいちばん多く聴いてる曲だから。それくらい好きなのこの曲。





↑『Two Two』のおそらく最初期の2008年ライブテイク。何回でも聴ける。

ま、あくまでレコ発ライブだし、淡い希望としておこう… そして願わくば、これからももっとライブやってねーバッファロー!





↑『Cyclic』。昇天。

ライブ情報はこちら→→→→http://www.buffalodaughter.com/category/news_j/

なんでこんなにかっこいいのかよ~木村という名の宝物~

<ツアーのネタバレあります>









『Mr.S』ライブでなにが驚いたって、しょっぱなの木村登場シーン。正直笑った。あれやっちゃうんだー、と。いやー、笑っちゃうくらいかっこよかった。あれ見て悲鳴あげない人がいたらその人おかしいと思います。俺? 上げましたよ、悲鳴(マジで)。


でもあれ、自分が頼まれたらと想像しただけでキツい。

「え、みんなスーツでしょ? 車乗ったりバイク乗ったり、え、俺、ガウン? 半裸?」

戸惑うよね。普通。あんなことをやらせるなんて、どんな演出家なんだ! ……あっ(ry


木村はあれができちゃうんだよなあ。すごい。でもこれ、単純に「(ただしイケメンに限る)」って話ではないと思う。


木村のかっこよさは見た目じゃなくて(とあえて言い切る)「“かっこいいということ”を引き受け続けてるところ」だと思ってる。

ひとりきりで生きてるなら、別にかっこよくある必要なんてない。彼が「かっこよくあり続ける」のには、理由がある。そのために常に木村拓哉を完遂し続ける、その姿に俺は感動する。
比べるものおかしい話だってことはわかってますが、あの登場シーン見て、同じ男としてかなわねえなあ……って思ったもん。心底。


あの演出に全力で応えることができるのは木村拓哉しかいない。(で、あれをやらせることができるのは、もはや慎吾しかいないんだろうな)


はああああもっかいツアー見たいいいいいいいい

V6の『Oh! My! Goodness!』ってアルバムがめちゃめちゃいい

や、今さらってのはわかってるんですが、2013年に出たV6の『Oh! My! Goodness!』ってアルバムを今年の6月にはじめて聴いてからというもの、思いのほかよく聴いてる。
だっていいんだもん。

V6でちゃんと聴いてるのっていちばん最近のものでも『UTAO-UTAO』と『Orange』くらいで(古)、あとは昔のシングルくらいしか聴いたことなくて、いまもアルバム単位ではOMGしか聴いたことないので、V6って人たちのことをほっとんどわかってない状態ではある。

でもとにかくこのアルバムがいいって思うことは確かで、この気持ちをどっかに残しときたいので、あらためて1枚とおして聴きながら書きます。

※書いてみたけど、ただの感想文でしかなくこのアルバムのよさを全然書けてないので、いつかリベンジします。気が向いたら。





>『omg!』

期待感を煽る導入。
結局「Oh! My! Goodness!」ってどういう意味なんだろう…



>『Supernova』

V6のなかでいちばん馴染み深いのが岡田だったんだけど(木更津キャッツアイのコアファンだったので。木更津のやっさいもっさい大会に参加したりしたレベル)冒頭の岡田の歌声にビビった。えーこんな声出すんだーと。
森田の表現力に感銘。
そしてアレンジの中毒性がすごい。「キスミータチミーべベベイべ―」の入れ方がうますぎる。Cメロ?の「ガラガラ~」のコーラスも気持ちいい。
音色(おんしょく)も歌詞も絶妙にダサいのに、それがいい。のがすごい。



>『BING♂』

Aメロいきなりファルセットで1ブロック歌い切るのか!(いまだに誰が歌ってるのかわかってない)
「アウトコントー」からは同キーを地声で歌うのも捻ってて面白い。
森田の表現力に感銘。
楽曲よくできてるなあ。「アーゥ!」の入れ方とかいちいち丁寧な仕事。
歌詞も遊びまくっててカッコいい。
ちょいベタなシンセに妙にV6らしさを感じるな。
「ご!」×6のパートはライブ意識したのかな。このアルバムのライブ見てみたかったなあ。
三宅+森田による3回めの「グッラック?」「バッラック」痺れる。



>『Sexy.Honey.Bunny!』

サイコー。
好きすぎてカラオケで歌っちゃった。
この曲も異常に中有毒性あるんだけど、なんなのかねえ。
そしてこの曲もダサい。だがそれがいい。というか実は音の作り方とかはすごいスマートなんだよなあ。
イノッチの歌がすごい。「ンーーーーーセクスィー!」のブレイクもダサ…いいなあ。



>『Maybe』

これいちばん驚いた。
音数すくなすぎ。J-POPのオケじゃないだろこれ。超かっけー。
Aメロなんかアコギのループとリズム、そこに刺さるシンセだけ。クールすぎる。
森田の表現力に感銘。
サビのベースラインくそかっっけええええええええええええええ
最初の「ギミーヨーラーーーー」は長野さん? いい声だ。
V6はけっこーキー高いよね。歌うのちょいキツい。サビのユニゾンとかはトニセンの力を感じる。



>『only dreaming』

サビのメロ、何気なく聴けるけどけっこーおもろい。
「ドリーミンドリーミン」のリフレインが心地いい。
このアルバムの曲はどれも譜割りがすっごい考えられてる印象。
アッパーチューンだろうがバラードだろうが、気持ちいい響きであることを突き詰めてる感じ。
だからすごいアクロバティックで高度なメロもあるんだけど、それを6人がちゃんと表現しきってるのがすごい。
この曲はサビでの三宅の存在感がすごい。曲によって前に出てくる人が違うのもチームっぽくていいね。



>『D.I.S.』
この曲も絶妙にダサい。だがそれがいい。
テッテッテーレッのシンセリフがダサいんだよなあw
だが、だがそれが(ry
Aメロの岡田いい。坂本さん歌うますぎる。
長野さんの「サッサッサッサックラクラクラクラクライーーーー」がかわいいw
大サビ裏の「DISしようお~~ぉぅ」も絶妙にダ(ry だがそ(ry



>『エキゾチック・トリップ』
いちばん不思議な曲。
だからコーラスの譜割りが中毒性高いんだってーー
「キラッキラッ」とか、なんでこんな何度も聴きたくなるのか。
ここまで聴いても岡田がアイドル然として歌ってるのが不思議。
(これまで役者としての印象が強かったので)



>『バリバリBUDDY!』
これは……衝撃。なんじゃこりゃ。すごいなあ。
この曲出たときネットで「V6どしたwww」的反応だったの覚えてるけど、まあそりゃそうなるかも。
しかし気づいたら「これカラオケでひとりでも歌えるかな…」と考えはじめてる不思議(←それは単に俺が歌いたいだけ
よく聴くとAメロBメロのシンセとかけっこう絶妙なコードが鳴ってたりして、やっぱ楽曲が相当周到に作られてるからこそ6人が全力ではじけられるんだろうな。
シングルのカップリングならオケだけで聴けるのか。聴いてみたい。



>『大人Guyz』
いい曲!
カミセン/トニセンで明確に分かれてる唯一の曲、それがこの曲ってのが遊び心あっていいね。
この曲も構成がめちゃよくできてる。Bメロの掛け合いもプロの仕事。
森田の表現力に感銘。イノッチの声いいな。もっかい言う。いい曲!



>『ROCK YOUR SOUL』
ダサい!だがそれがいい(←何度目
アルバムの中でいちばん「俺の中のこれまでのV6像」に近かった曲かも。
この曲にあんま乗れなかったのは単純に俺の好みの問題で、こういう曲もちゃんと入ってるのはアルバムとして大正解。大サビの坂本→イノッチ→三宅かっけー。



>『線香花火』
ここまでかなりぶっ飛んでたので、ここにきてオーソドックスなバラードが染みる。
で、みんな丁寧に歌ってるので、ここにきて「えっこの人ってこんな声出すの?」という驚きあり。
というかこの曲は全員歌がいいなあ。
2番以降もリズム抑え目で歌を聴かせるアレンジも素晴らしい。
大サビで長野さんに戻るのもいいな。



>『親愛なる君へ』

イントロ聴くたびにスマホゲームのCMを思い出してしまう自分の脳内を消し去りたい。
森田の表現力に感銘。大サビの三宅いい。
Aメロのラップパートのベースラインかっけえ。
明らかにアルバム後半曲に対する文字数減ってますが、確かに前半のほうがリピート率は高いかも。これも好みやね。



>『kEEP oN.』
このアルバムを聴こうと思ったきっかけ。
この曲だけはリリース時に聴いて衝撃受けてた。
いろんなところで語られているけどこの曲がメジャーレーベルからアイドル(ジャニーズ)の
シングルとしてリリースされたことは、誇るべき事件だと思う。
こんなにクリエイティビティにあふれた音楽はなかなかないよ。最高。最高。サイコー。
言いたいことが多すぎるゆえに、何も言えねえ(©水泳選手)な一曲。
森田の表現力に感銘。



>『orz...』

森田の表現力に感銘。



+@として、アルバムから派生して知ったこの2曲も。



>『FLASH BACK』
かっけーかっけー超かっけー。
オケかっこよすぎる。譜割りも最高。うーんかっこいいしか言えないな。
森田の表現力に感銘。



>『ミュージック・ライフ』

泣ける。いい曲だ。
大サビの無防備な歌詞がちゃんと説得力あるもんなあ。
めちゃいい曲ながらBメロでラップ入れるなど遊びを忘れてないのもさすがだし。
こんな曲がカップリングで出てたとは…。長いファンの人はもっとグッとくるんだろうな、この曲。
で、聴き手だけじゃなく、アイドルという道を選んだV6をも救うような曲になってるのがすごい。





終了ーーーー

いやーやっぱいいアルバムだ。
まず曲がよすぎる。あと曲がよすぎる。そして曲がよすぎる。
そしてそんなよすぎる曲をきちっと成立させてしまう6人のスキルの高さに驚いた。すごいんだねV6って。

特に俺全然知らなかったんだけど、森田剛ってすごい表現者なのね。
歌ちょーいいのな。うまいというより、表現力すごい。
これ、ただうまいより何百倍もすごいことですよ。驚いた。
無知を反省。

最近のシングル聴いてもここまでいいと思わなかったりするから俺にとってこのアルバムが特別なのかもしれん(=他を気に入るとは限らない)。
なので他のV6の音楽が俺にハマるかどうかはまだわからんけど、とにかくこのアルバムは最高。少なくともそれは間違いない。
だから知るの遅えっつの! >俺

『生きてるものはいないのか』&『生きてるものか』を見た

舞台『生きてるものはいないのか』と、リーディング公演『生きてるものか』を見てきた。
生で見るのが念願だったふたつ、すばらしかった!





<以下、激ネタバレします>



『生きてるものはいないのか』は、
世界中(と思われる)の人々が原因不明の突然死をはじめる、という話。
話のスジはこれだけ。

都市伝説サークルに入っている女子大生も、その彼氏も、
学内のカフェで浮気の修羅場を迎えている男女も、
そのカフェでバイトする男子も、その母親も、
病院に勤める女性も、訳あって会えずにいた彼女の義理の兄も、
みんなみんな死んでいく。そういう話。


『生きてるものか』は姉妹編という感じの舞台で、設定は『生きてるものはいないのか』と同じなんだけど、ストーリーが逆転して進む。
つまり全員死んでしまった地点から、登場人物が次々と生き返り、なにも起きていなかった日常へと戻っていく、という構成になっている。



『生きてるものはいないのか』では、物語の途中で死んだ登場人物は、死体のまま舞台に放置されつづける。
物語が進むごとに死ぬ人が増えるので、舞台上の死体もどんどん増えていく。
そして最後は、あるひとりを除いて全員が舞台上で死んだ状態で終わる。


対して『生きてるものか』は、最初、舞台上にすべての役者が倒れている(=死体となっている)ところからはじまる。
そこから次々と生き返り、物語が進んで(=戻って)いく。


そんな感じでいろんな意味で対になっている作品なので、このふたつを続けて見られたのはかなりラッキーだった。
(18日に『生きてるものか』を、翌19日に『生きてるものはいないのか』を見ました)




>『生きてるものか』


五反田団の本公演を見ているようなみごこちだった。
アフタートークで前田さんは「リーディングだと演出の時間が少ないから
役者の色が強く出る」というようなことを仰っていたけど、あの戯曲をあのグルーヴで成立させることができるのは勝手知ったるみなさんだからこそなのかも、とも思った。
(多分『生きてるものはいないのか』のメンバーでリーディングをやったら全然違ったものになるだろうし)

というかそもそもリーディングって座って本を読むだけと思ってたら、あんなに全部動いたりするものだったとは。
全然一本舞台を見たくらいの、想像以上の充実感。

公演としては時間が進んでいるんだけど、すでに滅亡してしまった世界の「元気だった頃の生前の懐かし映像」をハタから覗きこんでいるような感覚が不思議。

時間の戻り方がパートによって微妙に違うのも面白かった。
はじめて見た五反田団が『迷子になるわ』だったので慣れもあるのかもしれないけど、個人的にはこのへんの時制の入り組み方はすっとのみこめた。

枡野さん「清々しいですねえ」
前田さん「それ、僕のセリフです」
には笑ったw
あと宮部さんが自分の目の前にお落ちになられて(敬語変)大丈夫だったか心配。自分もめちゃびっくりした。




>『生きてるものはいないのか』

繰り返しになるけど『迷子になるわ』が五反田団初体験だった自分にとっては最近どんどん笑いの比重が大きくなってってた(と個人的に感じていた)ので、ひとり目が死に出したときは久々に五反田団でこういう感じだーと思ってゾクッとした。『宮本武蔵』で、最後武蔵があっさり寝首をかいて殺すところもそこまでの武蔵が笑える描き方をしてたぶん、すごく残酷で怖かったんだけど、あの感じ。独特のゆるい空間にザクッと裂け目が入る感じ。

で、そこからフィニッシュへ向けて死とねじれた笑いが暴発してギュルギュル混ぜこまれてく感じはもうたまらん。
面白いから笑うけどさあ、でも死んでるよね、っていう混乱。

あと『生きてるものか』と対照的だったのは、外部の人がたくさんいたせいか
いつもの五反田団ぽいグルーヴが抑えられていて、そのぶんセリフや物語の輪郭がよりくっきり見えた気がして、それも発見だった。
笑いが起きるタイミングも全然違ったなー。
わりとベタ?というかわかりやすいとこで笑いが起きてた印象。




2本を見て結局いま頭に残っているのは、目の前で人がバッタバッタ死んでいく光景と、目の前に横たわる無数の死体の存在感だった。

さっきまで(文字通り死ぬ直前まで)アホなこと言ってた人が、いまはしゃべらないし動かない。いまアホなこと言って笑ってるこの人も、このあとみんな死んでしまう。

死んでないってことは生きてるんだろうけど、でももうすぐ死にそうだし、まあ死なないうちは死なないんだけど、でももうこれほぼ死んでるよな、とか、
死と生がゲシュタルト崩壊を起こしていく感じが、心地よくもあり、恐ろしくもあり。


「生きている」とは「死んでない状態」のことを指すのだと、この舞台をつうじて学びました!


死なんてどうでもいい風だった女の子が最後に「助けて」と言って死ぬのがなんか、あー、と思った。



もうすこしまとまってから書こうかとも思ったけど、とりあえず気持ちをそのまま書いておきたい気分なので、こんな適当な感じで失礼いたしました。



↓映画もおもしろかったです