『生きてるものはいないのか』&『生きてるものか』を見た
舞台『生きてるものはいないのか』と、リーディング公演『生きてるものか』を見てきた。
生で見るのが念願だったふたつ、すばらしかった!
<以下、激ネタバレします>
『生きてるものはいないのか』は、
世界中(と思われる)の人々が原因不明の突然死をはじめる、という話。
話のスジはこれだけ。
都市伝説サークルに入っている女子大生も、その彼氏も、
学内のカフェで浮気の修羅場を迎えている男女も、
そのカフェでバイトする男子も、その母親も、
病院に勤める女性も、訳あって会えずにいた彼女の義理の兄も、
みんなみんな死んでいく。そういう話。
『生きてるものか』は姉妹編という感じの舞台で、設定は『生きてるものはいないのか』と同じなんだけど、ストーリーが逆転して進む。
つまり全員死んでしまった地点から、登場人物が次々と生き返り、なにも起きていなかった日常へと戻っていく、という構成になっている。
『生きてるものはいないのか』では、物語の途中で死んだ登場人物は、死体のまま舞台に放置されつづける。
物語が進むごとに死ぬ人が増えるので、舞台上の死体もどんどん増えていく。
そして最後は、あるひとりを除いて全員が舞台上で死んだ状態で終わる。
対して『生きてるものか』は、最初、舞台上にすべての役者が倒れている(=死体となっている)ところからはじまる。
そこから次々と生き返り、物語が進んで(=戻って)いく。
そんな感じでいろんな意味で対になっている作品なので、このふたつを続けて見られたのはかなりラッキーだった。
(18日に『生きてるものか』を、翌19日に『生きてるものはいないのか』を見ました)
>『生きてるものか』
五反田団の本公演を見ているようなみごこちだった。
アフタートークで前田さんは「リーディングだと演出の時間が少ないから
役者の色が強く出る」というようなことを仰っていたけど、あの戯曲をあのグルーヴで成立させることができるのは勝手知ったるみなさんだからこそなのかも、とも思った。
(多分『生きてるものはいないのか』のメンバーでリーディングをやったら全然違ったものになるだろうし)
というかそもそもリーディングって座って本を読むだけと思ってたら、あんなに全部動いたりするものだったとは。
全然一本舞台を見たくらいの、想像以上の充実感。
公演としては時間が進んでいるんだけど、すでに滅亡してしまった世界の「元気だった頃の生前の懐かし映像」をハタから覗きこんでいるような感覚が不思議。
時間の戻り方がパートによって微妙に違うのも面白かった。
はじめて見た五反田団が『迷子になるわ』だったので慣れもあるのかもしれないけど、個人的にはこのへんの時制の入り組み方はすっとのみこめた。
枡野さん「清々しいですねえ」
前田さん「それ、僕のセリフです」
には笑ったw
あと宮部さんが自分の目の前にお落ちになられて(敬語変)大丈夫だったか心配。自分もめちゃびっくりした。
>『生きてるものはいないのか』
繰り返しになるけど『迷子になるわ』が五反田団初体験だった自分にとっては最近どんどん笑いの比重が大きくなってってた(と個人的に感じていた)ので、ひとり目が死に出したときは久々に五反田団でこういう感じだーと思ってゾクッとした。『宮本武蔵』で、最後武蔵があっさり寝首をかいて殺すところもそこまでの武蔵が笑える描き方をしてたぶん、すごく残酷で怖かったんだけど、あの感じ。独特のゆるい空間にザクッと裂け目が入る感じ。
で、そこからフィニッシュへ向けて死とねじれた笑いが暴発してギュルギュル混ぜこまれてく感じはもうたまらん。
面白いから笑うけどさあ、でも死んでるよね、っていう混乱。
あと『生きてるものか』と対照的だったのは、外部の人がたくさんいたせいか
いつもの五反田団ぽいグルーヴが抑えられていて、そのぶんセリフや物語の輪郭がよりくっきり見えた気がして、それも発見だった。
笑いが起きるタイミングも全然違ったなー。
わりとベタ?というかわかりやすいとこで笑いが起きてた印象。
2本を見て結局いま頭に残っているのは、目の前で人がバッタバッタ死んでいく光景と、目の前に横たわる無数の死体の存在感だった。
さっきまで(文字通り死ぬ直前まで)アホなこと言ってた人が、いまはしゃべらないし動かない。いまアホなこと言って笑ってるこの人も、このあとみんな死んでしまう。
死んでないってことは生きてるんだろうけど、でももうすぐ死にそうだし、まあ死なないうちは死なないんだけど、でももうこれほぼ死んでるよな、とか、
死と生がゲシュタルト崩壊を起こしていく感じが、心地よくもあり、恐ろしくもあり。
「生きている」とは「死んでない状態」のことを指すのだと、この舞台をつうじて学びました!
死なんてどうでもいい風だった女の子が最後に「助けて」と言って死ぬのがなんか、あー、と思った。
もうすこしまとまってから書こうかとも思ったけど、とりあえず気持ちをそのまま書いておきたい気分なので、こんな適当な感じで失礼いたしました。
↓映画もおもしろかったです
生で見るのが念願だったふたつ、すばらしかった!
<以下、激ネタバレします>
『生きてるものはいないのか』は、
世界中(と思われる)の人々が原因不明の突然死をはじめる、という話。
話のスジはこれだけ。
都市伝説サークルに入っている女子大生も、その彼氏も、
学内のカフェで浮気の修羅場を迎えている男女も、
そのカフェでバイトする男子も、その母親も、
病院に勤める女性も、訳あって会えずにいた彼女の義理の兄も、
みんなみんな死んでいく。そういう話。
『生きてるものか』は姉妹編という感じの舞台で、設定は『生きてるものはいないのか』と同じなんだけど、ストーリーが逆転して進む。
つまり全員死んでしまった地点から、登場人物が次々と生き返り、なにも起きていなかった日常へと戻っていく、という構成になっている。
『生きてるものはいないのか』では、物語の途中で死んだ登場人物は、死体のまま舞台に放置されつづける。
物語が進むごとに死ぬ人が増えるので、舞台上の死体もどんどん増えていく。
そして最後は、あるひとりを除いて全員が舞台上で死んだ状態で終わる。
対して『生きてるものか』は、最初、舞台上にすべての役者が倒れている(=死体となっている)ところからはじまる。
そこから次々と生き返り、物語が進んで(=戻って)いく。
そんな感じでいろんな意味で対になっている作品なので、このふたつを続けて見られたのはかなりラッキーだった。
(18日に『生きてるものか』を、翌19日に『生きてるものはいないのか』を見ました)
>『生きてるものか』
五反田団の本公演を見ているようなみごこちだった。
アフタートークで前田さんは「リーディングだと演出の時間が少ないから
役者の色が強く出る」というようなことを仰っていたけど、あの戯曲をあのグルーヴで成立させることができるのは勝手知ったるみなさんだからこそなのかも、とも思った。
(多分『生きてるものはいないのか』のメンバーでリーディングをやったら全然違ったものになるだろうし)
というかそもそもリーディングって座って本を読むだけと思ってたら、あんなに全部動いたりするものだったとは。
全然一本舞台を見たくらいの、想像以上の充実感。
公演としては時間が進んでいるんだけど、すでに滅亡してしまった世界の「元気だった頃の生前の懐かし映像」をハタから覗きこんでいるような感覚が不思議。
時間の戻り方がパートによって微妙に違うのも面白かった。
はじめて見た五反田団が『迷子になるわ』だったので慣れもあるのかもしれないけど、個人的にはこのへんの時制の入り組み方はすっとのみこめた。
枡野さん「清々しいですねえ」
前田さん「それ、僕のセリフです」
には笑ったw
あと宮部さんが自分の目の前にお落ちになられて(敬語変)大丈夫だったか心配。自分もめちゃびっくりした。
>『生きてるものはいないのか』
繰り返しになるけど『迷子になるわ』が五反田団初体験だった自分にとっては最近どんどん笑いの比重が大きくなってってた(と個人的に感じていた)ので、ひとり目が死に出したときは久々に五反田団でこういう感じだーと思ってゾクッとした。『宮本武蔵』で、最後武蔵があっさり寝首をかいて殺すところもそこまでの武蔵が笑える描き方をしてたぶん、すごく残酷で怖かったんだけど、あの感じ。独特のゆるい空間にザクッと裂け目が入る感じ。
で、そこからフィニッシュへ向けて死とねじれた笑いが暴発してギュルギュル混ぜこまれてく感じはもうたまらん。
面白いから笑うけどさあ、でも死んでるよね、っていう混乱。
あと『生きてるものか』と対照的だったのは、外部の人がたくさんいたせいか
いつもの五反田団ぽいグルーヴが抑えられていて、そのぶんセリフや物語の輪郭がよりくっきり見えた気がして、それも発見だった。
笑いが起きるタイミングも全然違ったなー。
わりとベタ?というかわかりやすいとこで笑いが起きてた印象。
2本を見て結局いま頭に残っているのは、目の前で人がバッタバッタ死んでいく光景と、目の前に横たわる無数の死体の存在感だった。
さっきまで(文字通り死ぬ直前まで)アホなこと言ってた人が、いまはしゃべらないし動かない。いまアホなこと言って笑ってるこの人も、このあとみんな死んでしまう。
死んでないってことは生きてるんだろうけど、でももうすぐ死にそうだし、まあ死なないうちは死なないんだけど、でももうこれほぼ死んでるよな、とか、
死と生がゲシュタルト崩壊を起こしていく感じが、心地よくもあり、恐ろしくもあり。
「生きている」とは「死んでない状態」のことを指すのだと、この舞台をつうじて学びました!
死なんてどうでもいい風だった女の子が最後に「助けて」と言って死ぬのがなんか、あー、と思った。
もうすこしまとまってから書こうかとも思ったけど、とりあえず気持ちをそのまま書いておきたい気分なので、こんな適当な感じで失礼いたしました。
↓映画もおもしろかったです