香取慎吾 2001⇔2015 | オーヤマサトシ ブログ

香取慎吾 2001⇔2015

俺がもっとも好きな彼のグラビアのひとつが、2001年7月1日発行の雑誌『relax』・「小西康陽特集号」のP34~35に掲載された計16枚のスナップだ。当時の彼のプロフィールには「SMAPのメンバーであり、慎吾ママであり、日本一のアイドル。」と記されている。

このページは、縦長・同ポジのコマ割りがずらりと並ぶレイアウトになっていて、彼はその中で16通りの表情を見せている(証明写真が16枚並んでいるイメージ)。その大半は当時の(そして現在でも変わらない)彼のパブリックイメージである、ヤンチャで無邪気で天真爛漫な笑顔のカットだ。が、そんな笑顔たちの中に、こちらをぼんやりと見つめているようなカットが数枚紛れ込んでいる。

うーん、いや、こちらを見ているという感じでもない。
目線はファインダーに合っているのだが、ここではない、どこか遠くを見ているような目。
そんなふうにも見える。



ページ内で、彼は小西に対して下記のようなコメントを寄せている。

「大人なのに楽しそうっていうか、いろんな才能があって、自分の好きなことをやり続けて、好き勝手さがハンパじゃない(笑)。自分も小西さんみたいな大人になりたい。
これからも、音楽はもちろん、いろんなこと一緒にやりたいですね。Tシャツ作ったりとか。ワキの所にだけプリントされてるような、よくわかんないヤツ(笑)。」

このコメントを額面通りに受け取ると、当時の彼は

・大人は楽しくない存在であると捉えていた
・ワキの所にだけプリントされたTシャツを作るような人になりたいと思っていた

ということになる。

ワキ=普通は決して人目に触れることのない箇所にあえて自己表現をしたいという欲求は、<もっと自分を出したい/でもストレートには出したくない>という捻れたエゴを抱えていた、と深読みすることもできる。



あれから14年が過ぎ、今日は2015年1月31日。
すでに当時思い描いていた「楽しそうな大人」の年齢に達しているのかもしれない。
彼がその後、ワキの下にだけプリントされたTシャツを作ったのかどうか、俺は知らない。
その代わりに、何百万人という人々を感動させるエンタテインメント・ショーをいくつも作り続けてきたことは知っている。



『Mr.S』ツアーの中で、『夜空ノムコウ』を歌っているとき、シリアスな表情を崩さない他メンバーのなかでひとり、柔らかな笑顔で客席を眺めていた彼の姿を思い出す。

「あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ」

歳を重ねるごとに得るもの/失うもの、いろいろあるけれど、いままでも、これからも、いつだって夜空のむこうには、まだ見ぬ明日が待っている。
それだけは確かなことで、それって当たり前だけど、すごい幸福なことだと思う。
今日からまた新たに始まる日々が彼にとって、そして世界にとって、よりよいものでありますように。