そして、そのままばっくれようかとも。。。ゲフゲフ
とにかく、箱の樹脂金型設計。
ようやく最終回でございます!!
今回は金型の動きを断面で見てみたいと思います。
画像が非常に見づらいですが、クリックして拡大していただくと、
多少は見やすくなるかと。。。
ちなみに、前回までの断面と比べると若干形が違いますが、
べっ別に金型として成立しなかったわけじゃないですからね(大汗)
まずは、金型が閉じている状態。
そこに、樹脂が射出されます。
この時の樹脂は高温の液体です。
樹脂を冷却固化した後、型を開きます。
製品は可動側についています。
突出しピンにより、製品を型から引き離します。
突出しピンを動かしている板は突出板。
そして、その突出板を動かすのは成形機です。
製品を型から取り出します。
取出し方法は、人間だったり、
専用のロボットだったり、自然落下だったり、
様々です。
その会社の設備や、製品の仕様によってきまります。
次の成形をする為に型が閉じます。
固定側が突出板を押し戻します。
このとき、固定側に当たるのがリターンピン(RP)です。
突出しピンは製品形状部に設定されているのに対して、
RPはPL(固定側と可動側が合わさっている)部分に設定されています。
そのため、製品の肉厚分、RPが先に固定側に当たります。
そして、初めの状態に戻って、
以下繰返し、繰返し。。。製品を成形していきます。
この様な動きで、様々な製品が大量生産されています。
ちなみに今回の金型形状は本当に基本中の基本。
もっと複雑な動きをするものもあります。
そんな複雑な動きも、また紹介できればと。。。
いつか。。。
きっと。。。
多分。。。
というか、このぐらいの形状だったら、
余裕でこなせるだろうと思ったのですが、
かなり甘かったです。
やはり、人に説明するというのは難しいですね。
いや、むしろ説明しきれてないですね(汗)
しかも、いつの間にか3次元形状使わなくなりましたし(大汗)
まだまだ、修行が足りないようです。
こんなものでも、私の仕事の一端というか、
金型というモノの一端がわかってもらえれば幸いです。
とりあえず、ガタガタではありましたが
箱の射出成形金型シリーズは最終回でございます。
ありがとうございました。
■ 関連
↓ブログ記事↓
金型設計 箱シリーズ
その00 ~前振り~
その01 ~設計前の確認事項 ~ (収縮率、成形機)
その02 ~製品形状の修正。1~ (抜き勾配)
その03 ~製品形状の修正。2~ (R付け)
その04 ~取数とゲート位置~ (取数、ゲート位置)
その05 ~ここまでのまとめと今回の仕様~ (01~04のまとめ)
その06 ~金型にしてみた~ (とりあえず金型化)
その07 ~分割する~ (製品の分割)
その08 ~入り口の設定~ (ゲートの設定)
その09 ~突き出しの設定1~ (突出しの設定)
その10 ~突き出しの設定2~ (突出しの設定)
その11 ~金型を冷やす1~ (冷却の設定)
その12 ~金型を冷やす2~ (冷却の設定)
その13 ~GPとRP~ (GPとRPの設定)
その14 ~金型の動き~ (成形時の型の動き/最終回)
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このブログは最終回ではないですよ。念のため。。。