元財経の「財新」がスタート
「財経」誌の元名物編集長、胡舒立が新たにつくると噂されていた雑誌「財新」がついにその秘密のベールを脱いだ(写真右)。
といっても、雑誌名は「新世紀週刊」。「財新」の名前を冠しているのは、今のところウェブサイトだけ。新世紀週刊はもともとシンクタンク中国(海南)改革発展研究院系の雑誌(月3回刊)だったが、1月4日号(右)から突然ロゴと英語名(News Magazine改めCentury Weekly)と中身が大変わりした。
WSJ紙(中文版)によると、1月1日号(左)は大量の写真で2009年を振り返る雑誌構成だったのに、1月4日号は突然文字中心になり、その中身も特集「インフレ虎の如し」に始まり、精神病院の専門家の腐敗問題、上場国有銀行幹部の人事問題と金融監督問題――と、まんまかつての「財経」である。この新「新世紀週刊」誌、定期購読者にだけ試読誌として配られたらしく、その体裁は最新1月11日号でさらに変化している(↓)。
新しい雑誌を作るといっても、あれだけ嫌われることをやってきて、どうやって政府の許可を取るのかと思っていたら、なるほど「乗っ取り」という手があった。胡編集長以下、財経を辞めたスタッフが総乗り込み。解雇の恐怖に脅えていた旧「新世紀週刊」のスタッフ21人とは、とりあえず遅配になっていた給料を払うことで和解したらしい。はっきりしないが、おそらくはみな辞めた(もしくは辞める)のだろう。
しばらくすると、雑誌の名前も「財新」に変わるはずだ。財経と財新、加えて新華社系の「財経国家週刊」という雑誌も創刊された。中国でビジネス週刊誌が生き残る余地はまだまだあると思うが、競争(とそれに伴う報道の自由と規制のあつれき)が今後いっそう高まるのは間違いない。
といっても、雑誌名は「新世紀週刊」。「財新」の名前を冠しているのは、今のところウェブサイトだけ。新世紀週刊はもともとシンクタンク中国(海南)改革発展研究院系の雑誌(月3回刊)だったが、1月4日号(右)から突然ロゴと英語名(News Magazine改めCentury Weekly)と中身が大変わりした。
WSJ紙(中文版)によると、1月1日号(左)は大量の写真で2009年を振り返る雑誌構成だったのに、1月4日号は突然文字中心になり、その中身も特集「インフレ虎の如し」に始まり、精神病院の専門家の腐敗問題、上場国有銀行幹部の人事問題と金融監督問題――と、まんまかつての「財経」である。この新「新世紀週刊」誌、定期購読者にだけ試読誌として配られたらしく、その体裁は最新1月11日号でさらに変化している(↓)。
新しい雑誌を作るといっても、あれだけ嫌われることをやってきて、どうやって政府の許可を取るのかと思っていたら、なるほど「乗っ取り」という手があった。胡編集長以下、財経を辞めたスタッフが総乗り込み。解雇の恐怖に脅えていた旧「新世紀週刊」のスタッフ21人とは、とりあえず遅配になっていた給料を払うことで和解したらしい。はっきりしないが、おそらくはみな辞めた(もしくは辞める)のだろう。
しばらくすると、雑誌の名前も「財新」に変わるはずだ。財経と財新、加えて新華社系の「財経国家週刊」という雑誌も創刊された。中国でビジネス週刊誌が生き残る余地はまだまだあると思うが、競争(とそれに伴う報道の自由と規制のあつれき)が今後いっそう高まるのは間違いない。