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★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

● DIY 【 だめでも いいから やってみる 】 ● 大阪DE農業

 2020年の豪雨で道路が寸断され一時孤立した日田市の集落で、災害時に使用するドローンの運用訓練がありました。日田市中津江村では2020年の7月豪雨の際、19世帯36人が最大7日間、孤立した状態になりました。道路の寸断だけでなく停電や通信障害も発生したため住民との連絡が取れず、安否確認が難航したということです。22日は中津江村の2つの地区で、けが人の有無や被害状況の確認、飲料水や食料など必要な物資の運搬をドローンで行う訓練が実施されました。3回目となる今回はドローンの製造・運用に携わる企業や警察、消防、自治体など30人が参加しました。飛行距離は往復4キロ、運んだ物資の重さは最大15キロです。前回の訓練より長い距離で、また少雨の中での飛行も可能になりました。

 

 県商工観光労働部・徳丸聖久さん「長距離の輸送をするには電波をいかに届けるかという事を反復訓練する必要がある。今回も長い時間をそこに費やして訓練しました」

 

 ドローンを使うことで徒歩だと往復で2時間かかるところを16分で行き来する事ができ、大幅な時間短縮を確認しました。県は今後も訓練を続けていきたいとしています。

大警察に被害届提出へ

3月21日、大阪府の桜の開花を決定する木「標本木」の枝先が、3カ所折れているのが見つかりました。

 

枝が折れていたのは、大阪城公園にあるソメイヨシノで、約300本の桜の中に一本だけある、大阪府の桜の開花を決める「標本木」です。

 

寄せられた情報をもとに職員が確認すると、枝先が3カ所折れていたということです。

 

【記者】

「折れた枝は158センチの私でも手の届く高さにあります。また、周りには桜の木がたくさんあるのですが、こちらの副標本木でも、1本枝が折れているのが見つかったということです」

【大阪管区気象台観測課 山野浩一課長】

「信じられないという感じですね。折られた枝に、どれぐらいのつぼみがついていて、どれぐらい膨らんでいたかというのは今となってはもう分かりようがありませんので」

公園の管理事業者は、警察に被害届を出す方針です。

明治安田生命が行っている「理想の上司に関するアンケート」で、毎年のように上位にランクインしている女優・天海祐希(54才)。トップ女優でありながら、関係者の間では「天海さんは ムチャぶりにも応えてくれる」と評判だ。

 

「小学生の頃に『女王の教室』(日本テレビ系)を見ていたというある音楽関係者が、天海さんに会ったときに“(天海が演じた)阿久津真矢先生のキメ台詞を生で聞きたい”とリクエスト。周囲が“なんて失礼なことを……”と絶句するなか、彼女は嫌な顔ひとつせず、ドラマと同じポーズで“いい加減、目覚めなさい!”とセルフモノマネをしてくれた。その後に“ドラマ見てくれてありがとう”とお礼まで言ってくれたそうです」(ドラマスタッフ)

 

求められれば断らないのが天海だ。吉永小百合(77才)には「ひょっこりはん」や「にゃんこスター」のモノマネを披露したこともあるという。

「天海さんは撮影現場や収録の合間にも絶対に椅子に座りません。常に歩き回って、共演者やスタッフとコミュニケーションを取っている。現場では“座長”“リーダー”と呼ばれていますが、周囲への気遣いは本当にすごい」(ドラマ制作関係者)

 

天海が座らないのは、尊敬する吉永小百合の教えがあったからだという。

 

「吉永さんは映画界では“座らない女優”として知られています。ドラマで共演したとき、天海さんは“普通の人であり続ける”という吉永さんの姿勢に非常に感銘を受け、吉永さんを見習って座らなくなった。吉永さんがコンビニのイートインでおにぎりを食べた話などを聞いて、自分もそうしているそうです」(前出・ドラマ制作関係者)

 

なぜ天海は人の心をつかむのか。宝塚についての著書を多く持つ宝塚歌劇史研究家で作家の草葉達也さんは、理由の1つに「庶民性」をあげる。

 

「彼女は東京の下町生まれ下町育ちの生粋の江戸っ子。宝塚にはお嬢様が多いのですが、彼女はごく普通の家庭の出身で、庶民的で人情に厚い。宝塚時代のファッションも、ほかの人たちがハイブランドを着こなすなか、天海さんだけはジーンズにシャツというナチュラルなスタイル。そこがまたファンに好かれる点でした」(草葉さん)

 

熱烈なファンの存在が知られる宝塚にあって、天海はどのファンにも分け隔てなく接することでも知られていた。

 

「天海さんは宝塚時代から、お父さんに“100万円の何かをくれるかたも10円の飴をくれるかたも、お前を思う気持ちは一緒だから区別をしてはいけない”とよく言い聞かされていたそうです」(前出・ドラマ制作関係者)

 

1987年に宝塚歌劇団に入団した天海は、1993年に月組トップスターの座に上り詰める。初舞台からわずか6年半での抜擢は異例のことだった。

 

「先輩たちを“ごぼう抜き”してからも、天海さんは先輩たちへのリスペクトを持ち続けていました。だから追い抜いた先輩たちからもかわいがられていた。“私はトップよ”と自惚れることなく、荷物も必ず自分で持つ。そうした気性のよさやさまざまな面が合わさって、大先輩からも愛されているのだと思います」(前出・草葉さん)

 

ここ数年は年上だけでなく、年下女優たちからも「天海さんのおかげで……」「天海さんに憧れて……」という声が多く聞こえてくる。

 

「天海さんを慕う人は多いのに、派閥を作ったりせず、群れないということも天海さんの魅力です」(前出・テレビ局関係者)

年上にも年下にも好かれる天海。活躍はまだまだ続きそうだ。

※女性セブン2022年3月31日号

「新たな全国版図柄入りナンバープレート」登場

 国土交通省は2022年3月18日(金)、かねて検討を進めていた「新たな全国版図柄入りナンバープレート」を4月18日から交付すると発表しました。事前申し込みは3月22日から開始します。

 

【「変形色枠」付き】軽と事業用の図柄入りナンバープレートほか 画像で見る

 

「ラグビーワールドカップ特別仕様」「東京オリンピック・パラリンピック特別仕様」(いずれも交付終了)に次ぐ、全国共通で申し込み可能な図柄入りナンバープレートです。デザインは公募で決まり、全国47都道府県の花をモチーフとし、「日本全体で立ち上がろう」という思いが込められているといいます。

 

 交付料金に加えて1000円以上の寄付をすると、フルカラー版の図柄入りナンバープレートが選択でき、寄付のない場合はモノトーン版が交付されます。寄付金の使途は、「安全・安心で楽しいお出かけを通じて日本を元気にする取組み」を支援するとしています。

 

 なお、事業用ナンバープレートには緑の外枠、自家用軽自動車用ナンバープレートには黄色の外枠が設けらます。これは地方版図柄入りナンバープレートも同様ですが、今回は色枠の左上部分が広めに塗られています。これは、ナンバープレートカバーを装着しても色枠が容易に判別できるようにするためです。

 

 ちなみに、ラグビーとオリンピックのナンバープレートでは、白地に図柄がなく大会エンブレムのみが右上にあしらわれたものが軽自動車でも選択でき、「軽の白ナンバー」として圧倒的な人気を博しましたが、今回は選択できません。

35cmもあるカーネルサンダースのモバイルバッテリーが当たります

さかのぼることおよそ52年前の1970年3月15日。

 

この日開催された大阪万博に、日本ケンタッキー・フライド・チキンがテスト店舗を出店。日本で初めて、オリジナルチキンが提供されました。

 

つまり3月15日はケンタッキーファンにとっての記念日! これを記念してツイッターで「#ケンタッキー愛を叫べ!」キャンペーンが行われているのですが……

 

景品のインパクトが強すぎて、動揺を隠しきれないんですけども!?

【ツイッターで愛を叫ぶだけ!】

絶賛開催中の「#ケンタッキー愛を叫べ!」キャンペーン。

 

3月15日から3月24日23時59分までの期間に、ケンタッキー公式ツイッターアカウントをフォロー。

ハッシュタグ「#ケンタッキー愛を叫べ」をつけて、ツイッターでケンタッキーへの愛をつぶやくと、景品が当たるチャンスがもらえます。

35cm! カーネルおじさんのモバイルバッテリー

もっともケンタッキー愛が詰まった投稿をした人には、カーネルおじさんをモチーフにした「カーネルモバイルバッテリー」をプレゼント。

その大きさはなんと35センチ(!)で、スマホと並べた時の存在感がハンパありません。

いや……スマホよりもはるかにデカいとはなにごと!?

 

持ち歩くときなど、めちゃくちゃかさばりそうですが、同時にジワジワ欲しくなってくるから不思議です。

 

【職人さんが丁寧に仕上げています】

「カーネルモバイルバッテリー」は、職人さんが2週間かけて手作業で着色した特製品。

 

世界にひとつしかない激レアアイテムです。

 

ケンタッキーのグッズといえば、かつてネットをザワつかせた「チキン型グッズ」が思い起こされます。忘れた頃にこういう攻めたことするから、目が離せないわ……!

 

ちなみに、愛の投稿が1000件を超えたら、抽選で100名に「デジタルKFCカード500円分」をプレゼントしてくれるそうですよ。

 

こまめにツイッターを確認しておくといいかも♪

参照元:Twitter @KFC_jpプレスリリース

執筆:田端あんじ (c)Pouch

昭和を知らない10~20代の間で「昭和レトロ」がブームとなっている。メロンソーダ、純喫茶、昭和ポップス──その波は、海を越えて中国にまで押し寄せている。中国に詳しいライターの話。

【写真】明菜のメイクを完コピ!美容系インフルエンサーのRubyの写真

 

「いま中森明菜さん(56才)の存在が中国でカリスマ化されています。特に、彼女を真似たメイクが10〜20代の中国の女の子たちの間で大流行しているのです。SNS上には、どのようなポイントを押さえたら明菜さん風のメイクができるかを、わかりやすく紹介する投稿であふれています」

 

実は今回の中国での明菜人気は“第2次ブーム”。最初のブームは1980年代後半から1990年代にかけて起きていた。ただ、1980年代半ばまでは、中国で人気の日本人アイドルといえば山口百恵さん(63才)だったという。中国出身のジャーナリスト・周来友さんが当時を回顧する。

 

「日中平和友好条約締結後の1984年、『血疑』というタイトルで百恵さん主演のドラマ『赤い疑惑』が中国で放送され、大ブームになりました。あの頃の中国人にとって、日本人女性といえば百恵さんでした。中国人女性は、当時、いまほど垢抜けていなかった。自分たちと異なる洗練された姿に憧れたわけです」

 

その後、松田聖子(60才)、そして明菜も徐々に人気を獲得していくが、明菜のたたずまいは多くの中国人にとって衝撃的だったという。

 

「聖子さんのような王道アイドルは中国にもいましたが、明菜さんはほかにない存在でした。媚びるどころか、けだるそうな雰囲気で、不良少女のような歌詞を歌い上げた。中国人がまったく見たことのないタイプの女性で、男女問わず多くの人が彼女の虜になりました」(前出・周さん)

 

やがて昭和が終わり、平成、令和と時代が移り変わる間に、メディア露出が激減した明菜。しかしいま、彼女の人気が、中国国内で再び高まっている。ブーム再燃を牽引するのは、中国のSNS・微博でフォロワー780万人を擁する美容系インフルエンサーのRubyや、上海市を中心に活動するアイドルグループSNH48の元メンバーのジュー・ジンイーら、拡散力をもつ女性たちだ。

 

「『十戒(1984)』を歌う若き日の明菜さんの動画が微博で拡散され、その存在は第1次ブームを知らない世代にも知られるところとなりました。いまや彼女のもつ『易碎感』は若者の心をつかんで離しません」(前出・周さん)

 

明菜風メイクの投稿には、確かに「易碎感」という表現が目立つ。一体どういう意味をもつのか。

「一言でいえば『儚さ』。少しでも強く触れたら壊れてしまいそうという“危うさ”を表現した言葉です。そのような気持ちを他者に抱かせる人に対しても、若者はこの言葉を使っています。生き馬の目を抜く中国芸能界にあって、儚くも美しい、唯一無二の存在です」(前出・周さん)

 

前出の中国に詳しいライターは熱く語る。

「明菜さんは、顔のパーツが小さく、そのうえ細身で、お人形さんのようです。そんな彼女が、苦しそうな、つらそうな、もの悲しげな表情で歌う姿は、『易碎感』の象徴のようです」

国も時代も超えて、彼女は人を魅了し続ける。

※女性セブン2022年3月31日号

ベストセラー『未来の年表』の著者・河合雅司さんと、『空き家問題』(不動産協会賞受賞)の著者・牧野知弘さんが「2030年の東京」について対談した前回記事は、大きな反響を呼びました。今回はこれまでの常識が通用しない住宅事情から不動産業界の裏話までを公開。とくに、タワーマンションにお住まいの方は必読です。牧野さんの説明から始めます。

手術が半年待ち!?

 牧野知弘(以下、牧野):先日、千葉県の某総合病院の院長に「牧野さん、いくつになりました?」と聞かれたので、「60歳を超えまして……」と答えると、「東京から脱出したほうがいいですよ」と言われました。その理由を聞いて、愕然としました。

 「あと10年もすれば、東京では手術が半年待ちになるでしょう。歳を取れば、確実にどこかが悪くなります。たとえば、がんが見つかってもすぐには手術できないのです。それでもいいですか? 半年間待つ覚悟はありますか?」と。将来の医療ニーズと人口のアンバランスを現場の医師が危惧しているのです。

 

 2030年、東京都の高齢化率(65歳以上の人口割合)は23.8%になると予想されています(東京都総務局「東京都の人口(推計)」)。そして、急速に進む高齢化に生活環境が追いついていかない状態が現出するでしょう。8年後、私たちの住環境はどのように変わるのでしょうか。ここからは、『2030年の東京』から「街、住まいはこうなる」を抜粋してご紹介します。

高齢者ばかりのニュータウン

 牧野:埼玉県に鳩山ニュータウン(比企郡鳩山町)というベッドタウンがあります。東武東上線で池袋駅から50~60分、最寄り駅の高坂駅(同県東松山市)からバスに15分ほど乗ります。1970年代から1990年代に分譲されましたが、敷地が広くて比較的高級だったこともあり、30~40代のアッパー層が入りました。しかし駅からバスという不便さを嫌気した子ども世代が戻らず、人口が減っていきました。

 

 実際、鳩山ニュータウンのある鳩山町の人口は2010年から2020年で、1万5305人から1万3560人に減っています(総務省「国勢調査」)。また2020年の高齢化率は45.9%で、全国平均を17.3%も上回っています。しかも、2030年には53.6%になると予想されています(国立社会保障・人口問題研究所。以下、社人研)。

 

 河合雅司(以下、河合):高齢者の数が増えるだけでなく、平均寿命が延びているので、これからは「高齢者の高齢化」が進みます。社人研の推計では、今後増え続けるのは75歳以上です。ちなみに、東京都の80歳以上の人口は、2021年時点で100万人を超えています。

 

 牧野:住民は80歳以上の高齢者ばかりという状況で、毎年のように襲う豪雨や台風、近い将来に想定される直下型地震にどう備えるか。災害弱者である高齢者をどう守るか。現実を見れば、行政の力だけでできるとは思えません。住民たちの助け合いも必要です。

 

 しかし、個人情報保護の観点から隣人との情報共有が難しくなっています。加えて、東京は地域コミュニティーが形成されていないことが多く、助け合う・支え合う機能が弱い。そもそも、いざという時に高齢者を背負う若者のほうが少ない。このようななかで大災害に見舞われたらと思うと、ぞっとします。

 

 河合:若年層中心の街づくりをしてきた東京圏は、高齢者にとってきわめて暮らしづらい街です。ビル内や公衆トイレのバリアフリーはかなり達成されていますが、そこにたどり着くまでの道路は段差が多すぎます。バスの乗降に時間がかかる人が増えれば、バス停での停車時間が長くなり道路は渋滞します。今でも電車で「具合の悪いお客様の救護活動のため」と遅延の車内アナウンスが流れることがありますが、そのような状況は増えることはあっても減ることはないでしょう。

 

 これまで大都市に求められてきたのは、人々を「なるべく速く、なるべく大量に」運ぶインフラ整備でした。しかし、今後は高齢者のゆっくりしたスピードにも合わせないといけません。2030年に向けて、どのような街に変えていくかは喫緊の課題です。

タワーマンションとニュータウンの共通性

 牧野:ここで、今人気のタワーマンション(タワマン)について考えてみましょう。乱暴な言い方をすれば、住民を横に並べたのがニュータウンで、縦に並べたのがタワマンです。多摩ニュータウン、鳩山ニュータウンなど旧来のニュータウンは丘陵地を横に広がったのに対し、タワマンは縦に長く伸ばしたものです。実際、1棟に数百人~1000人を超える住民が居住しており、人口だけを見たら、立派な街です。

 

 この例として最適なのが、多くのタワマンがそびえ立ち、「タワマン銀座」とも呼ばれる武蔵小杉(神奈川県川崎市)です。武蔵小杉の「売り」は、交通の便と通勤時間の短さです。JR横須賀線、JR南武線、東急東横線、東急目黒線が走り、都心にアクセスしやすいのです。

 

 逆に言えば、都心に通う必然性が薄れたとたんに、優位性は揺らぎます。歴史や景観などで特筆すべきものはなく、決して住みやすいとは言えません。武蔵小杉駅構内に入るのに時に規制がかかるほど混雑したり、小学校の1学年が1000人を超えたりするなど、タワマンの集中ならではの問題が起こっています。

 

 河合:タワマンは1つの街と言ってもいいほどの住民数なのに、上層階、中層階、低層階では住民の意識は異なっており、コミュニティーが形成されにくいのが欠点です。そこで育った子どもたちには「地元」意識はなかなか芽生えないでしょうね。タワマンの購入者が高齢化する頃には、子どもたちは独立して離れ、「オールドタウン」となった現在のニュータウンのような未来をたどるのではないでしょうか。

 

 牧野:タワマンは建物ですから、必然として老朽化と向き合わなければなりません。マンションは築15~20年で大規模修繕が発生しますが、タワマンは十数階建てマンションに比べて3~4倍の修繕費がかかります。

 

 デベロッパーは通常、顧客に対して修繕積立金を月数千円から1万5000円程度と、安めに計上して提案します。割高感を抱かせないためで、不動産業界の常識です。この積立金は、築15年の最初の大規模修繕でほぼ使い切ってしまいます。すると修繕積立金が2万円くらいに上がるわけですが、タワマンの場合には管理費と合わせて5万円以上になることもあります。

 

 この金額を払えない住民が増えれば、大規模修繕ができませんから、不動産価値が減じます。また長く住み続けることで収入が現役時代を下回り、手放さざるをえない住民も出てくるかもしれません。それによって空き家が増えれば、不動産価値はさらに低くなります。つまり、多額のランニングコストがかかり続けるのがタワマンであり、住民個々の所得に占める固定費の増大に耐えられるかが問われるのです。

 

 河合:子世代が親と同居せず、新規の入居者も入らなくなって住み替えが進まなければ、タワマンが林立する街ごと捨てられることになるかもしれません。

 

 牧野:ご指摘のとおり、問われているのは次世代に引き継がれる街になれるかどうかです。「プライド・オブ・プレイス(住んでいる場所が自分にとっての誇り)」が持てるように、街が成熟していけるか。

 

 しかし私は、悲観的にならざるをえません。武蔵小杉のタワマンの開発担当者の1人とお会いしたことがあるのですが、とにかく「売る」ことが先決で、この街での世代交代の可能性など考えていなかったからです。彼に言わせれば、「それは行政が考えること」ということになりますが……。

街を捨てる人たち 

 牧野:これまでの街づくりは都心にアクセスすることが前提であり、開発の基準は、通勤・通学に対する利便性にありました。家はただ寝に帰る場所、すなわち「ベッドタウン」でした。そこで暮らし、リタイアした高齢者の多くは現在、自宅に逼塞しています。街にはコミュニティーがなく、知人もいない。くつろげる場所も、生活の幅を広げるような刺激もない。耐用年数が来た家の中で、息を殺すようにして生活しているのです。

 

 このままではベッドに寝たきりの老人ばかりの街、本物の「ベッドタウン」になってしまいます。そのような街に新しい人を呼び込めるか、若年層が住むかというと難しいでしょう。高齢者ばかりの街に、若い人たちは絶対に入ってきません。

 

 たとえば、JR立川駅前にタワマンが建ったとき、入居者の多くは立川郊外の一戸建て住宅を処分した人たちでした。駅から遠く、買物にも不便。そんな郊外を捨てて、同じ地域の便利なマンションに移ったわけです。今後、多くの住民が去った街がどんどん出てくるでしょう。 

 

 河合:2030年代に入ると、東京23区を取り巻くように高齢化率40%程度の自治体がずらりと並びます。高齢者たちにすれば、会社員人生をかけて住宅ローンを払い、やっと手に入れたマイホームですから、愛着があって住み替えようとしません。このままでは、東京圏の外縁部にゴーストタウンが広がることとなります。

 

 牧野:世代循環がなされない街をどうするか。これから生き残る街は、都心への利便性が高く通勤に便利──などではなく、街にどのような機能が実装されているかかが問われるのです。

(次回のテーマは、「老後はこうなる」です)

せっかく淹れたコーヒーが、仕事をしていたら冷めてしまっているなんてことはよくあることだろう。「SMART MUG」は、すぐに冷めてしまう飲み物を温かい温度に保ってくれる。

 

「SMART MUG」はGREEN FUNDINGにてクラウドファンディング中。18,800円(税込)から支援購入できる。

・サウスオブマーケット

・税込み20,160円~

60~65℃を1時間キープ

普通のマグカップでは約90℃で淹れたコーヒーは、30分後には約44℃まで下がってしまうという。この「SMART MUG」は自動で加熱され、飲み頃の温度である60~65℃を1時間保ってくれる。温かい飲み物を時間が経っても美味しく飲めるのが特長だ。

 

なお、カップは18世紀頃にロンドンで発明された磁器の一種、ボーンチャイナで作られている。食洗機でも洗える。

専用コースターでワイヤレス充電可能

USBポートで充電できるQi規格のコースターの上にマグカップを置けば、4時間で充電完了となる。注意点として、マグカップを充電している時は飲み物を保温できない。発熱し保温している間もカップの底面部は熱くならないという。

 

また、Qiのワイヤレス充電に対応した一部のスマホをコースターで充電可能だ。PCに接続して、デスクでマグカップやスマホを充電できる。

飲み終わると自動で電源OFF

中に入っている飲み物が無くなると、自動的に電源がOFFになり加熱を止めてくれる。電源がOFFの時は、マグカップ下部のライトが消えるのですぐに分かる。

 

・ ・ ・

時間が経っても飲み頃の温度で飲める「SMART MUG」。

 

場所や時間にとらわれず、最後まで飲み物を美味しく飲んでみては?

同法は、今日さまざまな物品に利用されているプラスチック製品について、製品の設計から生産、消費、廃棄に至るまでのライフサイクル各段階に関わる主体によるプラスチック資源の循環に向けた取り組みの促進を目指すものだ。

プラスチックごみの削減やリサイクルの強化につなげるため、いわゆる「プラスチック新法」(プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律)が2022年4月に施行される。

 

そこでCircular Economy Hub 編集部では今回、販売・提供のプロセスで「ワンウェイプラスチック」と呼ばれ、使い捨てられることが多い同法上の特定プラスチック使用製品12品目(主としてプラスチック製のフォーク、スプーン、テーブルナイフ、マドラー、飲料用ストロー、ヘアブラシ、くし、かみそり、シャワーキャップ、歯ブラシ、衣類用ハンガー、衣類用カバー)を提供する業種の主要企業に対してアンケート調査等を実施。

 

同法施行に向けた対応状況とともに、取り組みを進める上での各社の基本的な考え方を聞いた。

外食業界は紙製品への切り替え続々と

プラスチックカップの紙製カップへの切り替えや持ち帰り用プラスチックバックの削減や植物由来ポリエチレンへの代替を進めてきた日本マクドナルド。2022年2月からは横浜市内の一部店舗でFSC認証材の紙ストローと木製カトラリーの導入を始めた。

 

同社は「現場ではとくに混乱なくお客様にご利用いただいているようです。ただ、飲み心地などを気にするお客様もいらっしゃるようですので、これからお客様とともになぜ脱プラが必要なのかを理解していく必要はありそうです」(広報部)としている。

 

 

日本マクドナルドが横浜市内の一部店舗で導入した、FSC認証材の紙ストローと木製カトラリー(マドラー、スプーン、フォーク、ナイフ)/ 同社提供品を編集部で撮影

 

コーヒーチェーン大手のスターバックスはこれまでに、一部のアイス飲料のカップをプラスチックからFSC認証紙カップとストロー不要のふた付きで提供するようになったほか、フラペチーノのプラスチックストローもFSC認証紙ストローに切り替えた。さらに現在、ステンレス製カップの貸し出しによるリユースカップの実証実験を東京・丸の内エリアの店舗で実施するなど、容器そのもののさらなる削減を目指している。

 

バイオマス素材カトラリーの導入を拡大

 

グループ全体の環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を通じてプラスチック対策を進めているセブン&アイグループ。

 

プラスチック製レジ袋の使用量を2030年までにゼロにするとともに、セブンプレミアムを含むオリジナル商品で使用する容器へ環境配慮型素材(バイオマス・リサイクル素材・紙等)を2030年までに50%使用、2050年までに100%使用とすることを目指した取り組みを推進している。

 

このうちセブン・イレブンでは、不要なスプーンやフォーク等のカトラリーの配布量を抑えるために店舗での声がけを行うとともに、沖縄県内の全店舗(2022年1月末現在112店舗)で先行してバイオマス素材を30%配合したカトラリーの導入をスタートした。

 

さらに、今回の法律施行を受けて、お客様に対するカトラリー類の要・不要の意思確認を強化するとともに、沖縄県で導入しているバイオマス素材配合のカトラリーを4月1日から首都圏の約500店舗での導入を開始し、今夏までに全国へ拡大する方針を示している。

 過去40年、日本人の死因1位を占める「がん」。がん治療法は長年にわたって手術、抗がん剤、放射線の「3大療法」が標準とされてきたが、それが大きな変革の時を迎えている。新たな治療法の登場により、これまで3大療法では命が救えなかった症例に光が差している。

 

 そのひとつが「ウイルス」による治療法だ。

 

 東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授が開発した治療薬「腫瘍溶解性ウイルス」が昨年6月に承認され、同11月、第一三共から発売された。現在は東京大学医科学研究所附属病院(東京都港区)のみで使用されているが、同社は今後、他の医療機関でも実施できるよう供給先を拡大する考えだという。毎日新聞医療プレミア編集長で『がん治療の現在』の著書がある永山悦子氏が説明する。

 

「新型コロナ禍もあり、ウイルスは“厄介者”との印象がありますが、腫瘍溶解性ウイルスは細胞で増殖する特徴を活かした薬で、正常細胞では増殖せず、がん細胞に感染した時だけ爆発的に増える特徴がある。感染したがん細胞はソフトクリームが溶けていくように変形して破壊されるため、『溶解』と呼ばれます」

 

 正常細胞では増殖しないこのウイルスは、従来のがん治療のような「強い副作用」や「後遺症」がない点が大きなメリットとされる。

 

 その効果はどれほどのものなのか。『親子で考える「がん」予習ノート』の著者で国際医療福祉大学病院教授の一石英一郎医師はいう。

 

「この治療法は、今のがん治療ではほぼ治らないとされる脳腫瘍の悪性神経膠腫、中でも代表的な膠芽種に効果を発揮します。治験で膠芽種の患者さんに投与したところ、1年後の生存率が92.3%と、標準治療の15%に比べて6倍以上の延命効果が認められたといいます。免疫療法と同じく、画期的な治療法と言えます」

 

 頭部を切開して脳腫瘍にウイルスを直接注射することでがん細胞を破壊する同薬だが、他の固形がんへの応用に向けて研究開発が進められている。

 

「名古屋大の研究グループが発見したウイルス療法薬は、膵臓がん患者の6人のうち4人に効果が見られたというデータが出ています。その他の研究機関や製薬会社もウイルス療法の実用化を目指しています」(永山氏)

 

 がんの闘病経験があるジャーナリスト・鳥越俊太郎氏が言う。

 

「この治療法はすべての患者にとっての希望だ。がんの闘病は一筋縄ではいかない。副作用がないこの治療法のメカニズムは革命的と言っていい。脳腫瘍への適応から研究が進んだが、今後、様々ながんに応用できることを祈っています」

 

 こうした最新の知見に、患者自身はどう向き合うべきなのか。

 

「主治医がすべてを把握しているかはわかりません。まずは患者さん自身が公的な情報を参考に知り、『都道府県がん診療連携拠点病院』などでセカンドオピニオンを受けるのがいいでしょう」(一石医師)

 

 もちろん、従来の3大治療が否定されるわけではない。

 

「新しく確立された免疫療法だけですべてのがんが治るわけではありません。様々な選択肢を組み合わせることができるのも、がん治療が広がる意義と言えます」(永山氏)

※週刊ポスト2022年3月18・25日号