天海祐希が守る吉永小百合の教え「撮影現場では絶対に椅子に座らない」。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

● DIY 【 だめでも いいから やってみる 】 ● 大阪DE農業

明治安田生命が行っている「理想の上司に関するアンケート」で、毎年のように上位にランクインしている女優・天海祐希(54才)。トップ女優でありながら、関係者の間では「天海さんは ムチャぶりにも応えてくれる」と評判だ。

 

「小学生の頃に『女王の教室』(日本テレビ系)を見ていたというある音楽関係者が、天海さんに会ったときに“(天海が演じた)阿久津真矢先生のキメ台詞を生で聞きたい”とリクエスト。周囲が“なんて失礼なことを……”と絶句するなか、彼女は嫌な顔ひとつせず、ドラマと同じポーズで“いい加減、目覚めなさい!”とセルフモノマネをしてくれた。その後に“ドラマ見てくれてありがとう”とお礼まで言ってくれたそうです」(ドラマスタッフ)

 

求められれば断らないのが天海だ。吉永小百合(77才)には「ひょっこりはん」や「にゃんこスター」のモノマネを披露したこともあるという。

「天海さんは撮影現場や収録の合間にも絶対に椅子に座りません。常に歩き回って、共演者やスタッフとコミュニケーションを取っている。現場では“座長”“リーダー”と呼ばれていますが、周囲への気遣いは本当にすごい」(ドラマ制作関係者)

 

天海が座らないのは、尊敬する吉永小百合の教えがあったからだという。

 

「吉永さんは映画界では“座らない女優”として知られています。ドラマで共演したとき、天海さんは“普通の人であり続ける”という吉永さんの姿勢に非常に感銘を受け、吉永さんを見習って座らなくなった。吉永さんがコンビニのイートインでおにぎりを食べた話などを聞いて、自分もそうしているそうです」(前出・ドラマ制作関係者)

 

なぜ天海は人の心をつかむのか。宝塚についての著書を多く持つ宝塚歌劇史研究家で作家の草葉達也さんは、理由の1つに「庶民性」をあげる。

 

「彼女は東京の下町生まれ下町育ちの生粋の江戸っ子。宝塚にはお嬢様が多いのですが、彼女はごく普通の家庭の出身で、庶民的で人情に厚い。宝塚時代のファッションも、ほかの人たちがハイブランドを着こなすなか、天海さんだけはジーンズにシャツというナチュラルなスタイル。そこがまたファンに好かれる点でした」(草葉さん)

 

熱烈なファンの存在が知られる宝塚にあって、天海はどのファンにも分け隔てなく接することでも知られていた。

 

「天海さんは宝塚時代から、お父さんに“100万円の何かをくれるかたも10円の飴をくれるかたも、お前を思う気持ちは一緒だから区別をしてはいけない”とよく言い聞かされていたそうです」(前出・ドラマ制作関係者)

 

1987年に宝塚歌劇団に入団した天海は、1993年に月組トップスターの座に上り詰める。初舞台からわずか6年半での抜擢は異例のことだった。

 

「先輩たちを“ごぼう抜き”してからも、天海さんは先輩たちへのリスペクトを持ち続けていました。だから追い抜いた先輩たちからもかわいがられていた。“私はトップよ”と自惚れることなく、荷物も必ず自分で持つ。そうした気性のよさやさまざまな面が合わさって、大先輩からも愛されているのだと思います」(前出・草葉さん)

 

ここ数年は年上だけでなく、年下女優たちからも「天海さんのおかげで……」「天海さんに憧れて……」という声が多く聞こえてくる。

 

「天海さんを慕う人は多いのに、派閥を作ったりせず、群れないということも天海さんの魅力です」(前出・テレビ局関係者)

年上にも年下にも好かれる天海。活躍はまだまだ続きそうだ。

※女性セブン2022年3月31日号