武蔵野線全駅間歩き3(北朝霞-府中本町) その2・武蔵野台地の雑木林と用水路 | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その1からの続き

-東所沢(9:25発)-所沢カルチャーパーク(9:59)

-新秋津(10:59着・11:50発)-野火止水車苑(12:40着)



東所沢駅は掘り割りの中にホームがあります。
通常は外側の1番線・4番線を使用して、真ん中2つの線路は入出庫用として使用されています。




西船橋側から見れば、一番短い区間運転の列車でも行き先はここ。
どうりで、武蔵野線の最終列車が東京を出る時間が早いわけだ。




次の駅・新秋津駅は、東所沢駅から見て南西の方向にありますが、
ちょっと北西方向に寄り道をしたいと思います。




整然と整えられた東所沢の市街を抜けると、郊外の感じが漂う県道に入ります。
県道を北に進むと、国道463号と交差する「松郷(まつごう)」交差点にさしかかります。

 

 



これまで全然知らなかった(気にしていなかった?)んですが、
「松郷」は、「となりのトトロ」で主人公の家があったとされる場所なんだそうです。
本編でも「マツゴウ」という地名が出てくるんだそうで。
開発が進み、映画のような景色は見る影もありませんが、
松郷の北にある雑木林は、当時の面影を偲ばせてくれるようです。




松郷の県道から見えた雑木林は、所沢カルチャーパークの雑木林です。
カルチャーパークの北側から、この雑木林に入ることができます。


雑木林に入ると、クルマの音は消え、鳥の鳴き声だけが響く…と思いきや、

子供や大人の声が道の向こう側から聞こえてきます。

何があるんでしょねー。


実は、この雑木林の中にはサッカーの練習場があるんです。
そこまでは砂利道をクルマも出入りします。
砂利道に入ったから、車輌は来ないと思ってたのでびっくりでした。

サッカー練習場を過ぎると、再び雑木林の中を進みます。
後ろからは子供達の声が聞こえますが、声はだんだん小さくなりました。
今度こそクルマの音は消え、時折鳥の鳴き声が聞こえます。


 

雑木林の木の上には、鳥の巣もありました。
この巣は誰(?)のものかは分かりませんが、
所沢カルチャーパークには、オオタカも営巣しているんだそうです。




雑木林を抜けました。
この雑木林がモデルになったわけではないんだと思いますが、
確かに、トトロが出てきそうな光景です。




所沢カルチャーパークを後にして、新秋津駅を目指します。
所々に畑も点在する道をひたすら南へ進みます。


 

所沢市のマンホールには、昔懐かしいデザインの飛行機が描かれています。
恐らく、市の中心にある航空記念公園に由来しているのでしょう。
 
 
 
途中から生活道路に変わり、道幅も一気に狭くなりました。
 
 
 

駅に向かうルートも少し複雑なので、あらかじめ予習していましたが、
こういうところでは道行く人についていくと、案外駅まで連れて行ってもらえるものです。

 
 


西武線と武蔵野線の線路が見えてくると、駅はもうすぐです。
武蔵野線は西武線の線路の下をくぐっています。

西武線の秋津駅と武蔵野線の新秋津駅は離れており、道路を数百メートルほど歩くことになります。
たくさんの乗り換え客が行き交う通りには、多くの商店が連なっています。




新秋津駅に着きました。
ここから先の駅は、全て東京都内です。
なんか、駅舎の外観が東所沢駅と似ているような…。




ホームは掘り割りの中にあり、
ホームとホームの間には、貨物列車用の線路がもう1本走っています。

 
 
次の新小平までの駅間は、武蔵野線最長(5.6km)の駅間距離を誇ります。

新秋津駅からしばらくの間は、武蔵野線の線路のすぐ横を歩きます。
住宅地が続きますが、やはり所々に畑があったりします。




このあたりでは、武蔵野線は掘り割りの下を走っています。
 
 


そんな一角に、こーんな車輌(右上)が止まっていました。
見た感じ、どこにでもいそうな209系電車ですが、彼にこんな塗色ありましたっけ?

実は、ここには武蔵野線の線路に並行してJRの訓練センターがあります。
彼は、その訓練センターの訓練用車輌なんです。
よく見ると、近くには踏切やホームっぽい施設まであります。

そういや、笹子にも似たような施設があったっけ?
 
 
 
突き当たりが見えてきました。
同時に武蔵野線はトンネルに入ります。


 
武蔵野線の線路を離れ、空堀川を渡ります。

…けど
 
水がないっ!!

この川、普段は水が流れているそうなんですが、
冬場の渇水期になると、水がなくなるんだそうです。

新秋津駅前の紹介にも載っていたのですが、
あっちには「かつて、冬場には水が無くなる~」と書いてあったような気が…。


今もじゃん。
 
 
 
空堀川に沿って南へ下りました。




さらに進み、野火止用水まで来ました。
大きな空堀川には水がありませんでしたが、こちらはちゃんと水が流れています。

野火止用水は、玉川上水の分水路として江戸時代に開削されたものなんだそうです。
水を得にくい武蔵野「台地」では、こういった用水路が農業発展のために必要だったわけです。
戦後は、本来の役割を終え、暗渠化や水質汚染の危機を迎えた時期もありましたが、
現在では、用水路沿いは散策路として親しまれているようです。

春から秋にかけては、用水路に沿って緑の帯が続いているんでしょうけど…。
やっぱ冬にここ来たのは失敗だったかな???




ひときわ大きなケヤキが立っていました。

これは「万年橋の大ケヤキ」といわれるもので、根は野火止用水をまたいでいます。
万年橋の隣にあるので「~の大ケヤキ」って言われているんだと思いますが、
昔は、実際にこのケヤキの根を橋代わりにしていたそうですよ。


このあたりで、新小平駅への道のりはちょうど中間点にさしかかります。
残りも張り切って歩きたいと思います。

その3へ続く

 

滝の城趾から新秋津駅先までのGPSログです。
予想はしてましたが、やっぱり所沢カルチャーパークへの寄り道っぷりが目立ちます。
新秋津北側の生活道路地帯は、この地図には載ってない細い道が多いので、
実際に歩くのであれば、地図をある程度見ておくのが無難だと思います。


(追伸)

昨日の雪、すごかったですねぇ。
絶望的な渋滞で立ち往生したバスを降り(4時間乗ってて、1kmも進まなかった!)、
駅まで2kmの道のりを歩いた、20年前の2月よりも積もったんですから。

実は、ここ最近続いているひざの痛みの件もあったんで、
武蔵野線の全駅間歩きは昨日やろうかなとも思っていたんですよ。

もし、昨日武蔵野線を歩いていたら、まさに荒行でしたね。
当の武蔵野線も運休してしまいましたし、予定してても中止にしたとは思いますが。